JPS6150829B2 - - Google Patents

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JPS6150829B2
JPS6150829B2 JP9672279A JP9672279A JPS6150829B2 JP S6150829 B2 JPS6150829 B2 JP S6150829B2 JP 9672279 A JP9672279 A JP 9672279A JP 9672279 A JP9672279 A JP 9672279A JP S6150829 B2 JPS6150829 B2 JP S6150829B2
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JP
Japan
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outer sleeve
inner sleeve
sleeve
steering
grooves
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JP9672279A
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Hirotsugu Yamaguchi
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の動力舵取装置の作動弁装置、特にロー
タリ型作動弁装置の改良に関するものである。
この種の作動弁装置は作動系の構成を簡易化で
きるため、コンパクトであることが使命である動
力舵取装置の作動弁装置として有用である。そし
てロータリ型作動弁装置は通常、作動時矩形に構
成された絞りの開口面積を減ずることによりアシ
スト圧を発生させるものであるため、装置の軸線
方向長大化や操縦フイーリングの悪化を生じてい
た。
そこで、本願人は先に特願昭54−17167号(特
開昭55−110665号公報)により、上記問題の解決
を目的として、動力舵取装置に最適なロータリバ
ルブを提案した。
かかるロータリバルブにおいては、外スリーブ
の内周面に形成した窪みの円形開口縁と、内スリ
ーブの外周面に形成した底面がつづみ形の溝の円
弧状端縁とのオーバーラツプにより絞りを三ケ月
形に構成し、その開口面積(バルブ開口面積)を
操舵負荷に対応した内外スリーブの相対回転角に
応じて減じ、これにより生じた油圧をパワーシリ
ンダの一方の室に導びくことで動力舵取作動を可
能にするが、先願のロータリバルブでは上述の如
く、上記窪みの円形開口縁と、上記溝の円弧状端
縁とのオーバーラツプ状態によつてのみバルブ開
口面積が決定されるため、内外スリーブの相対回
転角に対するバルブ開口面積の減少具合が第15
図にa―bで示す如く一義的且つ急激であつた。
このため、内外スリーブの相対回転角に対する作
動油圧(パワーアシスト油圧)の立上がりが第1
6図にfで示す如く急激となり、マニユアル領域
からアシスト領域への移行時、操舵反力が急減
し、運転者に違和感を与えることが懸念される。
又、先願のロータリバルブでは、上記窪みの開口
縁と、上記溝の端縁との間を作動油が通流する
時、その下流側で作動油の流れ方向及び流路断面
積が急変するため、作動油の渦流を生じ易く、キ
ヤビテーシヨンや流体音の発生を免れない。
本発明は上記溝の両端縁を一部切欠いてチヤン
フア面を形成すれば、内外スリーブの前半の相対
回転中は先願のロータリバルブ通りにバルブ開口
面積を制御するが、後半の内外スリーブの相対回
転では当該チヤンフア面でバルブ開口面積をゆる
やかに減ずるよう制御して、バルブ開口面積の変
化を所謂2段折特性に制御することができ、従つ
て作動油圧の立上がりがゆるやかになつてマニユ
アル領域からアシスト領域への移行時も運転者に
違和感を与えることがなく、しかも上記チヤンフ
ア面を円形開口縁にほぼ沿つて湾曲するつづみ形
にすれば、内外スリーブの相対回転時この回転方
向両端におけるチヤンフア面の両端縁と上記窪み
の開口縁とがほぼ平行を保つて相対移動すること
になり、上記の特性を一層正確に得ることができ
ると共にこれら両者間を通る作動油の流路断面積
が急変せず、チヤンフア面が作動油の流れ方向に
