JPS6143187A - Ym−09730のジアステレオマ−aの右旋性光学異性体の新規製法 - Google Patents

Ym−09730のジアステレオマ−aの右旋性光学異性体の新規製法

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JPS6143187A
JPS6143187A JP59165793A JP16579384A JPS6143187A JP S6143187 A JPS6143187 A JP S6143187A JP 59165793 A JP59165793 A JP 59165793A JP 16579384 A JP16579384 A JP 16579384A JP S6143187 A JPS6143187 A JP S6143187A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血管拡張剤として有用なYM−09730の
ジアステレオマーAの右旋性光学異性体及びその薬理学
的に許容される酸付加塩の新規製法に関する。
(発明の背景) YM −09730は、化学名を2,6−シメチルー4
−(m−二トロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボン酸−3−(l−ベンジルピロリジ
ン−3−イル)エステル−5−メチルエステルと称せら
れ、つぎの化学構造式で示されるジヒドロピリジン−3
,5−ジカルボン酸エステル誘導体である。
YM −09730は2本願の出願人会社の研究者等に
よって初めて合成された化合物で、血管拡張作用および
血圧降下作用を有し、その作用に持続性があることが報
告されている(特許第1137506号、特公昭57−
30111号公報)。
YM −09730は、不斉炭素原子を2個有しており
、これらの不斉炭素原子にもとづく異性体が存在するこ
とが、立体化学的見地より推定されるが、前記特許公報
にはこれらに関し何も記載がなく、未確認である。
本発明者らは、先KYM−09730のジアステレオマ
ーAとジアステレオマーBとを初めて分離し、異性体A
が異性体Bおよび両翼性体の混合物に比べて格段にすぐ
れた特有の薬理効果を有していることをつきとめ特許出
願を行った(特願昭59−75998号)。
本発明者らはさらにm−ニトロペノズアルデヒドと1−
ベンジル−3−アセトアセトキシヒロリジンと3−アミ
ノクロトン酸メチルエステルとを反応させるなどの方法
により、得られるYM−09730を、シリカゲルな担
体とし、かつ酢酸エチル−酢酸を溶離液とするカラムク
ロマトグラフィーに付し、ジアステレオマーAを分離し
7次いでL−(−)−1Jノゴ酸などを用いて光学分割
してジアステレオマーAの右旋性光学異性体を製造しう
ろこと、及びこの異性体がその左旋性光学異性体及びそ
の両翼性体の混合物に比べて格段に優れた特有の薬理効
果を有することを見出して特許出願した(特願昭59−
114098号)。
(解決するための手段) 今回、この新規かつ有用なYM−09730のジアステ
レオマーAの右旋性光学異性体の製造法について研究し
た結果1式(I) (但し、波線の結合はα又はβ結合を、太矢印線の結合
はβ結合を意味する。以下同じ)で示されるピロリジン
環3位の結合が特定のβ結合であるYM−09730(
ジアステレオマーAの右旋性光学異性体及びジアステレ
オマーBの左旋性光学異性体の混合物)より、シリカゲ
ルを担体とし、かつ酢酸エチル−酢酸を溶離液とするカ
ラムクロマトグラフィーに付して分離するか、又はL−
(−)−1Jンゴ酸で処理することにより、目的とする
異性体の収率が高まることを見出し1本発明を完成した
。ここに、ジアステレオマーAは高速液体クロマトグラ
フィー[カラム:クレオシル■5 CAB 4.6 m
ml X 300mm、カラム温度:30C,移動相:
0.05モルリン酸2水素カリウム(pH3)−ア七ト
ニトリル(80: 20 v/v ) 、流速:毎分0
.9 ml 。
紫外線検出器(λ254nm)]において保持時間28
分を示し、同保持時間29分を示すジアステレオマーB
と明確に区別できる化合物である。
したがって1本発明の目的化合物は、上記高速液体クロ
マトグラフィーにおける保持時間によって特定されるY
M−09730のジアステレオマーAの右旋性光学異性
体又はその薬理学的に許容される酸付加塩である。ここ
に薬理学的に許容される酸付加塩としては L −(−
)−リンゴ酸塩などの有機酸塩や塩酸塩などの鉱酸塩で
ある。
本願特定発明の原料化合物(I)は。
(1)弐(IV) HO で示されるm−ニトロベンズアルデヒドと1式で示され
る(s)−(−)−3−アセトアセトキシ−1−ベンジ
ルピロリジンと2式(VI)NH。
で示される 3−アミノクロトン酸メチルエステルとを
反応させるか、若しくは It> m−ニトロベンズアルデヒドffV)ト、式(
■)CH3COCH2COOCH,(■) で示されるアセト酢酸メチルエステルと1式(至))で
示される(S)  ()−3−(3−アミノクロトノイ
ルオキシ)−1−ベンジルピロリジンとを反応させるか
、又は frrr+予めm〜ニトロベンズアルデヒドaV)ト(
s)−(−)−3−アセトアセトキシ−1−ベンジルピ
ロリジン(V)とを反応させて得られる式■で示される
