JPS6135832B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6135832B2
JPS6135832B2 JP8023879A JP8023879A JPS6135832B2 JP S6135832 B2 JPS6135832 B2 JP S6135832B2 JP 8023879 A JP8023879 A JP 8023879A JP 8023879 A JP8023879 A JP 8023879A JP S6135832 B2 JPS6135832 B2 JP S6135832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
culture
negative
water
positive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8023879A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS565495A (en
Inventor
Jiro Ito
Shinji Myaji
Norio Ezaki
Tomizo Niwa
Jujiro Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Seika Kaisha Ltd filed Critical Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority to JP8023879A priority Critical patent/JPS565495A/ja
Publication of JPS565495A publication Critical patent/JPS565495A/ja
Publication of JPS6135832B2 publication Critical patent/JPS6135832B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は抗生物質、およびその製造法に関する
ものであり、さらに詳しく述べるとエルビニア属
に属する細菌を培地に培養し、得られた培養物か
ら分離、採取した新抗生物質BN―240―B物質、
およびその製造法に関するものである。 本発明者らはエルビニア属に属する菌株の培養
物中に主としてグラム陰性細菌に抗菌活性を示す
物質が生産されていることを見出し、その有効物
質を培養物中から純粋に単離し、その性状を調べ
た結果、既知の物質と異なる新抗生物質であるこ
とを確かめ、この有効物質をBN―240―B物質と
命名し本発明を完成した。 本発明の方法で使用されるエルビニア属の菌株
の一例としては、本発明者らによつて広島県の土
壌から新たに分離されたエルビニアsp・BN―240
株がありこの菌株は工業技術院微生物工業技術研
究所に保管委託申請書受理番号4994号において保
管されている。 エルビニアsp・BN―240株の菌学的性質は以下
に記すとおりである。 (a) 形態的性質 肉汁寒天上で培養した細胞は、0.5〜0.8×1.0
〜3.0ミクロンの桿菌であり側毛により運動す
る。 胞子やさやは作らず多形性も示さない。 グラム染色性および抗酸性は陰性である。 (b) 培養的性質 (1) 肉汁寒天培養:菌体は黄茶色でクリーム様
に生育する。集落は顕著なシワ様増殖、粘稠
性、遊走性を示さず、拡散性色素の生成も認
められない。 (2) 肉汁培養:培地全体が混濁する。 (3) 肉汁ゼラチン穿刺培養:液化される。 (4) ミルク培養:ペプトン化や凝固など顕著な
変化は認められない。 (c) 生理的性質 (1) 硝酸塩の還元:陰性 (2) 脱窒反応:陰性 (3) MRテスト:陽性 (4) VPテスト:陽性 (5) インドールの生成:陽性 (6) 硫化水素の生成:陰性 (7) デンプンの加水分解:陰性 (8) 無機窒素源の利用:アンモニウム塩を唯一の
N源として利用する。 (9) クエン酸の利用:陽性 (10) 色素の生成:菌体は黄色いが水溶性色素は生
成しない。 (11) ウレアーゼ:陰性 (12) オキシダーゼ:陰性 (13) カタラーゼ:陽性 (14) リジンデカルボキシラーゼ:陰性 (15) オルニチンデカルボキシラーゼ:陰性 (16) アルギニン加水分解:陰性 (17) フエニルアラニン脱アミノ酵素:陰性 (18) KCN耐性:陰性 (19) 生育温度:10〜37℃で生育するが、42℃
で生育しない。 (20) 通性嫌気性 (21) OFテスト:F型、ガスの発生は認めら
れない。 (22) 糖の利用性:アラビノース(+),グリ
セリン(+),イノシツト(+),ラクトース
(+),マルトース(+),マンニツト(+),
ラムノース(+),サリシン(+),シユーク
ロス(+),キシロース(+),トレハロース
