JPS6144145B2 - - Google Patents
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- JPS6144145B2 JPS6144145B2 JP559182A JP559182A JPS6144145B2 JP S6144145 B2 JPS6144145 B2 JP S6144145B2 JP 559182 A JP559182 A JP 559182A JP 559182 A JP559182 A JP 559182A JP S6144145 B2 JPS6144145 B2 JP S6144145B2
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Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、耐食性に優れ、かつ、機械的性質及
び加工性に優れた携帯時計用外装部品に関するも
のである。
び加工性に優れた携帯時計用外装部品に関するも
のである。
従来、腕時計用外装部品の素材としては、
18Cr−8Niに代表されるオーステナイトステンレ
ス鋼又は洋白、黄銅にメツキを施したものが主点
であつたが、近年の腕時計の薄型化及び、市場品
質の要求の高まりから、上記材料の他に、Ni基
の耐食性材料、例えばハステロイやインコネル材
が使用されている。耐食性向上面においては、こ
れらNi基合金はその目的を達しているものの、
加土性においては著しく困難であり、特に外装部
品の全んどの加工法として用いられる冷間鍛造性
においては特に加工難であつた。
18Cr−8Niに代表されるオーステナイトステンレ
ス鋼又は洋白、黄銅にメツキを施したものが主点
であつたが、近年の腕時計の薄型化及び、市場品
質の要求の高まりから、上記材料の他に、Ni基
の耐食性材料、例えばハステロイやインコネル材
が使用されている。耐食性向上面においては、こ
れらNi基合金はその目的を達しているものの、
加土性においては著しく困難であり、特に外装部
品の全んどの加工法として用いられる冷間鍛造性
においては特に加工難であつた。
本発明はNi基合金のすぐれた耐食性を維持し
つつ、外装部品として必要な加工性を得るために
なされたものであり、特にNiをベースにCo,
Cr,Moの各々高耐食元素の適正な配合比率によ
つてその目的を達成したものである。
つつ、外装部品として必要な加工性を得るために
なされたものであり、特にNiをベースにCo,
Cr,Moの各々高耐食元素の適正な配合比率によ
つてその目的を達成したものである。
以下各成分の限定理由を述べる。%はいずれも
重量比である。
重量比である。
Niは耐食性が非常に優れており、Cr,Mo,Co
を十分に固溶し、合金強化及び耐食性向上に大き
な特徴を有する有用なベース金属である。
を十分に固溶し、合金強化及び耐食性向上に大き
な特徴を有する有用なベース金属である。
Coは、本合金において耐食性向上に最も貢献
する元素であり、特にNiとの配合比率が本合金
において耐食性維持のための大きなポイントとな
る。すなわちNiとCoの比は1:0.8〜1:1.2に配
合されることが望ましく、ベースNi含有量及び
耐食性の点より30%以上の添加が必要であり、素
材加工上より上限は40%である。
する元素であり、特にNiとの配合比率が本合金
において耐食性維持のための大きなポイントとな
る。すなわちNiとCoの比は1:0.8〜1:1.2に配
合されることが望ましく、ベースNi含有量及び
耐食性の点より30%以上の添加が必要であり、素
材加工上より上限は40%である。
Crは合金の強度向上及び耐食性を維持する元
素であり15%よりその効果が顕われるが、添加量
の増大に伴ない素材加工が困難になることから上
限は25%に限定する。
素であり15%よりその効果が顕われるが、添加量
の増大に伴ない素材加工が困難になることから上
限は25%に限定する。
Moは、合金強化の他に、海水のような腐食環
境に対して優れた耐食効果を示す元素であるが
Cr同様、添加量の増大に伴ない素材加工が困難
になることから5〜15%に限定する。
境に対して優れた耐食効果を示す元素であるが
Cr同様、添加量の増大に伴ない素材加工が困難
になることから5〜15%に限定する。
以下に実施例に基づき本発明を更に詳説する。
〈実施例 1〉
いずれも重量比にて、Co32%,Cr25%,Mo11
%、残部Ni及び不可避的不純物より本発明合金
を真空溶解にて製造し、これとCr15.5%,Mo16
%,Fe5%,W4%、残部Niよりなるハステロイ
C材とで同様の伸縮工程によつてφ0.6mmの線材
を加工し、更に腕時計用メツシユバンドを製作し
た。伸縮工程においてハステロイCは1100〜1750
℃の高温で焼鈍をくり返しながら伸縮を行なつた
が、本発明合金の場合には900〜1000℃で焼鈍回
数も少なく、かつ加工率を大きくとつて短い工程
でφ0.6mmの線材に加工できた。次にこの両合金
によつて得られた時計用バンドを5%食塩水及び
人工汗浸漬1週間を行なつたところ、本発明合金
による合金はハステロイCのバンド同様全く発錆
が認められなかつた。
%、残部Ni及び不可避的不純物より本発明合金
を真空溶解にて製造し、これとCr15.5%,Mo16
%,Fe5%,W4%、残部Niよりなるハステロイ
C材とで同様の伸縮工程によつてφ0.6mmの線材
を加工し、更に腕時計用メツシユバンドを製作し
た。伸縮工程においてハステロイCは1100〜1750
℃の高温で焼鈍をくり返しながら伸縮を行なつた
が、本発明合金の場合には900〜1000℃で焼鈍回
数も少なく、かつ加工率を大きくとつて短い工程
でφ0.6mmの線材に加工できた。次にこの両合金
によつて得られた時計用バンドを5%食塩水及び
人工汗浸漬1週間を行なつたところ、本発明合金