(s)=(−)−1−ベンジル−3−12−(171−
ニトロベンジリデン)アセトアセトキシ]ピロリジンと
、3−アミノクロトン酸メチルエステル(Vl)とを反
応させるが、又はOψ予めm−ニトロベンジリデン)’
 (IV) 、!−。
アセト酢酸メチルエステル(■)とを反応させて得られ
る式(■) CH,C0CC00CH。
で示される 2−(m−二トロベンジリデン)アセト酢
酸メチルエステルと、  (S)−(−)−3−(3−
アミノクロトノイルオキシ)−1−ベンジルピロリジン
(■)とを反応させることKよっても製造することがで
きる。
これらの反応は、いずれも無溶媒でも進行するが、たと
えばアルコール類、ジオキサン、ジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキシド。
アセトニトリル、水等の反応に関与しな(・溶媒中で行
うのが有利である。反応はそれぞれの反応成分をほぼ等
モル用いて、混合加熱することによって行われる。
なお、化合物(VI)又は化合物(■)は、予め化合物
(VIA)又は(V)とベンゼン中酢酸アンモニウム、
酢酸を作用させ共沸脱水することによって得ることがで
きる。そして、得られた化合物(Vl)又は化合物(■
)は、一旦単離するか、あるいはせずして(1ン又はo
r>の反応に供する。
また、 G11l及び0ψの前段の反応生成物である化
合物OX)及び(X)も、一旦単離するか、単離しない
で後段の反応に供することができる。
このようにして得られたYM−09730のジアステレ
オマーAの右旋性光学異性体とジアステレオマーBの左
旋性光学異性体の混合物はシリカゲルを担体とし、酢酸
エチル−酢酸を溶離液とするカラムクロマトグラフィー
に付し、  YM −09730のジアステレオマーA
の右旋性光学異性体を分離するか、またはL−(−)−
リンゴ酸と反応させてジアステレオマーAの右旋性光学
異性体及びジアステレオマーBの左旋性光学異性体のL
−(−)−リンゴ酸塩とし、これを分別再結晶すること
KよりジアステレオマーAの右旋性光学異性体のL−(
−)−リンゴ酸塩を得る。
カラムクロマトグラフィーによる分離では。
最初の溶出液よりジアステレオマーAの右旋性光学異性
体、後の溶出液よりジアステレオマーBの左旋性光学異
性体を取得することができる。
担体として使用されるシリカゲルとしてはカラムクロマ
トグラフィーに一般に使用されるものであれば特に制限
はない。溶離液である酢酸エチルと酢酸との混合比につ
いては特に制限はないが2通常酢酸エチルを主体とし、
これに少容量の酢酸を混合したものが好ましい。混合比
は概ね酢酸エチル30〜50 v/v K対し、酢酸1
〜10 v/v程度が有利であり、酢酸の配合量が低下
すると目的化合物の溶出時間が長くなる。
溶出速度、処理温度は適宜の条件を採用しうる。
一方、L−(−)−1Jンゴ酸を用(・る方法は。
YM −09730のジアステレオマーA、 BのL−
(−)−リンゴ酸塩が結晶性であり、かつ有機溶媒に対
する溶解度がジアステレオマーA、 B  とで相違し
て℃・るので分別再結晶によりジアステレオマーAの右
旋性光学異性体の分離にも利用できる。この分別再結晶
に使用できる溶媒としてはメタノール、エタノール、ア
セトン、アセトニトリルなどを挙げることができる。
このようにして得られたジアステレオマーAの右旋性光
学異性体のL−(−)−リンゴ酸塩はそのままでも医薬
として供しうるが、酢酸塩などはさらに必要により、塩
基で処理して遊離形とした後、適当な酸で処理して、好
適な他の塩に導くことができる。
なお分離されたジアステレオマーBの左旋性光学異性体
を加水分解することにより(S>−(−)−1−ヘンシ
/l/ −3−ヒドロキシピロリシンヲ回収できるので
、これを化合物(I)製造のための原料として再利用で
きる。
(発明の効果) 本発明目的化合物のYM −09730のジアステレオ
マーAの右旋性光学異性体及びその薬理学的に許容され
る酸付加塩は文献未記載の新規化合物であり、冠動脈内
直接投与による冠面流量増加率において、左旋性光学異
性体(を体)の約40倍、各異性体の等景況合物(61
体)の2.5倍の面積比を示し、また冠動脈への高い親
和性を有する(詳細な薬理実験については特願昭59−
114098号参照)。
本発明の製法によれば、この新規かつ有用なYM−09
730のジアステレオマーAの右旋性光学異性体を2選
択的高収率に製造することができ、産業上の利用価値が
極めて大である。また。
特願昭59−114098号の方法と同様、従来ジアス
テレオマーの分離に用いられることのなかったL −(
−)−リンゴ酸を適用して、ジアステレオマーAの右旋
性光学異性体を一挙に分離できタコトはL−(−)−リ
ンゴ酸のジアステレオマー分離への応用の道を開いた点
で有用である。
(実施例) 以下に実施例を掲記し1本発明をさらに詳細に説明する
。なお1本発明の原料化合物であるに適用するに際し、
新規、有用な方法により製造できたので参考例に示す。
参考例1 (1)  di−1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリ
ジン17.7gとD−(−)−マンデル酸15.2gを
アセトン66m乙に加熱溶解し4℃に一夜静置し析出す
る結晶8.5 gを26m1のアセトンから再結晶して
