JPS6133612A - 調理用又は飲食用容器の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁誘導加熱調理器（以下単に電磁調理器と
称する）に用いて煮炊きすることが可能な非磁性金属を
主とする調理用又は飲食用容器の製造法に関するもので
ある。

〔従来、の技術〕

近時、調理において電磁調理器が普及しつ＼あり、これ
に用いる鍋、やかんなども出現しているが、その材質は
磁性金属である鉄、ニッケル、コパル、ト、およびそれ
らの合金（例えばステンレス）その他鉄はうろうなどで
あり、その内実用に供されているものは、鉄、ステンレ
ス、鉄はうろうにほぼ限定されている。

一方、か＼る鉄製品は重量が大きく、取扱いに不便であ
り、さびの発生や、金気による調理食品への移行の問題
があって、一般家庭では必ずしも歓迎されておらず、ア
ルミニウム製品や銅製品が軽量且つ美麗な点で依然とし
て主流を占めており、前記電磁調理器に用いるため、止
むを得ず鉄系の調理容器を用いている家庭が多い。

〔発明が解決しようとする問題点〕　　　　　　□前記
、アルミニウム製品や、銅製品は軽量でかつ美しく、使
い易さの点で優れており、又高い熱伝導性を持つことか
ら、その普及率は太きいが電磁調理器に使用出来ないこ
とが欠点である。

本発明者等は調理容器の底部外面に磁性金属である鉄板
を単なるスポット溶接によシ接合して電磁調理器に使用
することを試み、電磁調理器への使用は一応可能である
ことを認めたが、か＼る調理容器は、電磁調理器は勿論
のこと、ガスコンロや電熱コンロで使用する場合にも、
異種金属の貼り合せのため、加熱による底部の歪みが生
じ、これに起因して接合部のゆるみや、層間剥離の現象
が生じて熱効率の低下につながることを見出し、か＼る
問題解決のため引続く試験研究の結果、本発明を完成す
るに至った。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は非磁性金属で作られた容器の底部外面に磁性金
属板を接合するものであるが、該容器底部外面に、磁性
金属板金係止するための係止用突起を溶着し、又、磁性
金属板には上記係止用突起の挿入孔と、加熱時における
歪を吸収するための孔とを設は名か、又は係止用突起の
挿入孔と歪吸収用孔とを兼用せしめるかのいずれかによ
シ、係止用突起を挿入孔又は兼用孔に挿入した後、該突
起のカシメ、或はスポット溶接等によシ突起を利用して
磁性金属板を容器底部に係止するものである。

この場合、容器底部外面に、接合せんとする磁性金属板
を嵌合しうる凹陥部を形成し、この凹陥部に前記した係
止用突起を溶着して上記の通シの方法で磁性金属板を係
止することによシ、一層安定して係止することが出来る
。

本発明において、容器を構成する非磁性金属とは本来電
磁調理器に使用出来ない銅、アルミニウムなどよシなる
ものであ）、又磁性金属板は、鉄、ニッケル或はその合
金（例えばステンレス）を挙げることが出来る。容器底
部外面に形成する係止用突起は、一般に鉄系の材料で作
られた長さ１０ｍｍ以下、直径５〜１０ｗ程度の短杆が
好ましく使用され、これらの突起は容器底部外面に適宜
の数で分散してスポット溶接によシ溶着される 又磁性金属板に設けられる挿入孔又は兼用孔は、係止用
突起に合致して配設するもので６Ｄ、歪吸収用孔を別途
に設けるときは、か＼る挿入孔の間に適宜設けられる。

この様な磁性金属板は、その挿入孔又は兼用孔を容器に
設けた前記突起に挿通して係止するのであるが、これら
は突起のカシメ又は溶接により遂行される。

既述の通シ係止用突起の挿入孔と歪吸収孔とを兼用させ
るときの兼用孔は、次に述べる形式が推奨される。

即ち、牙４図に示す如く磁性金属板７の穴８の周囲を容
器の底部９に向けてテーパー状に拡開する様に仕上げて
突起１０の頂部をカシメ又は溶着するもので、磁性金属
板７と底部９との熱膨張差による歪の発生をこれにより
吸収することが出来る。又第５図に示す如く磁性金属板
１１の穴１２の周囲に放射状の切込み１３′ｆ：形成し
突起１４を挿入した後、突起の頂部をカシメ又は溶着に
よシ磁性金属板の放射状切込み以外の部分に係止するこ
とにより同様に歪の発生を防止することが出来る。

