JP6902632B2 - 内燃機関の点火装置 - Google Patents

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Description

本発明は、点火コイルを備える内燃機関の点火装置に関する。
例えば、自動車用の内燃機関の点火装置は、ECU(Electronic Control Unit)から供給される点火制御信号に応じて、点火コイルの一次側コイルへの一次電流の通電と遮断とを切り替える。これにより、点火装置は、一次側コイルへの一次電流の遮断に起因して、一次側コイルと磁気的に結合される二次側コイルに発生する誘導電圧(二次電圧)によって、点火プラグをスパークさせて、内燃機関のシリンダ内の混合気に着火する。
点火装置は、ハーネスを介して、内燃機関の近傍に設置される。しかしながら、点火装置には、ハーネスにサージや強い電磁界ノイズが誘起した際に、故障や誤動作が発生しないことが求められている。したがって、ハーネスに誘起するサージや強い電磁界ノイズを測定する様々なサージ耐性試験やEMC(Electro Magnetic Compatibility)試験が規定されている。
ところで、点火装置は、一次側コイルへの一次電流の遮断時に非常に大きな誘導電圧を発生させるため、点火制御に起因して発生するノイズの影響による誤動作並びに特性劣化を防止する必要がある。
特許文献1は、点火信号に基づいて一次側コイルに一次電流を通電する前に、予め一次側コイルの浮遊容量成分を充電するON電圧抑制手段によって、二次電圧に立ち上がりの早いパルス電圧が発生することを抑制する点火装置が開示されている。
特開2017−2818号公報
ここで、一次側コイルへの一次電流の通電と遮断とを切り替える時には、点火コイルに誘導電圧が発生すると共に、様々なノイズも発生する。特に、一次電流の遮断時に、二次側コイルに高電圧を発生させて点火プラグをスパークさせる場合、ノイズが顕著に発生する。二次側コイルに発生させた高電圧が、点火コイルと直流電源との間の電源配線の誘導成分と容量成分とによる共振を引き起こし、電源配線には、共振ノイズを発生させる。電源配線に発生した共振ノイズは、点火コイルと直流電源との間の電源配線と、点火制御信号をECUから点火コイルに伝達する信号配線との配線間のカップリングによって、点火制御信号に注入される。点火制御信号に注入された共振ノイズがECUから供給される点火制御信号の極性を逆転させる振幅レベルにある場合、一次側コイルへの一次電流の遮断制御後に、一次側コイルには、意図しない通電と遮断とが繰り返される。この一次電流の意図しない挙動が一次電流の遮断直後に発生すると、二次電圧も一次電流の挙動に応じて振動する。このため、点火プラグのスパークに必要な電圧が得られない場合、内燃機関の失火に繋がることがある。
特許文献1に記載の点火装置では、一次側コイルへの一次電流の通電時に発生する共振ノイズを抑制している。しかしながら、一次電流の遮断時にも、一次電流の通電時に発生する共振ノイズよりも振動が大きいノイズが発生する。一次電流の遮断に起因して発生する共振ノイズが点火信号に廻り込む場合、共振ノイズの周期的なパルス除去処理が継続的に必要になる可能性があり、ECUから供給される点火信号に基づく点火応答性が劣化する懸念がある。さらに、共振ノイズが点火信号に対して極性を逆転させる振幅レベルである場合には、点火装置に無用なストレスを与えるため、素早く収束させる必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、点火を適切に制御することができる技術を提供することにある。
上記する課題を解決するため一の観点に係る内燃機関の点火装置は、直流電源に接続される一次側コイルと、前記一次側コイルと磁気的に結合されると共に点火プラグに接続される二次側コイルと、を有する点火コイルと、前記一次側コイルへの一次電流の通電と遮断とを切り替えるスイッチ素子と、電子装置から供給される点火制御信号に基づいてスイッチ素子を制御するスイッチ素子制御部と、を備える内燃機関の点火装置であって、前記電子制御装置と前記スイッチ素子との間には、前記一次側コイルへの前記一次電流の遮断に起因して発生する第1共振ノイズを低減させるように、前記スイッチ素子の制御タイミングを遅らせる遅延部が配設される。
本発明によれば、点火を適切に制御することができる。