、(S)−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロキシピロ
リジンのI)−(−)−マ/デル酸塩5.1gを得る。
比旋光度〔α〕翌+45.5°(C= 1.メタノール
)。更に再結晶をくり返しても比旋光度に変化は無かっ
た。融点101〜1029C N−CH2−Phの核磁気共鳴スペクトルは4.03 
ppm(1重線、2H)に観測され、  (R)−(−
)体の4.01 pprnにおけるAB型の4重線(J
 = 12.5Hz )は観測されなかった。
(2+  (S)−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロ
キシピロIJ シンのD−(−)−マンデルe 塩22
 gをクロロホルム50mtに溶解し、クロロホルム層
を無水炭酸す) IJウム144gの水90m1の溶液
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、クロロホル
ムを留去した後減圧蒸留して 5−(−)−1−ベンジ
ル−3−ヒドロキシピロリジン11.5 gを得る。沸
点109C/ 0.65 mm Hg 、 [α] D
−3,77°(C=5.  メタノール)。
参考例2 (S) −(−)−リンゴ酸75gとベンジルアミ77
5mtを170Cで3時間反応させて(S)=(−)−
1−ベノジルリンゴ酸イミド〔融点99〜101 tl
’、比旋光度〔α) 20−51.1゜(C=1.メタ
ノール) ) 52.7gを得る。無水テトラヒドロフ
ラン340 rnlにリチウムアルミニウムヒドリドu
gを懸濁し、このイミド20.5 gの無水テトラヒド
ロフラン200m7の溶液を氷水冷却下に滴下する。3
時間加熱還流した後冷却し硫酸す) l)ラム10水和
物100gを加え水冷下に一夜かきまぜる。不溶物を炉
去し、溶媒を減圧下に留去し、減圧蒸留して、沸点10
9〜115°G10.8 rrmHg 、比旋光度〔α
席−3,0°の(S)−(−)−1−ベンジル−3−ヒ
ドロキシピロリジン13.8 gを得る。ここに得た(
S)−(−)一体には3位の水素のシフト試薬[Eu 
−TFMCQII) ]核磁気共鳴スペクトルから10
%のR−(千)体が含まれていた。これを参考例1の如
くにD−(−)−マンデル酸塩とし、3倍容のエタノー
ル次℃・で6倍容のエタノール−トルエン(1:5)か
う再結晶して得たマンデル酸塩〔〔α席−45,2°〕
を処理して、 (S)−(−)−1−ベンジル−3−ヒ
ドロキシピロリジン〔沸点115〜1200c/ 1.
2〜1.5 mmHg、 (α:)%−377°(C=
5.  メタノール))8.6gを得る。
参考例3 9−ボラビシクロ[3,3,1)ノナン(0,5Mテト
ラヒドロフラン溶液) 50m1に窒素気流中2−(−
)−ピネン3.4 gを加え、60’Cで5時間攪拌す
る。
室温に冷却し、■−ベンジルー3〜ピロリジノン175
gを加える。室温で4日攪拌した後、0℃でアセトアル
デヒド1.3mlを加える。溶媒を減圧留去し、残渣に
エーテル20m1を加える。0℃に冷却し。
2−アミンエタノール1.5 mlを加え攪拌する。生
じた沈殿を炉去する。エーテル溶液をIN−塩酸で抽出
し、塩酸層を炭酸ナトリウムでアルカリ性としジクロロ
メタンで抽出する。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮し、粗生成物1.1gを得る一0粗生成物を減
圧蒸留し精製物0.6 gを得た。沸点106°C10
,9mmHg 0  ここに得た(S) −(−) −
1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジンはシフト試薬
[Eu −TFMC(lli) ]を加えた3位の水素
の核磁気共鳴スペクトルから30%e、e、であった。
(以下余白) 実施例1 (s)−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリ
ジン1.77g ((α〕20ニー3.77°、C−士
、メタノール)とジケテン0.84 gを70〜80C
で3時間反応させて得たfs)−3−アセトアセトキシ
−1−ベンジルピロリジンとm−二トロベノズアルデヒ
ド151gおよび3−アミノクロトン酸メチルエステル
1,15gをイソプロパツール5 ml中に溶解し8時
間加熱還流する。溶媒を減圧下に留去し得られた残留物
をクロロホルムに溶解し希塩酸、水、炭酸水素ナトリウ
ム飽和水溶液で順次洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥
後溶媒を減圧下に留去して粗製のYM−09730のジ
アステレオマーA、B混合物をカラメル状に4.91 
g得た。得られた粗製遊離塩基をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付しくカラム:ワコーゲルC−200
,2000g、溶出液:酢酸エチル−酢酸−6: 1 
v/v ) 、  高速液体クロマトグラフィーで保持
時間28分を示すYM −09730のジアステレオマ
ーAの酢酸塩を油状に得た。
コレをクロロホルム中飽和炭酸ナトリウム次いで希塩酸
で処理してYM−09730のジアステレオマーAの右
旋性光学異性体の塩酸塩1.68gを得た。
比旋光度〔α) 、 + 116.5°(C=0.5.
