JPS6148436B2 - - Google Patents

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JPS6148436B2
JPS6148436B2 JP3644178A JP3644178A JPS6148436B2 JP S6148436 B2 JPS6148436 B2 JP S6148436B2 JP 3644178 A JP3644178 A JP 3644178A JP 3644178 A JP3644178 A JP 3644178A JP S6148436 B2 JPS6148436 B2 JP S6148436B2
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JP
Japan
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polymer
compressed layer
producing
composition
printing blanket
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JP3644178A
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Seisuke Urabe
Satoru Ogura
Fumio Akaishi
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Fujikura Rubber Works Ltd
Original Assignee
Fujikura Rubber Works Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は印刷用ブランケツト、特に圧縮性ブラ
ンケツトの圧縮層製造用組成物及びその組成物を
使用する圧縮性ブランケツトの圧縮層の製造法に
関するものである。 高速オフセツト印刷に用いる印刷用ブランケツ
トにおいては弾性重合体の圧縮層を設けることが
行なわれている。これは第1に印刷圧力時にブラ
ンケツトの圧縮面に生ずる膨みを前述の圧縮層が
均一に吸収し、ブランケツト表面の変形を減少さ
せ、鮮明な画像を得ることができるからである。
第2にこの圧縮層があることにより、印刷用紙が
折り曲げられて送られて来たり、二枚以上重さな
つて送られて来たときに、圧縮層が圧縮すること
により、版胴やブランケツト表面に加わる力(印
圧以外の力)を吸収し、緩和しえ、このため版
胴、ブランケツト表面層の寿命を著しく改良しえ
る。第3に胴仕立をする場合、一般のブランケツ
トにあつては非常に厳密な厚さ調整をしなければ
ならないが、圧縮層を設けることによつて、基準
胴仕立てよりもオーバー気味に仕立てても鮮明な
印刷を得ることが可能となり、作業者の熟練度に
関係なく、胴仕立ができると言う利点がある。 このような圧縮層を発泡体で製造することは知
られている。たとえば合成ゴム中に発泡剤を配合
しておき、ゴムの加硫時に加熱発泡させて、無数
の独立気泡を有する圧縮層を設ける方法、あるい
は特開昭48―97609号に開示されるように硬化ラ
テツクス海綿状ゴム微粒子を弾性基体中に分散さ
せて、基体中に相互に連絡することのない多数の
空孔(独立気泡)を形成させる方法がある。更
に、中空微小球をエラストマー中に分散させ独立
気泡を形成させる方法(特公昭52―7371号)も知
られている。 しかしながら、上記の圧縮層を有する印刷用ブ
ランケツトは充分に圧縮層を設けた効果を達成し
ていない。即ち、印刷圧力時にブランケツト圧縮
面に生ずる膨みを圧縮層が充分に均一に吸収しえ
ず鮮明な画像を形成しえない。更には印刷時にお
いて、版胴が高速で回転するため、ブランケツト
の圧縮は極めて高速度で行なわれるが、この圧縮
速度に比例した応答速度で圧縮歪を緩和しなけれ
ばならないが前述の公知例においてはこの応答速
度が遅いと言う欠点がある。 これは基本的に前述の公知のブランケツトの圧
縮層が独立気泡の発泡体であることに起因してい
る。なぜなら独立気泡系であると、空孔が個々独
立しているため、圧縮変形に対し、気泡内の空気
の逃げ場がなく、充分に圧縮応力による変形を吸
収しきれず、加えて圧縮歪の緩和速度も遅くなる
からである。その点連続気泡であると、気孔は互
に連通しているために、自由に空気が流通し、大
