JPS6146466A - 内燃機関のノツキング判定装置 - Google Patents

内燃機関のノツキング判定装置

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JPS6146466A
JPS6146466A JP59166609A JP16660984A JPS6146466A JP S6146466 A JPS6146466 A JP S6146466A JP 59166609 A JP59166609 A JP 59166609A JP 16660984 A JP16660984 A JP 16660984A JP S6146466 A JPS6146466 A JP S6146466A
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JP
Japan
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knocking
knock
crank angle
physical quantity
time
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JP59166609A
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English (en)
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Yuji Nakajima
雄二 中島
Akito Yamamoto
明人 山本
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/15Digital data processing
    • F02P5/152Digital data processing dependent on pinking
    • F02P5/1522Digital data processing dependent on pinking with particular means concerning an individual cylinder
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L23/00Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid
    • G01L23/22Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid for detecting or indicating knocks in internal-combustion engines; Units comprising pressure-sensitive members combined with ignitors for firing internal-combustion engines
    • G01L23/221Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid for detecting or indicating knocks in internal-combustion engines; Units comprising pressure-sensitive members combined with ignitors for firing internal-combustion engines for detecting or indicating knocks in internal combustion engines
    • G01L23/225Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid for detecting or indicating knocks in internal-combustion engines; Units comprising pressure-sensitive members combined with ignitors for firing internal-combustion engines for detecting or indicating knocks in internal combustion engines circuit arrangements therefor
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関のノッキング判定装置に関し、特に
、内燃機関の点火時期を最大トルク発生角度に保ちつつ
ノッキングレベルを所定の範囲内に収めるように制御す
る点火時期制御装置に用いて好適なノッキング判定装置
に関するものである。
(従来の技術) 一般にノッキング現象とはシリンダ内の未燃混合気の早
期着火による異常燃焼を言い、その結果、シリンダの寸
法、特にそのボア径と、燃焼ガス温度とにより定まる複
数の固有振動数を持つシリンダ内の圧力(筒内圧)の減
衰振動として現われる。この固有振動数は概ね5〜6k
Hz以上であり、この圧力の振動がシリンダ壁、シリン
ダブロック等をへて空気中に伝わり、人間の聴感に達し
た不快な高周波音がいわゆるノック音と呼ばれるもので
ある。
点火時期制御装置に適用した従来のノッキング判定装置
としでは、例えば特開昭54−142425号や特願昭
58−1374!3号に開示されたものがある。
この装置は、点火プラグの座金に設けたシリンダ内圧力
センサ等のノッキングセンサと、信号増幅器と、低域ろ
波器と、ノッキング信号の包路線処理回路等の平均化回
路と、比較回路と、点火時期制御回路とを具えたもので
ある。而して、シリンダ内圧力信号のほぼ5〜6 kH
z以上の特定周波数帯域成分をノック信号として検出し
、これにピークホールド処理、包路線処理等を施した信
