JPS6144957A - 塩基性染料錯塩組成物及びこれを用いる染色法 - Google Patents

塩基性染料錯塩組成物及びこれを用いる染色法

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JPS6144957A
JPS6144957A JP16678084A JP16678084A JPS6144957A JP S6144957 A JPS6144957 A JP S6144957A JP 16678084 A JP16678084 A JP 16678084A JP 16678084 A JP16678084 A JP 16678084A JP S6144957 A JPS6144957 A JP S6144957A
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dyeing
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JP16678084A
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Masayuki Abe
雅之 阿部
Shigeharu Matsuyama
松山 茂春
Kaoru Izumi
和泉 薫
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Kao Corp
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Kao Corp
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塩基性染料錯塩組成物、これを用いる染色法及
び分散剤に関する。更に詳しくは塩基性染料とスチレン
スルホン酸の単独重合物又はスチレンスルホン酸とビニ
ル化合物との共重合物からなる分散剤とから得られる塩
基性染料錯塩及び前記分散剤又はこれ以外の分散剤を含
有することを特徴とする塩基性染料錯塩組成物、これを
単独で又は他種属染料を併用して塩基性染料可染型合成
繊維又は塩基性染料可染型合成繊維と他の繊維との混合
繊維を染色することを特徴とする染色法及び前記錯塩形
成の為の分散剤に関する。
〔従来の技術〕
一般に塩基性染料は粉末状又は液状で市販されているが
、作業者の皮膚、衣服、或いは染色機器に対する汚染が
大きいという欠点がある。又陰イオン基を含む染料、例
えば酸性染料、直接染料。
反応性染料、あるいは陰イオン型分散剤を含む分散染料
等との同浴染色において、それらの陰イオンが塩基性染
料の陽イオンと難溶性の錯塩を形成する為ターリング等
のトラブルを生じ易いという染色操作上大きな欠点があ
る。
塩基性染料のこのような欠点を改善する為に次の特許等
に見られるような改善が行われてきた。
(1)  特公昭57−2747 (2)  B P  1428010 (3)  特公昭57−4 ’740 (5)特開昭55−10758罵 即ち(IL (2)はす7タレンスルホン酸或いはメチ
ルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮金物のナ
トリウム塩を錯塩形成剤及びその錯塩の分散剤として使
用した例であり、(3)は(1)、(2)と同じ目的で
リグニンスルホン酸ナトリウムを使用した例である。こ
れらの方法においては人体及び機器に対する汚染性が改
良され、他種属染料との相客性も良好であるが使用する
分散剤の塩基性染料との結合力が強い為、染色時におけ
る繊維への塩基性染料の移行(染着)が抑制され、浸染
或いは捺染の濃色染めでは充分な濃度が得られず、又染
色廃水の着色も大きいという欠点がある。
(4)は塩基性染料と陰イオン性物質との錯塩を非イオ
ン活性剤で微粒子化している例であり、この場合は、染
着性は良好であるが製品形態が液状型染料に限られると
共に、見られた錯塩組成物の長期安定性が十分でないと
いう欠点がある。
(5L (6)はポリオキシエチレン基を有するスルホ
ン酸型陰イオン活性剤を使用した例である。この場合、
塩基性染料の錯塩は比較的弱い結合によって形成されて