きな圧縮変形に対しても自由に緩衝作用を示すこ
とができ、更には圧縮歪の緩和速度も著しく向上
し、鮮明な印刷を得ることが可能となり、加え
て、版胴、ブランケツトの耐久性を向上させるこ
とが可能となる。 このように、印刷用ブランケツトの圧縮層とし
ては、連泡率の高い発泡体であることが望ましい
訳であるが、前述のように独立気泡のものが主で
あるのは、連泡率が高く、更に印刷物の網点再現
性を得るために必須の要因である美小孔を有する
発泡体の製造が極めて困難であつたからである。 たとえば有機発泡剤で発泡させたゴム発泡体で
は100μm以下の均一な微小孔を設けることが困
難であり、連泡率は50%以下と極めて低い。第2
図はこの方法で製造された発泡体の75倍の顕微鏡
写真であり、図より明かなように気泡は大寸法の
ものより、小寸法のものまで不均一で、かつ連泡
率も低い。また、中空微小球をエラストマー中に
混入する方法(特公昭52―7371号)によれば、あ
らかじめ製造された微小球を混入するため、気泡
の寸法の調整は容易であるが、混入する微小球は
個々独立の球体であるため、気泡は100%独立気
泡となる。また、硬化ラテツクス海綿状ゴムの微
粒子を基体に分散させて圧縮層を生成させる方法
(特開昭48―97609号)においては気泡も小寸法の
発泡体を製造しえるが、海綿状ゴム微粒子を製造
するのに手数がかかり、またゴム糊中に混入して
糊引きするに際し、ドクターナイフに詰るという
欠点があり、生産能率が悪く、更に連泡率も100
%ではないので、圧縮層としての性能も充分では
ない。 本発明は上記の欠点を除去し、100%連続気泡
でかつ100μm以下の微小孔を有する発泡体を製
造するための組成物及びその組成物を使用した印
刷用ブランケツトの製造法を提供することを目的
とする。 したがつて、本発明による印刷用ブランケツト
の圧縮層製造用組成物は、ポリマーを溶剤にポリ
マー濃度で2〜70%溶かして成るポリマー溶液
に、平均長300μm以下の粉末結晶体または繊維
素を前記ポリマー溶液に対し30%以下添加し、更
に前記ポリマー溶液の溶剤に溶解可能で、かつ前
記ポリマーには溶解みないゲル化液を前記ポリマ
ー溶液がゲル化するに必要な量の20〜95%添加し
て基本的に成ることを特徴とするものである。 また本発明による印刷用ブランケツトの圧縮層
の製造法はポリマーを溶剤にポリマー濃度で2〜
70%溶かして成るポリマー溶液に、平均長300μ
m以下の粉末結晶体または繊維素を前記ポリマー
溶液に対し、30%以下添加し、更に前記ポリマー
溶液の溶剤に溶解可能で、かつ前記ポリマーには
溶解しないゲル化液を前記ポリマー溶液がゲル化
するに必要な量の20〜95%添加して基本的に成る
印刷用ブランケツトの圧縮層製造用組成物を基布
上に被覆し、ゲル化液に浸漬し、脱溶剤し、乾燥
し、所望により加硫することを特徴とするもので
ある。 本発明によれば、100%の連泡率で100μm以下
の微小気孔を有する発泡体圧縮層を容易に製造し
え、このため、製造された印刷用ブランケツトは
印刷圧力時におけるブランケツト表面の膨みを均
一に、しかも確実に吸収することができ、鮮明な
印刷を得ることが可能となる。加えて、高速印刷
における圧縮歪の緩和速度が早くなつて、鮮明な
印刷をえることが可能となり、版胴、あるいはブ
ランケツトの耐久性を向上させると言う利点があ
る。 本発明を更に詳しく説明する。 まず本発明において使用するポリマーとして
は、一般のゴム、熱可塑性樹脂あるいはこのゴム
もしくはこの熱可塑性樹脂を主要成分とするコン
パウンドなどを使用することができるが、印刷用
ブランケツトの圧縮層用としては印刷インキおよ
び/もしくはインキ替えの際使用する溶剤に抵抗
力の強いものが好ましい。たとえばブタジエン・
アクリロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル、ク
ロロプレンゴムの1種以上であることができる。
この主要成分のゴム等に、硫黄等の加硫剤、加硫
促進剤、カーボンブラツク等の補強剤、老化防止
剤及びステアリン酸等の加工助剤を添加し混練し
たコンパウンドであることもできる。 次にこのポリマーを溶解する溶剤としてはゲル
化液に溶解可能なものであれば基本的にいかなる
ものでもよい。即ち、このゲル化液はポリマー溶
液の溶剤と相互に拡散することによつて、ゲル化
させるものであるから、溶剤は前記ポリマーより
