JPS5854178Y2 - 合成樹脂脱水乾燥処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は泥等で汚れた農業用シートやビニールハウスに
使用したシート又は水に濡れた樹脂ペレット等の被処理
物を洗浄して脱水乾燥する場合等に使用する装置に関す
るものであって、粒状あるいはシート状細断片等いかな
る被処理物でも連続的に高能率で且つ円滑に脱水乾燥処
理できる合成樹脂洗浄脱水乾燥処理装置を提供しようと
するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

図面に示す合成樹脂脱水乾燥処理装置１において、２は
洗浄機であり、ホッパ３と、ホッパ３より落下する被処
理物４を横向きに移送して排出口５より送出するスクリ
ューコンベヤ６とから形成している。

上記ホッパ４の側壁７の一部には導水管８が一体的に形
成されこの導水管８に洗浄水を供給するための給水管９
が接続されており、スクリューコンベヤ６のスクリュー
羽根１０にはスクリュー軸１１に対して適当間隔を隔て
た位置に攪拌用フィン１２，１２．１２か゛固着され、
またスクリューコンベヤ６の外周のシリンダー１３の下
部周面には開［］部１４が形成され、この開１部１４に
金網１５が張設され、金網１５下部位置に排水用受拙１
６が設けられている。

１７は、筒状ケーシングであり、下部に入口１８を有し
、上部−側部に出口１９を有すると共に、上端を天板２
０で閉鎖する一方下端近傍を底板２１で閉鎖している。

２２は筒状フィルターであり、長方形の金網を筒状に巻
いて合口端部２３，２４を接続したものであり、上下両
端開口部２５．２６が筒状ケーシング１７内周の入口１
８と出口１９との間に適当間隔を隔てて固定された上下
一対のフランジ管２７．２８外周に嵌合されている。

２９は羽根車群であり、中央に支軸３０を備えた筒状胴
体３１の外周に複数の傾斜羽根板３２゜３２・・・・・
・を放射状に突設して成る羽根車３３を上下方向に複数
個並設し、筒状ケーシング１７の最上位置の出口１９と
対応する位置には、被処理物４を出口１９より排出する
ための横送り排出用羽根車３４を設けている。

この羽根車群２９はモータ３５にベル）−３６とブー
ＩＪ ３７，３８とを介して連動し、矢印方向に回転す
る。

３９は、筒状ケーシング１７の出口１９より排出される
被処理物４を一端の入口４０から受入れて他端の出口４
１へと誘導するための通路であって、複数のフランジ管
４２．４２・・・・・・と集水管４３．４３・・・・・
・とを交互に連結して成る主管４４内部に構成している
。

この通路３９は入口４０の近傍の落下孔４５を筒状ケー
シング１７の出「−］１９に誘導管４６を介して連結し
ている。

４７はブロアーであり、通路３９の入口４０に接続され
、落下孔４５より通路３９内へ供給される被処理物４を
出口４１へ移送すべく空気を吹き込むようにしている。

４８は被処理物４を内面に衝突させて脱水するための筒
状スクリーンであり、通路３９の途中の各集水管４３の
内部に設けられ、通路３９の出口４１の方向にいくにし
たがって順次径が減少する形状に構成され、大径側端部
４９の外周に鍔５０を突設し、その鍔５０をフランジ管
４２と集水管４３とで挟持している。

一方筒状スクリーン４８の小径側端部５１には出口４１
側にいくにしたがって順次径が拡大する嘲戦管５２が接
続され、小径側端部５１外周面と通路３９内周面との間
の隙間Ｓを略封鎖している。

５３は通路３９の出［１４１より排出される被処理ｅ１
４を受入れて乾燥させるためのホッパ型タンクであり、
底部５４に通気孔５５を有し、上部排気孔５６はホース
５７を介して）゛ロアー４７の吸引口５８に接続し、下
端排出「１５９には開閉蓋６０を設けている。

６１は集水タンクであり、各集水管４３の排水口６２に
ホース６３を介して連絡している。

上記のように構成した合成樹脂脱水乾燥処理装置の作用
を説明する。

羽根車群２９を矢印方向へ高速回転させた状態で洗浄機
２のホッパ３内に脱水すべき被処理物４を投入する。

投入された被処理物４はホッパ３内において給水管８よ
り供給される洗浄水が添加されてホッパ３の下端より落
下した後スクリューコンベヤ６の攪拌用フィン１２，１
２．１２による攪拌作用を受けて洗浄水と各所万遍無く
接触して洗浄されると共にスクリュー羽根１０による移
送作用を受けて排出口５へと移送される間にシリンダー
１３の金網１５部で水切りが行なわれる。

