JPS6136337Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は樹脂ペレツトあるいは細かく切断され
た再生用ビニールシート等の樹脂原料に付着した
水分やごみを除去する場合や水に濡れた樹脂原料
を脱水する場合等に使用するものであつて、能率
的にしかも効率良く洗浄脱水処理することのでき
る装置を提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述す
る。

１は洗浄脱水装置であり、樹脂ペレツトや細断
された再生樹脂シート等の合成樹脂の被処理物を
受入れて洗浄水を加えて洗浄する洗浄装置２と、
ケーシング３と、筒状フイルター４と、回転移送
羽根５とサイクロン分離機６とから構成してい
る。

上記洗浄装置２は、ホツパー７と、ホツパー７
より落下する合成樹脂被処理物８を移送して排出
口９より送り出すスクリユーコンベヤ１０とから
形成している。

そしてホツパー７のテーパー状側壁１１の一部
には導入管１２を一体的に形成し、この導入管１
２に洗浄水を供給する給水管１３を接続してい
る。

スクリユーコンベヤ１０のスクリユー羽根１４
にはスクリユー軸１５に対し適当間隔を隔てた位
置に撹拌用フイン１６，１６，１６が固着され、
またスクリユーコンベヤ１０がシリンダー１７の
下部周面には開口部１８が形成され、この開口部
１８に金網１９が張設され、金網１９の下部位置
は排水用受皿２０が設けられている。

上記ケーシング３は下部側面に入口２１を有し
且つ上部側面に出口２２を有する筒体２３の入口
２１下部位置に底板２４を嵌着する一方、出口２
２の上部位置に天板２５を嵌着して各々閉鎖し、
入口２１のすぐ上に排水口２６を形成したもので
ある。

筒状フイルター４は長方形の金網を筒状に巻い
て合口端部を接続したものであり、上下両端開口
部２７，２８が筒体２３内周の入口２１と出口２
２との間に適当間隔を隔てて固定された上下一対
のフランジ管２９，３０外周に嵌合されている。

回転移送羽根５は中央に支軸３１を備えた筒状
胴体３２の外周に複数の傾斜羽根３３，３３を突
設し、最上部には横送り羽根３３′，３３′…を突
設したものである。

上記支軸３１は下端を底板２４中央を貫通して
基台３４に枢着し、上端が天板２５中央に枢着
し、モーター３５によりベルト３６とプーリ３
７，３８を介して矢印方向（樹脂ペレツト及び空
気を上向きに移送する方向）に回転すべく構成し
ている。サイクロン分離機６はケーシング３の出
口２２より空気と共に排出される被処理物８をサ
イクロン胴３９内に旋回すべく導入して、サイク
ロン胴３９内で旋回させた後空気を中央円筒部４
０より上方へ排出し、前記被処理物をサイクロン
胴３９の下端排出口４１より排出するように構成
している。

そしてサイクロン胴３９と中央円筒部４０との
間には螺旋状ガイド板３９′を介在させて螺旋通
路４０′を形成している。

またサイクロン胴３９の周面の螺旋通路４０′
に対応する箇所には合成樹脂の被処理物８の通路
を阻止し得る大きさの脱水孔４２を多数設け、サ
イクロン胴３９の外周にはカバー４３を被せて空
気のもれを防止している。

またカバー３４の底部には排水孔４４を設けて
脱水した水を排出すべく構成している。

上記のように構成した洗浄脱水装置の作用を述
べる。

先ずモーター３５により羽根車５を矢印ｘ方向
に回転させた状態で供給装置２のホツバー７内に
脱水すべき樹脂ペレツト又は細断された樹脂シー
ト等の被処理物８を投入する。

投入された被処理物８はホツパー７内において
給水管１３より供給される洗浄水が添加されてホ
ツパー７の下部より落下した後スクリユーコンベ
ヤ１０の撹拌用フイン１６，１６による撹拌作用
を受けて洗浄されつつ排出口９へと移送される間
にシリンダー１７の金網１９部で水切りが行なわ
れる。

