JPS6136560Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフオークリフトカーのアタツチメント
であるスプレツダーに関するものである。

近年、コンテナ輸送が普及し、種々の物品の輸
送に多量のコンテナが使用される様になつた。こ
の為、空コンテナの整理取扱い量も増し、第１図
及び第２図に示す如く片持ちスプレツダーと称す
るアタツチメントが使用されている。

この片持ちスプレツダー１０は、コンテナ１８
の上隅部１９をツイストロツク１５にて固定支持
するものであり、大型且つ大重量を有するアタツ
チメントである。従つて、着脱式のアタツチメン
トといえども該スプレツダー１０をフオークリフ
トカーに取付け、取外しするに際しては多大な手
数と時間を要する困難な作業であり、又、フオー
クリフトより取外された片持ちスプレツダー１０
は直立状態では非常に不安定であり、倒した状態
では大型である故場所を要し、且つ、大重量であ
る故引起し及び転倒作業は困難である等の欠点が
あつた。

本考案は、片持ちスプレツダー１０はその形状
からフオーク作業時には該スプレツダーがフオー
ク作業の障害とならないことを着目し、コンテナ
を取扱う片持ちスプレツダー１０にフオークを容
易に着脱可能とし、スプレツダーを取外すことな
く、コンテナ以外の荷物をも取扱い得る様にした
フオークリフトカーのアタツチメントであること
以下の通り。

本考案に係るフオーク付スプレツダーの左右下
部アーム１１，１２間に水平方向の支持板２１を
設け、コンテナ当部１３にフオーク固定具２５を
設けるものである。

他方、該スプレツダー１０に取付ける脱着フオ
ーク３０は第４図に示す如く左右のフオーク部３
１，３２の背部３５を連結部３３にて一体とし、
第５図に示す如くフオーク背部３５の上端３６近
傍後面に鈎部３７を設け、フオーク背部３５の略
中央後面に係止膨出部３９を設けるものである。
尚、脱着フオーク３０の最下端から前記鈎部３７
までの高さは、前述の本考案に係る片持ちスプレ
ツダー１０の最下端から支持板２１までの高さよ
りも高くし、鈎部３７と係止膨出部３９との間隔
は支持板２１とコンテナ当部１３との間隔に等し
くする。

この様な脱着フオーク３０をスプレツダー１０
に取付けるには、第６図に示す如く脱着フオーク
３０の鈎部３７をスプレツダー１０の支持板２１
に掛けるのみであり、取付作業は該片持ちスプレ
ツダー１０を下げ、フオークの後方よりスプレツ
ダーを当接した後、該スプレツダー１０を僅かに
上昇させるのみで脱着フオーク３０を極めて容易
に該スプレツダー１０に取付けることができる。

尚、コンテナ当部１３に設けたフオーク固定具
２５はフオーク背部３５に設けた係止膨出部３９
の幅よりも僅かに広い間隙を有して平行且つ垂直
な固定板部２６と、係止膨出部の厚さよりも僅か
に大きい高さ位置に固定ピン２７とで構成される
ものである。従つて、鈎部３７をもつて脱着フオ
ーク３０をスプレツダー１０の支持板２１に掛け
た後、固定ピン２７を固定板２６に挿入すること
により係止膨出部３９の上方を押えれば、フオー
ク作業中において該脱着フオーク３０を接地させ
る如く降下させた場合においても不用意に脱着フ
オーク３０がスプレツダー１０から外れる虞れが
防止される。尚、係止膨出部３９は単純な膨出形
状に限ることなく第７図に示す如く鈎形とするこ
ともある。

又、フオーク作業を中止し、スプレツダーにて
コンテナの移送を行うには固定ピン２７を抜き、
脱着フオーク３０を接地させ、更に該スプレツダ
ー１０を降下させて後退するのみで極めて容易に
脱着フオーク３０を該片持ちスプレツダー１０か
ら取外し得る。そして、脱着フオーク３０は連結
部３３にて左右フオーク部３１，３２が一体とさ
れており、且つフオーク部３１，３２は前後方向
に適宜の長さである故、取外された脱着フオーク
３０は安定性を有することになる。

上述の如く本考案に係るフオーク付スプレツダ
ーは、片持ちスプレツダーの左右下部アーム１
１，１２間に支持板２１を設けると共にコンテナ
当部１３にフオーク固定具２５を設け、左右フオ
ーク部３１，３２を連結部３３にて一体とした脱
着フオーク３０のフオーク背部３５の上端近傍後
面に鈎部３７を設けると共にフオーク背部３５の
略中央後面に係止膨出部３９を設け、更に前記鈎
部３７の脱着フオーク下端からの高さを前記支持
板２１のスプレツダー下端からの高さよりも高く
したことを特徴とするフオーク付スプレツダー１
０である。

この様に、フオーク作業時において片持ちスプ
レツダー１０に脱着フオーク３０を取付得るフオ
ーク付スプレツダー１０とした故、大型且つ大重
量のスプレツダーを取外す手数や時間を要するこ
となくフオーク作業に切換えることができ、脱着
フオーク３０に設ける鈎部３７の高さを、支持板
２１のスプレツダー最下端からの高さよりも高く
した故、該片持ちスプレツダー１０の昇降及び、
該フオークリフトカーの前進後退を操作するのみ
で該脱着フオーク３０の取付け、取外しができ、
オペレーター一人が運転席から操作するのみで極
めて容易に着脱することができ、又、取外された
脱着フオーク３０は左右が連結部３３で一体とさ
れている故、安定性を有するものであり、且つ、
脱着フオーク３０は左右フオーク部、連結部等構
造が単純であり製造が容易である等種々の利点を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は夫々従来の片持ちスプレツ
ダーの正面図及び側面図、第３図は本考案に係る
片持ちスプレツダーの要部正面図にして、第４
図、第５図は夫々本考案の脱着フオーク正面図及
び側面図、第６図は脱着フオークをスプレツダー
に取付けた要部拡大図、第７図は脱着フオークの
他の実施例を示す図である。 １０……片持ちスプレツダー、１１……左下部
アーム、１２……右下部アーム、１３……コンテ
ナ当部、１５……ツイストロツク、１８……コン
テナ、１９……コンテナ上隅部、２１……支持
板、２５……フオーク固定具、２７……固定ピ
ン、３０……脱着フオーク、３１，３２……左右
フオーク部、３３……連結部、３５……フオーク
背部、３６……背部上端、３７……鈎部、３９…
…係止膨出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 片持ちスプレツダーの左右下部アーム間に支持
   板を設けると共にコンテナ当部にフオーク固定具
   を設け、左右フオーク部を連結部にて一体とした
   脱着フオークのフオーク背部の上端近傍後面に鈎
   部を設けると共にフオーク背部の略中央後面に係
   止膨出部を設け、更に前記鈎部の脱着フオーク下
   端からの高さを前記支持板のスプレツダー下端か
   らの高さよりも高くしたことを特徴とするフオー
   ク付スプレツダー。