JPS6147301B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内熱機関の空燃比をセカンダリ域にお
いても、出力空燃比を必要としないゾーンでは、
プライマリ域と同様に理論空燃比に、フイードバ
ツク制御できるようにした、コンパウンド気化器
に関するものである。

内燃機関の空燃比を、フイードバツク制御する
コンパウンド気化器においては、従来セカンダリ
域は内燃機関側の要求により出力空燃比にセツト
されていた。しかしO₂センサを使用した排気ガ
ス対策用フイードバツク気化器では、モード運転
によつてはセカンダリ域でも理論空燃比にするこ
とが排気ガス対策上は勿論のこと燃費の面からも
必要となる。

本発明は内燃機関の排気通路に設けられたO₂
センサの検出信号により電子制御装置を介して空
燃比補正用電磁弁をデユーテイーコントロールす
ることにより内燃機関に供給される混合気の空燃
比をフイードバツク制御するコンパウンド気化器
において、上記空燃比補正用電磁弁と、プライマ
リ側メイン燃料ウエルとを、補助ジエツトを介し
て連ねる空燃比補正用燃料通路に燃料流量制御用
通路が設けられ、該燃料流量制御用通路に、プラ
イマリおよびセカンダリ双方のベンチユリー負圧
で作動する負圧作動弁が設けられると共に、該負
圧作動弁がプライマリおよびセカンダリ双方のベ
ンチユリーに連通される作動用負圧回路に、セカ
ンダリ域で出力空燃比を必要とするゾーンでのみ
該ゾーンの状態を検出する検出器の信号により前
記電子制御装置を介して前記空燃比補正用電磁弁
がオープンループにされると同時に前記作動用負
圧通路が開かれる負圧制御用電磁弁を設けたもの
で、セカンダリ域においても理論空燃比を中心と
する制御巾を持つことのできるこの種気化器の提
供を目的としている。

進んで本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。

図面は本発明内燃機関の空燃比をフイードバツ
ク制御する気化器の実施例を示す縦縦断面図で、
図中１はプライマリボア、２はセカンダボア、３
はプライマリスロツトルバルブ、４はセカンダリ
スロツトルバルブ、５はプライマリメインノズ
ル、６はプライマリメイン燃料ウエル、７はメイ
ンジエツト、８はフロート室、９はセカンダリス
ロツトルバルブ作動用負圧装置、１０は該負圧装
置９の負圧取出通路、１１は空燃比補正用電磁
弁、１２は該空燃比補正用電磁弁１１と前記プラ
イマリメイン燃料ウエル６とを補助ジエツト１３
を介して連ねる空燃比補正用燃料通路、１４は電
子制御装置、１５は機関の排気通路に設けられ、
排気中の酸素濃度を検出するO₂センサで、以上
はO₂センサ１５の検出信号により電子制御装置
１４を介して空燃比補正用電磁弁１１をデユーテ
イーコントロールすることにより、内燃機関の空
燃比をフイードバツク制御する従来のコンパウン
ド気化器である。

本発明は上記のような気化器において、空燃比
補正用電磁弁１１と、プライマリ燃料ウエル６
と、前記空燃比補正用電磁弁１１とプライマリ燃
料ウエル６とを補助ジエツト１３を介して連ねる
空燃比補正用燃料通路１２とよりなる空燃比補正
系統に、該空燃比補正系統をプライマリおよびセ
カンダリ双方の空燃比補正可能に設定する燃料流
量制御用通路が設けられている。該燃料流量制御
用通路としては、例えば図に示す如く、補助ジエ
ツト１３をバイパスする分岐通路１６を設け、さ
らに、この分岐通路１６に、セカンダリスロツト
ルバルブ４の作動用負圧で開作動される負圧作動
弁１７を設けると共に、その作動用負圧通路１８
に、セカンダリ域で出力空燃比を必要とするゾー
ンでのみ、その信号により電磁弁１１がオープン
ループにされると同時に開作動される負圧制御用
電磁弁１９を設けたものである。

上記出力空燃比を必要とするゾーンの検出は、
例えば機関の回転数やスロツトル開度等の定めら
れた範囲内で信号を出力する検出器２０によつて
行なわれ、その信号は電子制御装置１４に入力す
る。一方電子制御装置１４は検出器２０からの入
力信号がない間は電磁弁１１をクローズドループ
とし、O₂センサからの信号によつてフイードバ
ツク制御し、検出器２０の信号が入力すると電磁
弁１１をオープンループとし、出力空燃比を形成
するように、予め決められているオン・オフデユ
ーテイーにて制御するのである。