いるのでこの方法で得られた錯塩は錯    ゛塩化さ
れていない通常の塩基性染料に近い性質を有しており、
その為人体汚染1機器汚染、他種属染料との相客性等の
改善という点で不十分であり、更に使用分散剤が液状で
ある為、染料組成物は液状型染料に限定され粉体染料の
製造には適さないという欠点がある。
本発明者等はこれら塩基性染料錯塩分散型染料の欠点を
解決すべく鋭意研究した結果スチレンスルホン酸の単独
重合物又はスチレンスルホン酸とビニル化合物との共重
合物からなる分散剤(以下ポリスチレン系分散剤という
)とから得られる塩基性染料錯塩及び前記分散剤又はこ
れ以外の分散剤を含有する組成物を使用することによっ
て前記したような欠点が大幅に改善されることを見出し
本発明を完成させた。
〔発明の効果〕
本発明によって得られる塩基性染料の組成物は塩基性染
料の陽イオンとポリスチレン系分散剤の陰イオンで塩基
性染料の錯塩を形成せしめたあと更にとの錯塩をポリス
チレン系分散剤又はこれ以外の分散剤によって微分散さ
せたものであり(一部は溶解している。以下同じ)通常
の温度では塩基性染料のようなイオン解離をしない。
従って人体汚染、染色機器汚染が極めて少なく更に他種
属染料殊にアニオン染料及びアニオン分散剤等との相客
性も良好でターリングを起こすこともなく同浴染色が可
能でありしかも高い染着率を示すという特徴がある。
本発明による組成物を用いてポリアクリロニトリル繊維
や酸改質ポリエステル繊維のような酸性の染着座席を付
与された繊維を染色する場合、塩基性染料−分散剤結合
が適度である為、塩基性染料−分散剤間の結合の切断、
それに続く塩基性染料−繊維結合の形成、即ち染着が定
量的かつ速やかに行われる。この為染着速度を低下させ
ることなくか1通常の錯塩化されていない塩基性染料に
近い染着率を示す。更に本発明で使用するポリスチレン
系分散剤は白色の粉体であり、これを水に溶解した場合
無色の溶液となる為ナイロン、羊毛。
絹を汚染することもなく、液状品、粉末品を問わず任意
に選択して塩基性染料錯塩組成物を製造することができ
る。
〔発明の構成〕
本発明において用いられる塩基性染料としては。
陰イオン型分散剤とイオン的に結合して錯塩を形成する
に充分な塩基性をもつものであれば、どの様なタイプの
塩基性染料でもよく、例えば、ジ及びトリアリルメタン
染料、ピロニン染料、ローダミン染料、アクリジン染料
、サフラニン染料、オキサジン染料、キノリン染料、チ
アゾール染料、アゾ染料、アゾメチン染料、ポリメチン
又はアゾホIJメチン染料、塩基性のアントラキノン染
料。
キノフタロン染料及びフタロシアニン染料等力用いられ
る。これらの塩基性染料は、□塩析→濾過によって得ら
れる水性湿ケーキ状で又乾燥→粉砕工程を経た乾燥ケー
キ状で用いられ、これらの染料は目的に応じ複数の染料
を混合して用いてもよい。
次に本発明で錯塩形成、錯塩分散の為に用いられるスチ
レンスルホン酸の単独重合物又はスチレンスルホン酸と
ビニル化合物との共重合物について説明する。まずスチ
レンスルホン酸の単独重合物(ポリスチレンスルホン酸
)は次の式で示され(式においてnは分子量1000〜
2000000を与える為の重合度であり、本発明では
分子量約10、 OOO〜150万のものが好ましい。
MはLi 、 K 、 Na 、 NH4、7ルキル7
ミン、アルカノールアミン等を意味する。) ポリスチレンスルホン酸塩の一般的な製造例としては、 (1)スチレンスルホン酸ソーダ200部を水800部
に溶解し、窒素ソール下60℃に昇温、次いで過硫酸ア
ンモニウム0.5部を添加して60℃にて3時間反応さ
せ重合させる方法。
或いは(2)ポリスチレン70部を700部のジクロル
エタンに溶解後20℃で1時間を要し98%硫酸650
部を添加、次いで80〜85℃に昇温し、同温度で1時
間反応、反応終了後苛性ソーダ水溶液で中性となる迄中
和し次いでデカンテーションしジクロルエタンを除き、
更に生成物を0℃付近迄冷却し、多量に含まれる硫酸ナ
トリウムを結晶化析出させて除去した後目的物をえる方
法等がある。
次に本発明で用いられるスチレンスルホン酸とビニル化
合物との共重合物は本発明の効果を害しない範囲、即ち
スチレンスルホン酸塩を20〜30モルチ以上を含む共
