JPS6132534Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は食肉等の要冷蔵商品の良好な配列或い
は内部の清掃が簡単にできるよう前面部を開閉で
きるように成した冷蔵シヨーケースの前面扉の連
結構造に関するもので、重量の大きい前面扉を堅
固に支持できてその開閉作動を安定確実にできる
ものを提供することを目的とするものである。以
下、本考案の詳細を図示実施例について説明す
る。第１図乃至第３図に示す本例の長さ２ｍ或い
はそれ以上の冷蔵シヨーケースＳにおいて、１は
ケース本体、２はわん曲した透明ガラス板Ｇを枠
材２ａに装着した前面扉、３は前面扉２と平行で
且つそれとほぼ同じ長さの連結管であつて、ケー
ス本体１の底部を形成する鋼板製基台１ａの前面
に突設したヒンジ１ｂに軸受１ｃを介して回動可
能に支持されている。該連結管３内には両端から
夫々板バネ４，４が挿入してあり、その挿入端４
ａ，４ａを連結管３に溶接固定すると共に他端を
摺動子５，５に固定している。摺動子５には連結
管３の回転に支障がないようコロ６，６が介在さ
せてあり、また夫々の摺動子５には摺動子５を固
定するための係合材７を嵌合して係合材７の他端
を基台１ａに係止させている（第３図参照）。な
お予め板バネ４を若干ねじつた状態として配置す
ることにより前面扉２をケース本体１に弾着させ
た閉状態としている。８は連結管３に嵌合して溶
接固定したアームであり、その上端を枠材２ａと
ボルト、溶接等で連結して前面扉２と固定してい
る。このため前面扉２と連結管３とはアーム８，
……を介して一体であり、一体に作動するもので
ある。またアーム８の後部には前面扉２の開状態
を適宜な位置で停止させるストツパ８ａが連設し
てある。なお該ストツパ８ａは基台１ａと係止す
るものであり、その基台１ａとの当接面８ｂを傾
斜させて基台１ａに当接面８ｂの全面で当接係止
できるようにしている。

本例はこのように構成したため、弾着した閉状
態から前面扉２の上端把持部２ｂを持つて前方に
開くとアーム８，……を介して連結管３も一体に
回動する。この際板バネ４の一端は固定されてい
るため板バネ４がねじられるが、前面扉２の重量
が板バネ４の復元力に勝つため、アーム８，……
に連設したストツパ８ａが基台１ａに当接してア
ーム８，……の回動が停止させられるまで前面扉
２が連結管３を支軸として開くのである（第１図
仮想線参照）。次に前面扉２を閉める場合は前面
扉２の上部をケース本体１の方に押せば板バネ４
の復元力と相俟つて簡単に閉状態にすることがで
きる。

このように本例によると前面扉２が支軸となる
連結管３と一体に固定されているため補強されて
堅固になり、重量の重い前面扉２が開閉動作によ
りねじれることがなく、気密性や開閉作動を確実
に行うことができるのである。したがつて前面扉
を開くことができるため、前面から商品を陳列し
或いはケース内の清掃が簡単にできるのである。
この点、従来では後扉を開閉して行なつていたた
め手間がかかり面倒な作業であつた。なお、本例
においても商品の取り出しについては後扉を開閉
させて行うことは従来と同様である。

本例は上記のように構成したが本考案において
はこれに限定されず、例えば前面扉の形状は問わ
ない。また連結管とアーム及び前面扉の各固定手
段も任意である。さらにストツパの形状も問わ
ず、ストツパを連結管に連設してもよい。なお介
在させるアームの個数も適宜であるが少なくとも
両側部には必要である。また連結管も支軸の作用
を果せば管状でなくてもよい。さらに前面扉の開
閉の手段については手動、自動を問わず油圧シリ
ンダ等を用いてもよい。要するに本考案は開閉可
能な後扉を有すると共に前面を開口させた冷蔵シ
ヨーケース本体と該前面開口部を被覆する透明体
の前面扉とから成る冷蔵シヨーケースにおいて、
前面扉と平行で且つそれとほぼ同じ長さの連結管
をケース本体の前面底部で回動可能に支持し、該
連結管と前面扉とを両側端部を含む複数個のアー
ムを介して一体固定すると共にケース本体の一部
と係止するストツパを該アーム或いは連結管に連
設したことを特徴とする冷蔵シヨーケースにおけ
る前面扉の連結構造である。

したがつて本考案によると、前面扉の開閉の支
点部として一体の長い連結管を用い且つ該連結管
とアームを介して前面扉が一体構造のため前面扉
が堅固な構成となり、このためたび重なる開閉作
動によつても重量の重い前面扉がねじれることが
なく良好な気密状態が確保できると共に連結管も
一体に回動するため前面扉の開閉作動が円滑とな
ることの効果が大きく、またアームを介在させて
いるため連結管と前面扉の間の間隙Ｅに作業者の
出入りが可能となつてシヨーケースの清掃や商品
配列作業が容易にできる利点もあり、重量の重い
前面扉を有する冷蔵シヨーケースとして最適の考
案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す冷蔵シヨーケ
ースの縦断側面図、第２図はその要部の拡大斜視
図、第３図はその要部の拡大縦断正面図である。 １：ケース本体、１ａ：基台、２：前面扉、
３：連結管、８：アーム、８ａ：ストツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉可能な後扉を有すると共に前面を開口させ
   た冷蔵シヨーケース本体と該前面開口部を被覆す
   る透明体の前面扉とから成る冷蔵シヨーケースに
   おいて、前面扉と平行で且つそれとほぼ同じ長さ
   の連結管をケース本体の前面底部で回動可能に支
   持し、該連結管と前面扉とを両側端部を含む複数
   個のアームを介して一体に連結固定すると共に前
   面扉が所定以上に開かないようケース本体の一部
   に係止するストツパを該アーム或いは連結管に設
   けたことを特徴とする冷蔵シヨーケースにおける
   前面扉の連結構造。