号をノッキングエネルギに対応する信号とみなして所定
の基準値と直接比較し、当該比較結果に基づいて点火時
期を進角あるいは遅角させることによりノッキングレベ
ルを制御するようにしていた。
(発明が解決しようする問題点) しかしながら、かかる従来装置にあっては、次の如き問
題点が生ずる。
一般に良く知られているように、ノッキングが発生しな
い非ノック時においてもセンサの出力信号には上述の特
定周波数帯域の成分が含まれている。
第9図は筒内圧力振動のパワースペクトルの一例を示す
、これは本出願人の実験により、4気筒1800ccエ
ンジンにつき、全負荷、4800PPMで運転した場合
の例であるが、これより明らかなように、非ノック時に
おいてもノック時と同様の上記特定周波数帯域成分を含
んでおり、この傾向は他のエンジンでもほぼ同様である
ことが確認されている。
従って、センサ出力の特定の周波数帯域の信号に、包路
線処理、ピークホールド処理等の信号処理を加えた電気
信号をノッキングエネルギーに対応した信号量とみなし
、これを直接基準比較レベルと比較するようにした従来
装置にあっては、ノックレベルの判定が困難となること
がある。
特に、第9図においては比較的大きなレベルを有するノ
ックについて示し、非ノック時Aとノッり時Bとのパワ
ーレベルの差は約10dB以上であるが、ノック有無の
限界とされるいわゆるトレースノック状態においてはこ
の差は概ね2〜3dBであるので、従来の装置において
はノックの判定は非常に困難なものとなる。
しかも、センサの初期特性、経時変化による劣化、さら
に上述の点火プラグ座金に設けたセンナにあっては装着
時においてセンサ面に作用する荷重の影響により、ある
いは点火プラグ締付トルク等に起因した機械振動系の変
化などにより非ノック時におけるセンサ出力信号のレベ
ル自体が大きく変化し、この変化はノック時にお番する
それら影響による出力信号の変化より大となることもあ
る。
さらに、数種類のエンジンを用いた本出願人による実験
によれば、非ノー、り時におけるセンサ出力の変動は、
アイドリングないしスロットル全開状態の負荷の変化に
対しては3〜4倍、800RPMないし480ORPM
のエンジン回転の変化に対しては2〜3倍にも達するこ
とが確認されている。
従って、従来装置においては、このように変動の大きな
信号を直接的に基準値と比較するようにしていたので、
ノックおよび非ノックを正しく判定できる装置を実現す
るためには、エンジン毎、運転条件毎、さらにはセンサ
毎に膨大な実験を必要とするという問題点があった。
このような問題点に関しては、ノッキングは圧縮上死点
前に発生することがないことに着目し、エンジンの1燃
焼サイクル毎に、圧縮上死点前の区間の燃焼圧力振動か
ら非ノック時の振動エネルギに関連した量を得、圧縮上
死点後の区間あるいは圧縮上死点前後の区間の燃焼圧力
振動からノック時の振動エネルギに関連した量を得て、
それら量の比を求めてノッキング発生を行うようにすれ
ば対処することができ、ノッキング判定が容易に行える
ことになる。
さらに、本発明では、非ノック時の振動エネルギの計測
区間について考慮する。第12図につき後述するように
、点火ノイズの影響を排除するためにはその計測区間を
点火時期以降に設定するのが好適である。しかしながら
、計測区間の長さを固定すると、次のような問題点が生
じる。
すなわち、第12図(A)を参照するに、この例では上
死点前(BTDC) 15度(時点工)で点火が行われ
、その後上死点後(ATDC:)約12度で筒内圧が最
大となり、さらにその直後よりノッキングによる圧力振
動が発生しているのが観測できる。したがって、非ノッ
ク時の燃焼圧力振動エネルギの測定区間を点火時クラン
ク角位置から所定のクランク角範囲、例えば40度の区
間とすると上死点後25度までが計測区間となり、図中
(C)に示すように、それ自体にノッキングエネルギを
含んだ信号となってしまうことになる。特に、機関の低
回転域ではクランク角速度に対して燃焼が早いので、点
火時のクランク角から、ノッキング発生のクランク角ま
での角度が小さく、非ノック時の燃焼圧力振動エネルギ
に相当する信号にノッキングエネルギが含まれる比率が
高くなり、計測精度の低下が著しい、そこで、計測に係
る区間を小となし、低回転域において非ノック時の燃焼
圧力振動エネルギに相当する信号にノッキングエネルギ
が含まれないようにすると、高回転域において、非ノッ
ク時の燃焼圧力振動エネルギの計測時間を十分に確保で
きないので、検出の精度を向上できないという問題点が
生ずる。
すなわち、非ノック時の燃焼圧力振動エネルギに相当す
る信号の計測区間を点火時クランク角位置から所定のク
ランク角範囲とすると、検出精度を確保することが困難
となる問題点が生ずることになる。
そこで、本発明の目的は、非ノック時の燃焼圧力振動エ
ネルギに関連する物理量の計測区間を点火時クランク角
位置から筒内圧が最大となるクランク角位置までの可゛
変区間とし検出精度の向上を図ることにある。
また、本発明の他の目的は上記可変区間において得られ
た非ノック時の燃焼振動エネルギに関連する物理量を所
定区間における非ノック時の燃焼振動エネルギに関連す
る物理量に補正するようになし、以てノッキング検出の
検出精度を一層高めることにある。
[発明の構成コ (問題点を解決するための手段) 以上の点に鑑みて、本発明の第1の形態では、内燃機関
の燃焼圧力振動を検出する検出手段と、内燃期間の点火
時期から注力が最大となるまでの間に第1期間を設定す
る設定手段と、当該設定された第1期間において検出さ
れた燃焼圧力振動から非ノック時の燃焼振動エネルギに
関連した第1物理量を得る第1手段と、圧縮上死点後の
期間を含む第2期間において検出された燃焼圧力振動か
らノック時の燃焼振動エネルギに関連した第2物理量を
得る第2手段と、第1期間を内燃機関の点火時期以降の
圧力が最大となる以前の間に設定する設定手段と、第1
物理量と第2物理量との比から内燃機関のノッキングの
有無を判定する判定手段とを具えたことを特徴とする。
