JPS6135433Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は清掃が容易になるよう、肉屑シユート
を取付けたミートスライサに関するものである。

従来ミートスライサでは、食肉のスライス作業
に伴い、肉屑（肉片・脂肪・肉汁等）が機体各部
に付着する為、水を含ませた布・ブラシを使用し
たり、直接水・湯などを機体各部にそそいで清掃
しているが、これら水や肉屑は大半フレーム上部
平面部に落下する。このフレーム上面は、製造上
の理由、及び清掃を容易にする為、なるべく突
起・凹凸を少なく平担に製作されており、落下し
た水・肉屑は周囲に流れ出して、機体側面を伝わ
り床まで流れ落ちて散乱し、清掃作業が困難にな
ると共に、機体・作業場が汚損されて、極めて不
衛生になりがちであつた。

本考案の目的は、ミートスライサ清掃時、水や
肉屑の散乱を防止して、機体・作業場を衛生的に
保ち、併せて清掃作業を容易に行う事である。

本考案では、フレーム側面に、樋状のシユート
を一定方向に傾斜をつけて装着し、流れ落ちる
水・肉屑等をこのシユートで受止めて、側面へ流
れ落ちる事を防止し、更にシユート末端の開口部
直下の床に、バケツ等の容器を置いて、水・肉屑
等が床に散乱する事も防止するものである。ま
た、シユートは取外しを簡便にして、シユート自
体の清掃も容易に出来るようにする。

フレーム上部平面部には、通常、肉箱往復のレ
ールが２本、平行に設置され、このレールが壁と
なる為、水・肉屑はレールと直交する機体側面へ
のみ流れてくるので、シユートはこの側面へ装着
しても、充分目的は達成される。

以下に本実施例について説明すれば、第１図に
おいて、フレーム１側面部に、回転刃物３を備え
た刃物支持部４を設けるとともに、フレーム１の
上部平面部２にはレール５を設置する。前記レー
ル５上には第２図Ａ・Ｂ矢印方向に往復動すると
ともに食肉塊６をのせる肉箱７を設け、肉のスラ
イス作業を行う。このスライス作業に伴い、回転
刃物８・肉箱７等に肉屑が付着し、清掃の水と共
に上部平面部２に落下する。この時レール５があ
る為、水・肉屑はほとんどＡ・Ｂ矢印方向に流れ
出すので、第１図の位置にシユートを設置すれ
ば、水・肉屑はこのシユート８に流れ落ち、更に
傾斜に従つて床面に置かれたバケツ９に落下す
る。本実施例ではシユートは１ケ所であるが、
Ａ・Ｂ矢印方向に２ケ所、又はフレーム側面全周
に設置すれば、より効果がある。

第３図において、シユート８に、ネジ１０の頭
より大きい丸穴Ｃと溝Ｄを組合せた取付穴を設け
ておき、ネジ１０を少しるめて丸穴Ｃとネジ１０
の中心が一致するようシユート８を持上げれば、
ネジ１０の頭が丸穴Ｃを通るのでシユート８を容
易に取外すことが出来る。この取付穴をシユート
８の両側面に明けておけば、シユートの反転取付
も容易である。

本考案ではシユートの一端を開放して床に設置
した容器へ、水・肉屑が落下するようにしたが、
スライサの稼動状況により、水・肉屑が少量の場
合は、シユートを樋状とせず細長い箱状として
も、本考案の目的は達せられる。即ち水・肉屑を
この箱に落下させてためておき、しかる後、箱を
取外してたまつた水・肉屑を捨てれば、シユート
の場合と同様、清掃は容易で、機体・床を汚損し
ない。

本考案のごとくスライサ機体のフレーム側面
に、肉屑シユートを設置することにより、清掃時
の水・肉屑をこのシユートに集めて、床面の容器
に落下させることが出来るので、清掃作業が容易
になり、機体・作業場を極めて清潔・衛生的に保
つことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になる肉屑シユート付ミートス
ライサの、一実施例を示す正面図、第２図はその
側面図である。第３図はシユートの取付方法の一
実施例を示す側面図、第４図はその−縦断面
図である。 図において、１はフレーム、２は上部平面部、
３は回転刃物、４は刃物支持部、５はレール、８
は食肉塊、７は肉箱、８はシユート、９はバケ
ツ、１０はネジである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレーム側面部に、円盤状回転丸刃物を備えた
   刃物支持部を設けるとともに、フレーム上部平面
   部にはレールを設置し、前記レール上に肉箱を刃
   物に対して平行に往復動させて、肉をうす切りす
   るミートスライサにおいて、フレーム側面に、取
   外し自在な樋状の肉屑シユートを付設したことを
   特徴とする肉屑シユート付ミートスライサ。