好適な指向性を与えることも相俟つて、作動油の
渦流を生じ難く、キヤビテーシヨンや流体音の発
生を回避できるとの観点から、この着想を具体化
した動力舵取装置の作動弁装置を提供しようとす
るものである。
以下、図示の実施例により本発明を詳述し、そ
の効果を言及する。
第1図乃至第4図は本発明動力舵取装置の作動
弁装置を示し、図中1は弁箱で、この弁の一端に
ラツクガイド2を一体に設けると共に、他端開口
を端蓋3で閉塞する。ラツクガイド2でラツク4
をその長手方向に案内し、ラツク4の両端に夫々
対応する側のナツクルアームを連設して両操舵輪
を転舵可能とする。ラツク4にはラツク歯4aを
形成すると共に、第3図示の如くパワーピストン
5を設ける。パワーピストン5はパワーシリンダ
室6内に摺動自在に嵌合してパワーピストン5の
両側にパワーシリンダ室7,8を画成し、これら
室に夫々コネクタ9,10を接続する。パワーシ
リンダ室7,8のうち、左室7は油圧を供給する
と、ラツク4は第3図中右方へパワーアシストさ
れ、両操舵輪を左に転舵し、右室8に油圧を供給
すると、ラツク4は第3図中左方へパワーアシス
トされ、両操舵輪を右に転舵することができる。
第1図及び第3図に示すように、ラツク歯4a
にピニオンシヤフト11に設けたピニオン11a
を噛合させ、ピニオンシヤフト11を軸受12,
13により回転自在に支持する。ピニオン11a
と反対のラツク4の側を第3図に示すように柱体
14により支持し、この柱体をばね15でラツク
4に向け附勢する。弁箱1内にシール16による
液密封止下で突出するピニオンシヤフト11の端
部にスタブシヤフト17を同軸に対設し、両シヤ
フトの対向端部を軸受18により相対回転可能に
すると共に、スタブシヤフト17の他端は軸受1
9を介し端蓋3に支持し、且つシール20による
液密封止下で端蓋3に貫通させる。なお、端蓋3
を貫通して弁箱1より突出するスタブシヤフト1
7の端部にはセレーシヨン17aを形成し、この
セレーシヨンを介して図示せざるステアリングホ
イールと一体回転可能なステアリングシヤフトを
結合可能とする。
スタブシヤフト17を中空としてこの中空孔に
トーシヨンバー21を挿通し、トーシヨンバー2
1の一端は、ピニオンシヤフト11の端面に形成
した盲孔11bに嵌合してピン22によりピニオ
ンシヤフト11に回転および軸方向で一体結合
し、他端はピン23によりスタブシヤフト17に
回転および軸方向で一体結合する。
スタブシヤフト17に内スリーブ24を一体成
形し、この内スリーブを弁箱1内に配置する。内
スリーブ24の外周面に第1外スリーブ25を摺
接状態で相対回転可能に嵌合し、第1外スリーブ
25の外周面に第2外スリーブ26を嵌着して両
スリーブ25,26を一体結合し、これらスリー
ブで外スリーブ27を構成する。第1外スリーブ
25には第2図及び第5図に示すようにその周方
向へ相互に離間した例えば4個の円孔25a,2
5b,25c,25dを穿ち、これら円孔と第2
外スリーブ26内周とで外スリーブ27に内スリ
ーブ24に向け開口する円形開口縁付の窪み2
8,29,30,31を画成する。第2外スリー
ブ26はその外周面を弁箱1の内周面に摺接さ
せ、第2外スリーブ26の外周面に3個の条溝2
6a,26b,26cを形成する。そして、第
1、第2外スリーブ25,26で構成される外ス
リーブ27を第1図の如く内スリーブ24に設け
た突条24eと軸受19とで軸方向に位置決めす
る。なお、前記窪み28,29,30,31の開
口縁は、正確には略円形開口縁と呼ぶべきもので
あつて、厳密には第1外スリーブ25の内周面上
においては楕円であるが、本明細書中では幾何学
的厳密さとは別に、後述する他の実施例も含めて
統一的かつ平易な名称という意味合いにおいて、
円形開口縁と呼ぶことにする。
内スリーブ24の外周面には第2図に明示する
ように、窪み28〜31のうち相隣れる窪み同志
を連通させる溝24a,24b,24c,24d
を第5図の如くに形成する。これら溝24a,2
4b,24c,24dは例えば溝24aについて
述べると、第6図に示すように溝形状、例えばつ
づみ形底面を持つ溝形状に対応した外周面形状の
研削工具32を、内スリーブ24軸線に対し平行
な軸線60の周りに回転させつつ、内スリーブ軸
線に対し直角方向に移動させることにより容易に
