JPS6139571Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は印字部にサーマルヘツドを用いたラベ
ルプリンターに関し、詳しくは印字部に適時に通
電されるサーマルヘツドを設置し、間歇移送され
るラベルが前記印字部に達し、サーマルヘツドに
接触して所定のマークが印字されるようにしたラ
ベルプリンターにおいて、そのサーマルヘツドの
保護をする装置に関する。

上記ラベルプリンターにおいて、サーマルヘツ
ドは印字時期、すなわち通電され発熱している時
には感熱紙等からなるラベルに対して適度に放熱
し発色印字する必要がある。

しかるに、従来、ラベルプリンターでは、ラベ
ルの印字中に、ラベルの送り装置がスリツプを起
した場合、ラベルが詰りラベルの送り装置が動か
ない場合など、ラベルの移動がスムーズに行なわ
れないためサーマルヘツドがラベルの同じ場所を
長時間印字することになり、サーマルヘツドに蓄
熱現象を生じ、サーマルヘツドが熱破損により損
傷したりする不具合があつた。

本考案の目的とする処は、制御部に記憶させた
ステツピングモーターのステツプ数でラベルの送
り量を規定したパルス数とラベル位置検出器の検
出信号とを対比することにより、ラベル送りの異
常を検出し、サーマルヘツドへ通電する常閉スイ
ツチを開き通電を停止させることで、前記従来不
具合を解消せんとするものである。

前記ラベルは、感熱紙の如き、紙等の基材の表
面に感熱発色性を有する物質を設けたもので、サ
ーマルヘツドとの接触に伴う熱反応によつて印字
指令に応じたマークが印字されるものであり、上
記ラベルに印字されるマークは、商品名、コード
No.商品の単価、重量、値段等の各種データを文
字、数字、バーコード、記号等の方法で表示され
るものである。

ラベルプリンターの型式は、上記ラベルを帯状
の台紙上に所定間隔をおいて貼着し、それを間歇
移送しながら印字部に達したラベルに印字する型
式、あるいは感熱紙等からなる連続の帯状にした
ラベル紙を間歇移送させ、該ラベルを印字部位置
で印字させ、その後切断してラベル又はレシート
を作る型式など何れであつてもよい。

本考案は、制御部に、ラベル位置検出器とステ
ツピングモーターを接続すると共に該制御部から
の異常検出信号をサーマルヘツドの通電回路に設
けた常閉スイツチに接続し、該制御部でラベル位
置検出器の検出信号とステツピングモーターのス
テツプ数とを対比し、ラベルの送りに異常を検出
したとき上記常閉スイツチを開き、サーマルヘツ
ドを保護する手段を設けたことを特徴とする。

ラベル送り装置では、ラベルの送りの方向の大
きさが定まれば、ラベルの送り量が定まり、ラベ
ルの送り量が定まれば、この送り量に対するステ
ツピングモーターのステツプ数も自ら規定できる
ものである。

以下、本考案の実施例を図面により説明する
と、第１図は、本考案のラベルプリンター縦断
面、第２図はそのラベルプリンターの保護装置の
ブロツク図であつて、Ａはラベルプリンター、１
は印字部、２がラベル送り用のステツピングモー
ター、３がラベル位置検出器、４がプラテンロー
ラー、５がラベル繰出口、６が制御部、７がガイ
ドローラー、８が常閉スイツチ、９がサーマルヘ
ツド、９′が発熱素子部、Ｂがラベルロール紙、
ｂがラベル、b′が台紙である。

上記ラベルロール紙Ｂは多数のラベルｂ，ｂ…
…を帯状の台紙b′上に所定間隔をおいて貼着し巻
込んだもである。

前記ラベル位置検出器３は間歇的に送るラベル
ｂを印字部１の所定位置で停止させるために該検
出器上に達したラベルｂの位置を、台紙b′上のラ
ベルｂの有無によつて検出し、制御部６を作動さ
せるようにする。