も親和性の強いゲル化液と相互に拡散しなければ
ならない。したがつて、この溶剤はゲル化液の種
類により変化するが、一般的には、N,N′―ジ
メチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の
1種または2種以上の混合であることができる。 ポリマーをこの溶剤に溶解せしめるのである
が、この際のポリマー濃度は2〜70%である。こ
の範囲を外れると糊引きが困難となり、作業性が
著しく低下する。このポリマー濃度を調整するこ
とによつて、高密度連泡体より低密度連泡体まで
発泡体の密度を変化させることができる。たとえ
ばポリマー濃度が30%の場合、比重0.35〜0.40の
発泡体が得られ、60%の場合であると比重0.65〜
0.75の発泡体を得ることができる。これは後述の
製造法により明かになるように、空孔部は溶剤が
ゲル化液と相互に拡散してできるものであるた
め、ポリマー濃度によつて密度を変化させうるの
である。 次に本発明における組成物には平均長300μm
以下の粉末結晶体および/もしくは繊維素が添加
されている。これは印刷用ブランケツト圧縮層を
製造するに際し、製造上の操作における種々の要
因から生ずる孔の粗大化、寸法の不均一化を防止
するために添加される。たとえば、組成物を基布
上に被覆する場合、空気を巻き込み100μm以上
の粗大孔を生ずるとか、ゲル化液の添加の仕方、
浸漬温度のバラツキにより孔が不均一になるとか
あるいは厚い発泡層を形成させる場合、溶剤を抽
出する際に発泡層中央に100μm以上の粗大孔を
生じるとかの製造上の制御の不足より生ずる孔の
粗大化、寸法の不均一化を防止し、製造操作を容
易化するものである。 このような結晶体もしくは繊維素としては、た
とえばシリカ、炭酸カルシウム粉末、木材バル
ブ、合成繊維フロツクの1種または2種以上を混
合したものなどを挙げることができるが、上記の
目的を達成するものであれば、基本的にいかなる
ものでもよい。 この結晶体および/もしくは繊維素の添加量は
ポリマー溶液のポリマー(ゴムおよび配合剤を含
む)に起因する凝集力に応じ変化するが一般にポ
リマー溶液に対し30%以下である。30%を超える
と、孔の寸法、均一化の安定性は増加するが製造
された圧縮層が硬くなりすぎて、印刷用ブランケ
ツトの圧縮層としては好ましくなくなるからであ
る。 この結晶体および/または繊維素の平均長は
300μm以下である。300μm超えると、その長さ
に対応して100μmを超える粗大孔を生ずるから
である。この結晶体または繊維素の平均長もポリ
マーの配合(即ち凝集力の関係)により、好まし
い平均長が生じる。たとえばブタジエン・アクリ
ロニトリル共重合体(ハイカー1042;日本ゼオン
株式会社製)に50部のカーボンブラツク(補強性
充填剤)を配合したポリマーの場合、MTカーボ
ンブラツクでは45μm、SRFカーボンブラツク
では90μm以下、HAFカーボンブラツクでは150
μm以下の平均長のものを用いるのが好ましい
(粗大孔を生じ好ましくないからである。)。 次にこのポリマー溶液に添加されるゲル化液
は、このポリマーに不溶であり、しかも溶剤に対
しては可溶な液体である必要がある。これは前述
のようにこのポリマー溶液から溶剤を選択的に溶
出させるためであり、したがつて、溶剤とポリマ
ーの親和性よりも溶剤とゲル化液の親和性が大で
あるような液体である。このようなものであれば
基本的に限定されない。たとえば、水、メタノー
ル、エタノール等のモノオール類、グリセリン、
エチレングリコール等のポリオール類の1種また
は2種以上の混合であることができる。 このゲル化液の添加量はゲル化液量の20〜95%
である。ここでゲル化液量とはポリマー溶液がゲ
ル化点に達するまでに必要なゲル化液の液量を指
している。このゲル化液は圧縮層を生成させる折
に、溶剤の溶出速度を速くさせ、したがつて成膜
速度を大とし、微細なセル構造の孔を発生させる
ために添加するものであり、このゲル化液の量が
20%より少ないと、大寸法の孔と小寸法の孔が混
在する状態になり、また95%を超えると、ポリマ
ー溶液が部分的にゲル化してしまい糊引きが不可
能となる。 この組成物を用い印刷用ブランケツトの圧縮層
を製造する訳であるが、この製造方法を説明す
る。 まず前述の組成物を、ポリエステル、ナイロン
等の基布に被覆する。この基布は本発明にあつて
は基本的に限定されず、また被覆の方法も同様に