また、本発明の第2の形態では、上記検出手段、設定手
段、第1および第2手段に加え、第1物理量を所定区間
における非ノック時の燃焼振動エネルギに相当する物理
量に補正する補正手段と、当該補正された第1物理量と
第2物理量との比から内燃機関のノッキングの有無を判
定する判定手段とを具えたことを特徴とする。
(作用) すなわち、本発明の第1の形態では、設定手段により、
点火時期およびノッキングによる高周波振動が発生する
時期を含まない範囲で第1期間が設定される。而して第
1手段および第2手段により、それぞれ、第1および第
2期間において非ノック時およびノック時の燃焼振動エ
ネルギに関連した第1および第2の物理量が得られる。
この第1の物理量には、点火ノイズの影響やノッキング
による高周波振動・の影響が及ばないので、判定手段に
よるノッキング判定は精度の高いものとなる。
また、本発明の第2の形態では、第1物理量を補正手段
により補正した後に第2物理量との比較を行うようにし
たので、運転条件によらずメツキング検出をより精密に
行うことができる。
[実施例〕  ゛ 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
まず、本発明の概要を述べる。第9図から明らかなよう
に、ノック時と非ノック時とでは、図示の周波数成分に
おいて大きなパワーレベルの差を観測することができる
。そこで、特にその差異の大きな帯域、すなわち図示の
例では6kHz〜17kHzの周波数成分に着目し、そ
の帯域を通過帯域とする帯域ろ波器(バンドパスフィル
タ)を用いてセンサ出力からその成分を取出す。
第1O図(A)および(B)は、それぞれ、非ノック時
およびノック時におけるセンサ出力のバンドパスフィル
タ通過後の波形を示す、なお、これらは筒内圧の高周波
振動の波形を示すものである。
ここで、ある特定帯域のパワー、すなわちエネルギの時
間平均値を求める。
で表わされ、信号振幅の2乗の時間平均として得られる
。したがって、第10図示の信号の絶対値の積分を考え
れば、 となる、第(2)式右辺は信号x(t)のR,M、S、
(二乗平均を示すことから、第(2)式左辺は信号x(
t)のパワーを示す量、あるいは少なくともパワーと一
価的に相関のある量と考えて良い。
なお、ここで第(1)式および第(2)式の信号x(t
)は単一周波数の信号と仮定したが複数の周波数成分を
含んでいても実用上さしつがえない。
第11図(A)および(B)はクランク角の上死点、す
なわちTOO前40度・からTDC後40度までの範囲
について、それぞれ第2図(A)およびCB)に示した
信号の積分信号であり、そのクランク角範囲での筒内圧
振動エネルギを示す、すなわち、第(2)式で1/2T
の項をおとしたものである。
図中(A)は非ノック時の積分信号を示し、この時には
この積分信号はほぼ線型に増加しており、クランク角に
よらず常に一定の振動エネルギが存在していることが分
る。すなわち、非ノック時には上死点(TDC)をT=
0として 本出願人による種々の実験によれば、第(3)式の関係
は、はとんどすべての運転条件で成立していると見なす
ことができる。ただし、積分区間(この場合は、丁[I
C前後40度)は注意ぶか〈選定する必要がある。その
理由は、特に点火プラグの振動をも検出してしまうので
、積分区間の選定によっては吸・排気弁の着座、1ll
iI座の振動の影響を受けて第(3)式の関係が成立し
なくなるからである。
一方、図中CB)はノッキング時の積分器の出力を示す
、すなわち、この場合には、 TDC後の膨張行程にお
いて、ノッキングに起因するエネルギの増分が現われる
ことになる。
一般に、人間の聴感によるノックレベルの判定は、定常
的に発生している背景雑音による音圧レベルと、ノッキ
ング振動による音圧レベルとの相対的な強度差によって
おこなわれていると考えられている。したがって、非ノ
ック時における筒内圧の振動のエネルギと、ノッキング
時における筒内圧の振動のエネルギとを直接比較すれば
、官能評価と良く一致する精度の高いノッキングレベル
の検出が可能となる。
ここで、第(3)式によれば、経験的に上死点前にノッ
キングが発生することは無いと考えて良いことから上死
点前の積分信号は、上死点後のノッキングの発生の、有
無にかかわらず、非ノック時の上死点後の膨張行程にお
ける筒内圧力の振動エネルギの予測値となっていること
がわかる。この点に着目すれば、上死点前のクランク角
所定範囲内における筒内圧振動の整流積分値と、上死点
後のクランク角所定範囲内、あるいは上死点前の範囲区
間を含む所定範囲内における筒内圧振動の整流積分値と
を比較することにより、非ノック時の筒内圧の振動エネ
ルギと、燃焼行程中の筒内圧の振動エネルギとの直接比
較が可能となり、従って非常に精度の高いノッキング検
出装置が実現できることになる。
ここで、第1物理量、すなわち非ノック時の筒内圧力振
動エネルギの検出区間について述べる。
第12図(A)は、本願人の製作にかかる4気筒エンジ
ンにおいて、機関回転数120ORPM 、 スロット
ル全開状態にて運転したときの筒内圧力波形の一例、同
図(B)はそのほぼ8KHz以上の高周波振動成分の振
動波形の一例を示す0図中矢印■で示したのが点火のタ
イミングであり、高周波成分に大きなスパイクノイズと
なって表われている。一般によく知られているように、
この点火のエネルギは非常に強力で、これを低減化する
のは極めて困難であり、またその伝播経路についても複
雑であるので、ランダムなノイズとなりやすく、信号処
理回路を含む制御系に大きな外乱を与えることになる。
第12図(C)はこの点火ノイズの影響で積分値がステ
ップ状に変化した状態を示したものである。
しかも、点火ノイズによる変化幅は、積分器出力信号の
最大レベルを越えるものから、まったく信号レベルに影
響を与えないものまで、ランダムに生じるので、計測に
重大な支障をきたすことになる。
さらに、同図中(A)において矢印θmで示したのが、
筒内圧力が最大となるクランク角位置である。ノッキン