メタノール)。
実施例2 実施例1の如くにして得た粗製遊離塩基4.9 gをク
ロロホルム25mLに溶解し10%塩酸15mZを加え
よく振りまぜた後有機層を分液し再び10%塩酸10m
Zで同様に処理し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下に溶媒を留去して得た残留物をアセトン10m1に溶
解し4℃に2日放置して、析出した結晶を戸数し塩酸塩
27gを得た。左旋性ジアステレオマーBを除くため、
これをクロロホルム中炭酸水素ナトリウムで処理し遊離
塩基とじ15m乙のエタノール中068gのL −(−
)−リンゴ酸を加え4℃に2日放置し析出した結晶を炉
取し、エタノールから再結晶して1.33 gの高速液
体クロマトグラフィーで保持時間28分を示すYM−0
9730の右旋性光学異性体のL−(−)−!Jンゴ酸
塩を得た。比旋光度〔α〕智十82.1°(C= 0.
5.  メタノール)。
手続補正書(自発) 昭和59年9り/ρ日 昭和59年特許願第165793号 2発明の名称 YM−09730のジアステレオマーAの右旋性光学異
性体の新規製法 3、補正をする者 事件との関係    特許出願人 住 所  東京都中央区日本橋本町2丁目5番地1名称
 (667)山之内製薬株式会社 代表者 森岡茂夫 4、代理人 住 所  東京都板橋区小豆沢1丁目1番8号山之内製
薬株式会社 特許部内 手続補正書(自発) 1、事件の表示 昭和59年特許願第165793号 2発明の名称 YM−09730のジアステレオマーAの右旋性光学異
性体の新規製法 3、補正をする者 事件との関係      特許出願人 住 所   東京都中央区日本橋本町2丁目5番地1名
 称   (667)山之内製薬株式会社代表者   
森 岡 茂 夫 4、代 理 人 住 所   東京都板橋区小豆沢1丁目1番8号(全文
訂正)   明  細  書 ■9発明の名称 YM−09730のジアステレオマーAの右旋性光学異
性体の新規製法 2、特許請求の範囲 (1)式 (但し、波線の結合は、α又はβ結合を、大矢印線の結
合はβ結合を意味する。) で示される2、6−シメチルー4(m−=)。
フェニル)−1,4−シヒドロヒリシンー3.5−ジカ
ルボンlt−3−(1−ベンジルピロリジン−3−イル
)エステル−5−メチルエステル(以下YM−0973
0という)のジアステレオマーAの右旋性光学異性体と
ジアステレオマーBの左旋性光学異性体との混合物を、
シリカゲルを担体とし、酢酸エチル−酢酸を溶離液とす
るカラムクロマトグラフィーに付し、ジアステレオマー
への右旋性光学異性体を分離するか、又はL−(=)−
リンゴ酸を反応させてジアステレオマーAの右旋性光学
異性体のL −(−)−1Jンゴ酸塩を析出させ、所望
により塩基で処理するか、又は薬理学的に許容される酸
で処理することを特徴とする塩酸塩の融点が223〜2
30℃であるYM−09730のジアステレオマーAの
右旋性光学異性体又はその薬理学的に許容される酸付加
塩の製法。
(2) (i)式(IV) で示されるm−ニトロベンズアルデヒドと、。
式(V) (但し、大矢印線の結合はβ結合を意味する。
以下同じ) で示される(s) −3−アセトアセトキシ−1−ベン
ジルピロリジンと9式(VI) で示される3−アミノクロトン酸メチルエステルとを反
応させるが、若しくは (ii)  m−ニトロベンズアルデヒド(IV)と9
式(vII)CH3COCH2COOCH3(■) で示されるアセト酢酸メチルエステルと9式(■)で示
される(S)−3−(3−アミノクロトノイルオキシ)
−1−ベンジルピロリジンとを反応させるか、又は (iiD  予めm−ニトロベンズアルデヒド(IV)
 ト(S)−3−アセトアセトキシ−1−ベンジルピロ
リジン(V)とを反応させて得られる式 aX)で示さ
れる(S)−1−ベンジル−3−[2−(m−ニトロベ
ンジリデン)アセトアセトキシ]ピロリジンと、3−ア
ミノクロトン酸メチルエステル(Vl)とを反応させる
が、若しくは(tV)  予メm−二トロベンズアルデ
ヒト(■)ト。
アセト酢酸メチルエステル(■)とを反応させて得られ
る式(X) で示される2−(m−ニトロベンジリデン)アセト酢酸
メチルエステルと、(Sl−3−(3−7ミノクロトノ
イルオキシ)−1−ペンジルビロリジン(■)とを反応
させる;ことにより2式(I)(但し、波線の結合はα
又はβ結合を意味する。) で示される2、6−シメチルー4−(m−ニトロフェニ
ル)−14−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
−3−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)エステル
−5−メチルエステル(以下YM−09730という)
のジアステレオマーへの右旋性光学異性体上アステレオ
マーBの左旋性光学異性体との混合物となし1次いでこ
の混合物を、シリカゲルな担体とし、酢酸エチル−酢酸
を溶離液とするカラムクロマトグラフィーに付し、ジア
ステレオマーAの右旋性光学異性体を分離するか、又は
I、−(→−リンゴ酸を反応させてジアステレオマーへ
の右旋性光学異性体のL−(−1−1Jンゴ酸塩を析出
させ、所望により塩基で処理するか、又は薬理学的に許
容される酸で処理することを特徴とする塩酸塩の融レオ
マーAの右旋性光学異性体又はその薬理学的に許容され
る酸付加塩の製法。
3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、血管拡張剤として有用なYM−09730の
ジアステレオマーへの右旋性光学異性体及びその薬理学
的に許容される酸付加塩の新規製法に関する。
(発明の背景) YM−09730は、化学名を2,6−シメチルー4−
(m−二トロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボ/酸−3−(1−ベンジルピロリジン
−3−イル)エステル−5−メチルエステルと称せられ
、つぎの化学構造式で示されるジヒドロビリジ7−3.
