JPH0374665B2 - - Google Patents

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JPH0374665B2
JPH0374665B2 JP16579384A JP16579384A JPH0374665B2 JP H0374665 B2 JPH0374665 B2 JP H0374665B2 JP 16579384 A JP16579384 A JP 16579384A JP 16579384 A JP16579384 A JP 16579384A JP H0374665 B2 JPH0374665 B2 JP H0374665B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血管拡張剤として有用なYM−
09730のジアステレオマーAの右旋性光学異性体
及びその薬理学的に許容される酸付加塩の新規製
法に関する。
(発明の背景) YM−09730は、化学名を2,6−ジメチル−
4−(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒドロピ
リジン−3,5−ジカルボン酸−3−(1−ベン
ジルピロリジン−3−イル)エステル−5−メチ
ルエステルと称せられ、つぎの化学構造式で示さ
れるジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸エ
ステル誘導体である。
YM−09730は、本願の出願人会社の研究者等
によつて初めて合成された化合物で、血管拡張作
用および血圧降下作用を有し、その作用に持続性
があることが報告されている(特許第1137506号、
特公昭57−30111号公報)。
YM−09730は、不斉炭素原子を2個有してお
り、これらの不斉炭素原子にもとづく異性体が存
在することが、立体化学的見地より推定される
が、前記特許公報にはこれらに関し何も記載がな
く、未確認である。
本発明者らは、先にYM−09730のジアステレ
オマーAとジアステレオマーBとを初めて分離
し、ジアステレオマーAがジアステレオマーBお
よび両ジアステレオマーの混合物に比べて格段に
すぐれた特有の薬理効果を有していることをつき
とめ特許出願を行つた(特願昭59−75998号)。
本発明者らはさらにm−ニトロベンズアルデヒ
ドと1−ベンジル−3−アセトアセトキシピロリ
ジンと3−アミノクロトン酸メチルエステルとを
反応させるなどの方法により、得られるYM−
09730を、シリカゲルを担体とし、かつ酢酸エチ
ル−酢酸を溶離液とするカラムクロマトグラフイ
ーに付し、ジアステレオマーAを分離し、次いで
L−(−)−リンゴ酸などを用いて光学分割して塩
酸塩の融点が223〜230℃であるジアステレオマー
Aの右旋性光学異性体を製造しうること、及びこ
の異性体がその左旋性光学異性体及びその両異性
体の混合物に比べて格段に優れた特有の薬理効果
を有することを見出して特許出願した(特願昭59
−114098号)。
(解決するための手段) 今回、この新規かつ有用なYM−09730のジア
ステレオマーAの右旋性光学異性体の製造法につ
いて研究した結果、式() (但し、波線の場合はα又はβ結合を、太矢印線
の結合はβ結合を意味する。以下同じ) で示されるピロリジン環3位の結合が特定のβ結
合であるYM−09730(ジアステレオマーAの右旋
性光学異性体及びジアステレオマーBの左旋性光
学異性体の混合物)より、シリカゲルを担体と
し、かつ酢酸エチル−酢酸を溶離液とするカラム
クロマトグラフイーに付して分離するか、又はL
−(−)−リンゴ酸で処理することにより、目的と
する異性体の収率が高まることを見出し、本発明
を完成した。
なお、ジアステレオマーA自体(dl混合物)
は、その塩酸塩の融点(分解)が200〜206℃を示
し、同180〜185℃を示すジアステレオマーB(dl
混合物)と区別される。
また、ジアステレオマーAの右旋性光学異性体
は、前記の如くその塩酸塩の融点が223〜230℃を
示すものである。
本発明は、該融点(即ち、この場合の融点とは
上記化合物の融点が示された温度範囲内にあれば
よいことを意味する。)で特定されるYM−09730
のジアステレオマーAの右旋性光学異性体及びそ
の薬理学的に許容される酸付加塩の新規製法を提
供するものである。ここに薬理学的に許容される