重合物である。スチレンスルホン酸と共重合させるべき
ビニル化合物の具体的な例としては、アルキルアクリレ
ート、アルキルメタクリレート、ビニルアルキルエーテ
ル。
酢酸ビニル、エチレン、フロピレン、スチレン。
ジインブチレン、ブタジェン、スチレン、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、アクリルニトリル等の疎水性モノマー
あるいはアクリル酸、メタクリル酸。
マレイン酸、フマール酸、無水マレイン酸、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、
N−ビニルピロリドン、2−アクリルアミド等の親水性
モノマー等があげられる。
スチレンスルホン酸と前記モノマーとの共重合。
或いはスチレンと前記モノマーとの共重合物のスルホン
化法は、単独重合の場合に準じて行われる。
本発明の塩基性染料錯塩組成物は水に溶解若しくは泥状
にした塩基性染料(原体)スラリーと前記ポリスチレン
系分散剤を攪拌混合して塩基性染料錯塩を形成せしめさ
らにポリスチレン系分散剤を加えて生成した錯塩を微分
散化することによって見られる。
この場合使用されるべきポリスチレン系分散剤はその分
子量、共重合物の組成等によって変わるが通常塩基性染
料(原体)に対して3〜10倍敗である。
との錯塩形成、微分散化の工程は攪拌が容易になるよう
に通常50〜90%の水分率のもとで行われる。又本発
明の塩基性染料錯塩組成物は前記のようにして得られた
錯塩をポリスチレン系分散剤以外の分散剤例えばリグニ
ンスルホン酸塩、メチルナフタリンスルホン酸塩のホル
マリン縮金物、ナフタリンスルホン酸塩のホルマリン縮
金物を用いて微分散化することによってもえられる。な
お前記において微分散化を促進せしめる為に40〜80
℃に加温したり、ボールミル、サンドミル等を用いるこ
とも可能である。
以上のようにして凡そ1μ以下に微分散化された錯塩粒
子として塩基性染料錯塩組成物が調製される。この錯塩
組成物はそのtま液状品として市販することも出来るし
、乾燥して粉末状製品とすることもできる。
なお錯塩組成物の配合剤としてビルグーとしての食塩、
硫酸ナトリウム、デキストリン、染料溶解時ノ溶解促進
剤としてのドデシル−ベンゼンスル泡剤等を使用しても
よい。
本発明の染色法を適用できる絨維類としてはポリアクリ
ル繊維、アクリルニトリルと他のモノマーとの共重合物
からえられる繊維、酸性の染着座席を付与されたポリエ
ステル繊維(CDP繊維)等の塩基性染料可染製合成繊
維、及びこれらと他の繊維(例えば木綿、レーヨン、羊
毛、ナイロン。
ポリエステル等)との混紡、交織製品があげられる。
本発明の方法に従って前記の塩基性染料可染型合成繊維
又はこれと他の繊維との混合繊維を染色するには種々の
態様で実施することかできるが。
通常本発明の塩基性染料錯塩組成物を含み、所望により
1種以上の異種染料及び助剤を加えた酸性乃至弱アルカ
リ性の水性媒質中50〜130℃の温度で浸染を行う。
又常法によね捺染糊、バIツド浴を1ili$l!L捺
染法又はパッド法により染色を行うこともできる。染色
にあたって種々の実施形態例えば回転バック、ジッガー
、ウィンス、オーバーマイヤーなどによるパッチ染色法
、パッド・ロール、パッド・ドライ、パッド・スチーム
などによる連続染色法、スクリーン又はロールなどを用
いる捺染法等を採用することができる。
又染色にあたって各種の染色助剤たとえば緩染剤。
均染剤、浸透剤、キャリアー又は有機溶剤などを存在さ
せることもできる。
〔実施例〕
次に実施例によって本発明を説明するが文中、部又はチ
は重量部又は重量%を表わすものとする。
実施例1 塩基性黄色染料CIベーシックイエロー67の湿ケーキ
670部(乾燥分268部含有)に水え 100部を加れよくかきまぜてスラリー状とするこのス
ラリーを20%ポリスチレンスルホン酸ナトリウム水溶
液(以下20%NaPSSと略す。NaPSSの分子量
約5万)3515部の中へ攪拌下に加えると一旦染料錯
塩が形成されるが順次1μ以下の微細な粒子に分散する
。より速やかに微分散させる為に60〜65℃に6時間
加熱する。硫酸ナトリウム(ビルグー)81部を加えた
