JPS6136176Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ホツトプレートを収納保管すると
きに立てかけて収納ができるようにしたホツトプ
レートに関するものである。

従来より、ホツトプレートを収納保管するとき
に、その収納スペースを少くするためにこれを立
てかけて収納することが行われている。

この場合、ホツトプレートを立てかけるため
に、プレート本体の別個の立てかけ用金具を本体
と組合せて使用したり、或いは本体に予め立てか
け用金具を取付けておき収納に際しこれを起して
立てかけるようにしたものが用いられている。

上記の別個の立てかけ用金具を本体と組合せて
使用するものは、ホツトプレートを調理に使用す
るときは該金具が本体と分離しているため散逸す
るおそれがあり、また、本体に予め立てかけ用金
具を取付けたものは、ホツトプレートを使用する
ときの本体への金具の収納場所を必要とし、本体
の裏面の構造が複雑となる欠点があつた。

本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、
立てかけ用金具と本体の支持脚を兼用せしめて構
造の簡単な立てかけ可能なホツトプレートを提供
することを目的とする。

次に本考案の実施例を添付の図面につき説明す
る。

第１図は、ホツトプレートの使用状態における
支持脚の状態を示す側面図で、第２図は使用状態
におけるホツトプレートの裏面図である。

プレート本体の円形状のガード枠１の両側部に
は対向して一組の把手部２ａ，２ｂと、各把手部
の下方には支持脚取付部３ａ，３ｂがそれぞれ耐
熱性合成樹脂等で一体的に形成されている。対向
する支持脚取付部３ａ，３ｂの間には、プレート
の中心線を離れた側方において両取付部をまたが
つて鋼線等の線材よりなるコの字状の固定脚４
が、内側に曲げられたその両端部４ａ，４ｂおよ
びアーム４ｃ，４ｄを押え板６ａ，６ｂおよびそ
のリブ７ａ，７ｂにより挾圧固着されている。

また、可動脚５は弾性を有する鋼線等の線材よ
りなり、コの字状に且つ後述のごとくホツトプレ
ートを立てかけるとき安定するようにそのアーム
５ｃ，５ｄの長さが固定脚のそれより長く形成さ
れるもので、その両端部において内側に曲げられ
た回転軸５ａ，５ｂを有し、該回動軸部は固定脚
の取付部よりプレートの中心線側に固定脚と同様
に上記支持脚取付部３ａ，３ｂに押え板６ａ，６
ｂにより回動自在に支承され、且つプレート面が
水平位置にあるときは第１図の側面図、およびそ
のときの支持脚取付部の斜視図である第４図に示
すように、アームを回すときアームが乗り越し可
能に設けられている凸起８ａおよび凸起８ａと対
称の位置にある凸起８ｂにより可動脚のアーム５
ｃ，５ｄは係止されるようになつている。また、
上記回転軸部５ａ，５ｂはそれぞれの支承部にお
いて軸線方向に対向して移動し得るとともに、コ
の字状をなす線材の弾性により支承部の方向に復
元性を有している。さらに、押え板６ａ，６ｂに
は上記の固定脚固着用リブ７ａ，７ｂのそれぞれ
に近接した位置に回動するアームが乗越可能な凸
起９ａ，９ｂが設けられて、ホツトプレートを水
平位置から起して立てかけるとき、アーム５ｃ，
５ｄを水平の係止位置から第４図に示すように矢
印の方向に回動して凸起８ａ，８ｂおよび９ａ，
９ｂを乗越えた後、リブ７ａ，７ｂに設けられた
斜面と凸起９ａ，９ｂの間にアーム５ｃ，５ｄが
固定されるようになつている。

第３図はホツトプレートの収納保管時の状態を
示すもので、第１図の状態から固定脚５を反時計
方向に回動させてプレートを立てかけたときの側
面図を示すものである。即ち固定脚を回動すると
コの字型の対向するアーム５ｃ，５ｄはその弾性
により外側に拡がつてそれぞれ凸起８ａ，８ｂを
乗り越えた後、引続いてそれぞれ９ａ，９ｂを乗
り越えて、リブ７ａと凸起９ａの間およびリブ７
ｂと凸起９ｂの間に挾持固定され、回動脚５とプ
レート本体のガード枠１の周縁部によりホツトプ
レートは安定して立てかけることができる。

なお、ホツトプレートを水平位置で使用すると
き、固定脚５のアーム５ｃおよび５ｄは、支持脚
取付部の凸起８ａ，８ｂとプレートの中心線を挾
んで対称的に設けられた回動アームの乗越え可能
な凸起１０ａ，１０ｂにより、安定して支持脚取
付部に係止することができるようになつている。

上記の説明から明らかなように、本考案のホツ
トプレートは、その収納保管時に本体に設けられ
た回動脚を単に回動係止させるだけで立てかける
ことができ、立てかけ用の別個の部材を必要とせ
ず、その構造は極めて簡単で別部材の散逸のおそ
れもなく、また操作も簡単でコストも安いと言う
利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図
は、ホツトプレートの使用状態における側面図、
第２図は、ホツトプレートの使用状態における裏
面図、第３図は、ホツトプレートを立てかけたと
きの側面図、第４図は支持脚の取付部を示す斜視
照図、である。 １……プレート本体のガード枠、２ａ，２ｂ…
…把手部、３ａ，３ｂ……支持脚取付部、４……
固定脚、５……可動脚、５ａ，５ｂ……回転軸
部、５ｃ，５ｄ……アーム、７ａ，７ｂ……リ
ブ、８ａ，８ｂ……凸起、９ａ，９ｂ……凸起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ プレート本体の下部に設けられその片側を支
   持する固定脚と、それに対向して本体の中心を
   挾んで反対側を支持する可動脚を備え、該可動
   脚は本体に対して回動自在に軸支され、これを
   回動して停止せしめたときプレート面が水平位
   置と起立位置とを形成するごとき形状を有し、
   且つプレート面の水平位置と起立位置で可動脚
   が本体に係止されるように係止位置にクリツク
   を設けたことを特徴とするホツトプレート。 ２ 上記可動脚は弾性を有する線材より形成さ
   れ、両側の軸支承部において軸方向に対向して
   移動し得るとともに支承部の方向に復元性を持
   つ回動軸部を有し、上記クリツクは上記可動脚
   が、本体の水平位置又は起立位置で本体に係止
   される直前の位置において上記可動脚の基部が
   乗越可能な凸部をそれぞれ本体側に設けて形成
   される実用新案登録請求の範囲第１項記載のホ
   ツトプレート。