JPS6137671Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトレイ、更に詳細にはソバ店等に於て
予め調製盛り付けしたつゆ器・薬味皿を多数積み
重ねて保管する際に使用される介在トレイに関す
る。

一般に、ソバ店等に於てはつけつゆ及び薬味は
各々予めつゆ器、薬味皿に盛られて一人前ずつ多
数調製される。

而して、斯る多数のつゆ器・薬味皿の保管には
場所をとることがなく効率の良い保管を目的とし
てトレイを介する積み重ね方式が一般に行われて
いる。

然しながら、従来この積み重ねに用いられてい
たトレイは、専用の介在トレイが存しなかつたた
め、単に普通の平板体よりなるトレイａを介在ト
レイとして代用していたのが実状であつた（第１
図参照）。そのため、特につゆ器４の蓋の機能を
兼ね備える薬味皿６をつゆ器４共々積み重ねた場
合、当該薬味皿６に盛られた薬味８とトレイａの
下面部との接触が免れず、雑菌の侵入の惧れがあ
ると共に、トレイａ自体に薬味が付着し、甚だ不
衛生な結果とならざるを得なかつた。

また、トレイａをテーブル等に置いた場合や、
トレイａのみをそのまま順次積み重ねた場合、自
ずと当該下面部が他と接触するのを避け得ず、清
潔性の保持の点で不利なるを免れなかつた。

他方、非使用時の保管スペースのみを考慮すれ
ば、脚部などを設けず、従来トレイａの如き平板
体とするのが有利であることも否めない。

そこで、本考案者は斯る従来の欠点を解消する
と共にできる限り保管スペースの小なる容器積層
用介在トレイを提供すべく種々検討を重ねた結
果、脚柱及び容器縁載置用介支柱を取り付けるこ
とにより、一枚のみの載置や積み重ね時に於て
も、常に当該下面部が他と接触することのないよ
うに、一定の間隙を保持し得る新規な本考案容器
積層用介在トレイを完成したものである。

すなわち、本考案は基壁下面周辺部に容器丈よ
り短寸の脚柱を適宜数取り付けると共に、該基盤
央部に脚柱より短寸の介支柱を容器縁の両端に
各々載置できる間隔を相互に設けて適宜数取り付
けたことを特徴とする容器積層用介在トレイであ
る。

以下更に本考案をその一実施例を示す図面と共
に説明する。

ｂは本案トレイで、基盤１の下面に脚柱２及び
介支柱３が取り付けられている。脚柱２はトレイ
をテーブル等に置いた場合、或いはトレイ同志を
そのまま積み重ねた場合、基盤１下面が他と接触
することなく一定の間隔を形成保持せしめるもの
である。この脚柱２の取り付け位置は基盤１の周
辺部とし、またその取り付け数は任意であるが、
通常４本とするのが安定かつ機能的である。尚、
脚柱２の長さは介支柱３が他と接触することがな
いように介支柱３より長くする。

介支柱３はつゆ器４及び薬味皿６を幾段にも積
み重ねて保管する場合、薬味皿縁７の両端に載置
され、薬味皿６の薬味８と基盤１下面とが接触す
ることのないように一定の間隙を形成保持するも
のである。従つて、介支柱３はトレイを載置した
時に２本の介支柱３が１個の薬味皿６の縁の両端
に設置されるような間隔を相互に設けて取り付け
られる。この介支柱の取り付け数は３本以上であ
ればその如何を問わないが、通常６〜12本が作業
性の点で良い結果を与える。尚、１列３本以上の
介支柱を取り付ける場合は、両端の介支柱を除く
他の介支柱の各１本がその両側にある２個の薬味
皿６の縁の各一端を介支し得るような間隔で介支
柱を取り付けると共に、介支柱３の下底面の面積
を１本で２個の薬味皿の縁の各一端を介支し得る
ような大きさとするのが望ましい。また、介支柱
３の長さは薬味皿６に盛られた薬味８の盛高より
若干長めとすると共に、前記の如く脚柱２よりは
短くする。

以上の如く、本考案は構成されるため、トレイ
をそのまま積み重ねる場合は勿論のこと、つゆ
器・薬味皿を積み重ねて保管する場合に於ても、
基盤下面が他と接触することがなく、極めて衛生
的な状態を常に保持することができるものであ
る。しかも、本考案の脚柱は容器丈よりも短寸で
あるため、非使用時の保管スペースも、比較的小
スペースで済むという利点がある。

特に、本考案を所謂デイスペンサーの介在トレ
イとして用いれば、当該収納庫の出し入れ口の大
きさがトレイの大きさとほぼ一致しているため、
トレイの載置を極めて手軽かつ確実に行い得、作
業性の面で特に有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来トレイを用いた場合の断面説明
図、第２図は本考案トレイを用いた場合の断面説
明図、第３図は本考案トレイの平面図、第４図は
同底面図（但し、一点鎖線部分は薬味皿の接置位
置を示す）、第５図は本考案トレイを用いてつゆ
器・薬味皿を二段に積み重ねた場合の正面図、第
６図は同左側面図である。 ａ……従来トレイ、ｂ……本考案トレイ、１…
…基盤、２……脚柱、３……介支柱、４……つゆ
器、５……つけつゆ、６……薬味皿、７……薬味
皿縁、８……薬味。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基盤下面周辺部に容器丈より短寸の脚柱を適宜
   数取り付けると共に、該基盤央部に脚柱より短寸
   の介支柱を容器縁の両端に各々載置できる間隔を
   相互に設けて適宜数取り付けたことを特徴とする
   容器積層用介在トレイ。