後、噴霧乾燥し黄色の塩基性染料組成物1000部を得
だ。
実施例2 塩基性黄色染料CIベーシックイエロー40の乾燥ケー
キ270部を20 % NaPSS (分子量約2万)
1200部、水740部からなる溶液の中へ攪拌しなが
ら徐々に仕込み塩基性染料錯塩を形成せしめ次に60部
のナフタリスルホン酸ホルムアルデヒド縮金物のナトリ
ウム塩を加えて70〜80℃に加温下に攪拌処理して黄
色の塩基性染料液状組成物2270部を得た。
実施例3 (a)  塩基性赤色染料CIベーシックレッド46湿
ケーキ510部(乾燥分255部含有)に水200部を
加えよくかきまぜてスラリー状とする。
このスラリーを20%NaPSS(分子量約5万)36
55部の中へ攪拌下に徐々に加えた。
次いで50〜60℃に加熱して微分散化を完成させ芒硝
31部を加えて噴霧乾燥し赤色の塩基性染料組成物10
00部を得た。
(b)  なお次のような方法によっても前記同様の組
成物かえられた。
前記と同様にして得たCIベーンツクレッド46のスラ
リーに20%NaPSB(分子量約5万)3655部を
攪拌下に徐々に加えた。一旦錯塩が形成され更にNaP
El5が加えられるに従ってその錯塩が微分散化されて
いくのが認められた。NaPSSを加え終った後50〜
60℃に加熱゛して微分散化を完成させ芒硝31部を加
えたのち噴霧乾燥した。
実施例4 塩基性赤色染料Cエベーシックレツド29の炭酸水素ナ
ト、IJウム塩温湿ケーキ470部乾燥分204部含有
)と20%NaPSEI(分子量約5万)3990部を
混合し、温度を60〜65℃に昇温、氷酢酸50部によ
って中和した。次いでこれを噴霧乾燥して赤色の塩基性
染料組成物1000部を得た。
以下同様にして塩基性染料組成物を調製した。
表に組成物調製時の条件を記した。
(注)(1)分子量は凡その値である。
(2)硫酸ナトリウムは分散化が終了したのち加えた。
実施例14 と20%NaPSS(分子量約5万)3475部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム(溶111剤)50
部より、同様な方法により黒色の塩基性染料組成物(乾
燥)1000部を得た。
実施例15 と20%NaPSS(分子量約5万)3610部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム60部より実施例1
と同様にして紺色の塩基性染料組成物(乾燥)1oo0
部を得た。
実施例16 塩基性赤色Cエベーシックレツド46湿ケーキ510部
(乾燥分255部含有)に水200部を加えよくかきま
ぜてスラリー状とする。このスラリーを20%NaPS
S(分子量約5万)3655部の中へ攪拌下に徐々に加
えた。次いで50〜60℃に加熱して微分散化を完成さ
せた。次いでポリアクリル酸ソーダ367部芒硝31部
を加えて噴霧乾燥し赤色の塩基性染料組成物1000部
(乾燥)を得た。
実施例17 実施例11においてNaPSS792部の代りにスチレ
ンスルホン酸ナトリウム:マVイアrlR=1:1共重
合物(分子量2万)を用いて青色の塩基性染料組成物(
乾燥)1000部を得た。
染色例1  アクリル一般染色法 前記実施例1で製造した黄色の塩基性染料組成物2部を
、氷酢酸1部を含む温水s、 o o o部の中で充分
混合して染浴を調製する。これにポリアクリロニトリル
繊維の糸100部を60℃で浸漬し、30分間で98〜
100℃に昇温し、同温度で60分間染色し、水洗した
染色中、起泡は殆んどなく、被染物は黄色に均一に染色
された。染浴中の染料残存率は3%であった。
作業者の身体や機器汚染は殆んど見られなかった。
実施例1において、 NaPSS  の代りに663部
のナフタリンスルホン酸ソーダのホルマリン縮合物(l
laN SF )  を使用した組成物による染色の場
合には染着性が劣し、染色後の染料残存率は9%であっ
た。
染色例2 実施例14において製造した黒色染料組成物9部を、氷
酢酸1部を含む温水s、 o o o部の中で充分混合
して染浴を調製する。これにポリアクリロニトリル繊維
の糸100部を60℃で浸漬し、30分間で98〜10
0℃に昇温し、同温度で60分間染色し、均一な黒色染