による合金はハステロイCのバンド同様全く発錆
が認められなかつた。
〈実施例 2〉
いずれも重量比にてCo38%,Cr16%,Mo10
%、残部Ni及び不可避的不純物よりなる本発明
合金を実施例−1同様に線引き後、バンドに加工
し、同様の耐食試験を行なつたところ、実施例−
1同様、全く発錆は認められなかつた。
%、残部Ni及び不可避的不純物よりなる本発明
合金を実施例−1同様に線引き後、バンドに加工
し、同様の耐食試験を行なつたところ、実施例−
1同様、全く発錆は認められなかつた。
〈実施例 3〉
いずれも重量比にてCo35%,Cr20%,Mo10
%、残部Ni及び不可避的不純物よりなる本発明
合金と、実施例1,2で用いたハステロソC材、
18Cr−8Niのオーステナイト系ステンレス鋼、
Cr22%,Mo9%,Fe5%,Nb3.5%、残部Niより
なるインコネル材の3者を1N NaCl中でのアノー
ド分極特性を調べた結果第1図に示す如く、本発
明合金はハステロイC、インコネル同様優れた特
性を示した。もちろん、ステンレス鋼よりは格段
に耐食性においてすぐれたものであることは明ら
かである。
%、残部Ni及び不可避的不純物よりなる本発明
合金と、実施例1,2で用いたハステロソC材、
18Cr−8Niのオーステナイト系ステンレス鋼、
Cr22%,Mo9%,Fe5%,Nb3.5%、残部Niより
なるインコネル材の3者を1N NaCl中でのアノー
ド分極特性を調べた結果第1図に示す如く、本発
明合金はハステロイC、インコネル同様優れた特
性を示した。もちろん、ステンレス鋼よりは格段
に耐食性においてすぐれたものであることは明ら
かである。
以上述べたように、本発明合金はNiとCoの適
正な配合比率及びCr,Moの添加により、すぐれ
た耐食性を維持しつつ、かつ、すぐれた加工性を
有するすぐれた腕時計用外装部品素材である。
尚、本発明は腕時計のケース、ガラス縁、裏ブタ
バンド、中留など外装部品一般に用いることがで
きることは言うまでもない。
正な配合比率及びCr,Moの添加により、すぐれ
た耐食性を維持しつつ、かつ、すぐれた加工性を
有するすぐれた腕時計用外装部品素材である。
尚、本発明は腕時計のケース、ガラス縁、裏ブタ
バンド、中留など外装部品一般に用いることがで
きることは言うまでもない。
第1図、本発明の耐食性を示す1N NaCl水溶液
中でのアノード分極曲線 A:ハステロイC、B:インコネル、C:
18Cr−8Niステンレス鋼、D:本発明合金(実施
例−3の組成)。
中でのアノード分極曲線 A:ハステロイC、B:インコネル、C:
18Cr−8Niステンレス鋼、D:本発明合金(実施
例−3の組成)。
Claims (1)
- 1 いずれも重量比にてCo30〜40%,Cr15〜25
%,Mo5〜15%、残部Ni及び不可避的不純物より
なるNiとCoの重量比が1:0.8〜1:1.2の素材を
用いたことを特徴とする携帯時計用外装部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP559182A JPS58123849A (ja) | 1982-01-18 | 1982-01-18 | 携帯時計用外装部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP559182A JPS58123849A (ja) | 1982-01-18 | 1982-01-18 | 携帯時計用外装部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58123849A JPS58123849A (ja) | 1983-07-23 |
JPS6144145B2 true JPS6144145B2 (ja) | 1986-10-01 |
Family
ID=11615474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP559182A Granted JPS58123849A (ja) | 1982-01-18 | 1982-01-18 | 携帯時計用外装部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58123849A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6391453A (ja) * | 1986-10-04 | 1988-04-22 | Tokyo Gas Co Ltd | 瞬間湯沸器による給湯システム |
JPH0262358U (ja) * | 1988-10-26 | 1990-05-09 | ||
JPH02238247A (ja) * | 1989-03-09 | 1990-09-20 | Tokyo Gas Co Ltd | 温水ボイラ |
-
1982
- 1982-01-18 JP JP559182A patent/JPS58123849A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6391453A (ja) * | 1986-10-04 | 1988-04-22 | Tokyo Gas Co Ltd | 瞬間湯沸器による給湯システム |
JPH0262358U (ja) * | 1988-10-26 | 1990-05-09 | ||
JPH02238247A (ja) * | 1989-03-09 | 1990-09-20 | Tokyo Gas Co Ltd | 温水ボイラ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58123849A (ja) | 1983-07-23 |
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