酸付加塩としてはL−(−)−リンゴ酸塩などの有
機酸塩や塩酸塩などの鉱酸塩である。
本願特定発明の原料化合物()は、 (i) 式() で示されるm−ニトロベンズアルデヒドと、式
() で示される(S)−3−アセトアセトキシ−1−
ベンジルピロリジンと、式() で示される3−アミノクロトン酸メチルエステ
ルとを反応させるか、若しくは (ii) m−ニトロベンズアルデヒド()と、式
() CH3COCH2COOCH3 () で示されるアセト酢酸メチルエステルと、式
() で示される(S)−3−(3−アミノクロトノイル
オキシ)−1−ベンジルピリジンとを反応させ
るか、又は (iii) 予めm−ニトロベンズアルデヒド()と
(S)−3−アセトアセトキシ−1−ベンジルピ
ロリジン()とを反応させて得られる式
() で示される(S)−1−ベンジル−3−〔2−(m
−ニトロベンジリデン)アセトアセトキシ〕ピ
ロリジンと、3−アミノクロトン酸メチルエス
テル()とを反応させるか、若しくは (iv) 予めm−ニトロベンズアルデヒド()と、
アセト酢酸メチルエステル()とを反応させ
て得られる式() で示される2−(m−ニトロベンジリデン)ア
セト酢酸メチルエステルと、(S)−3−(3−ア
ミノクロトノイルオキシ)−1−ベンジルピロ
リジン()とを反応させることによつても製
造することができる。
これらの反応は、いずれも無溶媒でも進行する
が、たとえばアルコール類、ジオキサン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、水等の反応に関与しない溶媒中で行う
のが有利である。反応はそれぞれの反応成分をほ
ぼ等モル用いて、混合加熱することによつて行わ
れる。
なお、化合物()又は化合物()は、予め
化合物()又は()とベンゼン中酢酸アンモ
ニウム、酢酸を作用させ共沸脱水することによつ
て得ることができる。そして、得られた化合物
()又は化合物()は、一旦単離するか、あ
るいはせずして(i)又は(ii)の反応に供する。
また、(iii)及び(iv)の前段の反応生成物である化合
物()及び()も、一旦単離するか、単離し
ないで後段の反応に供することができる。
このようにして得られたYM−09730のジアス
テレオマーAの右旋性光学異性体とジアステレオ
マーBの左旋性光学異性体の混合物はシリカゲル
を担体とし、酢酸エチル−酢酸を溶離液とするカ
ラムクロマトグラフイーに付し、YM−09730の
ジアステレオマーAの右旋性光学異性体を分離す
るか、またはL−(−)−リンゴ酸と反応させてジ
アステレオマーAの右旋性光学異性体及びジアス
テレオマーBの左旋性光学異性体のL−(−)−リ
ンゴ酸塩とし、これを分別再結晶することにより
ジアステレオマーAの右旋性光学異性体のL−
(−)−リンゴ酸塩を得る。
カラムクロマトグラフイーによる分離では、最
初の溶出液よりジアステレオマーAの右旋性光学
異性体、後の溶出液よりジアステレオマーBの左
旋性光学異性体を取得することができる。担体と
して使用されるシリカゲルとしてはカラムクロマ
トグラフイーに一般に使用されるものであれば特
に制限はない。溶離液である酢酸エチルと酢酸と
の混合については特に制限はないが、通常酢酸エ
チルを主体とし、これに少容量の酢酸を混合した
ものが好ましい。混合比は概ね酢酸エチル30〜
50v/vに対し、酢酸1〜10v/v程度が有利で
あり、酢酸の配合量が低下すると目的化合物の溶
出時間が長くなる。
溶出速度、処理温度は適宜の条件を採用しう
る。
一方、L−(−)−リンゴ酸を用いる方法は、
YM−09730のジアステレオマーAの右旋性光学
異性体のL−(−)−リンゴ酸塩が結晶性であるの
で、分別再結晶によるその光学異性体の分離にも
利用できる。この分別再結晶に使用できる溶媒と
してはメタノール、エタノール、アセトン、アセ
トニトリルなどを挙げることができる。
このようにして得られたジアステレオマーAの
右旋性光学異性体のL−(−)−リンゴ酸塩はその
ままでも医薬として供しうるが、酢酸塩などはさ
らに必要により、塩基で処理して遊離形とした
後、適当な酸で処理して、好適な他の塩に導くこ
とができる。
なお分離されたジアステレオマーBの左旋性光
学異性体は加水分解することにより(S)−(−)−
1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジンを回収