色物が得られた。
作業者の身体や機器汚染も殆んど見られなかった。
又、染着率は濃色染色である為、淡〜中色の場合に比較
すれば低いが、染料残存率15チであり実施例14にお
いてNaPSBの代りにNaN5Fを使用した組成物の
場合の染料残存率29チに比較して大幅に改善された。
染色例3  短時間染色法 前記実施例3(a)で製造した。赤色の塩基性染料組成
物4部を、氷酢酸1部と温′水s、 o o o部の中
で充分混合して染浴を調製した。
90℃でポリアクリロニトリル繊維の布100部を浸漬
して10分間で100℃に昇温し、同温度で50分間染
色後水洗した。染色中起泡は殆んどなく緩染剤を使用し
ないで、ターリングを起こすことなく均一な赤色の染色
物が得られた。染着率も良好であり染浴中の染料残存率
は5チであった。
実施例5(a)においてNaPSSの代抄にNaN5F
を用いたものは染着率がや\低く又染料残存率は13%
であった。
染色例4  アクリル−羊毛混紡−浴染色前記員施例1
1で製造した青色の塩基性染料組成物1部を10部の水
に溶解させた。
一方カヤノールミリングプルーBY(日本化薬製酸性染
料)2部を20部の熱湯に溶解させた。
これらを水6.000部に氷酢酸1部を加えた中に入れ
て染浴とした。60℃でアクリロニトリル:ウール(s
o+so)混紡糸100部を浸漬し毎分1℃の割合で徐
々に昇温して100℃で60分間染色したのち徐冷して
均一な青色の染色物を得た。染着性は良好で染料残存率
は5%であった。
実施例11においてNaPSBの代りにNaN5Fを用
いて得た組成物の場合は染料残存率10チであった。
又%NaPEl5の代9に粗製メチルナフタレンスルホ
ン酸を原料としたホルムアルデヒド縮合物ナトリウム塩
(以下NaMNSFと略す)を用いて得た組成物の場合
はNaMNSFがウール部分を茶褐色に汚染す°る為、
染色物全体がくすんだ色調となった。
染色例5  アクリル−レーヨン(65j35)混紡一
浴染色実施例6で製造した黄色の塩基性染料組成物1部
を約40℃の微温湯で溶解する。別にカヤラススプライ
エローRL(日本化薬製直接染料)1部を熱湯で溶解す
る。純水4500部に氷酢酸0.2部を加えた浴に前記
の染料を注入して染浴とする。
この染浴を70℃に加温し硫酸ナトリウム12部を添加
レアクリロニトリルーレーヨン混紡、ilz。
部を投入し、約30分で100℃に至らしめ60分間染
色した。60℃まで徐冷を行ない常法にてフィックス処
理を行ない堅牢な濃黄色の均一な染色物を得た。
染色例6  アクリル−ポリエステル(sa:so)混
紡糸の一浴染色 実施例7で製造した黄色の塩基性染料組成物1部及びカ
ヤロンポリエステルイエロー5R−8E200(日本化
薬製分散染料C,工、ディスパースオレンジ55)2部
を微温湯で分散させ6.000部の水で稀釈して染浴と
した。更に氷酢酸0.5部と市販のキャリヤー剤(工P
キャリヤー)14部を添加してアクリル−ポリエステル
混紡糸100部を浸漬し60℃から、1分間に1℃の速
度で昇温し100℃で60分間染色した。染料はターリ
ングを起こすこともなく、染色が出来、又塩基性染料錯
塩の染色機に対する汚染は殆んど認められなかった。
染色例7  アクリル−綿混紡糸(so:so)の一浴
染色前記実施例12で製造した青色塩基性染料組成物0
・4部1反応性染料C・工、リアクティブブルー251
部、氷酢酸0.7部、酢酸ソーダ0.5部を純水5、0
00部に溶解させ友染浴に、アクリル−綿混紡糸200
部を浸漬し70℃から20分間で100℃に至らしめ、
同温度で40分間処理した。その後90℃まで徐冷し硫
酸ナトリウム250部を添加、更に冷却し80℃にてソ
ーダ灰700部を添加して40分間処理し水洗、ソーピ
ンクを行った。
染色中ターリングを起こすことなく鮮麗で堅牢なターコ
イズ調の均一な青色の染色物を得ることができた。
染色例8  アクリル捺染 実施例9の組成物4部、CMC系元糊56部(20%濃
度に稀釈された水性ペースト。)。
50%酒石酸水溶液5部、尿素4部、水33部から成る
色糊を作成しアクリル布に印捺後、一旦常温で乾燥芒せ
%飽和蒸気の中で100℃、30分間スチーミングを行
