JPS6143326Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車載無線機等の車室内に取付ける電話
機ハンドセツトの保持具に関する。

第１図は従来のハンドセツト保持具の構成を示
す図である。従来ハンドセツト保持具は第１図ａ
およびｂに示すようにハンドセツト１の送話口部
２と受話口部３のくびれ部分４を利用して板バネ
５やコイルバネ６の反発力により保持する構造が
一般的であり保持具に固定する場合送話口部２ま
たは受話口部３の一方を保持具に引掛けた後に前
記板バネ５またはコイルバネ６の撓みを利用して
他方を固定していた。そのため車輛走行中は振動
等によりハンドセツト１の着脱操作が容易に行な
えず、また取付場所によつては外表面に突出して
いるため乗員に対して危険であるばかりでなく美
観も損う等の不都合があつた。

本考案の目的は上述の欠点を排除し車輛走行中
においてもハンドセツトの着脱操作が簡単に行な
え、また車室内に突出させないように取付けるこ
とができる形状の乗員に対して安全なハンドセツ
ト保持具を供することにある。

前記目的を達成するために本考案による電話機
ハンドセツト保持具は把持部より形状が大である
電話機ハンドセツトの端部を挿入可能な開口部と
前記端部を収容する前記開口部より一方向に広い
内部空間部を有する、略筒形のキヤツプと、前記
端部を遊挿したとき、該端部を前記空間部に落し
込みキヤツプの一内側面に押し付ける弾性部材と
から構成してある。

前記構成によれば本考案の目的を完全に達成す
ることができる。

以下、図面等を参照して本考案をさらに詳しく
説明する。

第２図は本考案による保持具の一実施例を示す
断面図である。図において１は樹脂または金属板
により略筒形に成形されたキヤツプであり、開口
部９は第２図の電話機ハンドセツトの端部、すな
わち受話口部３が遊挿される。キヤツプ７の内部
は電話機ハンドセツト１のくびれ部分４に適合
し、受話口部を収容するような凹状空間８になつ
ており、開口部９の一面と凹状空間の一面１０と
の間に段差が形成されている。凹状空間の一面１
０の対面の開口部９に近い部分にネジまたはリベ
ツト１２により板バネ１３が固定されている。電
話機ハンドセツト１の受話口部３が開口部９より
挿入されると、板バネ１３の反発力により下方の
凹状面１０へ押圧され受話口部３のくびれ部分４
がキヤツプの段差１１に引掛かり電話機ハンドセ
ツト１が保持される。本実施例は保持を一層強固
にするため板バネ１３の押圧面に凸起１７等を設
け電話機ハンドセツト１にも該凸起１７に嵌合す
る凹部１８を設けてある。また車室内のあらゆる
位置に取付可能なようにキヤツプ７の先端奥面１
４および上面１５に取付固定用の取付穴を設けて
ある。

本考案による電話機ハンドセツト保持具は以上
のような構成であるので車輛走行中に振動があつ
ても手元が狂うことなく容易にハンドセツトの先
端を挿入することができる。またハンドセツトの
先端部のみを保持するため小形にでき、取付に際
しては場所を選ばず車室内のアンダーダツシユお
よびセンタコンソール内部へ、外表面に突出する
ことなく固定することが可能である（第４図ａ，
ｂ参照）。さらに上記のような取付けが可能なた
め乗員に対して安全であり、また美観をも損ねな
い等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のハンドセツト保持具を示す外観
斜視図であり、同図ａは板バネを利用した例、同
図ｂはコイルバネを利用した例をそれぞれ示して
いる。第２図は代表的なハンドセツトを示す外観
斜視図、第３図は本考案によるハンドセツトの一
実施例を示す断面図、第４図は本考案によるハン
ドセツト取付実施例を示す概略図であり、同図ａ
はアンダーダツシユへ吊下げ固定した場合、同図
ｂはセンターコンソールへ挿入固定した場合をそ
れぞれ示している。 １……ハンドセツト、２……送話口部、３……
受話口部、４……くびれ部分、５……板バネ、６
……コイルバネ、７……キヤツプ、８……凹状空
間、９……開口部、１０……凹状面、１１……段
差、１２……ネジまたはリベツト、１３……板バ
ネ、１４……奥面、１５……上面、１６……取付
穴、１７……凸起、１８……凹部、１９……把持
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 把持部より形状が大である電話機ハンドセツト
   の端部を挿入可能な開口部と前記端部を収容する
   前記開口部より一方向に広い内部空間部を有する
   略筒形のキヤツプと、前記端部を遊挿したとき、
   該端部を前記空間部に落し込みキヤツプの一内側
   面に押し付ける弾性部材とから構成した電話機ハ
   ンドセツト保持具。