限定されるものではない。たとえば被覆法とし
て、ドクターナイフ、ロールコーターなどを使用
してもよい。 次にこの組成物を被覆した基布をゲル化液中に
浸漬する。この場合のゲル化液は組成物中に含ま
れるゲル化液と同じものであつてもよく、異なる
ものであつてもよい。たとえば、組成物に含まれ
るゲル化液をアルコール類とし、浸漬浴のゲル化
液を水とすることもでき、またその反対であつて
もよいが、経済性などを考慮すれば、浸漬浴であ
るゲル化液を安価な水とするのが好ましい。更に
は組成物に含まれるゲル化液と浸漬浴のゲル化液
は同じものでもよい。たとえば組成物に含まれる
ゲル化液と浸漬浴のゲル化液が両方とも水であつ
てよい。 このように基布をゲル化液に浸漬すると、組成
物中の溶剤とゲル化液が相互に拡散し、ゲル化す
る。これはゲル化液と溶剤の方がポリマーと溶剤
の親和力よりも大きいため、ポリマーが溶解状態
より非溶解状態となり、ポリマー同志が凝集、集
合する。この際、集合したポリマー部分以外の部
分に空間を生ずる。これが孔となる訳であるが、
このようにして生成した孔はポリマーの溶剤とゲ
ル化液が相互に拡散して生じるものであるから、
100%完全な連続孔となるものと考えられる。 また、このような孔を生ずるのはゲル化点であ
ることは明かであるが、組成物中にゲル化液をゲ
ル化液量の20〜95%含有させておかないと前記溶
剤と浸漬浴のゲル化液が速かに相互に拡散しない
で、半ゲル状態で長時間続くため、孔生成過程に
おいて生成膜が弱くなり、孔の壁が破れやすくな
つて、孔の安定性が低下し、孔の寸法が大となる
と共に、この孔の寸法が一定しなくなる。本発明
によればあらかじめ組成物中にゲル化液を含ませ
ているので(即ちゲル化に近いゲル化液が含まれ
ている)ゲル化液に浸漬すると速かにゲル化し、
孔の壁の強度が短時間で強化される。即ち微細で
寸法の安定した孔を形成させることができるので
ある。 この浸漬用のゲル化液は常温であつてよいが、
ゲル化速度を更に促進させるために加熱したもの
であつてもよい。たとえばこのゲル化液を50〜
100℃程度にしておいてもよい。この場合、孔は
更に微細となる。 このようにゲル化したものを脱溶剤し、たとえ
ば100〜160℃の熱風乾燥機中で20分以上乾燥さ
せ、同時に加硫する。熱可塑性エラストマーの場
合は加硫が必要ないので、たとえば150℃以下の
温度で約30分乾燥させればよい。本発明において
乾燥方法、乾燥時間、乾燥温度などは限定されな
いのはもちろんである。組成物の種類などを考慮
し機能的に定めることができる。 このように製造された発泡層に通例の方法で必
要数の基布と表面ゴム層を設けて印刷用ブランケ
ツトとする。 以下本発明の実施例を説明する。 例 1 組 成 A 群 ブタジエン・アクリロニトリル共重合体
100 重量部 (ハイカー1042;日本ゼオン株式会社製) 亜鉛華 5 〃 ステアリン酸 1.0 〃 カーボンブラツク(SRF) 50 〃 老化防止剤 1.0 〃 計 157 〃 B 群 シリカ(平均長35μm) 1.0 〃 繊維ブロツク(平均長30μm) 3.0 〃 計 4.0 〃 C 群 硫 黄 1.5 〃 加硫促進剤 3.0 〃 計 4.5 〃 D 群 ジメチルホルムアミド:ゲル化液(水)=1:
1(重量比) A群の配合剤をロールで練り、ジメチルホルム
アミドにゴム含有率が40%となるように溶解させ
ると、粘度450poiseのポリマー溶液が得られた。
これにB群の繊維素を加え、充分に撹拌し、C群
の加硫剤、加硫促進剤を添加し、次いでジメチル
ホルムアミド:水=1:1の溶液をポリマー溶液
100gに対し8gの割合で充分に撹拌しながら添
加する。この様にしてできた組成物を厚さ0.41
mm、61本/インチの打込数の綿布上にドクターナ
イフで厚さ0.35mmとなるように被覆した。これを
18℃の水中に20分間浸漬した後、水切りを行な
い、150℃の乾燥器中で20分乾燥させ、同時に加
硫を完結させた。 この発泡体の断面写真を第1図として示す。第
1図は本発明による印刷用ブランケツト圧縮層の
75倍顕微鏡写真である。 比較として、従来の有機発泡剤を用いて製造し
た圧縮層の75倍顕微鏡写真を第2図として示す。
これらの写真より明かなように、圧縮層はほとん
どが25μm以下の微小孔より成り、更に連泡率も
100%であるのに対し、従来の方法により製造し
た圧縮層は不均一な寸法の孔を有、100μmを超