できるので、これを化合物()製造のための原
料として再利用できる。
(発明の効果) 本発明目的化合物のYM−09730のジアステレ
オマーAの右旋性光学異性体及びその薬理学的に
許容される酸付加塩は文献未記載の新規化合物で
あり、冠動脈内直接投与による冠血流量増加率に
おいて、左旋性光学異性体(l体)の約40倍、各
異性体の等量混合物(dl体)の2.5倍の面積比を
示し、また冠動脈への高い親和性を有する(詳細
な薬理実験については特願昭59−114098号参照)。
本発明の製法によれば、この新規かつ有用な
YM−09730のジアステレオマーAの右旋性光学
異性体を、選択的に高収率に製造することがで
き、産業上の利用価値が極めて大である。また、
特願昭59−114098号の方法と同様、従来ジアステ
レオマーの分離に用いられることのなかつたL−
(−)−リンゴ酸を適用して、ジアステレオマーA
の右旋性光学異性体を一挙に分離できたことはL
−(−)−リンゴ酸のジアステレオマー分離への応
用の道を開いた点で有用である。
(実施例) 以下に実施例を掲記し、本発明をさらに詳細に
説明する。なお、本発明の原料化合物である(S)
−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジ
ンは実験事実上新規なものと認められ、本発明に
適用するに際し、新規、有用な方法により製造で
きたので参考例に示す。
参考例 1 (1) dl−1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジ
ン17.7gとD−(−)−マンデル酸15.2gをアセ
トン66mlに加熱溶解し4℃に一夜静置し析出す
る結晶8.5gを26mlのアセトンから再結晶して、
(S)−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロキシピ
ロリジンのD−(−)−マンデル酸塩5.1gを得
る。比旋光度〔α〕20 D−45.5゜(C=1、メタノー
ル)。更に再結晶をくり返しても比旋光度に変
化は無かつた。融点101〜102℃。
ここに得た(S)−(−)体のN−CH 2−Phの核
磁気共鳴スペクトルは4.03ppm(1重線、2H)
に観測され、(R)−(−)体の4.01ppmにおける
AB型の4重線(J=12.5Hz)は観測されなか
つた。
(2) (S)−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロキシ
ピロリジンのD−(−)−マンデル酸塩22gをク
ロロホルム50mlに溶解し、クロロホルム層を無
水炭酸ナトリウム14.4gの水90mlの溶液で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、クロロホ
ルムを留去した後減圧蒸留して(S)−(−)−1
−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジン11.5g
を得る。沸点109℃/0.65mmHg.〔α〕20 D−3.77゜
(C=5、メタノール)。
参考例 2 (S)−(−)−リンゴ酸75gとベンジルアミン75
mlを170℃で3時間反応させて(S)−(−)−1−ベ
ンジル−3−ヒドロキシコハク酸イミド〔融点99
〜101℃、比旋光度〔α〕20 D−51.1゜(C=1、メタ
ノール)〕52.7gを得る。無水テトラヒドロフラ
ン340mlにリチウムアルミニウムヒドリド9.73g
を懸濁し、このイミド20.5gの無水テトラヒドロ
フラン200mlの溶液を氷水冷却下に滴下する。3
時間加熱還流した後冷却し硫酸ナトリウム10水和
物100gを加え氷冷下に一夜かきまぜる。不溶物
を去し、溶媒を減圧下に留去し、減圧蒸留し
て、沸点109〜115℃/0.8mmHg、比旋光度〔α〕20 D
−3.0゜の(S)−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロキ
シピロリジン13.8gを得る。ここに得た(S)−
(−)体には3位の水素のシフト試薬〔Eu−
TFMC()〕核磁気共鳴スペクトルから10%の
R−(+)体が含まれていた。これを参考例1の
如くにD−(−)−マンデル酸塩とし、3倍容のエ
タノール次いで6倍容のエタノール−トルエン
(1:5)から再結晶して得たマンデル塩酸
