JPS6134825Y2 -

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【考案の詳細な説明】本案は開口を下方に向けた横断面コ字形のハウ
ジング本体１と、その内側に嵌合した横断面コ字
形の底蓋２との間に数相の帯状導体３を収容した
防水型のバスダクトに関するものである。

従来のこの種のバスダクトにおけるハウジング
本体１と底蓋２は、第３図に示すように、両部材
１，２が重なり合つた部分をビス４で締付けて固
着している。

そのため導体３及び絶縁支持物５の重量が底蓋
２を経てビス４に掛かる。即ちビス４に対しせん
断方向に力が加わり、ビス４が曲がつて締付けが
ゆるむおそれがある。

又ハウジング本体１の外側面を伝つて流れる水
が、ビス締付部の透き間から毛細管現象によつて
ハウジング内に浸入し、バスダクトの使用・不使
用等による温度変化で結露して、短絡・地絡等の
事故の原因となる。

本案は防水型バスダクトにおける上記の問題点
を解決するために提案されたもので、ハウジング
本体１の天井に雌雄一対のねじ部品の一方の部品
を植設し、そのねじ部品に対し他方のねじ部品を
底蓋２の外側で螺合することによりハウジング本
体１と底蓋２を固着したことを要旨とする。

上記本案を実施した具体的実施例について説明
すると、第１図は絶縁被覆６を施した導体３を上
下重ねてハウジング本体１とコ字形の開口を上向
きにした底蓋２との間にはさんだもので、その導
体３の左右の空所において、長ナツト７の一端を
ハウジング本体１の天井に溶接Ｗにより植設して
いる。

そして底蓋２にあけたボルト穴８を通して底蓋
２の下からボルト９を長ナツト７にねじ込んで底
蓋２をハウジング本体１に固着している。

ハウジング本体１の両側面１Ａ，１Ａは、ボル
ト９の頭をかくし得る高さに形成されている。

第２図は裸導体３を絶縁支持物５で支持してハ
ウジング本体１と底蓋２の間に収容した空気絶縁
型のバスダクトで、ハウジング本体１の両側面１
Ａ，１Ａの下端１Ｂ，１Ｂは内側に折曲がつてい
る。底蓋２はコ字形の開口を下向きにして嵌合し
ている。

そして最外側の導体３とハウジング本体１の側
面１Ａの間において、絶縁支持物５を貫いてスタ
ツドボルト９１の基部（頭付ボルトの場合はその
頭部）をハウジング本体１の天井に溶接Ｗ等によ
り植設している。

底蓋２のボルト穴８から下方に突き出たボルト
９１のねじ部にナツト７１をねじ込んで底蓋２を
ハウジング本体１に固着している。

上記ボルト９１の周りには、絶縁パイプ１０を
はめている。

ハウジング本体１の両側面１Ａ，１Ａは、ナツ
ト７１・ボルト９１の下端及び底蓋２の両側面２
Ａ，２Ａをおおいかくす高さに形成されている。

本案防水型バスダクトは上記の構成であるか
ら、導体３及び絶縁支持物５等の重量は、雌雄一
対のねじ部品７，９（第１図例）又は７１，９１
（第２図例）によつてハウジング本体１に固着さ
れている底蓋２によつて支えられる。

即ち荷重はねじ部品の軸方向に加わるので、該
部品が曲がつたりゆるんだりすることがなくて、
導体サイズが大きくなつても十分支持できるもの
で、耐久性がある。

そしてハウジング本体１の天井に対するねじ部
品７，９１の固着は植設であるから、ハウジング
本体１の上面・側面には、ねじ穴等の水が浸入す
るような透き間は一切ない。

又底蓋２はハウジング本体１の内側に嵌合し、
その底蓋２とハウジング本体１との固着用ねじ部
品７，９（７１，９１）の緊締は底蓋２の下面で
行うから、ハウジング内に水が入ることがなくて
優れた防水効果を有し、構造・組立ても簡単であ
る。

なお、本案防水型バスダクトが配設の途中で垂
直に布設される所では、第２図鎖線示１１のよう
に、ハウジング本体１の開口をおおうカバー板を
固着するものである。カバー板１１とハウジング
本体１との接合部には、必要によりパツキンをは
さむ、或はシール剤を塗る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案バスダクトの一部縦断正面図、第
２図は他の実施例の一部縦断正面図、第３図は従
来例の斜視図。１はハウジング本体、２は底蓋、３は導体、５
は絶縁支持物、７，９（７１，９１）は雌雄一対
のねび部品、１０は絶縁パイプ。

【実用新案登録請求の範囲】