JPS6139443B2 - - Google Patents

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JPS6139443B2
JPS6139443B2 JP16033578A JP16033578A JPS6139443B2 JP S6139443 B2 JPS6139443 B2 JP S6139443B2 JP 16033578 A JP16033578 A JP 16033578A JP 16033578 A JP16033578 A JP 16033578A JP S6139443 B2 JPS6139443 B2 JP S6139443B2
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JP
Japan
Prior art keywords
sound
absorbing material
sound absorbing
flow resistance
sound source
Prior art date
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Expired
Application number
JP16033578A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5585709A (en
Inventor
Mitsuru Koketsu
Yoshihiro Oota
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP16033578A priority Critical patent/JPS5585709A/ja
Publication of JPS5585709A publication Critical patent/JPS5585709A/ja
Publication of JPS6139443B2 publication Critical patent/JPS6139443B2/ja
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  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、特定の空気の流れ抵抗を有する復数
の吸音材を、音源側ほど空気の流れ抵抗を小さく
して所定間隙の空気層をはさんで並設してなる防
音壁体に関するものである。 鉄道、高速道路あるいは各種工場等の騒音源に
対する防音壁体としては、ガラス繊維をフエノー
ル樹脂等で結合した繊維質吸音材を用いた防音壁
体が広く用いられている。しかしながら、これら
繊維質吸音材を用いた防音壁体は雨水等の水分を
吸収し易く、又、吸収した水分の放出が極めて遅
いため、吸水による吸音特性の低下が著しいもの
であり、更に、吸音特性が回復するのに長時間を
要し、又、繊維状であることから、繊維の飛散を
防止するためにフイルムで覆い、パンチングメタ
ル等を表面に配するなど、吸音材の保護対策を
種々施さねばならないものであり、従つて、繊維
質吸音材を用いた防音壁体には多くの欠点や問題
点があつた。又、軽量骨材、珪砂、あるいは陶磁
器粉砕物などの無機質固体粒子を、種々の結合剤
を用いて結合したセラミツク吸音材や、金属粒子
を焼結させた燃結金属の吸音材等を用いた防音壁
体も知られているが、これらの吸音材料を用いた
防音壁体は、吸音率の周波数特性のピーク性が極
めて強く、広い周波数の騒音に対しては必ずしも
吸音率において十分満足できるものではなかつ
た。 本発明の防音壁体は、従来の防音壁体のこれら
の欠点を解決するためになされたものであり、特
に降雨による吸音率の低下が少なく、かつ広い周
波数領域にわたつて高い吸音率を維持する防音壁
体であり、無機質粒子あるいは金属粒子を固着し
て形成した空気の流れ抵抗が40〜500N.S/m3の吸
音材を音源に対向する側に設置し、さらに空気の
流れ抵抗が300〜1600N.S/m3で、かつ前記吸音材
に比べて空気の流れ抵抗が大きい吸音材を、音源
側の吸音材と遮音体との間に音源側直前の吸音材
の厚さ以上の空気層を介して少なくとも1層以上
設け、さらに吸音材3と遮音材2との間に背後空
気層を設けた防音壁体である。 本発明のさらに詳しい構成を、一具体例を示す
第1図に基づいて説明すれば、陶磁器、耐火物、
タイル等の粉砕物よりなる無機質粒子、または珪
砂、パーライト、軽石、中空バルーン、軽量骨材
等よりなる無機質粒子を、ガラス系結合剤または
合成樹脂結合剤を用いて固着形成した吸音材1あ
るいはニツケル、黄銅、銅、真鍮、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属粒子を焼結してなる焼結
金属よりなる吸音材1であつて、空気の流れ抵抗
が40〜500N.S/m3好ましくは200〜400N.S/m3であ
る前記吸音材1を音源に対向する側、すなわち音
波入射側に設置する。そして壁体の背面を構成す