形成することができる。なお、溝24a,24
b,24c,24dの幅は円孔25a,25b,
25c,25dの直径とほぼ等しいか、または若
干小さくするのが良い。
本発明においては、第2図、第5図及び第7図
に示すように各溝24a,24b,24c,24
dの両端縁の一部を切欠いてチヤンフア面24
a′,24b′,24c′24d′を設け、これらチヤン
フア面を第7図にチヤンフア面24a′,24d′に
ついて明示するように、円孔25a,25b,2
5c,25dの内側に位置させる。そして、各チ
ヤンフア面24a′,24b′,24c′,24d′を第
8図にチヤンフア面24a′について明示するよう
に、一定曲率半径R′のつづみ形の面とし、この
曲率半径のつづみ形外周面32a′を持つ研削工具
32′により容易に形成できる。この形成に当つ
ては、研削工具32′をといしとし、これを第9
図に示すように点線矢印の方向へ回転しつつ、実
線矢印の方向へ一定レベルを保つて移動させるこ
とにより作業を行なうことができる。
かようにして形成したチヤンフア面24a′,2
4b′,24c′,24d′はその全面に亘り対応する
溝24a,24b,24c,24dに対する傾斜
角が同じになるが、この傾斜角を異ならせること
ができる。この場合、例えば研削工具32′を第
10図に示すように所定位置にセツトした後先ず
△で示す量だけ切込み、その後図中左方に移動さ
せる。かようにして形成したチヤンフア面は対応
する溝に近い領域αにおいてこの溝に対する傾斜
角が第9図の場合と同様に一定値になるが、それ
以外の領域では溝から遠去かるにつれ上記傾斜角
が減少する。ここでチヤンフア面24a′の端縁は
内外スリーブ24,27の相対回転角が第9図の
場合とほぼ同じ位置とする。
なお、上記曲率半径R′の選定に当つては、上
述の如くに形成したチヤンフア面24a′,24
b′,24c′,24d′の内スリーブ周方向両側縁が
内外スリーブの相対回転時第12図につき後述す
る作用中、対応する円孔25a,25b,25
c,25dの円形開口縁と平行を保つてこれら円
孔に対し相対移動するよう決定するのが良い。し
かし、完全にこの平行状態を保つには、チヤンフ
ア面のつづみ形凸面を特殊な形状にしなければな
らず、加工が困難であることから、実際には上述
したようにチヤンフア面のつづみ形凸面を一定の
曲率(曲率半径R′)の円筒面として、近似的に
上記要求を満足するよう曲率半径R′の選定を行
なうのが良い。
外スリーブ27には更に、第1外スリーブ25
及び第2外スリーブ26を半径方向に貫通する孔
33〜36を設け、これら孔33〜36を第1外
スリーブ25の内周面において夫々溝24a,2
4b,24c,24dに対向する位置に開口さ
せ、孔33,34の他端開口は条溝26cに共通
に、又孔35,36の他端開口は条溝26bに共
通に夫々連通させる。第2外スリーブ26には更
に、透孔37,38を穿ち、これら透孔により窪
み28,29を夫々条溝26aに連通させ、窪み
30,31は夫々、第1外スリーブ25に円孔2
5c,25dより延在するスリツト25e,25
fにより、端蓋3と外スリーブ27との間に画成
されたドレン室39に通じさせる。なお、第1外
スリーブ25には第1図に示すようにその外周面
に円孔25cよりスリツト25eと反対方向に延
びるスリツト25gを形成し、このスリツトを経
て軸受13及びシール16の潤滑に用いる作動油
を供給できるようにする。
ピニオンシヤフト11には第3図、第4図に明
示するように内スリーブ24に近い端部に半径方
向外方へ突出する突起11cを一体に設け、これ
ら突起を内スリーブ24の扇形切欠き24f内に
係合可能に位置させると共に、突起11cの外周
面にピン40を植設する。扇形切欠き24fは突
起11cの幅より若干大きくして、これら突起、
従つてピニオンシヤフト11が内スリーブ24に
対し許容範囲内で、即ち突起11cの側面が扇形
切欠き24fの壁に衝接するまでの範囲内で相対
回転可能とする。又、ピン40は第1外スリーブ
25に形成した切欠き25hに密に係合させ、こ
れにより第1外スリーブ25をピニオンシヤフト
11に一体回転可能とする。
弁箱1には第1図に示すように条溝26aに開
口するインレツトポート41と、ドレン室39に
通じたドレンポート42と、第3図に示すように
