JPS6150445B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は台所・厨房室などで使用される調理又
は収納のための調理キヤビネツトに関するもので
ある。

従来の調理キヤビネツトを第１図および第２図
に示す。第１図は外観図で、１は外箱、２はド
ア、３はドア開閉用のハンドル、４は作業台であ
る。第２図はドア２を開いた状態図でミニオーブ
ン５や炊飯器６などが収納できるようになつてい
る。

７および７′はミニオーブン５や炊飯器６を乗
せる引出棚で、スライドレール（図示せず）で引
出せる構成になつている。

上記従来例の調理キヤビネツトは、単にミニオ
ーブン５や炊飯器６などを収納する機能しかな
く、これらの電熱器具などを使用する場合は、そ
の都度、調理キヤビネツト内から取り出し、作業
台或は食卓台などで使用し、使用後は、又、調理
キヤビネツト内に収納するなど手間が掛り、非常
に使い勝手が悪く、収納されずに作業台、調理台
の上に出しつぱなしにされるケースが多く不具合
な点が多かつた。

本発明は上記従来の欠点を解消するもので、調
理キヤビネツトにミニオーブンや炊飯器などの電
熱器具を収納した状態で実使用出来る構成とする
と共に、炊飯蒸気の排気を円滑に行ない、断熱効
果を良くし、露滴防止を目的としたものである。

上記目的を達成するため、本発明の調理キヤビ
ネツトは、収納箱上部に炊飯器の収納部を引出自
在に設けると共に炊飯器を動作させるための電源
コンセントを設け、該炊飯器の動作に連動して熱
や蒸気を排出し、器具の冷却を行なうためのフア
ンモータを該収納部の後方上部に設け、収納部の
天井面に合わせて、吸気口および排気口を収納部
の前面および後部に設けた構成であり、又、特
に、露滴し易い天井面を合板や樹脂などの非金属
体で構成し、その内面を、凹凸を施した樹脂板で
構成してあり、炊飯器を調理キヤビネツト内に収
納したまゝで実使用できると共に、炊飯蒸気の排
気が円滑に行われ、収納部の天井面の露滴防止が
できるという効果を有するものである。

以下、本発明の一実施例について、図面に基づ
いて説明する。

第３図において、炊飯器６は、ドア８と一体に
なつた引出棚９に載置され、この引出棚の後部に
設けれた電源コンセント１０に接続して使用動作
させることができる。引出棚９は、両側に設けら
れたスライドレール１１，１１′に案内されて引
出自在になつており、これに応動して電源コンセ
ント１０に接続されたスパイラルケーブル１２が
伸び縮みする。このスパイラルケーブル１２は、
収納部の上部に設けられた電源ボツクス１３の電
源回路（図示せず）に接続され、フアンモータ１
４の回路に接続されている。収納部の天井面は、
合板や樹脂などの非金属材料の合板などの天板１
５で仕切られ、該天板の内面板は、表面に凹凸を
施した樹脂で構成されている。裏面はパンチング
或はラスメタルなどを施した板金の裏板１６で電
源ボツクス１３とを仕切り、パンチング部１７か
ら吸気して外部に排気する排気ガイド１８を備え
たフアンモータ１４が裏板１６のパンチング部１
７に当接している。１９は動作中を表示する表示
ランプ２０と吸気用のルーバ２１などを有するサ
ツシユ、２２はドア８開閉用のハンドルである。

下側の収納部には、ミニオーブン５が収納され
ており、ドア２３と一体になつた引出棚２４に載
置され、両側に設けられたスライドレール２５，
２５′に案内されて引出自在になつている。２６
は開閉用のハンドルである。この下側収納部で
も、上側収納部と同様に電源コンセントや吸排気
部を設けて、上記炊飯器の電源回路に接続するこ
とにより炊飯器６と同様にミニオーブン５も収納
部で使用動作させることができる。

第４図は側面断面図、第５図は天井面の拡大断
面図で、吸排気の流れ、天井面の構成などを図示
したもので、以下、両図面に基づき動作を説明す
る。

炊飯器６の電源プラグ２７を電源コンセント１
０に接続して、炊飯器６のスイツチをオンして動
作させると、表示ランプ２０（図示せず）が点灯
しこれに連動して収納部の後方上部に設けたフア
ンモータ１４が動作し、サツシユ１９のルーバ２
１から矢印の如く、外部の空気を吸気し、天板１
５の前部に設けた開口部を通つて天板１５の内面
板３０の凹凸面に沿つて空気が流れ、裏板１６の
パンチング１７から吸気し、排気ガイド１８、お
よび作業台２８の開口部の上に設けられたエアフ
イルター２９を通つて、排気される構成になつて
いる。特に天板面に沿つて空気の流れを構成して
いるため炊飯器６の蒸気の排出が極めて円滑に行
なわれ、更に天板１５を合板や樹脂などの非金属
材料で構成し、保温、断熱効果を持たせると共
に、該天板１５の内面板３０を、表面に凹凸を施
した樹脂などで構成することにより、天板面への
露滴防止、露滴拡散ができ、炊飯後の結露による
天井面からの滴下も防止できる。飯煮（蒸らし時
間も含む）が終ればフアンモータ１４が停止し、
表示ランプ２０（図示せず）が消える。炊飯が終
れば、その状態で引出して使用し、又、そのまゝ
収納できる構成となつている。

このように本実施例によれば、炊飯器を収納し
たまゝで動作使用でき、炊飯蒸気の排出も極めて
円滑で、特に収納部の天井面の露滴防止ができる
という効果を有する。

以上のように本発明によれば次の効果を得るこ
とができる。

(1) 炊飯器をキヤビネツトの中に収納した状態で
動作使用できる。

(2) 吸、排気が、収納部の天井面に沿つてストレ
ートに行われるため、炊飯器の蒸気の排出が極
めて円滑にでき、露滴も防止できる (3) 従来のように、キヤビネツトから取り出した
り、収納し直したりなどの手間が省ける。

(4) 天井面を合板や樹脂などの非金属材料で構成
して保温、断熱効果を持たせ、更にその内表面
を凹凸を施した樹脂材で構成しているため、良
好な露滴防止効果、露滴拡散効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の調理キヤビネツトの外観斜視
図、第２図は同ドアの開状態を示す外観斜視図、
第３図は本発明の一実施例である調理キヤビネツ
トの外観斜視図、第４図は同側面断面図、第５図
は同天井面の拡大側面断面図である。 １……外箱（収納箱）、５……ミニオープン、
６……炊飯器、７，７′……引出棚、９……引出
棚、１０……電源コンセント、１４……フアンモ
ータ、１５……天板、１８……排気ガイド、３０
……内面板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 収納箱に１つ又は複数の電熱器具収納部を有
   し、前記収納箱の上部に炊飯器の収納部を引出自
   在に設け、前記収納部に前記炊飯器に通電するた
   めの電源コンセントを備え、前記炊飯器の蒸気、
   熱を排出するための排気フアンを前記収納部の後
   方上部に設け、前記収納部の天井面に合わせて吸
   気口および排気口を、それぞれ収納部の前面およ
   び後部に設けると共に、前記天井面を合板または
   樹脂などの非金属材料で構成し、かつ前記天井面
   に凹凸を設けて露滴防止をしてなる調理キヤビネ
   ツト。