〔〔α〕20 D−45.2゜〕を処理して、(S)−(−)−1−

ンジル−3−ヒドロキシピロリジン〔沸点115〜
120℃/1.2〜1.5mmHg、〔α〕20 D−3.77゜(C=5、メ
タノール)〕8.6gを得る。
参考例 3 9−ボラビシクロ〔3.3.1〕ノナン(0.5Mテト
ラヒドロフラン溶液)50mlに窒素気流中2−(+)
−ピネン3.4gを加え、60℃で5時間撹拌する。
室温に冷却し、1−ベンジル−3−ピロリジノン
1.75gを加える。室温で4日撹拌した後、0℃で
アセトアルデヒド1.3mlを加える。溶媒を減圧留
去し、残渣にエーテル20mlを加える。0℃に冷却
し、2−アミノエタノール1.5mlを加え撹拌する。
生じた沈殿を去する。エーテル溶液を1N−塩
酸で抽出し、塩酸層を炭酸ナトリウムでアルカリ
性としジクロロメタンで抽出する。抽出液を無水
硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮し、粗生成物1.1
gを得る。粗生成物を減圧残留し精製物0.6gを
得た。沸点106℃/0.9mmHg。ここに得た(S)−
(−)−1−ベンジル−3−ヒドロキシピロリジン
はシフト試薬〔Eu−TFMC()〕を加えた3位
の水素の核磁気共鳴スペクトルから30%エナンチ
オエクセス(e.e.)であつた。
実施例 1 (S)−(−)−1−ベンジル−3−ヒドロキシピ
ロリジン1.77g(〔α〕20 D=−3.77゜、C=5、メタ
ノール)とジケテン0.84gを70〜80℃で3時間反
応させて得た(S)−3−アセトアセトキシ−1−
ベンジルピロリジンとm−ニトロベンズアルデヒ
ド1.51gおよび3−アミノクロトン酸メチルエス
テル1.15gをイソプロパノール5ml中に溶解し8
時間加熱還流する。溶媒を減圧下に留去し得られ
た残留物をクロロホルムに溶解し希塩酸、水、炭
酸水素ナトリウム飽和水溶液で順次洗浄し無水硫
酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去して
粗製のYM−09730のジアステレオマーA、B混
合物をカラメル状に4.91g得た。得られた粗製遊
離塩基をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
付し(カラム:ワコーゲルC−200、2000g、溶
出液:酢酸エチル−酢酸=6:1v/v)、高速液
体クロマトグラフイー〔カラム:ヌクレオシル
5C184.6mmφ×300mm、カラム温度:30℃、移動
相:テトラ−n−ペンチルアンモニウムブロマイ
ド(3mM)含有0.05モルリン酸二水素カリウム
(PH3)−アセトニトリル(30:20v/v)、流
速:毎分0.9ml、紫外線検出器(λ254nm)〕で保
持時間28分を示すYM−09730のジアステレオマ
ーAの酢酸塩を油状に得た。
これをクロロホルム中飽和炭酸ナトリウム水溶
液次いで希塩酸で処理してYM−09730のジアス
テレオマーAの右旋性光学異性体の塩酸塩1.68g
を得た。比旋光度〔α〕20 D+116.5゜(C=0.5、メタ
ノール)。
実施例 2 実施例1の如くにして得た粗製遊離塩基4.9g
をクロロホルム25mlに溶解し10%塩酸15mlを加え
よく振りまぜた後有機層を分液し再び10%塩酸10
mlで同様に処理し無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去して得た残留物をアセト
ン10mlに溶解し4℃に2日放置して、析出した結
晶を取し塩酸塩2.7gを得た。左旋性ジアステ
レオマーBを除くため、これをクロロホルム中炭
酸水素ナトリウムで処理し遊離塩基として15mlの
エタノール中0.68gのL−(−)−リンゴ酸を加え
4℃に2日放置し析出した結晶を取し、エタノ
ールから再結晶して1.33gの高速液体クロマトグ
ラフイーで保持時間28分を示すYM−09730の右
旋性光学異性体のL−(−)−リンゴ酸塩を得た。
比旋光度〔α〕20 D+82.1゜(C=0.5、メタノール)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (但し、波線の結合は、α又はβ結合を、太矢印
    線の結合はβ結合を意味する。) で示される2,6−ジメチル−4−(m−ニトロ
    フエニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5