なった。これを湯洗、水洗することにより鮮明な赤色の
捺染布を得ることができた。
染色例9 塩基性染料可染型ポリエステル(CDP)染
色前記実施例14で製造した線色染料組成物9部を水s
、 o o o部に加え、酢酸ソーダ及び酢酸でpHを
4に調整した。この染浴にCDP繊維100部を′60
℃で浸漬し30分間で120℃に昇温、同温度で60分
間染色し水洗後乾燥した。染色中ターリングや機器汚染
は全く無<、CDP繊維を均一に黒色に染色した。染着
率が高く染料残存率は5%であった。なお実施例14に
おいてNaPSEIの代りにNaN5Fを用いて得た組
成物の場合の染料残存率は11%、NaMNSFを使用
した組成物の場合の残存率は7%であった。
染色例10 前記実施例15において製造した染料組成物8部を用い
て染色例9と同様な方法でCDP繊維を染色し均一な紺
色の染色物を得た。染着率が良好であり、染料残存率は
8%であった。
実施例15において、NaPSSの代りにNa N S
 Fを用いた染料組成物の場合及びNaMNSFを用い
た染料組成物の場合の染料残存率はそれぞれ20%、1
4%であ抄染着率が劣るものであった。
染色例11CDP−ポリエステル(5[]二50)混紡
糸染色実施例12で製造された塩基性染料組成物2部を
水5. Q Q 0部に加えpHを4に調整した。
元の染浴にCDP−ポリエステル混紡糸100部を60
℃で浸漬し、30分間で120℃に昇温し同温度で60
分間染色し水洗後乾燥した。被染物はCDP側を青緑色
に染色しポリエステル側は染色されず白残しとなった。
染色例12 実施例4で製造された染料組成物1部及びカヤロンポリ
エステルルピンGL−8K(日本化i 製分散染料Cエ
ディスパースレッド75)1部をpH4の水5. OO
0部の中で充分混合し、この中にCDP−ポリエステル
混紡糸100部を浸漬し、20分間で60℃より100
℃に昇温、更に40分間で120℃に昇温、同温度で6
0分間染色した。両染料の相客性は良好であり沈澱物を
生ずることもなく、赤色の均一な染色物を得ることがで
きだ。
染色例13  CDP−羊毛混紡糸一浴染色実施例11
で製造した青色塩基性染料組成物1部を10部の水に溶
解させた。一方カヤノールミリンダブルーBWZ部を2
0部の熱湯に溶解させに た。これらを水6.000部の中製入れ市販のキャリヤ
剤15部を入れpHを4に調整した。40℃でCDP−
羊毛混紡糸100部を浸漬、30分間で80℃に昇温、
更に60分間を要して105℃に昇温させ、同温度で6
0分間染色した。冷却→水洗→ソーピングを経て水洗→
乾燥し青色の均一な染色物を得た。本発明による塩基性
染料組成物は羊毛用酸性染料及びキャリヤーとの相容性
が良好であり、ターリングや機器汚染が殆んど無<、−
浴でCDP−羊毛混紡糸の染色を行なうことができた。
染色例14 実施例16で製造された赤色の染料組成物4部を用いて
染色例9と同様な方法でCDP繊維を染色し、均一な赤
色染色物を得だ。染着率は良好であり、染浴中の染料残
存率は2%であった。
染色例15 実施例17で製造された青色の染料組成物3部を用いて
染色例9と同様な方法でCDP繊維を染色し、青色の染
色物を得だ。染着率は良好であり染料残存率は2%であ
った。実施例17において共重合物の代りにNa N 
S pを用いた場合の染料残存率は6%であった。
染色例16  CDP捺染 実施例10で調製された染料組成物5部CMC系元糊5
0部、50チ酒石酸5部、水44部から成る色糊を作成
し、CDP布に印捺し、中間乾燥後HPスチーマ−によ
り120℃で30分間処理を行なった。次いで湯洗→ソ
ーピング→水洗耐乾燥を行ない青色捺染布を得た。
一般の塩基性染料では染料溶解剤を添加し高温で染料を
溶解しなければならず、一旦溶解しても冷却又は糊剤に
よって結晶を析出しやすい為スペックを発生する危険が
あるが、本発明方法による錯塩組成物ではそのおそれは
全くなかった。
又、一般の塩基性染料による捺染では、アンダークロス
の汚染が大きく、しかもその汚染は脱落しにくいが、本
発明の組成物では、汚れが著しく少なかった。
特許出願人  花王石鹸株式会社 日本化薬株式会社 手  続  補  正  書 昭和60年8月12日 特許庁長官  宇 賀 道 部  殿 1、事件の表示 昭和59年特許願第+66780号 2、発明の名称 塩基性染料錯塩組成物及びこれを用いる染色法6゜補正