グ現象は筒内圧力が最大となった後に起こり、ノッキン
グによる高周波振動が観測できる。また、図中(D)に
示す積分信号でも筒内圧が最大となるクランク角位置θ
m直後からその出力レベルが急増するのが観測できる。
したがって、非ノック時の燃焼圧力振動エネルギの検出
の精度を保ち、同図(E)に示す如き信号を得るために
は1点火ノイズの影響がなく、しかもノッキングによる
高周波振動の影響を受けないようにその検出区間を選ぶ
のが好適である。
そこで、まず、その検出区間を、点火時期ないし筒内圧
ピーク時期の間の所定期間とすることが考えられる。
ここで、点火時クランク角θiから筒内圧が最大となる
クランク角位置θ却までのクランク角度θは機関回転数
に対し強い相関があり、一般に、機関回転数が低い程ク
ランク角度θは小さくなり、その変化幅は20度〜70
度程度である0例えば、機関回転数80ORPMなどの
低回転域では、点火時クランク角位置θiから、筒内圧
が最大となるクランク角位置θmまでのクランク角度θ
は20度程度であり、また、機関回転数800ORPM
などの高回転域では、点火時クランク角位置θiから、
筒内圧力が最大となるクランク角位置θmまでのクラン
ク角度θは70度程度にも及ぶ。
従って、上述の所定期間は、かかる変化幅を考慮する必
要が生ずる。すなわち、点火時クランク角から20度の
範囲に検出区間を設定すれば、低回転域〜高回転域にわ
たって非ノック時の燃焼圧力振動エネルギの検出精度を
保つことができることなる。
しかしながら、回転数が大となるに従って同一のクラン
ク角変位に要する時間は小となるので、高回転域におけ
る検出区間を低回転域における検出区間に等しくするこ
とは、高回転域において検出区間を十分に確保できず、
従って検出精度の低下にもつながる。
そこで、本発明では、非ノック時の燃焼振動エネルギの
検出区間を1点火時期ないし筒内圧ピーク時期までの期
間、すなわち、回転数に対応した可変期間として、高回
転域においても検出時間が十分に確保されるようにする
このように回転数に対応した検出を行うにあたっては、
点火時期のクランク角θiおよび筒内圧ピーク時期のク
ラ、ンク角θlが認識される必要がある0点火時期クラ
ンクθiについては、例えば、第6図につき後述するよ
うに、点火時期修正量等が演算された後に設定すること
ができる。
これに対して、筒内圧ピーク時クランク角θmについて
は、本願人による特願昭58−74045号〜58−7
4048号に開示されているように、直接束めることが
できる。あるいは、第13図(A)および(B)に示す
ように、運転条件、主に回転数と吸入空気量とが定まれ
ば1点火時期(上死点前の角度)に対し、点火時期から
筒内圧ピーク位置(上死点後の角度)までの角度がノッ
ク、非ノックを問わずほぼ一定になることから、あらか
じめこの角度を、例えばマイクロコンピュータのメモリ
に格納しておき、運転条件に応じて読み出すようにして
もよい。
なお、第13図(A)および(B)は本願人の製作に係
る4気筒、2000ccエンジンを用いて実験を行った
例であるが、この性質はほぼすべてのエンジンについて
共通である。また、第4図(C)において、実線、破線
および一点鎖線は、それぞれ、点火時期を上死点前20
度としてノックが発生しなかった状態、点火時期を上列
前32度としてライトノックが発生した状態および点火
時期を上死点前34度としてミディアムノックが発生し
た状態における筒内圧ピーク位置(上死点後の角度′)
の発生頻度(%)を示したものである。
次に、このように設定されたクランク角θl。
0mに基づいて得られた非ノック時の燃焼圧力振動エネ
ルギをノッキング判定に用いる際の態様について述べる
本発明では、運転条件により非ノック時の燃焼圧力振動
エネルギの検出区間が異なるので、その検出区間に応じ
て積分出力に対し補正演算を行うのが好適である。これ
は、前述のように、点火クランク角位置から筒内圧力が
最大となるクランク角位置までのクランク角度は運転条
件により大きく変動し、すなわち、非ノック時の燃焼圧
力振動エネルギの検出クランク角度が運転条件により異
なってくるからである。
例えば、検出に楳′るクランク角度が40度から50度
に変動したとすると、非ノック時の燃焼圧力振動エネル
ギに相当する積分値Bも検出クランク角度が25%増し
たのとほぼ同様に25%増加する。従って、ノッキング
エネルギを含む燃焼圧力振動エネルギに相当する積分値
にとの比に/Bが、非ノッり時の燃焼圧力振動のエネル
ギに相当する積分値が25%増加したのに伴って、20
%減少するという量のばらつきが生ずる。
そこで、非ノック時の燃焼圧力振動エネルギの検出クラ
ンク角度が運転条件により異なるという直接ノッキング
に係わりのない要因に、よって、非ノック時の燃焼圧力
振動エネルギBと、ノッキングエネルギを含む燃焼圧力
振動エネルギにとの比に/Bが変動し、比に/Bがノッ
キングの強さを表わす指標として扱うのが困難となるこ
とを排除するために、非ノック時の燃焼圧力振動エネル
ギに関連する積分値に対して補正を加えるようにする。
その補正の一態様としては、あるクランク角度、例えば
40度あたりの積分値に換算する方法がある。すなわち
、第12図(E)に示したように、非ノック時には積分
出力がほぼ直線的に増加していくことから、例えばクラ
ンク角度にして40度に相当する出力レベルとなるよう
に、得られた非ノック時の燃焼圧力振動エネルギを補正
演算するには、40度と検出区間との比を、得られた積
分信号の値Eに乗ずればよい、これを式に表わせば第(
4)式のようになる。
例えば、検出区間がクランク角度で56度であれば補正
出力レベルは4015[1を値Eに乗じたものとなり、
検出区間がクランク角で25度であれば、補正出力レベ
ルは4G/25を値Eに乗じたものとなる。
本実施例においては、ノックの判定を次のように行う。
非ノック時の筒内圧振動エネルギに相当する[8と、ノ
ッキング振動成分を含む筒内圧振動エネルギに相当する
量゛にとの比を直接求め、種々のノックレベルにおける