5−ジカルボン酸エステル誘導体である。
YM−09730は1本願の出願人会社の研究者等によ
って初めて合成された化合物で、血管拡張作用および血
圧降下作用を有し、その作用に持続性があることが報告
されている(特許第1137506号、特公昭57−3
0111号公報)。
YM−09730は、不斉炭素原子を2個有しており、
これらの不斉炭素原子にもとづく異性体が存在すること
が、立体化学的見地より推定されるが、前記特許公報に
はこれらに関し何も記載がな(、未確認である。
本発明者らは、先にYM−09730のジアステレオマ
ーAとジアステレオマーBとを初めて分離し、ジアステ
レオマーAがジアステレオマーBおよび両ジアステレオ
マーの混合物に比べて格段にすぐれた特有の薬理効果を
有していることをつきとめ特許出願を行った(特願昭5
9−75998号)。
本発明者らはさらにm−ニトロベンズアルデヒドと1−
ベンジル−3−アセトアセトキシピロリジンと3−アミ
ノクロトン酸メチルエステルとを反応させるなどの方法
により、得られるYM−09730を、シリカゲルを担
体とし、かつ酢酸エチル−酢酸を溶離液とするカラムク
ロマトグラフィーに付し、ジアステレオマーAを分離し
9次いでL−←)−リンゴ酸などを用い(光学分割して
塩酸塩の融点が223〜230°Cであるジアステレオ
マーへの右旋性光学異性体を製造゛シラろこと、及びこ
の異性体がその左旋性光学異性体及びその両異性体の混
合物に比べて格段に優れた特有の薬理効果を有すること
を見出して特許出願した(特願昭59−114098号
)。
(解決するための手段) 今回、この新規かつ有用なYM−09730のジアステ
レオマーへの右旋性光学異性体の製造法について研究し
た結果1式(I) (但し、波線の結合はα又はβ結合を、太矢印線の結合
はβ結合を意味する。以下同じ)で示されるピロリジン
環3位の結合が特定のβ結合であるYM−09730(
ジアステレオマーAの右旋性光学異性体及びジアステレ
オマーBの左旋性光学異性体の混合物)より、シリカゲ
ルを担体とし、かつ酢酸エチル−酢酸を溶離液とするカ
ラムクロマトグラフィーに付して分離するか、又はL−
H−リンゴ酸で処理することにより、目的とする異性体
の収率が高まることを見出し9本発明を完成した。
なお、ジアステレオマーA自体(at混合物)は、その
塩酸塩の融点(分解)が200〜206℃を示し、同1
80〜185℃を示すジアステレオマーB(dl混合物
)と区別される。
また、ジアステレオマーへの右旋性光学異性体は、前記
の如くその塩酸塩の融点が223〜230℃を示すもの
である。
本発明は、該融点で特定されるYM〜09730のジア
ステレオマーへの右旋性光学異性体及びその薬理学的に
許容される酸付加塩の新規製法を提供するものである。
ここに薬理学的に許容される酸付加塩としては L−(
−1−リンゴ酸塩などの有機酸塩や塩酸塩などの鉱酸塩
である。
本願特定発明の原料化合物(I)は。
(1)式(IV) HO で示されるm−ニトロベンズアルデヒドと1式で示され
る(S)−3−アセトアセトキシ−1−ベンジルピロリ
ジンと2式(Vl) で示される 3−アミノクロトン酸メチルエステルとを
反応させるか、若しくは (ii) m−二トロベンズアルデヒド(IV)と2式
(■)CH3COCH2C00CH3(■) で示されるアセト酢酸メチルエステルと2式(■)で示
される(S) −3−(3−アミノクロトノイルオキシ
)−1−ベンジルピロリジンとを反応させるか、又は (ittl 予メm−ニトロベンズアルデヒド(IV)
と(S)−3−アセトアセトキシ−1−ベンジルピロリ
ジン(V)とを反応させて得られる式(IX)で示され
る(S)−1−ベンジル−3[2−(m−ニトロベンジ
リデン)アセトアセトキシ]ピロリジンと、3−アミノ
クロトン酸メチルエステル(Vl)とを反応させるが、
若しくは6ψ予めm−ニトロベンズアルデヒド(rV)
と、アセト酢酸メチルエステル(■)とを反応させて得
られる式(X) で示される 2−(m−ニトロベンジリデン)アセト酢
酸メチルエステルと、(S)−3−(3−7ミノクロト
ノイルオキシ)−1−ベンジルピロリジン(■)とを反
応させることによっても製造することかできる。
これらの反応は、いずれも無溶媒でも進行するが、たと
えばアルコール類、ジオキサン、ジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキシド。
アセトニ) IJル、水等の反応に関与しない溶媒中で
行うのが有利である。反応はそれぞれの反応成分をほぼ
等モル用いて、混合加熱することによって行われる。
なお、化合物(Vl)又は化合物(■)は、予め化合物
(■)又は(V)とベンゼン中酢酸アンモニウム、酢酸
を作用させ共沸脱水することによって得ることができる
。そして、得られた化合物(Vl)又は化合物(■)は
、一旦単離するか、あるいはせずして(1)又は(11
)の反応に供する。
また、(曲及び0ψの前段の反応生成物である化合物(
IX)及び(X)も、一旦単離するが、単離しないで後
段の反応に供することができる。
このようにして得られたYM−09730のジアステレ
オマーAの右旋性光学異性体とジアステレオマーBの左
旋性光学異性体の混合物はシリカゲルを担体とし、酢酸
エチル−酢酸を溶離液とするカラムクロマトグラフィー
