JPS6142841A - カラ−受像管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、インライン形式のカラー受像管と、その駆動
手段とからなるカラー受像管装置に関する。

従来例の構成とその問題点 ３つの電子ビーム放射部を水平−直線上に配列してなる
インライン形式のカラー受像管では、ビーム偏向手段と
しての偏向ヨークにサドル型やトロイダル型のものを用
いることによって水平偏向磁界分布をビンクッション状
に、そして垂直偏向磁界分布をバレル状にそれぞれ歪ま
せている。このようにすると、セルフコンバージェンス
効果が得られるので、コンバージェンス系の構成を大幅
に簡素化できる。

しかしその反面、第１図に示すように螢光体スクリーン
面１のとくに周辺部に現われる輝点すなわちビームスポ
ット２が偏向歪によって非円形に歪み、螢光体スクリー
ン面１０周辺部における解像度が低下する。なお、ビー
ムスポット２は横長橢円状の高輝度コア一部３と、これ
に付随した低輝度ヘイズ部４とからなる。

このような偏向歪による解像度の低下は、電子銃の主レ
ンズ内および偏向磁界内を通過する電子ビームの径を小
さくすることによって軽減できるが、そのために電子銃
の陰極と主レンズとの間隔を狭めたり、あるいはプリフ
ォーカスレンズで単にビームを強く絞る方法をとるとレ
ンズ倍率が過大となシ、螢光体スクリーン面の中央部に
現われるビームスポットが径大化するという好ましくな
い結果を招く。

第２図に示すように、ビームスポットの水平方向径を電
圧した場合の最適フォーカス電圧は、螢光体スクリーン
面上のどの位置でも不変であるのに対し、ビームスポッ
トの垂直方向径を考慮した場合の最適フォーカス電圧は
、螢光体スクリーン面の周辺部（とくにＥ、ＮＥ方面で
の）へ行くに従フて高くなる。したがって、ビームスポ
ットの水平方向径のみを考慮した最適フォーカス電圧（
第２図ではｅＫＶ）で駆動させると、螢光体スクリーン
面の周辺部に現われるビームスポットが垂直方向でオー
バフォーカスとなり、前述のような垂直方向ヘイズを生
じる。

そこで第３図に示すように、螢光体スクリーン面の中央
部における垂直方向フォーカス電圧を水平方向最適フォ
ーカス電圧よりも低くすると、螢光体スクリーン面の中
央部における解像度は若干低下するものの、周辺部にお
ける解像度を高めることができる。

発明の目的 本発明の目的とするところは、前述のような妥協的方法
をとることなく、つまり、螢光体スクリーン面の中央部
における解像度を犠牲にすることなく、螢光体スクリー
ン面の全域で高い解像度が得られるカラー受像管装置を
提供することにある。

発明の構成 本発明のカラー受像管装置によると、垂直方向に長い３
個の電子ビーム通過孔を水平方向に並設してなる４極レ
ンズ電界生成用第１電極と、水平方向に長い３個の電子
ビーム通過孔を水平方向に並設してなる４極レンズ電界
生成用第２電極とを、Ｖｆｏｃなる集束電圧が印加され
る複数の集束電極間に配列し、前記第１および第２電極
の少なくとも一方に印加される電圧を、電子ビームの偏
向角度の変化に伴い変化させるのであり、これを以下図
面に示した実施例とともに詳しく説明する。

実施例の説明 第４図において、６は制御電極、６は７ｇ２なる加速電
圧が印加される加速電極、７は第１集束電極、８は４極
レンズ電界生成用第１電極、９は第２集束電極、１ｏは
４極レンズ電界生成用第２電極、１１は第３集束電極、
１２は■２　なる高電圧が印加される最終加速電極を示
す。ただし、第１゜第２および第３集束電極７，９．１
１は管内において共通接続されておシ、これにＶｆｏｃ
なる集束電圧が印加される。４極レンズ電界生成用第１
電極８は、第５図のａに平面形状を示すように水平方向
に並設された３個の垂直方向に長い電子ビーム通過孔１
３，１４．１５を有し、これにｖｌ　　なる数百ボルト
の電圧が印加される。また、４極レンズ電界生成用第２
電極１ｏは、第５図のｂに平面形状を示すように水平方
向に並設された３個の水平方向に長い電子ビーム通過孔
１６，１乙１８を有し、これにｖ２　なる数百ボルトの
電圧が印加される。