この比に/Bの頻度分布から、ノックを判定するように
する。
第14図はエンジンを回転数320ORPM、スロット
ル全開状態で駆動した場合の種々のノックレベルにおけ
る比に/Hの頻度分布を示す、ここで、実線で示す曲線
I、破線で示す曲線■、一点鎖線で示す曲線■、および
二点鎖線で示す曲線■は、それぞれ、非ノック状態、ト
レースノック状態、ライトノック状態、およびミディア
ムノック状態におけるに/B比の頻度分布である。なお
、図示の例は、そのに/B比の算出において、量日の積
分区間を上死点前40度より上死点前3度、量にの積分
区間を、筒内圧ピーク位置から40度としたものである
第14図から明らかなように、ノックなしの場合はに/
B−L、8以上のものの存在確率は1/100以下であ
るので、この値を越えるものがあられれた場合にはノッ
ク状態、それ以外の場合は非ノック状態と判定すること
ができる。
ざらにに/B−L、8以上の存在確率は、トレースノッ
クでに/Bキ7/100 、ライトノックでに/B −
18/100、ミディアムノックではに/B−25/I
QO程度となっているので、この存在比率でノッキング
のレベルを判定することもできる。
以上を前提として、本発明を具体的に説明する。
第1図は本発明の一実施例として、本発明ノッキング判
定装置を点火時期制御装置に適用した場合を示す、ここ
で、10は、例えば圧電変換形の筒内圧センサであり、
筒内圧を電気信号に変換する。
第2図はこの筒内圧センサの一例を示すものであり1本
実施例においては、図中(A)に示すように、シリンダ
ヘッド18に取りつけられている点火プラグ18の座金
として設【する0図中(B)は筒内圧センサ10の平面
図である。
第1図において、11はクランク角センサであり、例え
ば、e気筒エンジンにあってはクランク角の120度、
4気筒工、ンジンにあっては180度毎に基準信号S2
を発生し、さらにクランク角の2度または1度毎に位置
信号S3を発生する。
1は筒内圧センサ10の出力を電圧信号に変換し増幅す
るアンプであり、例えば、第3図に示すような一般にチ
ャージアンプと称される回路を用いて実現することがで
きる。
2はバンドパスフィルタであり、前述のように、例えば
ノック検出に関連する6〜17kH2の周波数帯域の信
号を通過させる。3および4は、それぞれ、非ノック時
およびノック時の振動エネルギ検出回路、5はそれら検
出回路3および4の出力信号の比を演算する演算器であ
る。7はノックレベルを判定するための比較基準値を発
生する比較基準値発生器であり、例えばマイクロコンピ
ュータのメモリに展開したテーブルとすることができる
6は演算器5および比較基準値発生器7の出力信号を比
較してノックの有無の判定、ノックの評価を行う比較器
、8はその比較結果に応じて点火時期の修正量を算出す
る算出器、8はその算出神果に応じて、エンジ゛ンの回
転数、負荷等により定まる基準点火時期に補正演算を施
し、点火装置12の最終的な点火時期を制御する点火制
御装置である0点火装置12ば点火コイルおよび前述の
点火プラグ18を含み、制御回路8の指令に応じて火花
点火を行う。
13は非ノック時振動エネルギ検出回路3に検出開始角
度および検出終了角度、すなわち本実施例では点火時ク
ランク角θiおよび筒内圧ピーク時クランク角θmを設
定する検出区間指令装置であり、この指令装置13およ
び各部5〜9は、例えばマイクロコンピュータにより実
現することができる。
第4図は第1図示の各部3〜Sおよび13の具体的な構
成の一例を示す、ここで、非ノック時振動エネルギ検出
回路3は、基準信号S2により、バントハスフィルタ2
の出力信号についての積分値のリセットおよびホールド
を行う絶対値積分器103と、量Bの検出範囲に関連し
たクランク角に対応する値をプリセットされ、基準信号
S2に応じて位置信号S3の計数を行うプリセッタブル
カウンタ104および105と、カウンタ104および
105の出力に応じて、積分器103の動作を制御する
フリップフロップ108とを有する。また、ノック時振
動エネルギ検出回路4は、各部103,104,105
および108にそれぞれ相当する積分器106、プリセ
ッタブルカウンタ107,108およびフリップフロッ
プ110を有する。なお1本発明をB気筒のエンジンに
適用するものとし、クランク角基準位置信号S2の発生
が圧縮上死点前70度とする。また、点火時期のクラン
ク角θiから筒内圧が最大となるクランク角θmまでの
範囲で非ノック時の振動エネルギを検出するようにし、
さらに圧縮上死点後40度の間にてノック時の振動エネ
ルギを検出するようにした場合には、プリセ2・タプル
カウンタ104゜105 、10?および108には、
それぞれ、クランク角Oi、θm、70度および110
度に対応する値がプリセットされるようにする。
200は本発明に係るノッキング判定を実現するための
一手段としてのマイクロコンピュータであり、例えば特
開昭57−212349号に開示された本出願人による
自動車用電子制御装置におけるコントロールユニットと
同様のものを用いることができる。第4図においてはそ
の概略構成を示した。ここで、201は入力信号S?、
S8のA/D変換、割込み信号S6のマイクロプロセッ
サ(MPU) 202へノ送出、および基準点火角と後
述する修正量とから最終的な点火時期を算出し、点火装
置12に点火指令を送出する等の処理を行うI10イン
ターフェースである。さらにI10インタフェース20
1はMPU 202の指令に応じて、点火時期のクラン
ク角θlに係る信号S8および筒内圧最大時のクランク
角θmに係る情報信号SIOにより、それぞれ、カウン
タ104および105をプリセットする。
MPU202は本発明に係る第6図示の処理手順を含め
、運転状態制御用の処理手順を実行する。203はそれ
ら処理手順や、運転条件に応じて定まる点火時期から筒
内圧ピーク位置までのクランク角度θ、比較基準値等を
格納したROM 、 204はデータメモリ等として用
いるRAMである。
第5図はクランク角0〜120度における各部の信号波