える粗大孔も多かつた。 次に上述の本発明による組成物より、繊維素
(即ちB群)を除いた組成物を用い、同様に圧縮
層を製造した。この圧縮層の断面の75倍顕微鏡写
真を第3図として示す。この第3図より明かなよ
うに、B群を含ませない場合、25μm以下の微小
孔で連泡率100%の部分が大半であるが、100μm
を超える粗大孔が散見できる。これは前述のよう
にドクターナイフで組成物を被覆する際(空気を
捲き込んだ場合)、厚い発泡層を製造するときに
溶剤を抽出する際、ゲル化液の組成物への添加の
仕方あるいは浸漬温度のバラツキなどによつて生
ずるものであるが、、本発明による場合、製造工
程を厳密に制御しなくとも、そのような粗大孔が
混入することがなくなるのである。 例 2 下記の表の組成物で製造した本発明による圧縮
層、及び有機発泡剤を用いて製造した圧縮層、加
えて中空微小球をエラストマー中に混入し、製造
した圧縮層(特公昭52―7371号)を用いて製造さ
れたブランケツトを用いて圧縮力―歪曲線の試験
を行なつた。結果は第4図に示すとおりである。
【表】
【表】 第4図より明かなように、本発明のブランケツ
トC1,C2,C3,C4は従来の微小中空孔をエラス
トマー中に混入した圧縮層を有するブランケツト
A、有機発泡剤を用いて製造したブランケツトB
よりも極めて優れた応力―歪曲線を示した。 これらのブランケツトを用いて印刷試験を行な
つたところ、網点再現性に優れ、耐久性も前記A
のブランケツトよりも2―3倍増加することが判
明した。これは従来のブランケツトA,Bに較べ
て同一圧縮力に対し、歪率が非常に高く、圧縮層
が変形荷重に対し、充分対応できる能力を有して
いるからだと考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における印刷用ブラ
ンケツト圧縮層の75倍顕微鏡写真、第2図は有機
発泡剤を用いた従来の圧縮層の75倍顕微鏡写真で
ある。第3図は本発明の組成物より粉末結晶体ま
たは繊維素を除いた組成物を用いて製造した75倍
顕微鏡写真である。第4図は本発明の印刷用ブラ
ンケツトと従来の印刷用ブランケツトの応力―歪
率を示すグラフである。 A……微小中空球をエラストマー中に混在せし
めて製造した圧縮層を用いて製造した印刷用ブラ
ンケツトの応力―歪率のグラフ。B……有機発泡
剤を用いて製造した圧縮層を用いて製造した印刷
用ブランケツトの応力―歪率のグラフ。C1
C2,C3,C4……本発明により製造した圧縮層を
備えた印刷用ブランケツトの応力―歪率のグラ
フ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリマーを溶剤にポリマー濃度で2〜70%
    (重量%、以下同じ)溶かして成るポリマー溶液
    に、平均長300μm以下の粉末結晶体および/も
    しくは繊維素を前記ポリマー溶液に対し30%以下
    添加し、更に前記ポリマー溶液の溶剤に溶解可能
    で、かつ前記ポリマーには溶解しないゲル化液を
    前記ポリマー溶液がゲル化するに必要な量の20〜
    95%添加して基本的に成ることを特徴とする印刷
    用ブランケツトの圧縮層製造用組成物。 2 前記ポリマーはゴムあるいは熱可塑性樹脂で
    あるか、もしくはこのゴムあるいは熱可塑性樹脂
    を主要成分とするコンパウンドであることを特徴
    とする特許請求の範囲1による印刷用ブランケツ
    トの圧縮層製造用組成物。 3 前記ポリマーは印刷インキおよび/あるいは
    インキ替えの時使用する溶剤に抵抗力のあるもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲2による
    印刷用ブランケツトの圧縮層製造用組成物。 4 前記ポリマーはブタジエン・アクリロニトリ
    ル共重合体、ポリ塩化ビニル、クロロプレンゴム
    の1種以上あるいはこのブタジエン・アクリロニ
    トリル共重合体、ポリ塩化ビニル、クロロプレン
    ゴムの1種以上を主要成分とするコンパウンドで
    あることを特徴とする特許請求の範囲3による印
    刷用ブランケツトの圧縮層製造用組成物。 5 前記溶剤はN,N′―ジメチルホルムアミ
    ド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
    ドおよびジメチルスルホキシドから選択された1
