JPS6149431B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6149431B2
JPS6149431B2 JP6827577A JP6827577A JPS6149431B2 JP S6149431 B2 JPS6149431 B2 JP S6149431B2 JP 6827577 A JP6827577 A JP 6827577A JP 6827577 A JP6827577 A JP 6827577A JP S6149431 B2 JPS6149431 B2 JP S6149431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
leather
color
polymer layer
methacrylic acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP6827577A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS542301A (en
Inventor
Takeo Nishimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP6827577A priority Critical patent/JPS542301A/ja
Publication of JPS542301A publication Critical patent/JPS542301A/ja
Publication of JPS6149431B2 publication Critical patent/JPS6149431B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は鮮明にして色移行の少ない皮革様シー
トに関する。 さらに詳しくは金属錯塩染料で着色を行つたシ
ートの上に特定の重合体層を極く少量付与するこ
とによつて鮮明にして色移りの少ないシートを提
供するものである。 繊維質材料とポリウレタンエラストマーよりな
るシートは天然皮革の代替品として現在靴をはじ
めカバン、ランドセル、バツク、ボール、インテ
リア、ケース、ベルト、工業材料等に盛んに使用
されている。該シートは強力や耐傷性がその用途
に耐える値でなければならないことはもちろんの
ことであるが表面の色が鮮明であることも極めて
重要である。該シートの着色には顔料と染料が通
常使用されている。染料着色品は顔料着色品に比
して鮮明色を有するので、非常に好まれてはいる
が、このものには染料の移行、つまりこの表面に
接した他のものへ色が移るという1つの大きな欠
点があつて靴とかバツク等の二次製品作製時或は
これらの製品の使用時にトラブルとなる場合が多
かつた。この欠点を改良するために、染料分子自
身を、その一部を変更したり或は特定の基を導入
する等の化学変性により又は染料と一緒に該染料
との親和性の大きい物質を併用する等の試みが数
多くなされているが色移行防止効果が十分でない
上に色や艶が変化したり、色の鮮明さが損われた
り或は表面のタツチや耐光性、表面強度等の物性
が悪くなつたりする等のマイナス点があつてほと
んど行われていないのが現状である。 本発明者は仕上剤および仕上方法について広範
囲に亘つて研究を行つた結果、金属錯塩染料で着
色したシートにあつては、メタアクリル酸樹脂お
よび/またはニトロセルローズよりなる重合体層
をほんの薄く付与(0.3〜3μ)することによ
り、色の移行が極端に防止できることを認めた。
そして、本願発明においては金属錯塩染料の色移
行が極めて顕著に防止できるので、該重合体層の
付与量が極めて薄く(例えば1μ以下と)するこ
とが可能であり、この故に皮革様シートとしての
柔軟性や耐屈曲性、風合、折しぼ並びに着色され
た色の色合はもちろんのこと鮮明さについてもほ
とんど影響を与えない範囲で色移行性を著しく改
良することができた。 まず本発明に使用されるシートは、従来合成皮
革及び人工皮革に使用されているもので、通常繊
維質材料と重合体の被覆層よりなり、金属錯塩染
料で着色されたものである。 繊維質材料としては木綿、麻、羊毛、レーヨ
ン、アセテート、ナイロン、ポリエステル、ポリ
アクリロニトリル、ビニロン、ポリオレフイン等
の単独紡糸繊維、混合紡糸繊維或は複合紡糸繊維
よりなる不織布、織布或は編布等を主体とするシ
ート状物である。これらの繊維質材料には所望に
よりポリウレタンエラストマー、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアクリル酸エステル、天然ゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体、その他の合成ゴム或はこれら
