JPS5925459Y2 - 樹脂ペレツト脱水乾燥機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水に濡れた樹脂ペレットをホッパーへの移送中
に脱水処理できる脱水機に関するものである。

従来水に濡れた樹脂ペレットを脱水するための例えば遠
心力を利用した回転式脱水機がある。

ところがこのような回転式脱水機では使用する都度樹脂
ペレツ＋を脱水かごに入れて回転させて脱水した後脱水
かごから取り出さなければならないから脱水作業が連続
的に行なえず、しかも取り出した樹脂ペレットを一時貯
留するためのホッパーへ別の移送手段を用いて搬送しな
ければならなかった。

そこで本考案は樹脂ペレットをホッパータンクへ移送中
に脱水させるとともに、ホッパー内での一時貯留中にも
更に完全に乾燥させることのできる移送手段を兼備えた
樹脂ペレット脱水乾燥機の提供を目的としている。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述すると、図
面に示す樹脂ペレット脱水乾燥機１において、２は樹脂
ペレットを移送するための移送通路であり、それぞれに
脱水用スクリーン３を内装した複数の集水管４と、これ
ら集水管４を接続するフランジ管５及びホッパータンク
への誘導管６とから構成している。

前記脱水用スクリーン３はラッパ状に形成され、樹脂ペ
レットの移送方向前方部３ａで最も径が大きく移送方向
後方側にいく程順次径を小さくし、その周面には多数の
脱水孔３ｂを設けるとともに、途中からは移送方向後方
側にいく程順次径を大にした脱水孔の無い拡口部３Ｃに
形成している。

そしてこの脱水用スクリーン３の大径側周縁には鍔３ｄ
を設け、この鍔３ｄをフランジ管５と集水管４とで挟持
固定している。

７は前記樹脂ペレット移送通路２の始端部２ａに連結し
たブロアーであり、８は水に濡れた樹脂ペレットＰを供
給するホッパーであってやはり移送通路の始端部２ａに
取付けられている。

また前記各集水管４にはそれぞれ脱水した水を排水する
排水口４ａが設けられ、パイプ９を介してタンク１０へ
導くとともに、前記誘導管６の外周にも脱水用の小孔が
多数設けられている。

１１は脱水された樹脂ペレツ）Ｐを一時貯留しておくた
めのホッパータンクであり、上部には前記誘導管６に連
結する投入口１２を、下部には排出口１３を設けている
。

そしてこのホッパータンク１１は全体を二重壁によって
構威し、底部の内壁には多数の通気孔１４を設け、上部
の前記投入口１２に対向する内壁面１５には脱水スクリ
ーン１６を張設している。

このホッパータンク１１の上部には吸引用開口部１７を
設けてこれに吸引ホース１８を接続して前記ブロアー７
の吸引口に連結している。

また前記投入口１２の下部にもスクリーン１９を介して
吸引口２０を設け、同様に吸引ホース２１でブロアー７
の吸引口に連結している。

上記のように構成した樹脂ペレット脱水乾燥機の作用を
説明する。

先ず水に濡れた樹脂ペレットＰを供給ホッパ８に投入し
た状態で、ブロアー７より空気を噴出させれば、供給ホ
ッパ８より落下した樹脂ペレットＰはブロアー７から出
た空気の圧力によって移送通路２内へ勢い良く吹き込ま
れ、その空気とともに移送通路２内を勢い良く通過する
。

そして移送通路２の途中において樹脂ペレットＰは集水
管４部の脱水用スクリーン３内を通過することとなるが
、このスクリーン３の内径は前述したように移送方向後
方側にいくにしたがってしだいに小さくなった傾斜面を
有しており、移送通路２をさえぎる状態で存在するがら
、樹脂ペレットＰは前記スクリーン３の内面の傾斜面に
激しく衝突することとなり、このとき生じた衝撃力によ
り樹脂ペレツ）Ｐに付着している水がはじき飛ばされ、
その勢いで水はスクリーン３の脱水孔３ｂの目を通過し
、集水管４にて集められた後排水口４ａよりパイプ９を
介してタンク１０内に流下する。

一方樹脂ペレツ）Ｐはスクリーン３の内面に沿ってホッ
パータンク１１の投入口１２方向へ移送される。

以後樹脂ペレツｌ−Ｐは各スクリーン３部において同様
の脱水作用を繰返しながら誘導管６に至り、この誘導管
６内でも周囲に設けた小孔と、ブロアー７により吸引さ
れたスクリーン１９部分で脱水されてホッパータンク１
１内に投入される。

この脱水作業中において通路の各スクリーン３の出口側
端部近傍は渦流が発生して樹脂ペレットがたまりやすい
構造となっているが、移送通路２の出口側からの吸引作
用が働いているため渦流か゛発生せず、従ってその場所
に樹脂ペレットがたまることはなく樹脂ペレットを通路
内で円滑に移送できる。

このようにして脱水作用が繰返された樹脂ペレツ）Ｐは
、投入口１２からホッパータンク１１内へ勢い良く放出
される。

このため樹脂ペレッ）Ｐは、ホッパータンクの内壁上部
を旋回して下降するが、内壁面には脱水スクリーン１６
が張設しているので、更に脱水作用を行って耐着した水
分を除いた後、ホッパータンク１１の下部に堆積される
。

このホッパータンク１１の底部内壁には多数の通気孔１
４があり、上部の吸引用開口部１７がら前記ブロアー７
によって常時吸引されているので、内部には下方から上
方に向う気流が生じ、一時堆積している樹脂ペレツ）Ｐ
はこの気流によって短時間で完全に乾燥した状態になる
。

上記実施例において、集水管４内に装填する脱水用スク
リーン３をラッパ状のものについて説明したが、特にこ
の形状に限られることはなく、内面に樹脂ペレットが衝
突する傾斜面を有するものであればどのような形状にし
てもよい。

本考案の樹脂ペレット脱水乾燥機によれば、水に濡れた
樹脂ペレットを一時貯留するホッパータンクへ移送する
移送通路で、複数段の脱水用スクリーンにより脱水作用
を行なうとともに、ホッパータンク内でも周壁面に沿っ
て旋回降下中に張設した脱水スクリーンによって更に完
全に脱水することができる。

このように樹脂ペレットの移送中に脱水を行なうため、
わざ゛わざ゛脱水機にかけて脱水した後、移送手段を用
いてホッパータンクに移送する従来の装置に比べて短時
間の多量の脱水処理を行なえる。

しかもホッパータンク内でも上方から吸引するので、下
方から上方に向う気流により樹脂ペレットを一時貯留中
に完全に乾燥を行なうことができ、脱水と同時に乾燥も
できる極めて有効なものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は脱水
乾燥機全体の一部切欠側面図。 第２図は集水管の拡大断面図である。 ２・・・・・・樹脂ペレット移送通路、３・・・・・・
脱水用スフノーン、４・・・・・・集水管、６・・・・
・・誘導管、７・・・・・・ブロアー、１１・・・・・
・ホッパータンク、１２・・・・・・投入口、１６・・
・・・・脱水スクリーン、１７・・・・・・吸引用開口
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 樹脂ペレットと衝突する傾斜面を有する脱水用スクリー
   ンを複数段連結してなる樹脂ペレット移送通路の始端部
   にブロアーを連結し、該樹脂ペレット移送通路の後端部
   を誘導管を介してホッパータンクの投入口に連結すると
   ともに、このホッパータンクの前記投入口に対向する周
   壁面には脱水スクリーンを張設し、且つホッパータンク
   の上部には吸引用開口部を設けて構威した樹脂ペレット
   脱水乾燥機。