に付し、 YM−09730のジアステレオマーAの右
旋性光学異性体を分離するか、またはL −(−1−リ
ンゴ酸と反応させてジアステレオマーAの右旋性光学異
性体及びジアステレオマーBの左旋性光学異性体のL 
−(−1−リンゴ酸塩とし、これを分別再結晶すること
によりジアステレオマーAの右旋性光学異性体のL −
(−1〜リンゴ酸塩を得る。
カラムクロマトグラフィーによる分離では。
最初の溶出液よりジアステレオマーAの右旋性光学異性
体、後の溶出液よりジアステレオマーBの左旋性光学異
性体を取得することができる。
担体として使用されるシリカゲルとしてはカラムクロマ
トグラフィーに一般に使用されるものであれば特に制限
はない。溶離液である酢酸エチルと酢酸との混合比につ
いては特に制限はないが2通常酢酸エチルを主体とし、
これに歩容量の酢酸を混合したものが好ましい。混合比
は概ね酢酸エチル30〜50v/vに対し、酢酸l〜1
0v/v程度が有利であり、酢酸の配合量が低下すると
目的化合物の溶出時間が長くなる。
溶出速度、処理温度は適宜の条件を採用しうる。
一方、L−(−1−IJンゴ酸を用いる方法は。
YM−09730のジアステレオマーへの右旋性光学異
性体のL −H−IJンゴ酸塩が結晶性であるので。
分別再結晶によるその光学異性体の分離にも利用できる
。この分別再結晶に使用できる溶媒としてはメタノール
、エタノール、アセトン、アセトニトリルなどを挙げる
ことができる。
このようにして得られたジアステレオマーAの右旋性光
学異性体のL−(−)−1Jンゴ酸塩はそのままでも医
薬として供しうるが、酢酸塩などはさらに必要により、
塩基で処理して遊離形とした後、適当な酸で処理して、
好適な他の塩に導くことができる。
なお分離されたジアステレオマーB ノ左旋性光学異性
体は加水分解することにより(S)−(→−1−ベンジ
ルー3−ヒドロキシピロリジンな回収できるので、これ
を化合物(I)製造のための原料として再利用できる。
(発明の効果) 本発明目的化合物のYM−09730のジアステレオマ
ーへの右旋性光学異性体及びその薬理学的に許容される
酸付加塩は文献未記載の新規化合物であり、冠動脈内直
接投与による冠面流量増加率において、左旋性光学異性
体(を体)の約40倍、各異性体の等景況合物(a1体
)の2.5倍の面積比を示し、また冠動脈への高い親和
性を有する(詳細な薬理実験については特願昭59−1
14098号参照)。
本発明の製法によれば、この新規かつ有用なYM−09
730のジアステレオマーAの右旋性光学異性体を9選
択的高収率に製造することができ。
産業上の利用価値が極めて大である。また、特願昭59
−114098号の方法と同様、従来ジアステレオマー
の分離に用いられることのなかったI、−(−)−リン
ゴ酸を適用して、ジアステレオマーAの右旋性光学異性
体を一挙に分離できたことはL −(−1−リンゴ酸の
ジアステレオマー分離への応用の道を開いた点で有用で
ある。
(実施例) 以下に実施例を掲記し2本発明をさらに詳細に説明する
。なお9本発明の原料化合物である(Sl −(−) 
−1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジンは実験事実
上新規なものと認められ2本発明に適用するに際し、新
規、有用な方法により製造できたので参考例に示す。
参考例 1 (1)dt−1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジン
177gとD −(−)−マンデル酸15.2gをアセ
トン66m1に加熱溶解し4℃に一夜静置し析出する結
晶85gを26m1のアセトンから再結晶して、(S)
−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジンの
D−(−)−マンデル酸塩5.1gを得る。比旋光度〔
α)to−45,5°(C= 1 、メタノール)。更
に再結晶をくり返しても比旋光度に変化は無かった。融
点101〜102℃。
ここに得た(S) −(−)体のN−CH2−Phの核
磁気共鳴スペクトルは4.03 ppm (1重線、2
H)に観測されIR)−(→体の4.01ppmにおけ
るAB型の4重線(J = 12.5 Hz)は観測さ
れなかった。
(2)  (S)−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロ
キシピロリジンのD−(−)−マンデル酸塩22gをク
ロロホルム50mtに溶解し、 クロロホルム層を無水
炭酸ナトリウム14.4 gの水90m1の溶液で洗浄
し。
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、クロロホルムを留去し
た後減圧蒸留して(S) −(−) −1−ベンジル−
3−ヒドロキシピロリジン11.5gを得る。
沸点109℃/ 0.65 mmHg 、 [α32;
−3,77°(C=5゜メタノール)。
参考例 2 (S) −(→−リンゴ酸75gとベンジルアミン75
m1’を170℃で3時間反応させて(s) −(−)
 −1−ベンジル−3−ヒドロキシコノ・り酸イミド〔
融点99〜101°C1比旋光度〔α)%0−51.1
°(C= 1.メタノール) ) 52.7gを得る。
無水テトラヒドロフラン340m1にリチウムアルミニ
ウムヒドリド9.73 gを懸濁し、このイミド205
