JPS6136369Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリンタ等における印字用紙給送用
ピントラクタに関する。

以下、図面を用いながら説明する。

第１図は、従来のピントラクタの一例を示す斜
視図である。第１図において、１は図示せぬ側壁
に架設されたガイドシヤフト、２はこのガイドシ
ヤフト１と所定の間隔をもつて平行に架設され図
示せぬ駆動機構によつて回動されるドライブシヤ
フト、３はこれらのシヤフトに摺動自由に架設さ
れたピントラクタアツセンブリ、４はこのピント
ラクタアツセンブリ３の紙受台、５はこの紙受台
４に隣接して設けられたピンベルトで、ガイドシ
ヤフト１及びドライブシヤフト２に軸支された図
示せぬプーリ間に張架されている。

６は前記ピンベルトに対応する部分にスプロケ
ツトピン逃げ用の開孔を有し、一方の辺を軸とし
て開閉可能にスプリング６ａによつて挾着された
紙おさえ、７は前記紙受台４の側壁に植設された
軸８に回動可能に取り付けられたロツク機構、７
ａはこのロツク機構の先端部付近に設けられ前記
ガイドシヤフト１と嵌合することによつて、前記
ピントラクタアツセンブリ３がガイドシヤフト１
及びドライブシヤフト２に沿つて摺動するのを阻
止するロツク溝、７ｂはこのロツク溝７ａと連続
して出口側に設けられ前記ガイドシヤフト１と対
応したとき該ガイドシヤフトと遊嵌するレリーズ
溝である。したがつて、前記ピントラクタアツセ
ンブリ３は前記ガイドシヤフト１及びドライブシ
ヤフト２に沿つて左右に摺動可能となる。

このように構成されたピントラクタアツセンブ
リ３においては、ロツク機構７を専用に設けなけ
ればならず、部品点数が多くなる欠点があつた。

また、ピントラクタアツセンブリ３の側壁に
は、前記ロツク機構を支持するための軸８を設け
なければならず、モールド型が側壁部分のみ別に
なり、別部材で出来たものをねじ等で一体化させ
るため工数の面でも欠点があつた。

そこで、本発明の目的は紙受台自体にロツク機
能を持たせ、この紙受台全体をドライブシヤフト
２を中心に回動させることにより、ガイドシヤフ
ト１にロツクさせ、又はロツクを解いて左右に摺
動自在とし、もつて部品点数を少なくすることで
ある。

さらに、本発明の他の目的は、モールド型が少
なくてすむピントラクタアツセンブリを提供する
ことである。

本発明のさらに他の目的は、部品点数を減らす
ことによつて組立工数を削減しようと言うもので
ある。

以下、第２図、第３図、第４図を用いて本発明
の一実施例を説明する。

第２図は、本発明の一実施例を示す斜視図、第
３図及び第４図は第２図の動作を説明するための
側面図である。第２図、第３図、第４図において
同一部分には同一番号を付す。

９は、本発明に係るピントラクタアツセンブリ
である。１０は、このピントラクタアツセンブリ
９のフレームで、角部にＲを有する又は有しない
ドライブシヤフト２に支持孔１０ａによつて回動
自在に、かつ、摺動自在に支持されている。

１１は、ガイドシヤフト１がフレーム１０に設
けられたロツク溝１２に嵌合したとき、このロツ
ク溝１２と共同してガイドシヤフト１を挾持し、
該ガイドシヤフト１にフレーム１０を固定するお
さえ爪で可撓性を有している。１３は、前記ロツ
ク溝１２と連続して設けられ、そのドライブシヤ
フト２に対向する側の外周とドライブシヤフト２
との間の距離が、ドライブシヤフト２とガイドシ
ヤフト１との間の距離よりも小さくなるように設
けられたレリーズ溝、１４は印字用紙、１５はス
プロケツトピン１６を有しフレーム１０に遊嵌さ
れると共にドライブシヤフト２に摺動のみ可能に
支持されたピンホイール、１７は紙おさえ６をフ
レーム１０に開閉可能に支持するスプリングであ
る。

次に、以上のように構成されたピントラクタア
ツセンブリ９の動作を説明する。

第３図に示すように、フレーム１０が時計方向
に回動し、ガイドシヤフト１がレリーズ溝１３内
に対応しているとき、ピントラクタアツセンブリ
９はドライブシヤフト２に沿つて摺動自在であ
る。