る遮音体2と前記音源に対向する側に設置した音
源側の吸音材1との間に、空気の流れ抵抗が300
〜1600N.S/m3好ましくは700〜1300N.S/m3の範囲
内で、かつ前記吸音材1に比べて空気の流れ抵抗
が大きい別の吸音材3を設置する。この吸音材3
は前記の吸音材1と同じ無機質粒子あるいは金属
粒子を固着したいわゆるセラミツク吸音材あるい
は焼結金属吸音材でも勿論よいが、ガラス繊維等
よりなる繊維状吸音材でも良いものである。そし
て、この吸音材3は、音源側の吸音材1の厚さt
より少なくとも広い間隙Hの空気層4を、音源側
の吸音材1との間に設けて設置する。そして吸音
材1、吸音材3、および遮音材2の外周囲は、好
ましくはアルミニウムあるいは合成樹脂等よりな
る枠体6で囲繞することがよい。 なお、遮音体2は既設のコンクリート壁でもよ
いし、また本発明の防音壁体を防音パネルを積上
げて形成するような場合には、アルミニウムある
いは合成樹脂等で形成しても勿論よいものであ
る。さらに遮音体2と枠体6とを同材質により一
体に形成しても勿論よいものである。 なお、第1図に示す具体例においては、音源側
の吸音材1と遮音体2との間に1枚の吸音材3を
設置した場合について述べたが、音源側の吸音材
1と遮音体2との間には、必ずしも1枚(1層)
のみの吸音材である必要はなく、複数枚設置して
も勿論よいものである。 しかし、音源側の吸音材と遮音体との間に複数
枚の吸音材を設置する場合には、それらの複数の
吸音材の間にはいずれも空気層を設けることが好
ましく、そのような場合の空気層はその空気層の
音源側直前の吸音材の厚さ以上とすることが好ま
しいものである。 次に本発明の限定理由を述べる。 音源に対向する側の吸音材の流れ抵抗を40〜
500N.S/m3と限定したのは、流れ抵抗が40N.S/m3
未満のものでは吸音材の細孔中の空気の粘性摩擦
抵抗が小さ過ぎるため、音響インピーダンス密度
の抵抗分が小さくなり、音波が入射しても空気の
運動による摩擦損失が小さく吸音特性が劣るため
であり、又、空気の流れ抵抗が500N.S/m3を越え
るものでは入射音が吸音材表面で反射され易くな
るため、吸音特性が劣り、更には第5図に示すよ
うに降雨時の吸水量が多く、しかも乾燥も遅くな
るため、降雨後の湿潤状態における吸音特性が大
きく劣るためである。又、前記音源側吸音材と遮
音体との間に配する吸音材の空気の流れ抵抗を
300〜1600N.S/m3としたのは、流れ抵抗が300N.
S/m3未満であると空気の運動による粘性摩擦損
失が小さ過ぎるため吸音特性が劣るためであり、
1600N.S/m3を越えると入射音が吸音材表面で反
射され易くなり吸音特性が劣るためである。又、
音源側吸音材と遮音体との間に配する吸音材の流
れ抵抗を音源側吸音材の流れ抵抗よりも大きいと
したのは、この関係を逆転させた場合の吸音特性
は、音源に対向する吸音材単体の特性とほぼ等し
くなり、本発明における吸音特性の改善効果が少
なくなるためであり、さらに音源側の吸音材と遮
音体との間に配する吸音材と音源側の吸音材との
間の間隔寸法を、直前の音源側吸音材の厚さ以上
としたのは、間隔寸法が該厚さ未満となると吸音
特性の改善効果が少なくなるためである。 次に本発明の実施例に基づいて作用効果を説明
する。 実施例 1 第1表に示した種類および粒度範囲を有する無
機質粒子および金属粒子をそれぞれ準備し、無機
質粒子に対しては第1表に記載した結合剤を表中
に記した割合で加え、混練、成形したのち、試料
番号A〜Cについては加熱硬化し、D〜Fについ
ては焼成して、第1表に示した肉厚を有する粒子
結合型吸音材A〜Fの6種類の吸音材を得た。
又、金属粒子についてはそれぞれの粒子が焼結す
る温度に加熱してG〜Lの6種類の焼結金属より
なる吸音材を得た。そして、これら12種類の吸音
材について、流れ抵抗、最大気孔径、垂直入射吸
音率等をそれぞれ測定し、結果を第1表に記載し
た。次にこれら12種類の吸音材を第2表に示した
ように組合せて、本発明の防音壁体No.1〜No.18
を得、乾燥状態および音源側の吸音材に550c.c./m
inの量の水を20分間噴霧した後、温度20℃、湿度
60%の室内に1時間放置した後の“湿潤状態”に
おけるピーク吸音率および周波数500〜2KHZ間
の平均吸音率をそれぞれ比較測定した。結果は第
2表中に記載したとおりである。 なお、参考品として本発明の数値限定範囲外の
吸音材U,V,W,Xの4種類の吸音材を用意
し、これらと前記A〜Lの吸音材の組合せによる
防音壁体および本発明の数値限定範囲外の組合せ
の防音壁体No.45〜No.56をつくり、これらにつ
いても前記と同様な測定を行ない、結果を第2表
に記載した。また試料番号B,E,U,Vの各吸
音材の垂直入射吸音率を第2図に、さらに本発明
品No.8および参考品No.50の乾燥時と湿潤時の垂
直入射吸音率を第3図に示し、さらに本発明品
No.2と参考品No.48の乾燥時における垂直入射吸
音率を第4図に示した。
【表】
【表】 これらの結果より明らかなごとく、本発明の防