(+),アドニツト(−),ズルシツト(−) 以上の菌学的性質を示す細菌は グラム陰性桿菌で運動を持つといる形態的性
質を有し、通性嫌気性であり、カタラーゼ陽
性、オキシダー陰性であることからBN―240株
はFamily Enterobacteriaceae(腸内細菌科)
に所属すると判定した。 グルコースからガスを発生しない、硝酸還元
能陰性、黄色い菌体、ゼラチン液化陽性、
KCN耐性なし、リジンデカルボキシラーゼ陰
性、オルニチンデカルボキシラーゼ陰性などの
性質より、腸内細菌科の中ではErwinia属に所
属すると考えられる。 Bergey’s Manual8版によれば、糖の利用
性パターンはErwinia herbicola var ananasの
記載に近い。 BN―240―B物質生産菌を培養し、BN―240―
B物質を生産蓄積させるには、通常の微生物の発
酵に用いられる各種の培地が使用できる。すなわ
ち炭素源としてグルコース、グリセリン、デキス
トリン、デンプン、水あめなどが用いられ、窒素
源として市販のペプトン、肉エキス、粉末ブイヨ
ン、コーンステイープリカー、大豆粕、魚粉、硫
安、塩安などが用いられる。また食塩や炭酸カル
シウム等の無機塩を併用することもあり、必要に
より消泡剤を添加することもある。 培養方法としては振盪培養法、深部通気撹拌培
養法等の液体培地を使用する方法が適当である。
培養温度は20℃〜35℃の範囲で選択され、培養時
間は2〜4日が適当である。 BN―240―B物質の検定に当つては次の方法が
用いられる。検定用培地としては、マイシンアツ
セイアガー(共栄製薬製)2%を用いる。 検定菌としてはエシエリヒアコリーNIHJを用
いる。BN―240―B物質(純品)はこれを用いた
検定で250mcg/ml〜2000mcg/ml濃度の対数と
阻止円径との関係は直線関係を示し、それぞれ
16.0mm〜20.0mmの阻止円をペーパーデイスク法で
与える。BN―240―B物質は後記する理化学的性
状を有するので、その性状に従つて抽出、精製す
ることが可能であり、以下に示す方法が効率的で
ある。 即ち、有効成分を含む培養物から固形分を去
し、液をダイヤイオンHP―20(三菱化成社
製)カラムにかけ、有効成分を樹脂に吸着させた
のち、50%メタノール溶液あるいは50%アセトン
溶液で溶出し、濃縮乾固してBN―240―B物質の
粗製物を得る。さらに精製するには、イオン交換
樹脂、イオン交換セフアデツクス、セフアデツク
スG―10等を用いたクロマトグラフイーにより
BN―240―B物質の精製品を得る。かくして得ら
れたBN―240―B物質の精製品は各種の溶剤系の
ペーパークロマトグラフイー、薄層クロマトグラ
フイーで単一のスポツトを示し、BN―240―B物
質が純品であることを示している。 本BN―240―B物質の理化学的性状は以下に示
す通りである。 1 元素分析値:C;44.22%,H;6.38%,
N;17.41%,O;31.99%(差) 2 分子量 セフアデツクスG―25(フアルマシア社製)
によるゲル過の結果2,000〜2,200と推定
される。 3 融 点 210℃付近より褐変しはじめ250℃付近で発泡
分解する。 4 比旋光度 〔α〕20 −37.3゜(C=1,H2O) 5 紫外部吸収スペクトル 水に溶解して測定したスペクトルは第1図に
示した通りである。 6 赤外部吸収スペクトル 臭化カリウム錠として測定したスペクトルは
第2図に示した通りである。 7 溶剤に対する溶解性 メタノール、水、ジメチルスルホキサイドに
は溶けるが、アセトン、クロロホルム、酢酸エ
チルにはほとんど溶けない。 8 呈色反応 ニンヒドリン反応:陽性 ビユーレツト反応:陽性 坂口反応:陰性 フエーリング反応:陰性 塩化第二鉄反応:陰性 9 物質の形状、色 白色の粉末 10 シリカゲル薄層クロマトグラフイーにおける
Rf値 n―ブタノール―メタノール―水(4:1:
2)…0 n―ブタノール―エタノール―クロロホルム
アンモニヤ(4:5:2:8)…0.66 n―ブタノール―酢酸―水(2:1:1)…
0.10 11 アミノ酸組成 6規定塩酸で110℃、16時間分解し、アミノ
酸分析計で分析した結果、アスパラギン酸、ス
レオニン、リジン、グリシン、ロイシン、イソ
ロイシン、中性未知アミノ酸2種類および塩基
性未知アミノ酸1種類検出され、その含有比は
2:1:3:7:1:2:1:1:1であつ
た。 12 塩基性、酸性、中性の区別 高圧紙電気泳動を以下の条件で行つた。PH
6.4,3500V,30分泳動し、陰極に3.1cm移動し
た。このときアラニンは1.5cm、アルギニン
12.3cm陰極に移動した。 以上の結果、本物質は塩基性物質であること
を示している。 本BN―240―B物質の各種微生物に対する活性
は第1表に示した通りで、抗菌剤として有用であ
る。 またマウスを用いた急性毒性試験の結果50mg/
