JPS6140652Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、容器搬送用キヤリアにより搬送され
るびん等の容器の有無を検出する容器検出装置に
関するものである。

洗びん機、温びん機、ボトルリンサー等におい
ては、最近無人化運転の要求が増々強まる状況に
あり、これに伴い各種の検出装置が必要となつて
おり、容器の有無を検出し、各種の信号を発生す
るための容器検出装置もその一つである。

通常この種の検出装置は、一方向に搬送される
容器を検出するよう構成されているが、時とし
て、搬送装置を逆転させる必要が生じる場合があ
り、このような場合、上記のような構成では、容
器、検出装置、あるいは搬送装置が互に衝突して
破損するおそれがある問題を有していた。

本考案は上記した点に鑑み提案されたもので、
その目的とするところは、上記問題点を解消でき
る容器検出装置を提供することにある。

本考案は、容器搬送用キヤリアと連結された駆
動用ローラチエーンと係合し、同ローラチエーン
のローラピツチ毎に揺動するレバーと、前記キヤ
リアにより搬送される容器の有無を検知する揺動
可能なフラツプを有する容器検出機構と、前記レ
バーの一端に設けられ、同レバーが前記ローラチ
エーンのローラピツチ間に位置して下方に揺動さ
れたとき、前記フラツプを容器検出不可位置に規
制し、同レバーが前記ローラチエーンのローラに
より上方に揺動されたとき、前記フラツプを容器
の有無検出可能状態となすフラツプ規制部材とか
らなることを特徴とするもので、上記の如く構成
したことにより、レバーがローラチエーンの駆動
に関連して上下に揺動し、その一端に設けられて
いるフラツプ規制部材が容器検出機構のフラツプ
を規制するため、ローラチエーンが逆転された場
合でも、容器、フラツプ、あるいはキヤリア等の
衝突による破損を防止することができる。

以下、本考案を一実施例に基いて説明する。１
は図示しない駆動源により反時計方向に駆動され
るローラチエーン、２はローラチエーン１により
搬送されるキヤリヤで、該キヤリヤ２には容器４
を収納するためのポケツ３が設けられている。５
は容器４の有無を感知するフラツプ、６は図示し
ない機枠に固設された固定軸で、前記フラツプ５
を回転可能に保持している。７はフラツプ５と一
体となす遮光板、８は光電管を使用した光束であ
る。

図示しない給壜装置よりキヤリヤ２に設けられ
たポケツト３に収納された容器４は、ローラチエ
ーン１の駆動により反時計方向へ搬送され、容器
４底部とフラツプ５の先端が接触する。この場
合、固定軸６を支点としてフラツプ５と遮光板７
は一体に揺動するためフラツプ及び遮光板は、そ
れぞれ５′及び７′で示すようになり遮光板７′は
光束８を遮光しない。一方、ポケツト３に容器４
が収納されていない場合には、フラツプ５の先端
がポケツト３と接触するまで下降するため、遮光
板７によつて光束８が遮光され警報信号を発して
異常を知らせるか、又は機械を停止させるように
なつている。

また、９はローラチエーン１の進行により上下
する様に該ローラチエーン１に係合するレバー、
１０は機枠に固設された軸で、前記レバー９を回
転可能に保持している。１１は、レバー９がロー
ラチエーン１のローラピツチ間に位置して下方に
揺動したとき、フラツプ５，５′を上方に持と上
げるバーで、該バー１１はレバー９と一体に構成
されている。

つぎに作用を説明する。

容器４がポケツト３に収納されている場合はキ
ヤリヤ２がフラツプ５′の先端の下方に来たと
き、ローラチエーン１によりレバー９は軸１０を
支点として押上げられ、この場合バー１１は相対
的に軸１０を支点として下降するので、フラツプ
５′の先端は下方への動きが自由となり該フラツ
プ５′の先端は下降してポケツト３に収納された
容器４の底部と接触して停止する。この状態での
遮光板７′は第１図の如く光束８を遮光しない。

一方、容器４がポケツト３に収納されていない
場合は、キヤリヤ２がフラツプ５の先端の下方に
来たとき、フラツプ５はレバー１１に接触するま
で下降し、この場合、遮光板７は第１図に示す如
く光束８を遮断する。光束８が遮断されると公知
の手段により警報信号を発したり、又は機械を停
止するように適宜の手段が講ぜられる。

また、第１図の状態から、ローラチエーン１と
キヤリヤ２がローラチエーン１の約1/2ピツチ分
移動するとフラツプ５の先端は、キヤリヤ２とキ
ヤリヤ２の中間に位置することになる。

この場合、ローラチエーン１に接するレバー９
は第３図に示す如く下降し、反対にバー１１は相
対的に上昇することとなる。このためフラツプ５
の先端はバー１１により下方への動きを規制され
容器４又はキヤリヤ２と接触しない位置に停止さ
せられるので、遮光板７は光束８を遮光すること
がなく、又、ローラチエーン１を逆転した場合で
もフラツプと容器あるいはキヤリアとの衝突を防
止できる。

以上に述べたように上記実施例によると容器の
有無を確実に検出することができると共に必要に
よつてキヤリヤを通常進行方向と逆方向に移動す
る際にも、フラツプ５の先端がバー１１によつて
下降を規制されるので、フラツプ５、容器４及び
キヤリヤ２等の衝突による破損を防止することが
できる。

なお、上記実施例では、検出装置がキヤリヤ１
例（ポケツトは複数個）のうち、１個でも容器が
供給されない場合に作動するものであるが、その
発生箇所までは明示出来ない。しかし、遮光板毎
に遮光板を感知する近接スイツチを設置すれば、
その発生箇所を明示する事が出来るようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２
図は第１図の平面図、第３図は作動状態を説明す
る側面図、第４図は第３図の平面図である。 １：ローラチエーン、２：キヤリア、３：ポケ
ツト、４：容器、５，５′：フラツプ、６：軸、
７，７′：遮光板、８：光束、９：レバー、１
０：軸、１１：バー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器搬送用キヤリアと連結された駆動用ローラ
   チエーンと係合し、同ローラチエーンのローラピ
   ツチ毎に揺動するレバーと、前記キヤリアによる
   搬送される容器の有無を検知する揺動可能なフラ
   ツプを有する容器検出機構と、前記レバーの一端
   に設けられ、同レバーが前記ローラチエーンのロ
   ーラピツチ間に位置して下方に揺動されたとき、
   前記フラツプを容器検出不可位置に規制し、同レ
   バーが前記ローラチエーンのローラにより上方に
   揺動されたとき、前記フラツプを容器の有無検出
   可能状態となすフラツプ規制部材とからなること
   を特徴とする容器検出装置。