〔作用〕

上記の通り、容器に突起を設け、この突起を利用して磁
性金属板を係止することで電磁誘導加熱により充分効率
的な加熱が可能であシ、又歪吸収の為の孔を磁性金属板
に設けて容器に係止させることによシ、容器加熱時の異
種金属の熱膨張差（容器本体に銅を用い底部に鉄板を係
止したときは銅が鉄よりも熱膨張が大きく容器底部の鋼
材の熱膨張に鉄板が追従し切れず鋼材に歪が表われる。

）により生ずる歪をこの歪吸収用孔が吸収して底部の非
磁性金属に生ずる歪を防止するものである。

：実施例〕 以下に図面を引用して本発明を説明する。

矛１図は本発明方法の容器製造例を示した容器底部平面
図、第２図は２１図のＡ−Ａ断面図である。

これらにおいて底面径２００ｍ＋φの銅鋼１の底部外面
に深さ１ｍの凹陥部２を設け、この部分に６．４　ｍφ
高さ７．２篩の係止突起４の９ケをスポット溶接で取付
けた。一方鉄板３には係止用突起よシもや＼大きな径の
孔４′を配設し、又５．０鱈φの歪吸収孔６を設けた。

そして鉄板３を凹陥部２に嵌入することで突起４が挿入
孔５に挿入され、次いで突−起４の突出部をプレスして
カシメることによシ鉄板は銅鍋底部に密着して係止され
た。

上記のようにして得た鍋の使用前の鍋底の形について第
３図に示す過多、Ｘ方向とＹ方向との二方向（矢視の方
向）の表面凹凸形状を測定した。

測定機器は東京精密噛製三次元座標測定機７００−３Ｂ
型を用いた。

次いでこの鍋を用いて次の順序で試験を行なった。

１）電磁調理器による湯沸し試験。

鍋に水を２を入れて電磁調理器によシ加熱し、水が９０
℃に加熱される１での時間を測定し、更に２０分間加熱
し、とれを１０回繰返した。

２）ガスコンロによる湯沸し試験。

１）と同様の試験をガスコンロによって実施した。

３）空炊き試験 ガスコンロを用い内容物を入れずに約１分３０秒加熱し
鍋温壁部の温度が２００ｐに達した後加熱を中止した。

以上の試験を行ない、各試験時のＸ方向、Ｙ方向の歪量
（ｍ）　ｋ使用前の鍋を基準として比較した結果は下記
矛１表の通夛であった。

矛１表 （単位ｍＩ） 上表より電磁調理器およびガスコンロによる湯沸し試験
の鍋底の歪量は、０．２ｍ程度であり、この程度の変形
量では、電磁調理器の熱効率には影響がないと考えられ
る。又ガスコンロによる空炊き試験では、変形量０．５
■程であるが、電磁調理器における熱効率の低下は僅少
と考えられる。

〔発明の効果〕

本発明方法によれば、容器の底部外面に設けた突起を利
用して非磁性金属の容器本体に磁性金属板を係止するこ
とにより、本来軽量かつ美麗ではあるが電磁調理器には
不向きであった銅やアルミニウムの容器を電磁調理器に
も使用出来るようにした点で優れたものである。

又、磁性金属板に歪吸収のだめの孔を設けることによシ
非磁性金属の容器と磁性金属板との熱膨張差による歪の
発生を吸収して電磁調理器は勿論、ガスコンロ、電熱コ
ンロなどの現在一般に使用される調理用加熱器具のいず
れにも充分な耐久性を確保することが出来るものである
。

更に容器底部が二重の層構造であることにより、容器の
取扱いに際しての損傷にも充分に耐え、又この部分から
の熱放散が少く、これらの点で本発明は優れたものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明方法の容器製造例を示した容器底部平
面図、矛２図は矛１図Ａ−Ａ断面図である。又矛３図は
、本発明方法で得た容器底部の歪測定法の説明図である
。 又矛４図は本発明方法による磁性金属板の係止の態様を
示した縦断面図、第５図は同じく他の態様を示した平面
図である。 ｌ・・・・・・容器　　　　　　２・・・・・・凹陥部
３・・・・・・Ｊｉｔ性＆為板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　非磁性金属で作られた容器の底部外面に磁性金属板
   を接合することからなり、該容器の底部外面に係止用突
   起の複数を分散して溶着する一方、磁性金属板に上記係
   止用突起の挿入孔と歪吸収孔又は、それらの兼用孔を分
   散配設し、容器の係止用突起を磁性金属板の前記挿入孔
   又は兼用孔に挿入し、該突起を用いて磁性金属板を容器
   底部外面に係止することを特徴とする調理用又は飲食用
   容器の製造法。