Kgを静脈内投与してもマウスは全例生存してい
た。 以上の諸性状から明らかなように、本BN―240
―B物質はペプタイド系抗生物質であり、既知抗
生物質に一致するものがなく、BN―240―B物質
は新規な抗生物質であると認められる。また化学
合成化合物中にも本BN―240―B物質に該当する
ものはない。
【表】
【表】 次に本発明の実施例を記載するが、これらは単
なる例示であつて、なんら本発明を制限するもの
ではない。 (実施例 1) 500ml容坂口フラスコ20本に大豆粕1%、グル
コース2%、ペプトン0.5%、塩化ナトリウム0.5
%、塩化アンモニウム0.2%、炭酸カルシウム0.3
%を含有する液体培地を100mlずつ分注して綿栓
を施し、120℃、10分加圧滅菌し、FERM―P
4994株の斜面培養より一白金耳ずつ植菌した。28
℃、2日間振盪培養してBN―240―B物質を含有
する培養液1.8lを得た。 この培養液から固形分を別し、液をダイヤ
イオンHP―20(三菱化成社製のカラムに通し、
有効成分を吸着させた。 これを水洗したのち50%アセント水で溶出し
た。溶出された活性区分を集め、減圧濃縮し、約
3gの褐色粗粉末を得た。この粗粉末を水に溶解
し、CM―セフアデツクスC―25(フアルマシア
社製)のカラムに通し有効成分を吸着させた。 これを水洗したのち、0.2モル塩化ナトリカム
溶液で溶出した。この溶出液を再びダイヤイオン
HP―20(三菱化成社製)のカラムに通し有効成
分を吸着させた。該カラムを水洗したのち50%ア
セトン水で溶出し、活性区分を集め減圧濃縮し約
720mgの粗粉末を得た。この粗粉末を少量の水に
溶解し、セフアデツクスG―10(フアルマシア社
製)のカラムにのせ、水で展開し、活性区分を集
め凍結乾燥し約110mgの白色粉末を得た。 (実施例 2) 大豆粕1%、グルコース2%、ペプトン0.5
%、塩化ナトリウム0.5%、塩化アンモニウム0.2
%、炭酸カルシウム0.3%、消泡用シリコン0.03
%を含む培養基20を30容培養槽に仕込んで
120℃、10分殺菌し、冷却後、あらかじめ同培地
にて2本の坂口フラスコ2日間前培養した
FERM―P 4994株の種菌を培養槽に植菌し
た。 28℃にで通気撹拌培養(通気量20/分,撹拌
数200r.p.m)し、培養2日でBN―240―B物質を
含有する培養液16を得た。 この培養液から固形分を別し、液をダイヤ
イオンHP―20(三菱化成社製)のカラムに通
し、有効成分を吸着させた。 これを水洗したのち50%アセトン水で溶出し、
溶出された活性区分を集め減圧濃縮し約28gの褐
色粗粉末を得た。 この粗粉末を水に溶解し、CM―セフアデツク
スC―25(フアルマシア社製)のカラムに通し、
有効成分を吸着させた。これを水洗したのち0.2
モル塩化ナトリウム溶液で溶出した。この溶出液
を再びダイヤイオンHP―20(三菱化成社製)の
カラムに通し、有効成分を吸着させた。該カラム
を水洗したのち50%アセトン水で溶出し、活性区
分を集め減圧濃審縮し約6.8gの粗粉末を得た。 この粗粉末を少量の水に溶解し、数回に分けて
セフアデツクスG―10(フアルマシア社製)のカ
ラムにのせ、水で展開し、活性区分を集め凍結乾
燥し約1gの白色粉末を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図はBN―240―B物質の紫外部吸収スペク
トルであり、本物質を550mcg/mlの濃度に溶解
し水イ,0.1規定塩酸ロ,0.1規定カ性ソーダーハ
で測定したものである。第2図はBN―240―B物
質の赤外部吸収スペクトルであり、臭化カリウム
に混合し錠剤にして測定したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の特性を有する新抗生物質BN―240―B
    物質 炭素44.22%、水素6.38%、窒素17.41%、酸素
    31.99%(差)であり、水での紫外部吸収が第1
    図に、臭化カリウム錠での赤外部吸収が第2図に
    示す如きスペクトルを有し、ニンヒドリン、ビウ
    レツト反応で陽性、フエーリング、塩化第2鉄反
    応で陰性を示し、酸化水分解によりアスパラギン
    酸、スレオニン、リジン、グリシン、イソロイシ
    ン、ロイシン、未知アミノ酸3ケが検出される 2 エルビニア属に属するBN―240―B物質生産
    菌を培養し、培養物からBN―240―B物質を採取
    することを特徴とする新抗生物質BN―240―B物
    質の製造法。