第1実施例に係る点火装置の構成図。 第1実施例に係る点火装置の信号の変化を示すタイミングチャート。 第2実施例に係る点火装置の構成図。 第3実施例に係るターンオン遅延調整回路の構成図。 第4実施例に係るターンオン遅延調整回路の構成図。 第5実施例に係る点火装置の構成図。
幾つかの実施例について、図面を用いて詳細に説明する。尚、以下に説明する実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施例の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1実施例に係る点火装置の構成図である。
点火装置1は、例えば、自動車に搭載される内燃機関(以下、エンジン)の点火装置である。点火装置1は、「電子制御装置」の一例としてのECU(Electronic Control Unit)10と、「スイッチ素子制御部」の一例としてのスイッチ素子制御回路20と、スイッチ素子30と、車載バッテリー等の直流電源40と、点火コイル50と、点火プラグ60とを備えている。
ECU10は、信号配線11を介してスイッチ素子制御回路20に電気的に接続されている。ECU10は、エンジンの動作を制御する。例えば、ECU10は、エンジンの回転に基づいて、点火プラグ60の点火タイミングを指示する「点火制御信号」の一部としてのECU命令信号S1を出力する。
スイッチ素子制御回路20は、入力回路21と、「遅延部」の一例としてのターンオン遅延調整回路22と、プリドライバ回路23とを有している。入力回路21は、ターンオン遅延調整回路22と電気的に接続されている。ターンオン遅延調整回路22は、プリドライバ回路23と電気的に接続されている。プリドライバ回路23は、信号配線24を介してスイッチ素子30に電気的に接続されている。
入力回路21は、ECU10から出力されるECU命令信号S1を受信する。入力回路21は、受信したECU命令信号S1を整形して点火制御信号S2を生成し、生成した点火制御信号S2をターンオン遅延調整回路22に出力する。ターンオン遅延調整回路22は、点火制御時に適切な遅延量Td(図2参照。ターンオン遅延とも呼ぶ)を与えた遅延調整後信号S3を生成し、生成した遅延調整後信号S3をプリドライバ回路23に出力する。遅延量Tdは、点火制御信号S2が閾値を超える期間が長い程、増加されて良い。プリドライバ回路23は、遅延調整後信号S3に基づいて、スイッチ素子30を駆動するプリドライバ信号S4を生成し、生成したプリドライバ信号S4をスイッチ素子30に出力する。
スイッチ素子30は、信号配線24に電気的に接続される制御用端子と、GNDに電気的に接続される接地用端子と、点火コイル50の一次側コイル51に電気的に接続される通電用端子とを有している。スイッチ素子30には、プリドライバ回路23から出力されるプリドライバ信号S4が入力される。スイッチ素子30は、プリドライバ信号S4に応じて、点火コイル50の一次側コイル51への一次電流I1の通電と遮断とを切り替える。尚、スイッチ素子30は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)でも良い。
点火コイル50は、一次側コイル51と、その一次側コイル51と磁気的に結合される二次側コイル52とを有している。
一次側コイル51の高電圧端は、電源配線41を介して直流電源40に電気的に接続される。一次側コイル51の低電圧端は、スイッチ素子30を介して、GNDに電気的に接続される。
二次側コイル52の一端は、点火プラグ60に電気的に接続される。二次側コイル52の他端は、オン電圧防止用ダイオード55を介してGNDに接続される。
このように構成された点火コイル50は、スイッチ素子30がオンからオフに切り替えられる(ターンオフされる)と、一次側コイル51に通電される一次電流I1が遮断され、通電状態から遮断状態に遷移する。この時、二次側コイル52には、負の高電圧(以下、二次電圧V2)が発生し、点火プラグ60がスパークする。
一方、点火コイル50は、スイッチ素子30がオフからオンに切り替えられる(ターンオンされる)と、一次側コイル51に一次電流I1が通電され、遮断状態から通電状態に遷移する。この時、二次側コイル52には、遮断時とは逆極性の電圧が発生する。尚、発生した逆極性の電圧は、オン電圧防止用ダイオード55によって抑制される。
図2は、第1実施例に係る点火装置の信号の変化を示すタイミングチャートである。尚、図2には、上から順に、電源電圧(VBAT)、ECU命令信号(S1)、点火制御信号(S2)、遅延調整後信号(S3)、プリドライバ信号(S4)、一次電流(I1)及び二次電圧(V2)を示す。