ｖｌ、ｖ２がともにＶｆｏｃよりも低い一定電圧に保持
されるとき、４極レンズ電界生成用第１電極８の３個の
電子ビーム通過孔１３，１４．１５付近に、３つの前段
の４極レンズ電界が生成され、４極レンズ電界生成用第
２電極１ｏの３個の電子ビーム通過孔１６，１７．１８
付近に、３つの後段の４極レンズ電界が生成される。４
極レンズ電界はいずれも第６図に示すようなもので、前
段の４極し／ズ電界を通過した電子ビームはその断面形
状に関して水平方向で集束作用を受け、垂直方向では発
散作用を受ける。また、後段の４極レンズ電界を通過し
た電子ビームは、その断面形状に関して水平方向で発散
作用を受け、垂直方向では集束作用を受ける。したがっ
て、前段および後段の４極レンズ電界を通過した電子ビ
ームが両レンズ電界から受けたレンズ作用は完全に相殺
されることＫなシ、通常の軸対称多段レンズ電界を通過
したのと結果的に等価となる。そして、かかる相殺作用
が働く条件は、ｖｌ、ｖ２をともに高めてＶｆｏｃに近
づけていく過程においても変化しな論。

ただ、前段および後段の４極レンズ電界がともに弱くな
るので、螢光体スクリーン面に到達する電子ビームは、
その断面形状に関して水平および垂直方向でアンダーフ
ォーカスの状態になる。そして、このようなアンダーフ
ォーカスの状態からｖｌのみを下げていくと、前段の４
極レンズ電界だけが強くなシ、螢光体スクリーン面に到
達した電子ビームはその断面形状に関して水平方向で集
束作用を、そして垂直方向では発散作用をそれぞれ受け
たものとなシ、水平方向で最適フォーカス状態となる。

また、垂直方向ではアンダーフォーカスの度合いが増す
。

一方、インライン形式カラー受像管用偏向ヨークを装着
したカラー受像管装置では、前述のように電子ビームは
その断面形状に関し、ビーム偏向角度の増大に伴い垂直
方向で集束の度合いを増すので、電子ビームの偏向角度
が増大するのに伴い、ｖｌ　のみをｖ２と同様の数百ボ
ルトから徐々に下げていくなら、螢光体スクリーン面に
到達する電子ビームの断面形状を、水平および垂直の両
方向において最適フォーカス状態となすことができるの
であり、螢光体スクリーン面の全域において径７ノ・に
してかつ真円に近いビームスポットを得ることが可能と
なる。

また、後段の４極レンズ電界の生成に寄与する第２電極
１０の形状および設置位置等を適当に選ぶことによって
は、■１　を低い電圧に保持しておき、ビーム偏向角度
の増大に伴ってｖ２を低い電圧から徐々に高めていくこ
とによっても、あるいはｖｌおよびｖ２を相対的に変化
させることによっても、前述と同様の効果を得ることが
できる。

第７図に本発明の他の実施例を示す。ここでは、４極レ
ンズ電界生成用の第１および第２電極８゜１０を、第１
集束電極７と第２集束電極９との間に並べて配列してお
り、Ｖｆｏｃ、　Ｖｌ、　Ｖ２の値は前述と同様に変化
される。

発明の効果 本発明は前述のように構成されるので、第１お　　、よ
び第２電極を数百ボルト以下という比較的低い電圧に保
ちながら、また、主レンズに影響を与えることなく、螢
光体スクリーン面の全域に径小にしてかつ真円に近いビ
ームスポットを生成せしめ得るのであり、とくに高精細
度再生画面が要求される装置に適用してすぐれた効果を
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はインライン形式カラー受像管のビームスポット
の形状歪みを説明するための図、第２図は同形状歪みの
位置と最適フォーカス電圧との関係を示す特性図、第３
図は垂直方向フォーカス電圧をその最適値よりも下げて
偏向歪みを軽減させる場合のフォーカス電圧特性図、第
４図は本発明を実施したカラー受像管装置の電子銃の側
面図、第５図のａ、ｂは同電子銃の４極レンズ電界生成
用第１および第２電極の平面図、第６図は４極レンズ電
界を示す図、第７図は本発明の他の実施例の電子銃の側
面図である。 ７・・・・・・第１集束電極、８・・・・・４極レンズ
電界生成用第１電極、９・・・・・・第２集束電極、１
０・・・・・・４極レンズ電界生成用第２電極、１１・
・・・・・第３集束電極。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 垂直方向に長い３個の電子ビーム通過孔を水平方向に並
   設してなる４極レンズ電界生成用第１電極と、水平方向
   に長い３個の電子ビーム通過孔を水平方向に並設してな
   る４極レンズ電界生成用第２電極とを、Ｖｆｏｃなる集
   束電圧が印加される複数の集束電極間に配列し、前記第
   １および第２電極の少なくとも一方に印加される電圧を
   、電子ビームの偏向角度の変化に伴い変化させることを
   特徴とするカラー受像管装置。