形の一例を示す、すなわち、圧縮上死点前70度の基準
信号S2により、積分器103および10Bがリセット
され、カウンタ104 、105 、10?および10
Bには上述の諸値がプリセットされる。而してそれらカ
ウンタはクランク角位置信号S3の計数を開始し、まず
クランク角θiに同期してカウンタ104の出力信号が
反転する。これに応じてフリップフロップ108の信号
S4により積分器103のリセット状態が解除され、積
分器103はバンドパスフィルタ2の出力信号St’の
積分を開始する。筒内圧が最大となったときのクランク
角θmにおいては、カウンタ105の出力が反転するの
で積分器103はその時点での積分値をホールドする。
同様に、カウンタ107の出力が反転するので、これに
応じてフリップフロップ110の信号S5により積分器
10Bのリセット状態が解除され、積分器106は信号
S1  の積分を開始する。さらに、クランク角110
度にて、カウンタ10Bの出力が反転するので、積分器
108はその時点での積分値をホールドする。
このように、第4図示の回路により、点火時期から筒内
圧ピーク時までの積分値、すなわち非ノック時の振動エ
ネルギに関連する信号値と、上死点から上死点後40度
までの積分値、すなわち、ノック時の振動エネルギに関
連する信号値とを得ることができる。
なお、クランク角110度におけるカウンタ108の出
力S8を、マイクロコンピュータ200に対する割込信
号として用い、これに応じてマイクロコンピユー、夕2
00が後述するA/D変換開始のスケジューリングを行
う。
第6図(A)およびCB)は本発明に係るノッキング判
定処理手順の一例を示す0本発明に上述の特開昭57−
212349号に開示された装置を適用する場合にあっ
ては、信号S6を外部割込みパルスとして、積分信号S
?、S8のA/D変換が行われるようにする。
図において、SLは、例えば、ROM203に設けた比
較基準値テーブルから読出された比較基準値、Bおよび
Kは、それぞれ、積分信号S7をA/11変換した量を
補正した量および積分信号S8を変換した量、KFLG
はノッキングの有無を判定するために用いるフラグ、B
CNTおよびKCNTは、それぞれ、フラグKFLGが
リセットおよびセットされてから何回点火が行われたか
を示す値、ADVFBKは点火角度の基臨僅に対する修
正量を示し、この修正量ADVFBKを歩進したときに
点火時期を進角させるものとす−る。これらは、処理の
過程でそれぞれRAM 204の所定アドレスに割付け
たデータエリアに格納されるようにすることができる。
まず、ステップSTP 1において、MPU 202は
、信号S8に応じ、 I10インタフェース201に積
分信号S7のA/D変換を指令し、次いでステップ5T
P2にてその時点でのエンジン回転数に対応した比較基
準値SLをROM203内のテーブルから読出す。なお
、ここで、K/B比の評価を、固定した比較基準値、す
なわち1例えば比較基準値5L=1.8に対して行うこ
ともできることは勿論である。
しかしながら、第7図に示すように、特に高回転域にお
いては、エンジン自体の機械的振動音の影響で、人間の
官能評価が低下し、ノックの許容ゾーンが広くなるので
、本例ではエンジン回転数に応じて比較基準値を変化さ
せることにより、効率の高い運転が実現できるようにす
る。なお、第7図において、実線、破線、一点鎖線およ
び二点鎖線は、それぞれ、非ノック、トレースノック。
ライトノックおよびミディアムノックの状態を示す。
再び第6図を参照するに、ステップ5TP3においてA
/D弯換の終了を待機し、終了した場合にはステップ5
TP4にて変換結果に、例えば、第(4)式に基づく補
正を施した後、すなわち40を (θm−θi)で除し
た値に変換結果を乗じた後、その補正値を非ノック時の
振動エネルギに関連した量Bとして格納する0次いでス
テップ5TP5にて積分信号S8についてのA/D変換
を指令し、ステップ5TP6にてその終了を待機し、終
了後にはステップ5TP7にて変換結果をノック時の振
動エネルギに関連した量にとして格納する。
而して量BおよびKにつき、ステップ5TP8にて比に
/Hの値を求め、さらにステップ5TP9にて値に/B
と値SLとの比較を行う、すなわち、K/B >SLで
あればノック状態、K/B≦SLであれば非ノック状態
であると判定することができる。
このように得られた判定結果に基づき点火時期制御を以
下のように行うことができる。
K/B >Sl、のとき、すなわち、ノッキングが検出
された場合には、ステップ5TPIOに進み、フラグK
FLGが°°1″であるか否かを判定する。ここで、否
定判定、すなわちノッキングが最初に検出された場合に
はステップ5TP13に進み、フラグKFLGをセット
する。一方、肯定判定がなされた場合には、ステップ5
TP11にて、例えば、過去の点火回数14回以内、す
なわち14サイクル以内にに/B >SLなる場合が観
測されたか否かを判定する。肯定判定の場合にはステッ
プ5TP12にて修正量ADVFBKを1度減じ、点火
時期が1度遅角されるようにする。ステップ5TPII
にて否定判定された場合、ステップ5TP12の処理終
了後またはステップ5TP13の終了後にはステップ5
TP14に進み、 KCNTの値をクリアしてステップ
5TP40に進む。
K/B≦SLの場合、すなわち、ノッキングが検出され
なかった場合には、ステップ5TP20に進み、フラグ
KFLGが°1゛°であるか否かを判定する。ここで、
肯定判定であればステップ5TP21〜5TP25から
成る一連の処理を行う、この処理はに/B >SLが観
測された後28サイクル以上に/B≦SLの状態が続い
た場合には非ノックと判定するものである。
すなわち、ステップ5TP21にてKCNTを歩進じた
後、ステップ5TP22にてKGNTの値が28を越え
たか否かを判定する。ここで、肯定判定であればステッ
プ5TP23〜5TP25にて、フラグKFLGのリセ
ット、値KCNTおよびBCNTのクリアを行い、ステ
