JPS6146515Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液晶表示装置（反射型TN−FEM液晶
表示装置等）に係り、特にはシール部近傍の引き
出し電極交差部分による不要な表示を防止するた
めの構成の改良に関するものである。

第１図は、各種シンボル表示機能付の10桁ドツ
トマトリツクス型液晶表示装置を構成する基板の
電極パターンを示す平面図である〔第１図ａは対
向電極パターン、同ｂはセグメント電極パターン
を示す〕。第１図ｂに於て点線で示すように、上
記２枚の基板を貼り合わせて液晶セルを構成した
場合、表示部周辺部（すなわち、シール部近傍）
に於て対向電極（点線）とセグメント電極（実
線）の引き出し電極の交差部分が生じ、該交差部
分に於て不要な表示が行われる可能性がある。

第２図は従来の液晶表示装置の構成を示す断面
図であり、上記シール部近傍の不要な表示が使用
者の目に入らないように、液晶セル４と上部偏光
フイルター２との間に設けられる表示窓枠３の開
口部の大きさを決めている。なお、図に於て、１
はキヤビネツト、５は下部偏光フイルター、６は
反射板、７はシール部である。

しかし、第２図に示すような従来の構成では、
液晶セル部に入る光が上記表示窓枠３によつてさ
えぎられて、第３図に示すように反射板上に影を
生じる。この影は、第４図に示すように、光の向
きによつては表示の周囲に発生し、表示されてい
る文字等が見にくく、また表示面が暗くなること
がある。

本考案は従来の構成に於ける上記問題点を解決
することを目的としてなされたものであり、表示
窓枠の開口部をせばめる代わりに、下部偏光フイ
ルターと反射板との間に所定形状の黒色の枠を設
けることによつて、シール部近傍の引き出し電極
交差部分による不要な表示を防止できると共に、
従来のような影の発生することもない構成とした
ことを特徴とする液晶表示装置を提供するもので
ある。

以下、実施例に基づいて本考案を詳細に説明す
る。

第５図は本考案の一実施例を示す断面図であ
る。なお、第５図に於て、第２図に示される構成
要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、そ
の説明は省略する。

下部偏光フイルター５と反射板６との間に図に
示すような黒色の枠８を設ける（下部偏光フイル
ター５と反射板６との間に黒色の枠板を挿入する
か、反射板６の表面又は下部偏光フイルター５の
裏面に黒色の枠を塗装する）構成とすることによ
つて、シール部近傍の引き出し電極交差部分の液
晶にしきい値以上の電圧が印加されることがあつ
ても、背後に黒色の枠８が存在するために、使用
者の目には上記黒色の枠８が見えるだけで、不要
な表示が行われることはない。

第６図は黒色の枠８の形状を表わすための平面
図であり、図のＡの線が黒色の枠８の内側の輪郭
線の位置を示す。

また、本考案によれば、第７図の断面図及び第
８図の斜視図に示すように、従来のような影が反
射板上に生じることはなく、表示面が明るく、白
地部分に影のない液晶表示装置を得ることができ
るものである。

なお、本考案の黒色枠８には、シール部７の形
状が使用者の目に入らないようにする（シール部
の黒色と枠の黒色の区別がつかない）という効果
もあるものである。

以上詳細に説明したように、本考案によれば、
シール部近傍の引き出し電極交差部分による不要
な表示を防止できると共に、表示窓枠の開口部を
せばめる必要がないので表示窓枠による表示面上
の影を無くすことができ、表示面が明るくなり、
また、表示面上が表示窓枠にてさえぎられること
もなくなるため表示白色面が広くなるという効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第６図は平面図、第２図、第３図、
第５図及び第７図は断面図、第４図及び第８図は
斜視図である。 符号、１：キヤビネツト、２：上部偏光フイル
ター、３：表示窓枠、４：液晶セル、５：下部偏
光フイルター、６：反射板、７：シール部、８：
黒色の枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部偏光フイルターと反射板との間に、シール
   部近傍の引き出し電極交差部分による不要な表示
   を防止するための黒色の枠を設ける構成としたこ
   とを特徴とする液晶表示装置。