gの無水テトラヒドロフラン200m7の溶液を氷水冷
却下に滴下する。3時間加熱還流した後冷却し硫酸ナト
リウム10水和物100gを加え水冷下に一夜かきまぜ
る。不溶物をF去し、溶媒を減圧下に留去し、減圧蒸留
して、沸点109〜115℃/ 0.8 mmHg r
比旋光度〔α] 2:  a、ooの(S)−(−)−
1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジン138gを得
る。ここに得た(S) −H一体には3位の水素のシフ
ト試薬[Eu−TFMC(III) )核磁気共鳴スペ
クトルから10%のR−(+)体が含まれていた。これ
を参考例1の如くにD −H−マンデル酸塩とし。
3倍容のエタノール次いで6倍容のエタノール−トルエ
ン(1:5)から再結晶して得たマンデル酸塩〔〔α〕
^−452°〕を処理して、 (s)−(−)−1−ベ
ンジル−3−ヒドロキシピロリジン[沸点115〜12
0℃/ 1.2〜1.5 mmHg 、 (α)”o 
 3.77°(C=5.メタノール) ) 8.6gを
得る。
参考例 3 9−ボラビシクロ(3,3,1Eノナン(0,5Mテト
ラヒドロフラン溶液)50mtに窒素気流中2− f+
) −ピネン3.4gを加え、60℃で5時間撹拌する
室温に冷却し、1−ベンジル−3−ピロリジノン1.7
5 gを加える。室温で4日撹拌した後、0℃でアセト
アルデヒド1.3 rnlを加える。溶媒を減圧留去し
、残渣にエーテル20n+Zを加える。0℃に冷却し、
2−アミノエタノール1.5 mlを加え撹拌する。
生じた沈殿を沢去する。エーテル溶液をIN−塩酸で抽
出し、塩酸層を炭酸ナトリウムでアルカリ性としジクロ
ロメタンで抽出する。抽出液を無水硫酸マグネシウムで
乾燥、濃縮し、粗生成物1.1gを得る。粗生成物を減
圧蒸留し精製物0.6gを得た。沸点106℃/ 0.
9 mmHg 0ここに得た(S) −(−1−1=ベ
ンジル−3−ヒドロキシピロリジンはシフト試薬[Eu
−TFMC(■)]を加えた3位の水素の核磁気共鳴ス
ペクトルから30%0%エナンチオエフセス、e、)で
あった。
実施例 1 (S) −(−) −1−ベンジル−3−ヒドロキシピ
ロリジン177g(〔α〕習=−3.77°、C=5.
メタノール)とジケテン0.84 gを70〜80℃で
3時間反応させて得た(S)−3−アセトアセトキシ−
1−ベンジルピロリジンとm−ニトロベンズアルデヒド
1.51 gおよび3−アミノクロトン酸メチルエステ
ル115gをインプロパツール5mZ中に溶解し8時間
加熱還流する。溶媒を減圧下に留去し得られた残留物を
クロロホルムに溶解し希塩酸、水、炭酸水素す) IJ
ウム飽和水溶液で順次洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾
燥後溶媒を減圧下に留去して粗製のYM−09730の
ジアステレオマーA、B混合物をカラメル状に491g
得た。得られた粗製遊離塩基をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付しくカラム:ワコーゲルC−200,
2000g、溶出液:酢酸エチル−酢酸=6:1v/v
)+高速液体クロマトグラフィー[カラム:ヌクレオシ
ル@5C,84,6mm 96 X 300 mmrカ
ラム温度=30°C2移動相:テ)シーn−ペンチルア
ンモニウムブロマイド(3mM)含有0.05モルリン
酸二水素カリウム(pH3)−アセトニトリル(30:
 20 v/v)、 流速:毎分0.9m1r紫外線検
出器(λ254nm ) ]で保持時間28分を示すY
M−09730のジアステレオマーAの酢酸で希塩酸で
処理してYM−09730のジアステレオマーへの右旋
性光学異性体の塩酸塩1.68 gを得た。
比旋光度〔α); +116.5°(C= 0.5.メ
タノール)。
実施例 2 実施例1の如くにして得た粗製遊離塩基4.9gをクロ
ロホルム25mZに溶解し10%塩酸15+nZを加え
よく振りまぜた後有機層を分液し再び10%塩酸10m
1で同様に処理し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下に溶媒を留去して得た残留物をアセトン10m1に溶
解し4℃に2日放置して、析出した結晶を沢取し塩酸塩
2.7gを得た。左旋性ジアステレオマーBを除くため
、これをクロロホルム中炭酸水素ナトリウムで処理し遊
離塩基として15mZのエタノール中0.68 gのL
 −(−1−リンゴ酸を加え4℃に2日放置し析出した
結晶をr取し、エタノールから再結晶して133gの高
速液体クロマトグラフィーで保持時間28分を示すYM
−09730の右旋性光学異性体のL−(−1−1Jン
ゴ酸塩を得た。比旋光度〔α〕2ざ+82,1°(C=
 0.5.メタノール)。
特許出願人  山之内製薬株式会社 代理人 弁理士 藤 野 清 也 〃 弁理士長井省三

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (但し、波線の結合は、α又はβ結合を、太矢印線の結
    合はβ結合を意味する。) で示され、かつ高速液体クロマトグラフィー[カラム:
    ヌクレオシル^(^R^)5C_1_84.6mmφ×
    300mm、カラム温度:30℃、移動相:0.05モ