ここで、一次側コイル51への一次電流I1の遮断時には、二次側コイル52に発生する二次電圧V2によって、点火コイル50と直流電源40との間の電源配線41の誘導成分と容量成分とによる共振が引き起こされることがある。時刻T1において、電源配線41に第1共振ノイズVn1が発生すると、電源電圧VBATには、第1共振ノイズVn1が注入される。この電源配線41に発生した第1共振ノイズVn1は、電源配線41と信号配線11とのカップリングによって、ECU命令信号S1に注入され、ECU10から入力される命令として認識される。したがって、ECU命令信号S1(図2ではECU10から実際に出力された信号を示す)が遮断状態にあるにも拘らず、点火制御信号S2は、周期的にONとOFFとを繰り返すような信号となる。
具体的には、スイッチ素子制御回路20は、ECU命令信号S1の極性に基づいて、スイッチ素子30を制御する。このため、電源配線41に第1共振ノイズVn1が発生すると、一次電流I1は、通電状態と遮断状態とを繰り返すようになる。この結果、二次電圧V2は、一次電流I1の挙動に応じて振動し、点火プラグ60のスパークに必要な電圧よりも低下してしまうことがある。
そこで、ターンオン遅延調整回路22は、一次側コイル51への一次電流の遮断に起因して発生する第1共振ノイズVn1を低減させるように、スイッチ素子30を制御する。
具体的には、第1共振ノイズVn1は、スイッチ素子制御回路20の点火制御信号S2に入力された後、時刻T2に一次側コイル51に再び一次電流I1を通電させる。第1共振ノイズVn1によって一次側コイル51が再び通電されると、それに起因した第2共振ノイズVn2が電源配線41に発生する。この第2共振ノイズVn2が第1共振ノイズVn1に対して逆位相の場合、第1共振ノイズVn1は減衰する。したがって、ターンオン遅延調整回路22は、第2共振ノイズVn2がその発生時刻(時刻T2)において第1共振ノイズVn1に対して逆位相(約180度の位相差)となるように、スイッチ素子30の制御タイミング(ターンオン)を遅らせる。
これにより、第2共振ノイズVn2が第1共振ノイズVn1を弱める(打ち消し合う)方向に作用し、第1共振ノイズVn1の減衰を早めることができる。この結果、以降の第1共振ノイズVn1に起因する一次側コイル51への一次電流I1の通電を、解消、或いは殆ど無視できる通電時間にすることができ、所望の二次電圧V2を得ることができ、点火プラグ60による点火を適切に制御することが可能となる。
尚、ターンオン遅延調整回路22は、点火制御信号S2が閾値未満となった時、スイッチ素子30に一次側コイル51への一次電流I1を遮断させて良い。即ち、ターンオン遅延調整回路22は、スイッチ素子30のターンオフのタイミングを遅延させなくて良い。これにより、点火コイル50の点火応答性を確保することができる。
ここで、一次側コイル51への一次電流I1の遮断に起因して発生する第1共振ノイズVn1の振動周期Tは、点火コイル50と直流電源40との間の電源配線41のパラメータに基づいて、数10μs程度であると想定される。したがって、ターンオン遅延調整回路22は、比較的低コストな回路で、第1共振ノイズVn1による一次側コイル51への一次電流I1の通電タイミングを遅延させることができる。尚、一次側コイル51への一次電流I1の制御タイミング(通電時間)を遅らせる場合、第1共振ノイズVn1の振動周期T(数10μs程度)は、点火プラグ60のスパークに必要な一次側コイル51の通電時間は2〜5msに比べて短いため、その遅れによる影響は無視できる。
次に、第2実施例に係る点火装置について説明する。尚、第2実施例に係る点火装置2は、第1実施例に係る点火装置1とは、スイッチ素子制御回路の構成が異なる。第1実施例と同一の構成には、同一符号を用いて説明を省略する。
図3は、第2実施例に係る点火装置の構成図である。
第2実施例に係る点火装置2のスイッチ素子制御回路120は、入力回路21と、ターンオン遅延調整回路22と、プリドライバ回路23とに加え、「計時部」の一例としての計時回路25と、判定回路26と、パス選択回路27とを有している。
計時回路25は、点火信号S1の遮断時間を測定する。判定回路26は、計時回路25が測定した結果(遮断時間)が所定時間(下限閾値から上限閾値)の範囲内であるか否かを判定する。パス選択回路27は、判定回路26の判定結果に基づいて、ターンオン遅延を付加するパスと、ターンオン遅延を付加しないパスとを選択する。パス選択回路27は、通電制御直前の遮断時間の長さに基づいて、ターンオン遅延調整の実施の有無を選択して良い。