そして水切りが行なわれた被処理物は、排出口５を介し
てケーシング１７の入口１８内に供給され、筒状フィル
ター２２内で高速回転する羽根車群２９の各羽根車３３
による移送作用を受けて上向きに順次移送されつつ羽根
車３３により外向きにはじかれて筒状フィルター２２へ
の衝突を繰り返しながら、被処理物に付着している水分
が衝撃力によって除去される。

そして除去された水分が筒状フィルター２２の網目を通
過した後筒状ケーシング１７の内壁面に沿って流下して
下部フランジ管２８部で受けられ排出「コロ４より筒状
ケーシング１７外部に排出される。

このようにして十分に脱水された被処理物は筒状フィル
ター２２の上端より上向きに排出されて羽根車群２９の
−Ｌ端の排出用羽根車３４によって外向きにはじかれて
出［１１９より排出される。

出口１９より排出された被処理ｖＩＪ４は誘導管４６を
通して通路３９の入口４０に供給され筒状ケーシング１
７の出口１９より排出される風の圧力と、）゛ロアー４
７より勢い良く噴出される空気の流れとによって通路内
に吹き込まれて、出口４１側へ勢い良く移送される。

そして通路３９の途中において被処理物４は集水管４３
の筒状スクリーン４８内を通過することとなるが、筒状
スクリーン４８の径が出口４１方向にいくにしたがって
しだいに小さくなっており、通路３９をさえぎる状態で
存在するから、被処理物４は筒状スクリーン４８の内面
に衝突することとなり、このとき生じた衝撃力により被
処理物４に尚付着している水がはじき飛ばされ、その勢
いで水は筒状スクリーン４８の目を通過して筒状スクリ
ーン４８の外周部に排出され、集水管４３にて集められ
た後排水口６２よりホース６３を介して集水タンク６１
に流下する。

一方処理物４は筒状スクリーン４８の内面に沿って出［
］４１方向へ移送される。

このような筒状スクリーン４８による脱水乾燥か洛集水
管４３部において繰返し行なわれる。

そして脱水を終了した被処理物４は通路′３９の出口４
１からホッパ型タンク５３内に移行し、ホッパ型タンク
５３底部に貯えられ、下端排出口５９より適量づつ排出
される。

このホッパ型タンク５３の内部には吸引作用が働いてお
り負圧となっているから、ホッパ型タンク５３外部の空
気が底部５４の各通気孔５５を通じてホッパ型タンク５
３内部に吸引され、各被処理物４が空気の流れにさらさ
れ、残っている湿気が排除されて乾燥される。

以上実施例に示すように本考案合戊樹脂脱水乾燥装置に
よれば、被処理物を筒状フィルター内で回転羽根と筒状
フィルターとによる一次脱水を行なうとともに通路内で
筒状スクリーンによる二次脱水を行なわせるようにして
いるから極めて効率の高い脱水乾燥が行なえるとともに
、被処理物を移送する間に脱水するから、連続的に脱水
できる。

ノ

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断面図、第
２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は第１図の部分拡
大断面図、第４図は第３図のＢ−Ｂ断面図である。 ４・・・・・・被処理物、１７・・・・・・筒状ケーシ
ング、１８・・・・・・入口、１９・・・・・・出口、
２２・・・・・・筒状フィルタ、２９・・・・・・回転
羽根車群、３９・・・・・・通路、４０・・・・・・入
口、４１・・・・・・出口、４７・・・・・・ブロアー
、４８・・・・・・筒状スクリーン、５３・・・・・・
ホッパ型タンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部に人口を有し、上部に出口を有する筒状ケーシング
   内に人［」と出口を連絡する筒状フィルタを設け、該筒
   状フィルター内には下部人口に供給された被処理物を筒
   状フィルター内で衝突しながら順次上向きに移送するた
   めの回転羽根車群を設け、筒状ケーシングの出口より排
   出される被処理物を一端入口より受入れて誘導するため
   の通路を形成し、通路の入口には被処理物を通路内に吹
   き込むためのブロアーを設けると共に、通路の途中には
   通路の出口方向にいくにしたがって順次内径が減少する
   筒状スクリーンを複数個設けたことを特徴とする合成樹
   脂脱水乾燥処理装置。