の混合物等がバインダーとして使用される。これ
らのバインダーは溶液、エマルジヨン等必要に応
じた形態で含浸法或はコーテイング法等により付
与されその付着量は通常繊維に対して150%以下
の範囲内である。 該繊維質材料の片面には、皮革の銀面に相当す
る重合体の被覆層を形成させる。該被覆層は、風
合、折しぼ、物性等から多孔質構造が好ましい。
重合体としてはポリウレタンエラストマー、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド等が使用でき、これらに
は必要に応じて充填剤、柔軟剤、安定剤、帯電防
止剤等のほか、溶液状態で相溶性の良好な重合
体、例えばポリ酢酸ビニル、ポリビニルホルマー
ル、アクリル酸樹脂、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体等を混入することができる。繊維質材料への
重合体溶液の付与はコーテイング法や別に重合体
被覆層を作製し貼合せする方法により行う。 本発明のシートは、該被覆層に染料を含有した
着色層を付与するか或は透明性の優れた樹脂を付
与してから、染料で染色することにより完成す
る。該着色層の着色には、金属錯塩染料が用いら
れる。また樹脂としては該金属錯塩染料と親和性
の良好なもの、例えばソフトセグメントにポリエ
チレングリコールを含有するポリウレタンエラス
トマーが用いられる。 次いで本発明の特徴であるメタアクリル酸樹脂
或は/及びニトロセルローズよりなる重合体層、
またはこれらの樹脂とポリウレタンエラストマー
よりなり且、前者を50重量%以上含有した重合体
層を付与する。 本発明においては金属錯塩染料と上記特定の樹
脂との組合せが特徴であるので、例えば金属錯塩
染料以外の酸性染料で染色したシートや、ポリウ
レタン、塩化ビニル、ナイロン、アミノ酸樹脂な
どの重合体薄層を設けたのでは色の移行を十分に
防止するとができない。 メタアクリル酸樹脂としてはメチルメタアクリ
ル酸樹脂、エチルメタアクリル酸樹脂、ブチルメ
タアクリル酸樹脂等及びこれらを分子中に50重量
%以上含有する共重合体が使用できる。ニトロセ
ルローズとしては硝化度9.5〜13.0重量%のもの
が、またポリウレタンエラストマーとしては、N
含有量が3〜7重量%のものが溶剤溶解性、耐熱
性或は屈曲性等から良好である。これらの樹脂は
通常適当な溶剤に溶解してスプレー或はグラビア
法で塗布するが、メタアクリル酸樹脂を単独で使
用すると艶が消え、またニトロセルローズを単独
で使用すると艶が出るので両者を適当に混合して
希望の艶を得るのが望しい。 これらの樹脂には屈曲性や接着性向上のため或
は艶調整のためにポリウレタンエラストマーを50
重量%以下混合して用いることができるし、黄変
防止剤や可塑剤等の物性改良剤、艶消剤、顔料或
は他の重合体等を外観、タツチ、物性等を損わな
い程度に使用しても良い。該重合体層の厚さは色
移行防止効果、屈曲性或は折シワ等から0.2〜3
μ好ましくは0.3〜2μが最良である。さらに該
重合体層の上に艶、色、タツチ等の調整のために
適当な組成の樹脂液を塗布する場合もある。また
本発明では該重合体層の付与前或は後の任意の工
程で希望の形押をすることができる。 以下具体的に実施例を挙げて本発明を説明す
る。なお実施例において%はすべて重量に基ず
き、色移行の評は次の様な方法で行つた。シート
表面に白色のポリウレタン系合成皮革の表面をあ
て、裏面より80g/cm2の圧力を加えながら40℃
で、90%RHのもとに放置して、合成皮革に移つ
た色をJISL−0805により判定し、5段階で表
示。 1級 色移行非常に大 2級 色移行大 3級 色移行可成りあり 4級 色移行わずかにあり 5級 色移行全くなし 実施例 1 ポリエチレンアジペートグリコール、エチレン
グリコール及びジフエニルメタン−4・4′−ジイ
ソシアネートからなるポリウレタンエラストマー
15%、水3%及びジメチルホルムアミド82%より
なる溶液をナイロン繊維の不織布に含浸し、この
上に同じ溶液を固形分で80g/m2塗布してから、
ジメチルホルムアミド40%−水60%、40℃の凝固
浴で30分間処理後脱溶剤及び乾燥をした。次にポ
リエチレングリコール、1・4−ブタンジオール
及びジフエニルメタン−4・4′−ジイソシアネー
トからなるポリウレタンエラストマー7%、金属
錯塩染料Lanyl Brown3R〔住友化学工業(株)製〕
5%ジメチルホルムアミド28%、アセトン34%及
びシクロヘキサノン26%よりなる溶液を固形分で