条溝26b,26cに通じた連絡ポート43,4
4とを形成する。インレツトポート41はオイル
ポンプに、又ドレンポート42はオイルリザーバ
に夫々接続し、連絡ポート43,44は夫々管路
45,46及びコネクタ9,10を介してパワー
シリンダ室7,8に接続する。
上述の構成になる本発明作動弁装置の作用を次
に説明する。
第1図乃至第4図は本発明作動弁装置が中立の
時の状態を示す。この状態では、第2図から明ら
かなように、溝24a,24b,24c,24d
の両端が等しく対応する窪み28〜31に開口し
ており、ポンプからインレツトポート41、条溝
26a、透孔37,38を経て窪み27,28に
供給されてくる作動油は上記溝及び窪み30,3
1、更にはスリツト25e,25f、ドレン室3
9及びドレンポート42を経て抜取られ、窪み2
8,29には油圧を生じない。同時に、第3図に
示すパワーシリンダ室7,8は管路45,46、
連絡ポート43,44、条溝26b,26c、孔
33,34,35,36、溝24a,24b,2
4c,24dを経てドレン用の窪み30,31に
通じており、ラツク4には、何ら油圧による移動
力は発生しない。
ここで、ステアリングホイールを回転して舵取
操作をすると、操舵負荷が小さい場合は、トーシ
ヨンバー21が捩られず、このトーシヨンバーを
介してスタブシヤフト17と一体的にピニオンシ
ヤフト11が回転され、作動弁装置は上記中立状
態を保つてラツク4の長手方向移動によりパワー
アシストなしに操舵輪を転舵する。
しかし、舵取操作時、操舵負荷が大きいと、ピ
ニオンシヤフト11はスタブシヤフト17に追従
回転せず、トーシヨンバー21が操舵負荷に応じ
舵取方向に捩られ、ピニオンシヤフト11に一体
的に回転する外スリーブ27と、スタブシヤフト
17に一体の内スリーブ24とが操舵負荷に応じ
た角度だけ舵取方向へ相対回転し、本発明作動弁
装置は以下の作用により舵取操作時のパワーアシ
ストを行なう。
即ち、左に舵取操作すると、内スリーブ24は
外スリーブ27に対し相対的に第11図に矢印で
示す方向へ、例えばこの図に示す位置に回転す
る。この時、溝24a,24b,24c,24d
は夫々内スリーブ24の回転方向遅れ側における
窪み28,30,29,31との連通度を小さく
され、内スリーブ24の回転方向進み側における
窪み30,29,31,28との連通度を増す。
これにより、窪み30,31との連通度を小さく
された窪み28,29内に油圧が生じ、前述の如
く右側のパワーシリンダ室8(第3図参照)と通
じている孔33,34がドレン用の窪み30,3
1に大きく通じる。窪み28,29内に生じた油
圧は溝24d,24b、孔36,35、条溝26
b、連絡ポート43、管路45を経て左側のパワ
ーシリンダ室7に供給され、ラツク4を第3図中
右方向へパワーアシストして操舵輪を左に転舵す
るのを助ける。
又、右に舵取操作すると、内スリーブ24が上
記と逆方向へ外スリーブ27に対し相対的に回転
され、この時も窪み28,29内に同様にして油
圧が発生する。しかし、この場合、窪み28,2
9内の油圧が溝24a,24c、孔33,34を
経て右側のパワーシリンダ室8に供給され、左側
のパワーシリンダ室7が孔35,36を経てドレ
ン用の窪み30,31に通じることから、ラツク
4は第3図中左方向へパワーアシストされ、右に
舵取操作する時の動力操向が可能である。
そして、ポンプからの作動油流がなくなり、動
力操向が不可能になると、内スリーブ24と外ス
リーブ27との上記相対回転中、第4図に示す扇
形切欠き24fの壁が突起11cの側面に衝接す
る。これがため、スタブシヤフト17と一体の内
スリーブ24に入力された回転力は突起11cを
介してピニオンシヤフト11に機械的に伝達さ
れ、動力舵取装置の故障時はマニユアル転舵に移
行し、舵取不能になるのを防止できる。
ここで、上記パワーアシスト下でこの動力舵取
中における絞りの変化状況を第12図により、溝
24aの端縁と窪み28の円形開口縁とで構成さ
れる絞り50について説明すると次の通りであ
る。即ち、第12図aは中立状態の絞り50の開
口状態を示したもので、この絞り50は溝24a
の端部及び窪み28の円形開口縁間に形成された
三ケ月形の主絞り部50aと、チヤンフア面24
a′及び窪み28の円形開口縁間に形成された副絞
り部50bとで構成される。又、チヤンフア面2
