JPS6135312Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプレスにおけるジグザグエアーフイー
ダの２段階送り装置に関するものである。

従来、エアーフイーダにジグザグ送り機能をも
たせることにより材料の歩留は向上するがエアー
フイーダの送りの量が一定であるため必ずしも満
足のいく結果とはならない。

特に第１図、第２図に示すようなブランク１，
２の打抜きの場合従来の送りピツチP₁の１段階送
りの２個取りを示すＡ，Ｂよりも送り量を送りピ
ツチP₁，P₂の２段送階送りで行なうA′，B′の方
が同じ２個取でも歩留がＡ，A′の場合は２％、
Ｂ，B′の場合は12％向上する。そこで本装置は従
来のジグザグの機能に加えてエアーフイーダの送
り量をこのように２段階のピツチP₁，P₂に切換え
られるジグザグ送り装置を提供せんとするもので
ある。

本考案を一実施例の図面に基いて説明する。

第３図、第４図において、材料３をクランプ
し、エアーシリンダ４によりガイドロツド２６に
ガイドされ所定のピツチで移動する移動クランパ
５と、移動クランパ５が材料を送給し終つてから
戻る毎に材料を一時クランプする固定クランパ６
をもつた従来のエアーフイーダ７を矢印Ｆにて示
す材料の送給方向に直角な矢印Ｇにて示す方向に
ジグザグシリンダ８を介してジグザグに摺動自在
に設け、該エアーフイーダ７の移動クランパ５の
通路に、ピストンロツド９の先端をストツパ１０
として出没自在としたストツパピストンシリンダ
１１をエアーフイーダ７の本体７ａに架設したガ
イドロツド１２に案内され摺動自在で、該ガイド
ロツド１２に嵌装した分割ストツパ１３により位
置決めされ、設けられている。また移動クランパ
５が材料をクランプする位置を規制するためのス
トツパ１４がガイドロツド２６に架装されてい
る。

またプレスには第５図、第６図に示す如く上死
点では、ジグザグストロークを開始とストツパ１
０の上昇、下降を、クランク角90゜では、エアー
フイーダ７の移動クランパ５の戻り開始を、クラ
ンク角270゜では、エアーフイーダ７の移動クラ
ンパ５の材料送り開始をさせるためのロータリカ
ムリミツトスイツチ（図示せず）とプレス１回転
に対し1/2回転するジグザグストローク用のカム
１５を設け、該カム１５のカム部１５ａに当接し
て作動する切換弁１６，１７と該切換弁１６，１
７に作動され、ジグザグシリンダ８とストツパピ
ストンシリンダ１１を作動させるエア作動の切換
弁１８とエア源１９よりのエア圧をコントロール
するレギユレータ２０，２１と、エアーオイルタ
ンク２２と、該エアーオイルタンク２２からジグ
ザグシリンダ８とストツパピストンシリンダ１１
のピストンの戻り用として使用する低圧オイル常
時供給用のスピードコントロールバルブ２３とス
トツプバルブ２４及びドレーンコツク２５とを連
結し配管してなるエアーと油圧の供給回路を設け
ておく。

次に本考案の作用について説明する。

第３図、第４図、第５図において、エアーフイ
ーダ７にストツパ１０をS₂の位置に設定し、今ス
トツパ１０が下降しておりエアーフイーダ７の移
動クランパ５の端５ａがS₁の位置にありとする。
このときエアーフイーダ７はＭ点にある。ここで
プレススライドが下死点（180゜）を過ぎ270゜に
なるとロータリカム（図示せず）の信号によりエ
アーフイーダ７の移動クランパ５は位置S₁から位
置S₃へ送り量P₁の送りを行なう。

次に上死点（０゜）になるとカム１５の凸部１
５ａに当り、切換弁１６が通じて切換弁１８が切
換りジグザグシリンダ８にエアーが送られ、ジグ
ザグシリンダ８が作動して、エアーフイーダ７が
位置Ｍから位置Ｎに移動すると同時に、ストツパ
ピストンシリンダ１１にもエアーが送られてスト
ツパピストンシリンダ１１が作動し、ストツパ１
０が上昇する。そして90゜になるとロータリカム
信号によりエアーシリンダ４が作動しエアーフイ
ーダ７の移動クランパ５は戻り開始となるが、ス
トツパ１０は上昇しているのでストツパ１０に当
りS₂の位置に止る。次に270゜の位置にくると、
ロータリカム信号により位置S₂から位置S₃送り量
P₂の送りを行なう。さらに上死点へくると、切換
弁１７が通じて切換弁１８が切換り替つてエアー
オイルタンク２２からスピードコントロールバル
ブ２３を介して低い常圧のオイルがジグザグシリ
ンダ８に供給されエアーフイーダ７は位置Ｎから
再び位置Ｍへ戻る。と同時にストツパピストンシ
リンダ１１も同様に作動されストツパ１０が降下
する。そして90゜になるとロータリカム信号によ
りエアーシリンダ４が作動し、移動クランパ５は
最初の状態に戻り、このサイクルを繰返すことに
なる。ここでカム１５はプレス１回転に対して1/
２回転する様にしておく。この様にすればジグザ
グしながらエアーフイーダ７は送り量P₁，P₂の２
段階の送りが可能となり、異形状ブランクに対し
て前述のとおり歩留の向上が計れる。

上述せる構成と作用を有する本考案によれば、
第１図、第２図のように製品を斜めに配列するこ
とによりＡとA′とでは約12％、ＢとB′とでは２
％と歩留が向上し斜め取りがすぐれている。この
ように製品を斜にとらさざるを得ない場合など２
段階送りにすることにより歩留りのよい材料取り
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は材料の定ピツチ送りと２段階
送りとの材料歩留り向上の例説明図、第３図は本
考案の一実施例の平面図、第４図は第３図のＣ−
Ｃ断面図、第５図は本考案に使用されるプレスロ
ータリカムによるプレスのサイクルの作動タイミ
ング図、及びジグザグシリンダ８によるエアーフ
イーダ７の位置Ｍと位置Ｎとの間を移動するジグ
ザグストロークＳと、P₁，P₂のエアーフイーダの
２段階送りを示した簡略図、第６図は本考案にて
使用するジグザグシリンダ８とストツパピストン
シリンダ１１作動用のエアー圧及び油圧の供給系
統図。 １はブランク、２はブランク、３は材料、４は
エアーシリンダ、５は移動クランパ、６は固定ク
ランパ、７はエアーフイーダ、８はジグザグシリ
ンダ、９はピストンロツド、１０はストツパ、１
１はストツパピストンシリンダ、１２はガイドロ
ツド、１３は分割ストツパ、１４はストツパ、１
５はカム、１６は切換弁、１７は切換弁、１８は
切換弁、１９はエアー源、２０はレギユレータ、
２１はレギユレータ、２２はエアー・オイルタン
ク、２３はスピードコントロールバルブ、２４は
ストツプバルブ、２５はドレーンコツク、２６は
ガイドロツド、２７は回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板材をプレス機械に送給するエアーフイーダに
   おいて、板材の送給方向と直角方向に摺動自在に
   エアーフイーダを設け、該エアーフイーダの本体
   に、該エアーフイーダの移動クランパの通路に出
   没自在の第１ストツパを設け、該第１のストツパ
   の他に、前記移動クランパが戻り行程において前
   記第１のストツパを通りすぎた位置で当接する第
   ２のストツパを設けたことを特徴とするジグザグ
   送り装置。