ップ5TP40に進む、ステップ5TP22にて否定判
定がなされた場合には直ちにステップ5TP40に進む
、なお、値KCNTが14以上28未満である場合にノ
ッキングが発生した場合には、次の割込み処理中ステッ
プSTP l 1にて否定判定がなされ、KCNTの値
がクリアされるので、新たに点火時期の遅角制御が行わ
れることになる。
ステップ5TP20にて否定判定がなされた場合には、
ステップSTρ30〜5TP33から成る一連の処理を
行う、この処理はフラグKFLGがリセットされてから
に/B≦SLの状態が28サイクル以上続いた場合に修
正量ADVFBKを+1歩進して点火時期を一度進角さ
せるものである。すなわち、ステップ5TP30にて値
BCNTを歩進し、ステップ5TP31にて値BCNT
が28を越えたか否かを判定する。ここで肯定判定であ
れば点火時期を1度進角させ、さらにステップ5TP3
3にてBNCTのクリアを行いステップ5TP40に進
み、否定判定であれば直ちにステップ5TP40に進む
ステップ5TP40においては、運転条件に応じて割つ
けた点火時期から筒内圧ピーク位置までのクランク角度
のテーブルデータを、そのときの運転条件をパラメータ
としてROM203から読み出す0次いでステップ5T
P41にて、この結果と修正量ADVFBKに基づいて
定まる点火時期の値θiとを加算して、筒内圧ピーク位
置に相当するクランク角θmを求め、それら値θ1.θ
mが信号SS、SIOによりカウンタ105および10
6にプリセットされるようになし、1回の割込み処理を
終了する。
このように得られた修正量A[1VFBKをI/’0イ
ンタフェース回路201に送出することにより1点火装
置12の最適な点火制御を行うことができることになる
なお、ステップSTP 11において、K/B >SL
なる場合が14サイクル以内に観測されたときにノッキ
ングと判定するようにしたのは、トレースノック時には
実験結果の一例によれば略?/100の割合で基準値を
こえるに/B値がldl測されるので、確率的に100
/7χ14回に1回の割合でこの条件がおこることにな
るということに基づくものである。そこで、この値を例
えばライトノックの場合は100/1B=6、ミディア
ムノックの場合は100/25=4とすることにより、
エンジンを所望のノックレベルに制御することができる
ことになる。このことは、水出願人による実験に′よっ
て確認されている。すなわち、このように、ノック発生
の割合または周期を適切に定めることにより、精度良く
ノッキンダレベルの制御を行うことができる。
よく知られているように、エンジンをノッキング限界で
運転することは燃焼効率の上からIP常に好ましい、し
たがって、本発明のようにノッキングレベルをきわめて
高い精度で判定できるようにんなる結果ノッキング限界
ぎりぎりでの高効率運転に反映させることができる点火
時期の制御が可能となるのである。
もちろん本発明は、点火時期の制御に用いられるだけで
なく、ノッキングに影響を与え得るその他のエンジンの
運転パラメータ、例えば空燃比のの制御などにも適用す
ることができる。
なお、上記実施例中ステップSTP 12および5TP
32の処理に関して、修正量ADVFBKの値に制限を
設け、それぞれ点火時期が所定値以上進角および遅角し
ないようにすることも容易である。
また、本発明を特開昭57−212341号の発明に適
用する場合には、その角度一致割込みによるプログラム
5200内で修正量ADVFBKがr10インタフェー
ス回路201に書き込まれるようにすればよい。
さらに、この点火角修正量ADVFBKが算出されるの
は、クランク角基準信号の10度前であり、また点火時
期がI10インタフェース回路201にセットされるの
は基準信号入力時であるので、点火の毎に最新の修正量
が制御出力に反映されることになる。
なお、非ノック時の燃焼振動エネルギに関連する物理量
Bの補正演算は、上述のようにソフトウェア+行うもの
のみならず、ハードウェアにて行うこともできる。
第8図はそのような補正手段の他の実施例であり、ここ
では、第4図における積分器103とI10インターフ
ェース201との間に補正回路14を介挿する。ここで
、140および141は、例えば、それぞれ、ゲイン1
/16倍の反転増幅器、および258/255α1ない
し256までゲインを255段階に切換え可能な反転増
・幅器である0反転増幅器141としては、例えば、O
Pアンプやアナログデバイス社のAD7520.752
1を用いて構成することができる。
反転増幅器141のゲインの切換えは、スイッチBIT
O〜BIT?によって行う、それぞれのスイッチが図に
おいて左側にあるときを1、右側にあるときを0として
その値をスイッチBITO〜BIT7に対応させてAO
〜A7とすると、ゲインは次式(5)によって定まる。
すなわち、スイッチBITOのみが1であるとき、ゲイ
ンは256、すべてのスイッチが1であるときゲインは
約1となる。
従って、反転増幅器140および141の組合せならび
にスイッチBITO〜BIT?を適切に切換えることに
より、171Bないし16倍まで、255段階にゲイン
の切換えが可能となる。
ここで、スイッチBITO〜BIT7の切換えは、CP
υ202の指令に応じて、I10インターフェース20
1から8ビツトの信号Sllを介して行うようにするこ
とができる。これは、クランク角θi。
0mの値をカウンタ104,105にプリセットすると
き、例えば、第6図(B)のステップS41の処理終了
後に行えばよい、この処理に際しては、まず、40を検
出に係るクランク角度θで除し、次に16をこの除算値
40/θで除すことにより、スイッチBITO〜BIT
7を切換える信号Sllに適合させることができる。す
なわち、例えば、40/θ=1であれば、18/ 1−
113であるので、信号Sllとして、スイッチBIT
4のみを1とする信号” 00010000”を出力す
れ、ばよい。
このような補正回路14により、信号S7が補正され、
マイクロコンピュータ200は補正された信号S?’ 