4a′のつづみ形凸面が前述した通りに決定された
曲率半径R′を持つものであることから、内スリ
ーブ周方向におけるチヤンフア面24a′の両端縁
24a″,24aは窪み28の円形開口縁とほぼ
平行になり、内外スリーブ24,27の相対回転
時もこの平行状態は保たれる。そして、内外スリ
ーブ24,27の相対回転にともない、絞り50
が開口面積を減ずる際は、先ず第12図bの如く
窪み28の円形開口縁がチヤンフア面24a′の端
縁24a″を通過し、主絞り部50aが消滅する。
このようにして絞り50の開口面積が減少する間
は、内外スリーブ24,27の相対回転角に対す
る絞り開口面積の減少割合は、この間の開口面積
が前記先願のロータリバルブと同様に主絞り部5
0aの開口面積で決定されることから、第15図
にa―cで示す如くになる。その後内外スリーブ
24,27の相対回転角が大きくなると、第12
図cで示すように窪み28の円形開口縁がチヤン
フア面24a′の端縁24aに重なり、副絞り部
50bも消滅して絞り50は開口面積を零にす
る。このようにして絞り50の開口面積が減少す
る間は、内外スリーブ24,27の相対回転角に
対する絞り開口面積の減少割合は、この間の開口
面積が副絞り部50bの開口面積で決定されるこ
とから、第15図にc―dで示す如く今迄よりゆ
るやかになる。
従つて、内外スリーブ24,27の相対回転角
に対する作動油圧(アシスト油圧)の立上がりは
第16図にgで示す如く、先願のロータリバルブ
の場合(fで示す)よりゆるやかになり、マニユ
アル領域からアシスト領域への移行時、操舵反力
が急減して、運転者に違和感を与える不都合を回
避できる。しかも、本発明作動弁装置では、上述
の如く窪み28〜31の円形開口縁とチヤンフア
面24a′,24b′,24c′,24d′の両端縁(チ
ヤンフア面24a′の両端縁のみに符号24a″,2
4aを符して第12図に示した)とが平行を保
つて相対移動するため、上記の特性が正確に得ら
れると共に両者間を通る作動油の流路断面積が急
変せず、チヤンフア面が作動油の流れ方向に好適
な指向性を与えることとも相俟つて、作動油の渦
流を生じ難く、キヤビテーシヨンや流体音の発生
を回避できる。
なお、チヤンフア面24a′,24b′24c′,2
4d′を第9図に示す方法の代りに第10図に示す
方法で形成した場合、前述したように溝に対する
チヤンフア面の傾斜角が変るため、第10図に示
した領域で溝24aに対するチヤンフア面24
a′の傾斜角を第9図の場合よりも小さくでき、内
外スリーブ24,27の相対回転角に対する絞り
開口面積の減少割合は第15図にa―e―dで示
す如くになり、作動油圧(アシスト油圧)の立上
がりは第16図にhで示す如くより緩やかになる
が、この場合も特性上前述したと同様の作用効果
が得られる。
第13図及び第14図は本発明作動弁装置の他
の例を示し、本例では、外スリーブ27を第1、
第2外スリーブ25,26の組合せにせず、単一
部品で構成した。この場合、外スリーブ27の内
周面に前述した円孔25a,25b,25c,2
5dに対応する球面窪み27a,27b,27
c,27dを、例えば球面といしによる中ぐり加
工により形成して、前記と同様の窪み28〜31
を画成する。なお、球面窪み27a,27b,2
7c,27dは、つづみ形外周面といしを用いて
つづみ形半径、といし半径、外周スリーブ27の
内周面半径によつて決定される凹曲面、すなわち
略球面を持つた窪みとしてもよい。そして、外ス
リーブ27の外周面に条溝26a,26b,26
cに対応する条溝27e,27f,27gを形成
し、又、外スリーブ27には前記孔33〜36に
対応する孔33′,34′,35′,36′を形成
し、孔33′,34′を条溝27gに、又、孔3
5′,36′を条溝27fに夫々通じさせる。外ス
リーブ27には更に前記透孔37,38に対応す
る透孔37′,38′を形成し、これにより窪み2
8,29を夫々条溝27eに通じさせる。外スリ
ーブ27には又、前記スリツト25e,25fに
対応する斜孔27hと、前記スリツト25gに対
応する斜孔27iとを形成し、斜孔27hにより
窪み30,31をドレン室39に通じさせ、斜孔
27iにより窪み30から、軸受13及びシール
16の潤滑に用いる作動油を供給できるようにす
る。