をする者 事件との関係  特許出願人 東京都中央区日本橋茅場町−丁目14番10号(091
)  花王石鹸株式会社 代表者  取締役社長 丸田芳部 東京都千代田区富士見−丁目11番2号(40B)  
日本化薬株式会社 代表者  取締役社長 坂野常和 4、代理人 東京都千代田区富士見−丁目11番2号6・ 袖正によ
り増加する発明の数  な し7、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 8、補正の内容  別紙の通り 補  正  の  内  容 1、明細書第9頁第1行目「次に本発明で」から同第4
行目「共重合物である。」までを削除し同個所に次の文
章を加入する。
「次に本発明で用いられるスチレンスルホン酸とビニル
化合物との共重合物はスチレンスルホン酸塩を20〜3
0モルチ以上を含む共重合物である。」 2、同第17頁の第15行目の[染料組成物(乾燥)+
000部を得た。」の後に次の文章及び表を挿入する。
「実施例18〜25 下記表に示される塩基性染料(C,工、ベーシック)に
つき同じくスチレンスルホン酸と他のモノマーとの共重
合物を用いて含水率50〜9D%で錯塩化及び微分散化
を行い次いで乾燥して本発明の塩基性染料錯塩組成物を
得た。
3、同第27頁の第9行目の「なかった。」の後に次の
文章及び表を加入する。
「染色例17 実施例19で製造した塩基性染料錯塩組成物(乾燥品)
2部を用いて染色例9とほぼ同様にしてCDP繊維の染
色を行ない均一な黄色染色物を得た。染浴中(残浴)に
はほとんど染料分が認められなかった。
染色例18〜21 実施例21,23.24及び25で得られた塩基性染料
錯塩組成物を用いてCDP繊維の染色を行い次の結果を
得た。
※使用した塩基性染料錯塩組成物に対する残存量(%)
               」(以上)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩基性染料とスチレンスルホン酸の単独重合物又
    はスチレンスルホン酸とビニル化合物との共重合物から
    なる分散剤とから得られる塩基性染料錯塩及び前記分散
    剤又はこれ以外の分散剤を含有することを特徴とする塩
    基性染料錯塩組成物。
  2. (2)塩基性染料とスチレンスルホン酸の単独重合物又
    はスチレンスルホン酸とビニル化合物との共重合物から
    なる分散剤とから得られる塩基性染料錯塩及び前記分散
    剤又はこれ以外の分散剤を含有する塩基性染料錯塩組成
    物を単独で又は他種属染料を併用して塩基性染料可染型
    合成繊維又はこれと他の繊維との混合繊維を染色するこ
    とを特徴とする染色法。
  3. (3)塩基性染料の錯塩形成用としてのスチレンスルホ
    ン酸の単独重合物又はスチレンスルホン酸とビニル化合
    物との共重合物からなる分散剤。
JP16678084A 1984-08-09 1984-08-09 塩基性染料錯塩組成物及びこれを用いる染色法 Pending JPS6144957A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01153759A (ja) * 1987-12-11 1989-06-15 Lion Corp 塩基性染料錯塩組成物及びそれによる染色法
JPH0270765A (ja) * 1988-06-30 1990-03-09 Sandoz Ag プラスチックの染色用染料
CN114350176A (zh) * 2021-12-22 2022-04-15 广东职业技术学院 一种染料组合物及其制备方法和应用

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60101154A (ja) * 1983-11-05 1985-06-05 Mitsubishi Chem Ind Ltd 塩基性染料組成物

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