例えば、パス選択回路27は、計時回路25が測定した結果(遮断時間)が第1共振ノイズVn1の振動周期Tよりも長い場合、スイッチ素子30を点火制御振動S2に基づいて制御して良い。即ち、パス選択回路27は、第1共振ノイズVn1による一次側コイル51への一次電流I1の通電タイミングを遅らせなくても良い。
具体的には、点火信号S1の通常想定される遮断時間の最小値は、エンジンの最大回転数に基づいて算出される点火サイクルの最小値から、点火プラグ60がスパークするために必要な点火コイル50の通電時間を、差し引いたものとなる。4ストロークエンジンの場合、点火サイクルの最小値は、エンジンの最大回転数を8000rpmとすると、15ms(=66.6Hz)であり、12000rpmとしても、10ms(=100Hz)である。点火プラグ60がスパークするために必要な点火コイル50の通電時間を2〜5msとすると、通常想定される遮断時間の最小値は5msである。したがって、一次側コイル51への通電直前の点火信号S1の遮断時間が、第1共振ノイズVn1の振動周期Tよりも十分に長い場合、ECU10の正常な点火信号S1と判定し、ターンオン遅延を付加せず、一次側コイル51への一次電流I1の通電タイミングを変化させなくても良い。
さらに、パス選択回路27は、計時回路25が測定した結果(遮断時間)が第1共振ノイズVn1の振動周期Tよりも短い場合、スイッチ素子30を点火制御振動S2に基づいて制御して良い。即ち、パス選択回路27は、第1共振ノイズVn1による一次側コイル51への一次電流I1の通電タイミングを遅らせなくても良い。これにより、外乱のサージやノイズによって発生する比較的短い遮断時間を拡張しないことも可能である。
次に、第3実施例に係るターンオン遅延調整回路について説明する。尚、第3実施例に係る点火装置は、第1実施例に係る点火装置1とは、ターンオン遅延調整回路の構成が異なる。第1実施例と同一の構成には、同一符号を用いて説明を省略する。
図4は、第3実施例に係るターンオン遅延調整回路の構成図である。
第3実施例に係る点火装置のターンオン遅延調整回路22aは、点火制御信号S2のHighレベルを通電とし、点火制御信号S2のLowレベルを遮断極性とした場合、抵抗器R及びコンデンサCを有する一次遅れフィルタと、ターンオフ時に抵抗Rをバイパスするダイオード71とを備えるアナログ回路である。
次に、第4実施例に係るターンオン遅延調整回路について説明する。尚、第4実施例に係る点火装置は、第1実施例に係る点火装置1とは、ターンオン遅延調整回路の構成が異なる。第1実施例と同一の構成には、同一符号を用いて説明を省略する。
図5は、第4実施例に係るターンオン遅延調整回路の構成図である。
第4実施例に係る点火装置のターンオン遅延調整回路22bは、比較判定回路81と、極性変化検知回路82と、サイクル遅延回路83と、アンド回路84とを有するデジタル回路である。
比較判定回路81は、点火制御信号S2が特定の閾値よりも高いレベルをHighとし、点火制御信号S2が特定の閾値よりも低いレベルをLowとして極性を判定する。極性変化検知回路82は、点火制御信号S2のLowレベルからHighレベルへの極性変化を検知する。サイクル遅延回路83は、極性変化検知回路82が点火制御信号S2のLowレベルからHighレベルへの極性変化を検知した場合のみ、基準周期信号S5のサイクル周期を最少単位として、所定のサイクル周期分の遅延を付加した遅延調整後信号S3を生成する。アンド回路84は、サイクル遅延回路83の出力(遅延調整後信号S3)と、比較判定回路81の出力(点火制御信号S2)とが共にHighの場合にのみ、遅延調整後信号S3を出力する。
次に、第5実施例に係る点火装置について説明する。尚、第5実施例に係る点火装置5は、第1実施例に係る点火装置とは、スイッチ素子制御回路の構成が異なる。第1実施例と同一の構成には、同一符号を用いて説明を省略する。
図6は、第5実施例に係る点火装置の構成図である。
第5実施例に係る点火装置5のスイッチ素子制御回路220は、入力回路21と、ターンオン遅延調整回路22と、プリドライバ回路23とに加え、コンパレータ91と、遅延設定レジスタ92とを有している。