    種または2種以上の混合であることを特徴とする
    特許請求の範囲1から4のいずれかの印刷用ブラ
    ンケツトの圧縮層製造用組成物。 6 前記粉末結晶体および/もしくは繊維素はシ
    リカ、炭酸カルシウム、木材バルブ、合成繊維フ
    ロツクの1種または2種以上の混合であることを
    特徴とする特許請求の範囲1から5のいずれかの
    印刷用ブランケツトの圧縮層製造用組成物。 7 前記ゲル化液は水、モノオール類あるいはポ
    リオール類より成る群より選択された1種あるい
    は2種以上の混合であることを特徴とする特許請
    求の範囲1から6のいずれかの印刷用ブランケツ
    トの圧縮層製造用組成物。 8 前記ゲル化液は水であることを特徴とする特
    許請求の範囲7による印刷用ブランケツトの圧縮
    層製造用組成物。 9 ポリマーを溶剤にポリマー濃度で2〜70%溶
    かして成るポリマー溶液に、平均長300μm以下
    の粉末結晶体および/または繊維素を前記ポリマ
    ーに対し30%以下添加し、更に前記ポリマー溶液
    の前記溶剤に溶解可能で、かつ前記ポリマーには
    溶解しないゲル化液を前記ポリマー溶液がゲル化
    するに必要な量の20〜95%添加して基本的に成る
    印刷用ブランケツトの圧縮層製造用組成物を基布
    上に被覆し、ゲル化液に浸漬し、脱溶剤し、乾燥
    し、所望により加硫することを特徴とする印刷用
    ブランケツトの圧縮層の製造法。 10 前記ポリマーはゴムあるいは熱可塑性樹脂
    であるかもしくはこのゴムあるいは熱可塑性樹脂
    を主要成分とするコンパウンドであることを特徴
    とする特許請求の範囲9による印刷用ブランケツ
    トの圧縮層の製造法。 11 前記ポリマーは印刷インキおよび/あるい
    はインキ替えの時使用する溶剤に抵抗力のあるも
    のであることを特徴とする特許請求の範囲10に
    よる印刷用ブランケツトの圧縮層の製造法。 12 前記ポリマーはブタジエン・アクリロニト
    リル共重合体、ポリ塩化ビニル、クロロプレンゴ
    ムの1種以上あるいはこのブタジエン・アクリロ
    ニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル、クロロプレ
    ンゴムの1種以上を主要成分とするコンパウンド
    であることを特徴とする特許請求の範囲11によ
    る印刷用ブランケツトの圧縮層の製造法。 13 前記溶剤はN,N′ジメチルホルムアミ
    ド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
    ドおよびジメチルスルホキシドから選択された1
    種または2種以上であることを特徴とする特許請
    求の範囲8から12のいずれかの印刷用ブランケ
    ツトの圧縮層の製造法。 14 前記粉末結晶体および/もしくは繊維素は
    シリカ、炭酸カルシウム、木材パルプ、合成繊維
    フロツクの1種または2種以上混合したものであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲9から13の
    いずれかの印刷用ブランケツトの圧縮層の製造
    法。 15 前記ゲル化液は水、モノオール類あるいは
    ポリオール類より成る群より選択された1種ある
    いは2種以上であることを特徴とする特許請求の
    範囲9から14のいずれかの印刷用ブランケツト
    の圧縮層の製造法。 16 前記組成物に含まれるゲル化液および/ま
    たは浸漬浴のゲル化液が水であることを特徴とす
    る特許請求の範囲15による印刷用ブランケツト
    の圧縮層の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61144701A (ja) * 1984-12-17 1986-07-02 Canon Inc 記録及び記録再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61144701A (ja) * 1984-12-17 1986-07-02 Canon Inc 記録及び記録再生装置

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