上記の如く構成した本発明の気化器において、
プライマリ域では検出器２０からの入力信号がな
いので、電磁弁１１はクローズドループとなり、
O₂センサ１５の信号によりデユーテイーコント
ロールされて燃料を補正用燃料通路１２内に送出
する。

一方負圧作動弁１７はその作動負圧通路１８の
負圧制御用電磁弁１９が閉じているため開かず、
閉じ状態を保持しているので、通路１２内の燃料
は補助ジエツト１３を通じて燃料ウエル６内に流
入し、従来同様に混合気を理論空燃比にフイード
バツク制御している。

この状態は、セカンダリ域においてもそのまま
継続されるので、理論空燃比に制御されるが出力
空燃比を必要とするゾーンに入ると検出器２０は
出力し、その信号が電子制御装置１４に入力する
ので、負圧制御用電磁弁１９が開作動され、同時
に空燃比補正用電磁弁１１はオープンループとな
つて予め決められたオン・オフデユーテイーによ
り出力空燃比を形成するに適した燃料量に制御す
る。一方負圧作動弁１７も負圧制御用電磁弁１９
が開作動することにより、スロツトルバルブ作動
用負圧によつて開作動され、分岐通路１６を開く
ので、出力空燃比補正用燃料は補助ジエツト１３
をバイパスし、直接燃料ウエル６内に流入し、出
力空燃比を形成せしめるのである。

以上実施例では負圧作動弁１７により燃料通路
をオン・オフ制御することによつて燃料流量をコ
ントロールする場合について説明したが負圧作動
弁１７のオン・オフ状態を逆にすれば空燃比補正
用燃料通路１２にエアを投入する燃料流量制御用
通路を設けて、この通路のエアを負圧作動弁１７
でオン・オフ制御することによつて燃料流量をコ
ントロールすることも可能である。

本発明は上述のように構成したので、プライマ
リ域は勿論のこと、セカンダリスロツトルバルブ
が開いているゾーンでも理論空燃比を中心とする
制御巾を持つことができ、１個の空燃比補正用電
磁弁でプライマリ，セカンダリ両域を理論空燃比
にフイードバツク制御できるばかりでなく、燃料
流量制御通路を設けることにより、出力空燃比を
必要とするゾーンでは出力空燃比に制御できる点
で、この種気化器として優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明内燃機関の空燃比をフイードバツ
ク制御する気化器の実施例を示す縦断面図であ
る。 １……プライマリボア、２……セカンダリボ
ア、３……プライマリスロツトルバルブ、４……
セカンダリスロツトルバルブ、５……プライマリ
メインノズル、６……プライマリメイン燃料ウエ
ル、８……フロート室、１０……負圧取出通路、
１１……空燃比補正用電磁弁、１２……空燃比補
正用燃料通路、１３……補助ジエツト、１４……
電子制御装置、１５……O₂センサ、１６……分
岐通路（燃料流量制御用通路）、１７……負圧作
動弁、１８……作動用負圧通路、１９……負圧制
御用電磁弁、２０……検出器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内燃機関の排気通路に設けられた、O₂セン
   サの検出信号により電子制御装置を介して空燃比
   補正用電磁弁をデユーテイーコントロールするこ
   とにより内燃機関の空燃比をフイードバツク制御
   するコンパウンド気化器において、前記空燃比補
   正用電磁弁とプライマリメイン燃料ウエルとを補
   助ジエツトを介して連ねる空燃比補正用燃料通路
   に燃料流量制御用通路が設けられ、該燃料流量制
   御用通路に、プライマリおよびセカンダリ双方の
   空燃比補正可能に、プライマリおよびセカンダリ
   双方のベンチユリー負圧で作動する負圧作動弁が
   設けられると共に、該負圧作動弁がプライマリお
   よびセカンダリ双方のベンチユリーに連通される
   作動用負圧通路に、セカンダリ域で出力空燃比を
   必要とするゾーンでのみ、該ゾーンを検出する検
   出器の信号により前記電子制御装置を介して前記
   空燃比補正用電磁弁がオープンループにされると
   同時に前記作動用負圧通路が開かれる負圧制御用
   電磁弁が設けられていることを特徴とする内燃機
   関の空燃比をフイードバツク制御する気化器。