2.5μ塗布し、粗地生模様の形押をして、シート
〔a〕を得た。該シート〔a〕は従来皮革代替品
として使用されている人工皮革であつて、色は鮮
明であつたが、色移行が大きく、カバン作製時に
問題となつた。 一方シート〔a〕の一部にメチルメタアクリル
酸樹脂2%、硝化度10.5%のニトロセルローズ4
%、ジオクチルフタレート4%及びシンナー90%
よりなる溶液を固形分で1μグラビア法で塗布し
てシート〔A〕を得た。該シート〔A〕は、艶、
色、タツチ等がシート〔a〕とほとんど同じであ
つたが、色移行は極めて少なくて、カバン作製時
に問題も起らなかつた。 また他方、シート〔a〕の一部に前記と同じ種
類のポリウレタンエラストマー8%、ジメチルホ
ルムアミド32%、アセトン36%及びシクロヘキサ
ノン24%よりなる溶液を固形分で1μグラビア法
で塗布してシート〔B〕を得た。このものは艶変
化が大な上に色移行も大きかつた。次表に前記の
結果をまとめた。
【表】 実施例 2 実施例1と同じシート〔a〕に硝化度12%のニ
トロセルローズ5%、ジブチルフタレート5%及
びシンナー90%を固形分で0.8μ塗布し、さらに
実施例1の基体に使用したと同じ種類のポリウレ
タンエラストマー6%、酸化ケイ素0.5%、ジメ
チルホルムアミド28.5%、テトラヒドロフラン36
%及びシクロヘキサノン29%よりなる溶液を固形
分で0.6μ塗布してシート〔C〕を得た。このも
のは色、艶とも良好であり、色移行性も5級と非
常に良かつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ソフトセグメントにポリエチレングリコール
    を含有するポリウレタンエラストマーおよび金属
    錯塩染料からなるシートと該シートの上に付与さ
    れた主としてメタアクリル酸樹脂および/または
    ニトロセルローズよりなる厚さ0.2〜3ミクロン
    の重合体層よりなる色移行の少ない皮革様シー
    ト。 2 重合体層がメタアクリル酸樹脂とニトロセル
    ローズよりなる特許請求の範囲第1項記載の皮革
    様シート。 3 重合体層がメタアクリル酸樹脂と50重量%以
    下のポリウレタンエラストマーよりなる特許請求
    の範囲第1項記載の皮革様シート。 4 重合体層がニトロセルローズと50重量%以下
    のポリウレタンエラストマーよりなる特許請求の
    範囲第1項記載の皮革様シート。 5 シートが多孔質層と金属錯塩染料を含有した
    非多孔質着色層よりなる特許請求の範囲第1項記
    載の皮革様シート。
JP6827577A 1977-06-07 1977-06-07 Leather like sheet with reduced color transfer Granted JPS542301A (en)

Priority Applications (1)

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JP6827577A JPS542301A (en) 1977-06-07 1977-06-07 Leather like sheet with reduced color transfer

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JP6827577A JPS542301A (en) 1977-06-07 1977-06-07 Leather like sheet with reduced color transfer

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Publication Number Publication Date
JPS542301A JPS542301A (en) 1979-01-09
JPS6149431B2 true JPS6149431B2 (ja) 1986-10-29

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ID=13369032

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113544326A (zh) 2019-03-27 2021-10-22 株式会社可乐丽 粒面皮革状片及粒面皮革状片的评价方法

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JPS542301A (en) 1979-01-09

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