上記ラベルプリンターＡは前記ステツピングモ
ーター２の駆動に伴うプラテンローラー４の回転
によつてラベルｂが台紙b′と共に間歇移送され、
サーマルヘツド９とプラテンローラー４との間に
達したとき、制御部の印字指令によつてサーマル
ヘツド９の発熱素子部９′に通電され、それに接
触するラベルｂに商品名、コードNo.、商品の単
価、重量、値段等の各種データを文字、数字、バ
ーコード、記号等が印字され、その後ラベルｂは
台紙b′と共に繰出口５より突出するようになつて
いる。制御部６は、前述の如く、ラベル位置検出
器３とステツピングモーター２及びサーマルヘツ
ド９の通電回路１０に設けた常閉スイツチ８とを
接続して成り、該部に記憶させてある台紙に貼着
したラベルｂの所定間隔を表すステツピングモー
ター２のステツプ数と位置検出器３のラベルｂを
検出するラベル「有」の信号又はラベル「無」の
信号とを対比し、前記常閉スイツチ８を作動させ
るもので、次の３種類の制御状態がある。

１ ラベル位置検出器３の検出信号が台紙上のラ
ベルｂと次のラベルｂとの間、ラベル「無」の
状態を初め検出し、次にラベル「有」を検出し
た後、設定されたステツピングモーター２のス
テツプ数となつた時、ラベル「無」を検出した
時は、設定条件通りの状態であり、この時のラ
ベル送りは正常。

２ ラベル位置検出器３の検出信号が初めラベル
「無」の状態を検出し、次に「有」を検出した
後、設定されたステツピングモーター２のステ
プ数となつた時、なおラベル「有」を検出した
時は、両信号は設定条件と一致しないからラベ
ル送りは異常。

（この場合は、ラベルの送り装置がスリツプ
を起した状態を云う） ３ ラベル位置検出器３の検出信号が初め「無」
を検出し、その後ラベル「有」の状態を一度も
検出せず「無」の状態の時設定されたステツプ
数となつた時も、両信号は設定条件と一致せ
ず、ラベル送りは異常。

（この場合は、ラベルが詰り、ラベルの送り
装置が全然動かない状態を云う） 該制御部６は、前記ラベルｂがラベル送り装置
でスリツプを起した場合、またはラベルが詰りラ
ベルの送り装置が動かなくなる等ラベル送りが異
常の時、常閉スイツチ８が開き、ラベル送りが正
常の時は、常閉スイツチ８が閉じたままになるよ
うに制御動作を行う。

本考案は、叙上の如く、サーマルヘツドの通電
回路にラベル送りの異常状態を検出したときに、
前記回路を開く手段を設けたので、ラベルの送り
装置がスリツプを起した場合、ラベルが詰りラベ
ルの送り装置が動かない場合など、夫々サーマル
ヘツドへの通電を停止させることができる。

従つて、サーマルヘツドの印字時期における放
熱の障害が除去され、サーマルヘツドを熱破壊等
の損傷から保護することができ、サーマルヘツド
の耐久性を高めることができるとともに長期に渉
りサーマルヘツドの精度を保持して印字作業を高
精度且つ円滑たらしめることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のラベルプリンターの縦断面
図、第２図は保護装置のブロツク図である。 図中、Ａ……ラベルプリンター、１……印字
部、２……ステツピングモーター、３……ラベル
位置検出器、４……プラテンローラー、６……制
御部、８……常閉スイツチ、９……サーマルヘツ
ド、１０……通電回路、ｂ……ラベル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 印字部に適時に通電されるサーマルヘツドを設
   置し、間歇移送されるラベルが前記印字部に達し
   サーマルヘツドに接触して所定のマークが印字さ
   れるようにしたラベルプリンターにおいて、ステ
   ツプ数でラベルの送り量を規定するステツピンダ
   モーターと、所定間隔をおいて剥離自在に貼着し
   た帯状の台紙上のラベルの有無を検出するラベル
   位置検出器と、サーマルヘツドの通電回路に設け
   た常閉スイツチとサーマルヘツドとを設け、これ
   らを制御部に接続し、該制御部でステツピンダモ
   ーターのステツプ数とラベル位置検出器の検出信
   号とを対比することにより、ラベル送りの異常を
   検出し、サーマルヘツドへ通電する常閉スイツチ
   を開き、サーマルヘツドを保護する手段を設けた
   サーマルヘツドの保護装置。