JP8023879A 1979-06-27 1979-06-27 Antibiotic substance bn-240-b and its preparation Granted JPS565495A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8023879A JPS565495A (en) 1979-06-27 1979-06-27 Antibiotic substance bn-240-b and its preparation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8023879A JPS565495A (en) 1979-06-27 1979-06-27 Antibiotic substance bn-240-b and its preparation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS565495A JPS565495A (en) 1981-01-20
JPS6135832B2 true JPS6135832B2 (ja) 1986-08-15

Family

ID=13712745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8023879A Granted JPS565495A (en) 1979-06-27 1979-06-27 Antibiotic substance bn-240-b and its preparation

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS565495A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02147508U (ja) * 1989-05-16 1990-12-14
JPH056115Y2 (ja) * 1988-02-26 1993-02-17

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH056115Y2 (ja) * 1988-02-26 1993-02-17
JPH02147508U (ja) * 1989-05-16 1990-12-14

Also Published As

Publication number Publication date
JPS565495A (en) 1981-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2873340B2 (ja) 抗生物質tan―1057,その製造法および用途
CA1175763A (en) Antibiotic bmg162-af2, a process for production thereof, and antitumor drug containing said new antibiotic as active ingredient
JP4054576B2 (ja) 抗生物質トリプロペプチン類およびその製造法
JPS6135832B2 (ja)
JP3428078B2 (ja) ビオチンの製造方法および使用される微生物
US4169889A (en) Antibiotic bn-200 substance and process for production thereof
US4950605A (en) FR-900493 substance, a process for its production and a pharmaceutical composition containing the same
JP2640932B2 (ja) Tan−866、その製造法および微生物
JPS61101501A (ja) 制癌作用を有する多糖及びその製法
JPS5811838B2 (ja) シンコウセイブツシツ bn−165 ブツシツノ セイゾウホウ
JP4235298B2 (ja) 抗生物質パレイン酸aとその製造法
JPS6143036B2 (ja)
JPS6250474B2 (ja)
JPS6122955B2 (ja)
JPS58164561A (ja) 新生理活性ペンタペプチド及びその製造法
JPS6147491A (ja) 抗生物質,その製造法および微生物
JPS5934895A (ja) プルマイシン製造法
JPS5928481A (ja) 抗生物質y−02039hおよびその製造法
JPS61199797A (ja) 新規化合物アデクロリンおよびその製造法
JPS6210229B2 (ja)
JPH0479892A (ja) Fr901228物質の製造方法
JPS5946502B2 (ja) 新規抗生物質ポリミキシンt↓1
WO1985000607A1 (en) Antibiotic tan-542 and process for its preparation
JPS6172789A (ja) 7−ホルミルアミノ−セフエム化合物およびその製造法
JPH07241191A (ja) 新規なペプチダーゼ