音壁体は降雨後の湿潤状態においても吸音率の低
下が比較的少なく、又、広い周波数領域にわたつ
て高い吸音特性を有するのに対し、参考品は吸音
率の低下が著しいものであることが確認された。 実施例 2 実施例1で用いた粒子結合型吸音材A〜Lのい
ずれかを音源側の吸音材として用い、後面吸音材
として第3表に示した繊維質吸音材を第4表に示
したように組み合わせて、本発明の防音壁体
No.19〜No.44を得、乾燥状態および実施例1と
同様の湿潤状態における垂直入射吸音率を測定
し、その結果を第4表に示す。 なお、参考品として音源側の吸音材に本発明の
数値限定範囲外の粒子結合型吸音材のいずれかを
配置した防音壁体No.57〜No.66および繊維質吸
音材を音源側に配置した防音壁体No.67〜71につ
いても、各々の乾燥状態および湿潤状態における
垂直入射吸音率を比較測定し、第4表中に併せて
記載した。
【表】
【表】
【表】 これらの測定結果より明らかなとおり、無機質
粒子あるいは金属粒子を固着して形成した粒子結
合型の吸音材を音源側に、繊維質吸音材を遮音材
側に配置して空気の流れ抵抗を限定内に保持した
本発明の防音壁体は、降雨時でも極めて高い吸音
率を示すとともに広い周波数領域にわたつて高い
吸音率を示すのに対し、本発明の数値限定範囲外
の吸音材を用いた防音壁体および繊維質吸音材を
音源側に設置した防音壁体は、いずれも吸音特性
の低いものであつた。 以上述べたごとく、本発明の防音壁体は、空気
の流れ抵抗の異なる複数の吸音材を、音源側ほど
空気の流れ抵抗を小さくして所定間隔の空気層を
はさんで並設し、さらに無機質粒子あるいは金属
粒子を固着した吸音材を音源側に配置したもので
あるので、降雨による吸音率の低下が少なく、か
つ広い周波数領域にわたつて高い吸音率を維持す
る防音壁体であるので、特に鉄道、高速道路、各
種工場あるいは変電所等の屋外の騒音源に対する
防音壁体として有用なものであり、騒音公害の防
止からも極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の防音壁体の一具体例の説明
図、第2図は空気の流れ抵抗の異なる吸音材の乾
燥状態における吸音特性を示す説明図であり、又
第3図および第4図は本発明の異なる防音壁体と
数値限定範囲外の防音壁体との乾燥状態および湿
潤状態における吸音特性の比較説明図である。又
第5図は前面粒子吸音材の流れ抵抗と吸水量との
関係を示す説明図である。 1,3……吸音材、2……遮音体、4,5……
空気層、6……枠体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 無機質粒子あるいは金属粒子を固着して形成
    した空気の流れ抵抗が40〜500N.S/m3の吸音材1
    を音源に対向する側に設置し、さらに空気の流れ
    抵抗が300〜1600N.S/m3でかつ前記吸音材に比べ
    て空気の流れ抵抗が大きい吸音材3を、音源側の
    吸音材1と遮音体2との間に音源側直前の吸音材
    の厚さ以上の空気層4を介して少くとも1層以上
    設け、さらに吸音材3と遮音体2との間に背後空
    気層5を設けたことを特徴とする防音壁体。 2 音源に対向する側に設置した多孔質吸音材1
    と、前記音源側吸音材1の背後に設けられ音源側
    吸音材より厚い空気層4と、前記空気層をはさん
    で並設され音源側吸音材より空気の流れ抵抗が大
    きい吸音材3と、背後空気層5を介して設けられ
    た遮音体2と、これらを囲繞して設けられた枠体
    6とよりなる特許請求の範囲第1項に記載の防音
    壁体。
JP16033578A 1978-12-22 1978-12-22 Sound isolating wall Granted JPS5585709A (en)

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JPS5585709A JPS5585709A (en) 1980-06-28
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Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5864291A (ja) * 1981-10-13 1983-04-16 旭硝子株式会社 吸音材
JPS5864290A (ja) * 1981-10-13 1983-04-16 旭硝子株式会社 防音パネル
JPS6041514U (ja) * 1983-08-30 1985-03-23 京セラ株式会社 消音装置
JPS60180971A (ja) * 1984-02-24 1985-09-14 美濃窯業株式会社 透水性セラミツク材料
JPH068202B2 (ja) * 1986-08-28 1994-02-02 三菱重工業株式会社 セラミツク吸音体の製造方法

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