そして水切りが行なわれた被処理物８は排出口
９を介してケーシング３の入口２１内に供給さ
れ、筒状フイルター４内で回転する回転移送羽根
５による移送作用を受けて上向きに順次移送され
つつ回転移送羽根５により外向きにはじかれて筒
状フイルター４への衝突を繰返しながら被処理物
８に付着している水分が衝撃力によつて除去され
る。

そして除去された水分が筒状フイルター４の網
目を通過した後筒体２３，２３内壁面に沿つて流
下して排水口２６よりケーシング３外部に排出さ
れる。

このようにして脱水が繰り返えし行われて十分
に脱水された被処理物は筒状フイルター４の上端
へ移行し、回転移送羽根５の上端の横送り羽根３
３′によつて外向きにはじかれて出口２２より排
出されるととに回転移送羽根５の回転によつて発
生した風も出口２２より排出される。

そして出口２２より排出された被処理物と風と
はサイクロン分離機６のサイクロン胴３９内に導
入されて螺旋通路４０′に誘導されて強制的に旋
回する間に被処理物にまだ付着している水分が順
次遠心力を受けてふり飛ばされ、脱水孔４２より
サイクロン胴３９外に積極的に排出され、吹き込
まれた空気は中央円筒部４０より排出され、一方
被処理物は下端出口４１より排出されるというよ
うにして各々完全に分離される。

上記実施例ではサイクロン分離機を一台のみ使
用したが、脱水しにくい被処理物の場合には第１
図の仮想線に示すようにサイクロン分離機６を一
台増設するようにしてもよい。

またサイクロン分離機の螺旋通路を構成する螺
旋状ガイド板にも脱水孔を設ければ更に効率の良
い脱水効果が得られる。

また螺旋通路は螺旋状パイプにて形成し、該パ
イプに脱水孔を設けるも同様の作用が得られる。

以上実施例に示すように本考案の洗浄脱水装置
は、合成樹脂被処理物を受入れて洗浄装置で洗浄
水を加えて洗浄した後、ケーシング内の筒状フイ
ルター内で回転移送羽根によつて上向きに移送し
つつ筒状フイルター内面に衝突させる作用を行な
つて洗浄水等の水分やごみ等を除去した後サイク
ロン分離機により回収するといつた一連の作業を
連続的に能率良く行なうことができる。

特に本考案の装置は、サイクロン分離機のサイ
クロン胴と中央円筒部との間に螺旋通路を設けた
ので被処理物を強制的に異なる螺旋軌跡上に旋回
させると共に、全ての被処理物に対して確実に遠
心力を与えることができ、その結果、分離機内で
の被処理物の浮遊を防止して浮遊している水分に
脱水された処理物が接して、再び水分が付着する
ようなことが確実に防止され、しかも脱水された
水分は速やかに螺旋通路内から脱水孔を介して排
水されることで、螺旋通路内で水分の浮遊をなく
すると共に、螺旋通路を順次流下するにしたがつ
て水分が少なくなり、螺旋通路を通る被処理物の
脱水作用が効果的となり、脱水処理効果が著しく
向上する。

しかも脱水孔があるため被処理物の全面を終始
空気と良好に接触させることができ、効率良く脱
水乾繰させることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体
の縦断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図であ
る。 ２……洗浄装置、３……ケーシング、４……筒
状フイルター、５……回転送風羽根、６……サイ
クロン分離機、３９……サイクロン胴、４０′…
…螺旋通路、４２……脱水孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 受入れた合成樹脂の被処理物に洗浄水を加えて
   洗浄する洗浄装を設け、下部に入口を有し且つ上
   部に出口を有するケーシング内に入口と出口を連
   絡する筒状フイルターを設け、該筒状フイルター
   内には供給装置から入口に供給された合成樹脂被
   処理物を筒状フイルター内で上向きに移送して出
   口より排出するための回転移送羽根を設け、 上記出口には空気とともに排出される合成樹脂
   被処理物を受入れて分離するためのサイクロン分
   離機を設け、該サイクロン分離機のサイクロン胴
   と中央円筒部との間に螺旋通路を形成し、該螺旋
   通路の壁面には脱水孔を設けたことを特徴とする
   洗浄装置。