かかる構成の本例作動弁装置は前記の例と若干
上述のように構成が異なるだけで、前述した例と
全く同様に機能して動力舵取作用を遂行できると
共に、チヤンフア面24a′,24b′,24c′,2
4d′の形成により、前述した例と同様の作用効果
を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明作動弁装置を第2図のA1―O
―A2―A3―A4線上で断面とし矢の方向に見た断
面図、第2図は第1図のB1―B2断面図、第3図
は第2図のC1―C2―C3―C4―C5線上の断面図、
第4図は第1図のD1―D2断面図、第5図は第1
図乃至第4図の本発明装置に用いる内スリーブと
第1外スリーブの分解斜視図、第6図は内スリー
ブに設ける溝の加工法説明図、第7図は第1図乃
至第4図に示す本発明装置の内スリーブに設けた
チヤンフア面を示す要部拡大断面図、第8図は第
7図のE矢視方向に見たチヤンフア面及びこのチ
ヤンフア面加工用工具を示す説明図、第9図は第
8図のF―F線上で断面として示すチヤンフア面
加工法説明用断面図、第10図はチヤンフア面の
別の例をその加工法と共に示す第9図と同様の断
面図、第11図は第1図乃至第4図に示す本発明
装置の作用説明に用いた第2図と同様の断面図、
第12図は本発明装置に設けた絞りの作用説明
図、第13図は本発明作動弁装置の他の例を示す
第1図相当の要部断面図、第14図は同じくその
第2図相当断面図、第15図は内外スリーブの相
対回転角に対する絞りの開口面積変化特性を示す
線図、第16図は内外スリーブの相対回転角に対
する作動油圧の変化特性図である。 1…弁箱、2…ラツクカイド、3…端蓋、4…
ラツク、5…パワーピストン、6…パワーシリン
ダ、7,8…パワーシリンダ室、11…ピニオン
シヤフト、17…スタブシヤフト、21…トーシ
ヨンバー、22,23…ピン、24…内スリー
ブ、25…第1外スリーブ、26…第2外スリー
ブ、27…外スリーブ、28〜31…窪み、24
a,24b,24c,24d…溝、24a′,24
b′,24c′,24d′ーチヤンフア面、25a,2
5b,25c,25d…円孔、25e,25f…
スリツト、26a,26b,26c…条溝、27
a,27b,27c,27d…球面窪み、27
e,27f,27g…条溝、27h…斜孔、33
〜36…孔、37,38…透孔、39…ドレン
室、40…ピン、41…インレツトポート、42
…ドレンポート、43,44…連絡ポート、4
5,46…管路、50…絞り。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 操舵負荷に対応したトーシヨンバーの捩れに
    より、互に摺接状態を保つて相対回転可能な外ス
    リーブ及び内スリーブを具え、外スリーブの内周
    面に、その周方向へ相互に離間した複数個の、円
    形開口縁を持つ窪みを形成すると共に、これら窪
    みを交互にポンプとドレン室に接続し、内スリー
    ブの外周面に、内スリーブ軸線に対し直角方向に
    延在し、内スリーブ軸線方向中程において中高と
    なるつづみを形底面を持ち、相隣れる前記窪み間
    を連通させる溝を設け、これら各溝に常時開口す
    るよう前記外スリーブに孔を設けると共に、これ
    ら孔のうち1つおきの孔を一方のパワーシリンダ
    室に、又他の孔を他方のパワーシリンダ室に夫々
    接続した動力舵取装置の作動弁装置において、前
    記各つづみ形底面の内スリーブ円周方向における
    両端縁の一部を切欠いて、対応する前記円形開口
    縁にほぼ沿つて湾曲するつづみ形のチヤンフア面
    を形成したことを特徴とする動力舵取装置の作動
    弁装置。 2 前記つづみ形のチヤンフア面が一定の曲率半
    径を持つことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の動力舵取装置の作動弁装置。
JP9672279A 1979-07-31 1979-07-31 Working valve device for power steering Granted JPS5621973A (en)

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