を用いて直接ノッキング判定を行うことができる。
また、実施例では、マイクロコンピュータを用いたエン
ジン制御装置、特に点火時期制御装置に本発明を適用し
た場合を示したが、ノッキング判定装置単体として用い
ることができることは勿論である。
[効果] 以上説明してきたように、本発明の第1の形態によれば
、内燃機関の燃焼圧力振動を検出する手段と、この燃焼
圧力振動を非ノック時の燃焼振動エネルギに関連する第
1物理量に変換する第1手段と、前記燃焼圧力振動をノ
ッキングエネルギを含む燃焼振動エネルギに関連する第
2物理量に変換する第2手段と、上記第1及び第2の信
号の比を求める手段を有し、この比をエンジンの運転条
件に応じ定められた所定値と比較することによりノッキ
ングを判定する判定手段と、第1手段の計測区間を変更
できる計測区間設定手段とを具え、その計測区間設定手
段により、点火時期を含まず、かつノッキングによる高
周波振動が発生する時期を含まないクランク角度範囲に
計測区間を設定することにより1点火ノイズの影響、ノ
ッキングによる高周波振動の影響を受けずに精密な非ノ
ック時の筒内圧力振動エネルギの計測を容易に行うこと
が可能になる。
また、本発明の第2の形態によれば、第1物理量をその
計測区間に応じて補正する手段を設けたので、運転条件
によらず、より精密な非ノック時の筒内圧力振動エネル
ギの計測を行うことができる。
従って、本発明によれば、人間の官能評価に忠実でかつ
非常に再現性および精度ともに良いノッキングの検出を
行うことができる。また、本発明を内燃機関のノッキン
グ制御装置に適用すれば、内燃機関の燃焼効率の向上、
特にトルク特性の改善により、燃費および運転性能の向
上が達成できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明ノッキング判定装置の一実施例を示すブ
ロック図、 第2図(A)および(B)は、それぞれ、ノッキングセ
ンサの一構成例を示す正面図および平面図、 第3図はそのセンサ出力を電圧信号に変換し、増幅する
チャージアンプの構成の一例を示す回路図、 第4図は本発明の主要部の一構成例を示すブロック図、 第5図はその各部の信号状態を示すタイミングチャート
、 第6図は本発明に係るノッキング判定および点火時期修
正量決定の手順の一例を示すフローチャート、 第7図は各種ノック状態に対応したエンジン回転数とパ
ワーレベルとの関係を示す線図。 第8図は第1物理量の補正回路の一構成例を示す回路図
、 第9図はノック時および非ノック時におけるエンジンの
燃焼圧力振動のパワースペクトルの一例を示す線図、 第10図(A)および(B)は、それぞれ、非ノック時
およびノック時における所定帯域の筒内圧振動の例を示
す信号波形図、 第11図(A)および(B)は、それぞれ、第10図(
A)8よび(B)に示す信号の積分信号を示す波形図、 第12図(A’)および(i3)は、それぞれ、筒内圧
力波形の一例、およびその高周波振動成分の振動波形の
一例を示す線図、同図(C)〜(E)はその積分信号を
示す線図、 第13図(A)および(B)は、それぞれ、点火時期を
変化させたときにおいて1点火時期から筒内圧ピーク位
置までのクランク角度の変化、および種々のノックレベ
ルにおける筒内圧ピーク位置の頻度を示す線図、 第14図はノック時および非ノック時の筒内圧振動エネ
ルギに関連した物理量の比の発生頻度の一例を示す線図
である。 1・・・チャージアンプ、 2・・・バンドパスフィルタ、 3・・・非ノック時振動エネルギ検出回路、4・・・ノ
ック時振動エネルギ検出回路、5・・・演算器、 6・・・比較器、 7・・・比較基−゛個発生器、 8・・・修正量算出器、 9・・・点火時期制御装置、 10・・・筒内圧センサ、 11・・・クランク角センサ、 12・・・点火装置、 13・・・検出区間指令装置、 14・・・補正回路、 103.106・・・積分器、 104.105,107,108・・・プリセッタブル
カウンタ、 109.110・・・フリップフロップ、200・・・
マイクロコンピュータ、 201・・弓10インタフェース、 202・・・MPU、 20°−ROM・             (A)2
04・・・RAM 。 CB ) エ〉ジン田転牧(rpm) 第1O図 (A) 第11図 ! TDC−40°       TDC+40’第12図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)内燃機関の燃焼圧力振動を検出する検出手段と、 前記内燃機関の点火時期から圧力が最大となる時点まで
    の間に第1期間を設定する設定手段と、 当該設定された第1期間において前記検出された燃焼圧
    力振動から非ノック時の燃焼振動エネルギに関連した第
    1物理量を得る第1手段と、 前記圧縮上死点後の期間を含む第2期間において前記検
    出された燃焼圧力振動からノック時の燃焼振動エネルギ
    に関連した第2物理量を得る第2手段と、 前記第1物理量と前記第2物理量との比から前記内燃機
    関のノッキングの有無を判定する判定手段とを具えたこ
    とを特徴とする内燃機関のノッキング判定装置。 2)内燃機関の燃焼圧力振動を検出する検出手段と、 前記内燃機関の点火時期から圧力が最大となる時点まで
    の間に第1期間を設定する設定手段と、 当該設定された第1期間において前記検出された燃焼圧
    力振動から非ノック時の燃焼振動エネルギに関連した第
    1物理量を得る第1手段と、 当該得られた第1物理量を所定の期間における非ノック
    時の燃焼振動エネルギに関連する物理量に補正する補正
    手段と、 前記圧縮上死点後の期間を含む第2期間において前記検
    出された燃焼圧力振動からノック時の燃焼振動エネルギ
    に関連した第2物理量を得る第2手段と、 前記補正された第1物理量と前記第2物理量との比から
    前記内燃機関のノッキングの有無を判定する判定手段と
    を具えたことを特徴とする内燃機関のノッキング判定装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307665A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Toyota Motor Corp 内燃機関のノッキング判定装置
JP2006307664A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Toyota Motor Corp 内燃機関のノッキング判定装置
JP2016200039A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 トヨタ自動車株式会社 筒内噴射式ディーゼルエンジンの燃料噴霧異常判定装置

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