コンパレータ91は、ECU命令信号S1の種類を判定する。遅延設定レジスタ92には、ECU命令信号S1の種類に応じたスイッチ素子30の制御タイミングの遅延量Tdをレジスタ設定値93として記録した遅延量マップを有している。遅延設定レジスタ92は、コンパレータ91の判定結果と、遅延量マップとに基づいて、レジスタ設定値93をターンオン遅延調整回路22に出力する。
本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換える事が可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。制御線や信号線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や信号線を示しているとは限らない。
例えば、上記した実施例のターンオン遅延調整回路22、22a、22bは、入力回路21の下流側に配設されている。これに限らず、ターンオン遅延調整回路22、22a、22bは、入力回路20の上流側に配設しても良く、電源配線41と信号配線11との間で第1共振ノイズVn1が注入されるカップリングポイントと、スイッチ素子30との間に配設されていれば良い。
さらに、例えば、第1共振ノイズVn1が複数の振動周期Tに亘る場合、ターンオン遅延調整回路22、22a、22bは、前の振動周期よりも後の振動周期程、スイッチ素子30の制御タイミングの遅延量Tdを増加させて良い。これにより、周期的に発生する第1共振ノイズVn1の減衰を早めることができる。
1…点火装置、2…点火装置、5…点火装置、10…ECU、20…スイッチ素子制御回路、22…ターンオン遅延調整回路、22a…ターンオン遅延調整回路、22b…ターンオン遅延調整回路、25…計時回路、30…スイッチ素子、40…直流電源、50…点火コイル、51…一次側コイル、52…二次側コイル、60…点火プラグ、120…スイッチ素子制御回路、220…スイッチ素子制御回路、I1…一次電流、S1…ECU命令、S2…点火制御信号、T…振動周期、Td…遅延量、Vn1…第1共振ノイズ、Vn2…第2共振ノイズ

Claims (5)

  1. 直流電源に接続される一次側コイルと、前記一次側コイルと磁気的に結合されると共に点火プラグに接続される二次側コイルと、を有する点火コイルと、
    前記一次側コイルへの一次電流の通電と遮断とを切り替えるスイッチ素子と、
    電子制御装置から供給される点火制御信号に基づいて前記スイッチ素子を制御するスイッチ素子制御部と、
    を備える内燃機関の点火装置であって、
    前記電子制御装置と前記スイッチ素子との間には、前記一次側コイルへの前記一次電流の遮断に起因して発生する第1共振ノイズを低減させるように、前記スイッチ素子の制御タイミングを遅らせる遅延部が配設され
    前記遅延部は、前記第1共振ノイズによる前記一次側コイルへの前記一次電流の通電に起因して発生する第2共振ノイズが、前記第1共振ノイズに対して逆位相となるように、前記スイッチ素子の制御タイミングを遅らせる内燃機関の点火装置。
  2. 前記遅延部は、前記点火制御信号が閾値未満となった時、前記スイッチ素子に前記一次側コイルへの前記一次電流を遮断させる、
    請求項に記載の内燃機関の点火装置。
  3. 直流電源に接続される一次側コイルと、前記一次側コイルと磁気的に結合されると共に点火プラグに接続される二次側コイルと、を有する点火コイルと、
    前記一次側コイルへの一次電流の通電と遮断とを切り替えるスイッチ素子と、
    電子制御装置から供給される点火制御信号に基づいて前記スイッチ素子を制御するスイッチ素子制御部と、
    前記点火制御信号の遮断時間を計時する計時部を備る内燃機関の点火装置であって、
    前記電子制御装置と前記スイッチ素子との間には、前記一次側コイルへの前記一次電流の遮断に起因して発生する第1共振ノイズを低減させるように、前記スイッチ素子の制御タイミングを遅らせる遅延部が配設され、
    前記遅延部は、前記遮断時間に基づいて、前記スイッチ素子の制御タイミングを遅らせる内燃機関の点火装置。
  4. 前記遅延部は、前記遮断時間が上限閾値よりも長い場合、前記スイッチ素子を点火制御信号に基づいて制御する、
    請求項に記載の内燃機関の点火装置。
  5. 前記遅延部は、前記遮断時間が下限閾値よりも短い場合、前記スイッチ素子を点火制御信号に基づいて制御する、
    請求項に記載の内燃機関の点火装置。
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