    −ジカルボン酸−3−(1−ベンジルピロリジン
    −3−イル)エステル−5−メチルエステル(以
    下YM−09730という)のジアステレオマーAの
    右旋性光学異性体とジアステレオマーBの左旋性
    光学異性体との混合物を、シリカゲルを担体と
    し、酢酸エチル−酢酸を溶離液とするカラムクロ
    マトグラフイーに付し、ジアステレオマーAの右
    旋性光学異性体を分離するか、又はL−(−)−リ
    ンゴ酸を反応させてジアステレオマーAの右旋性
    光学異性体のL−(−)−リンゴ酸塩を析出させ、
    所望により塩基で処理するか、又は薬理学的に許
    容される酸で処理することを特徴とする塩酸塩の
    融点が223〜230℃であるYM−09730のジアステ
    レオマーAの右旋性光学異性体又はその薬理学的
    に許容される酸付加塩の製法。 2 (i) 式() で示されるm−ニトロベンズアルデヒドと、 式() (但し、太矢印線の結合はβ結合を意味する。
    以下同じ) で示される(S)−3−アセトアセトキシ−1−
    ベンジルピロリジンと、式() で示される3−アミノクロトン酸メチルエステ
    ルとを反応させるか、若しくは (ii) m−ニトロベンズアルデヒド()と、式
    () CH3COCH2COOCH3 () で示されるアセト酢酸メチルエステルと、式
    () で示される(S)−3−(3−アミノクロトノイル
    オキシ)−1−ベンジルピロリジンとを反応さ
    せるか、又は (iii) 予めm−ニトロベンズアルデヒド()と
    (S)−3−アセトアセトキシ−1−ベンジルピ
    ロリジン()とを反応させて得られる式
    () で示される(S)−1−ベンジル−3−〔2−(m
    −ニトロベンジリデン)アセトアセトキシ〕ピ
    ロリジンと、3−アミノクロトン酸メチルエス
    テル()とを反応させるか、若しくは (iv) 予めm−ニトロベンズアルデヒド()と、
    アセト酢酸メチルエステル()とを反応させ
    て得られる式() で示される2−(m−ニトロベンジリデン)ア
    セト酢酸メチルエステルと、(S)−3−(3−ア
    ミノクロトノイルオキシ)−1−ベンジルピロ
    リジン()とを反応させる;ことにより、式
    () (但し、波線の場合はα又はβ結合を意味す
    る。) で示される2,6−ジメチル−4−(m−ニトロ
    フエニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5
    −ジカルボン酸−3−(1−ベンジルピロリジン
    −3−イル)エステル−5−メチルエステル(以
    下YM−09730という)のジアステレオマーAの
    右旋性光学異性体とジアステレオマーBの右旋性
    光学異性体との混合物となし、次いでこの混合物
    を、シリカゲルを担体とし、酢酸エチル−酢酸を
    溶離液とするカラムクロマトグラフイーに付し、
    ジアステレオマーAの右旋性光学異性体を分離す
    るか、又はL−(−)−リンゴ酸を反応させてジア
    ステレオマーAの右旋性光学異性体のL−(−)−
    リンゴ酸塩を析出させ、所望により塩基で処理す
    るか、又は薬理学的に許容される酸で処理するこ
    とを特徴とする塩酸塩の融点が223〜230℃である
    YM−09730のジアステレオマーAの右旋性光学
    異性体又はその薬理学的に許容される酸付加塩の
    製法。
JP59165793A 1984-04-06 1984-08-07 Ym−09730のジアステレオマ−aの右旋性光学異性体の新規製法 Granted JPS6143187A (ja)

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JP59165793A JPS6143187A (ja) 1984-08-07 1984-08-07 Ym−09730のジアステレオマ−aの右旋性光学異性体の新規製法
GR850872A GR850872B (ja) 1984-04-16 1985-04-08
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