    ルリン酸2水素カリウム(pH3)−アセトニトリル(
    80:20v/v)、流速:毎分0.9ml、紫外線検
    出(λ254nm)]において保持時間28分を示す2
    ,6−ジメチル−4−(m−ニトロフェニル)−1,4
    −ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−(1
    −ベンジルピロリジン−3−イル)エステル−5−メチ
    ルエステル(以下YM−09730という)のジアステ
    レオマーAの右旋性光学異性体と同上保持時間29分を
    示すYM−09730のジアステレオマーBの左旋性光
    学異性体との混合物を、シリカゲルを担体とし、酢酸エ
    チル−酢酸を溶離液とするカラムクロマトグラフィーに
    付し、ジアステレオマーAの右旋性光学異性体を分離す
    るか、又はL−(−)−リンゴ酸を反応させてジアステ
    レオマーAの右旋性光学異性体のL−(−)−リンゴ酸
    塩を析出させ、所望により塩基で処理するか、又は薬理
    学的に許容される酸で処理することを特徴とするYM−
    09730のジアステレオマーAの右旋性光学異性体又
    はその薬理学的に許容される酸付加塩の製法。
  2. (2)(i)式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) で示されるm−ニトロベンズアルデヒドと、式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) (但し、太矢印線の結合はβ結合を意味する。 以下同じ) で示される(s)−(−)−3−アセトアセトキシ−1
    −ベンジルピロリジンと、式(VI) ▲数式、化学式、表等があります▼(VI) で示される3−アミノクロトン酸メチルエステルとを反
    応させるか、若しくは (ii)m−ニトロベンズアルデヒド(IV)と、式(V
    II)CH_3COCH_2COOCH_3 (VII)で
    示されるアセト酢酸メチルエステルと、式(VIII)▲数
    式、化学式、表等があります▼(VIII) で示される(s)−(−)−3−(3−アミノクロトノ
    イルオキシ)−1−ベンジルピロリジンとを反応させる
    か、又は (iii)予めm−ニトロベンズアルデヒド(IV)と(
    s)−(−)−3−アセトアセトキシ−1−ベンジルピ
    ロリジン(V)とを反応させて得られる式(IX) ▲数式、化学式、表等があります▼(IX) で示される(S)−(−)−1−ベンジル−3−[2−
    (m−ニトロベンジリデン)アセトアセトキシ]ピロリ
    ジンと、3−アミノクロトン酸メチルエステル(VI)と
    を反応させるか、若しくは(iv)予めm−ニトロベン
    ズアルデヒド(IV)と、アセト酢酸メチルエステル(V
    II)とを反応させて得られる式(X) ▲数式、化学式、表等があります▼(X) で示される2−(m−ニトロベンジリデン)アセト酢酸
    メチルエステルと、(S)−(−)−3−(3−アミノ
    クロトノイルオキシ)−1−ベンジルピロリジン(VII
    I)とを反応させる;ことにより、式( I )▲数式、化
    学式、表等があります▼( I ) (但し、波線の結合はα又はβ結合を意味する。) で示され、かつ高速液体クロマトグラフィー[カラム:
    ヌクレオシル^(^R^)5C_1_84.6mmφ×
    300mm、カラム温度:30℃、移動相:0.05モ
    ルリン酸2水素カリウム(pH3)−アセトニトリル(
    80:20v/v)、流速:毎分0.9ml、紫外線検
    出器(λ254nm)]において保持時間28分を示す
    2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフェニル)−1,
    4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−(
    1−ベンジルピロリジン−3−イル)エステル−5−メ
    チルエステル(以下YM−09730という)のジアス
    テレオマーAの右旋性光学異性体と同上保持時間29分
    を示すYM−09730のジアステレオマーBの左旋性
    光学異性体との混合物となし、次いでこの混合物を、シ
    リカゲルを担体とし、酢酸エチル−酢酸を溶離液とする
    カラムクロマトグラフィーに付し、ジアステレオマーA
    の右旋性光学異性体を分離するか、又はL−(−)−リ
    ンゴ酸を反応させてジアステレオマーAの右旋性光学異
    性体のL−(−)−リンゴ酸塩を析出させ、所望により
    塩基で処理するか、又は薬理学的に許容される酸で処理
    することを特徴とするYM−09730のジアステレオ
    マーAの右旋性光学異性体又はその薬理学的に許容され
    る酸付加塩の製法。
JP59165793A 1984-04-06 1984-08-07 Ym−09730のジアステレオマ−aの右旋性光学異性体の新規製法 Granted JPS6143187A (ja)

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