したがつて、印字用紙１４の幅に合わせて、所
望の位置まで移動させて紙おさえ６を開き、ピン
ホイール１５と紙おさえ６とで印字用紙１４を給
送可能に挾む。

次に、第４図に示すように、フレーム１０の一
端１０ａを反時計方向に押圧することにより、ピ
ントラクタアツセンブリ９は反時計方向に回動
し、ロツク溝１２及びおさえ爪１１でガイドシヤ
フト１を挾持し、左右方向に摺動不能となり、所
望の幅にセツトできる。

なお、ここでは、ピントラクタアツセンブリ９
を１個のみ図示して説明したが、ピントラクタア
ツセンブリ９は左右対象のものが２個１組となつ
て印字用紙を給送するものである。

したがつて、一般的なプリンタにおいては、印
字用紙の左端近くにホームポジシヨンを設け、左
から右に印字する構造となつているため、左側の
ピントラクタアツセンブリ９の摺動量は、所定の
範囲内となるよう規制しておき、右側のピントラ
クタアツセンブリ９を主として、摺動させること
により、印字用紙１４の幅に合わせるようにする
と便利であるがこれにこだわることはない。

ピントラクタアツセンブリ９の摺動可能幅を規
制する手段としてはガイドシヤフト１又はドライ
ブシヤフト２にストツパを設ける方法が最も簡単
であるが、シヤフトの径を変えても同様の効果が
得られる。

以上、詳細に説明したように、本発明はピンホ
イール又はピンベルト等の用紙給送機構を有し、
この用紙給送機構を印字用紙の幅に応じて、ドラ
イブシヤフト及びこのドライブシヤフトと平行に
走るガイドシヤフトとに沿わせて左右に摺動さ
せ、所望の位置で位置固定可能なピントラクタア
ツセンブリにおいて、 前記用紙給送機構がドライブシヤフトの軸方向
に移動するのを規制するフレームを前記ドライブ
シヤフトに摺動自在かつ回動可能に取り付けると
共に、このフレーム自体に、前記ドライブシヤフ
トを中心に回動させたとき前記ガイドシヤフトに
対応する位置に設けたロツク溝と、このロツク溝
に隣接して該ロツク溝よりも少しドライブシヤフ
ト寄りに設けたレリーズ溝と、前記ロツク溝との
共同によりガイドシヤフトを挾持するおさえ爪と
を備えたことにより、構造を簡単にすると共に部
品点数を削減し、これによつて、モールド型の数
を減らし、さらに組立工数も削減したピントラク
タアツセンブリを提供し得る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のピントラクタの一例を示す斜
視図、第２図は、本発明の一実施例を示す斜視
図、第３図及び第４図は第２図の動作を説明する
ための側面図である。 １……ガイドシヤフト、２……ドライブシヤフ
ト、４……紙受台、５……ピンベルト、６……紙
おさえ、７……ロツク機構、１０……フレーム、
１１……おさえ爪、１２……ロツク溝、１３……
レリーズ溝、１４……印字用紙、１５……ピンホ
イール。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ピンホイール又はピンベルト等の用紙給送機構
   を有し、この用紙給送機構を印字用紙の幅に応じ
   でドライブシヤフト及びこのドライブシヤフトと
   平行に走るガイドシヤフトとに沿わせて左右に摺
   動させ、所望の位置で位置固定可能な紙送り用ピ
   ントラクタにおいて、 前記用紙給送機構がドライブシヤフトの軸方向
   に移動するのを規制するフレームを前記ドライブ
   シヤフトに摺動自在にかつ回動可能に取り付ける
   と共に、このフレーム自体に前記ドライブシヤフ
   トを中心に回動させたとき前記ガイドシヤフトに
   対応する位置に設けたロツク溝と、このロツク溝
   に隣接して該ロツク溝よりも少しドライブシヤフ
   ト寄りに設けたレリーズ溝と、可撓性部材から成
   り前記ロツク溝との共同によりガイドシヤフトを
   挾持するおさえ爪とを備えたことを特徴とする紙
   送り用ピントラクタ。