JPS6132458Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、光学読取りカードのマーク記入欄
への正確なマーク記入およびマーク記入後のマー
ク位置の確認を容易に行うことができるよう構成
した光学読取りカードに係わる考案である。

従来、マークを光学的に読取り、データを入力
するために用いられている光学読取りカードは第
１図に示す如く、カード２の端部に沿つてマーク
読取り位置を検知するための複数のタイミングマ
ーク３と、このタイミングマーク３各々に対応し
て複数のマーク記入欄４からなるマーク記入欄群
４０が設けられている。このマーク記入欄群４０
内の各マーク記入欄４にはそれぞれ「０」から
「９」までの異なる数字で、線の太さ、傾斜、色
彩等の表現形態を同一にして構成されたマーク記
入表示５０が設けられているものである。

また、マーク記入表示５０は第１図の数字以外
にも、片仮名、アルフアベツト等の文字または記
号等により表示されたものも使用されており、こ
の場合においても第１図の数字と同様にマーク記
入欄毎に異なる文字または記号が同一の表現形態
により構成されたマーク記入表示が設けられてい
るものである。

上述の構成からなる従来の光学読取りカードに
おいては、マーク記入欄群４０内のマーク記入欄
４には、マーク記入欄４毎に「０」、「１」、「２」
…「７」、「８」、「９」の如く異なる数字または文
字、記号等によりマーク記入表示５０が施されて
いるとは言え、一枚のカード上に多数のマーク記
入欄群４０が設けられ、各マーク記入欄群４０内
のマーク記入表示５０が同一の表現形態、すなわ
ち、線の太さ、傾斜等の表現形態において同じで
あるため、マーク記入時にはマーク記入表示５０
に示された文字、数字、記号そのものの形を認識
してマーク記入表示５０を選定しなければならな
いものであり、マーク記入の位置を捜し出すにお
およその位置を把握するにも目安ガイドとするも
のがなく、「４」とか「８」とかと言うマーク記
入表示そのものを一々順に目で追いながら位置確
認およびマーク記入を行わなければならないの
で、マーク記入表示の選定に手間取るばかりか、
マーク記入時に目のちらつき、錯覚等により不適
当なマーク記入欄へマークを記入したり、また、
マーク記入後のマーク確認も手間取る等カード取
扱いにおいてはなはだ効率の悪いものであつた。

そこでこの考案は従来の光学読取りカードの欠
点を除去、改善し、迅速かつ正確にマーク記入お
よび記入後のマーク確認を容易に行うことのでき
る光学読取りカードを提供するものである。

次に、この考案を一実施例たる図面に基づき説
明する。

この考案の光学読取りカード１は、第２図に示
す如く、カード２の表面側の下端部に沿つて複数
のタイミングマーク３を設け、各タイミングマー
ク３に対応してタイミングマーク３側から順に
「９」から「０」の異なる数字で表示されるマー
ク記入表示５０を有するマーク記入欄４の集合か
らなるマーク記入欄群４０を設けてなるものであ
る。

そして、上記マーク記入欄群４０内の「０」か
ら「９」までの数字が表示されたマーク記入表示
５０のタイミングマーク３側から偶数番目に位置
するマーク記入表示５０に示される数字、すなわ
ち、「８」、「６」、「４」、「２」、「０」の数字の
形
態を線の太さ、傾斜において同じに表現し、タイ
ミングマーク３側から奇数番目に位置するマーク
記入表示５０に示される数字、すなわち、「９」、
「７」、「５」、「３」、「１」の数字を線の太さにお
ける表現形態において、偶数番目の「８」、
「６」、「４」、「２」、「０」の数字よりも太線で表
現し、奇数番目のマーク記入表示５０と偶数番目
のマーク記入表示５０とがその表現形態において
容易に識別できるよう構成してなるものである。

なお、上述の実施例においては、奇数番目のマ
ーク記入表示の数字を偶数番目のマーク記入表示
の数字よりも太線で表現した場合についての説明
であるが、他の実施例においては、偶数番目のマ
ーク記入表示の数字を奇数番目のマーク記入表示
の数字より太線で表現するなど、この考案におい
ては、偶数番目のマーク記入表示と奇数番目のマ
ーク記入表示とがその表現形態において容易に識
別できるよう太さ、傾斜等の表現形態を異にして
構成することが肝心である。

以上述べた如く、この考案の光学読取りカード
は、マーク記入欄のマーク記入表示の表現形態を
隅数番目と奇数番目とにおいて異なる構成とした
ので、一見するだけで表現形態の相違によりマー
ク記入欄およびマーク記入表示内容全体の位置把
握が容易に行えると共にマーク記入欄群内のマー
ク記入表示が一つおきに強調されることになるの
で、マーク記入欄群の何行目にどのマーク記入表
示が属するかを容易に知ることができ、また、狭
い間隔で多数配置されたマーク記入表示を読み取
るにも目のちらつき、位置の錯覚が緩和されるの
で読み誤りを防止し、正確なマーク記入および記
入後のマーク位置の確認が容易に行えると共に眼
の疲労の低減にも寄与することができるものであ
る。

さらに、この考案によれば、従来のマーク記入
欄の配置間隔より狭い間隔でマーク記入欄を配置
しても、マーク記入表示の認識、マーク記入等に
おいて支障を来たすことがないので、カード面の
マーク記入欄の占める面積を縮少するとができ、
したがつて限られたカード面を有効に利用するこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の光学読取りカードを示す表面
平面図。第２図は、この考案の光学読取りカード
を示す表面平面図。 １……この考案の光学読取りカード、２……カ
ード、３……タイミングマーク、４……マーク記
入欄、４０……マーク記入欄群、５０……マーク
記入表示。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カード所定端部に沿つて設けられた複数のタイ
   ミングマークと、各タイミングマークに対応した
   複数のマーク記入欄からなるマーク記入欄群とか
   らなり、マーク記入欄群内のマーク記入欄にはマ
   ーク記入欄毎に文字、数字、記号等異なるマーク
   記入表示を設け、マーク記入欄群内のマーク記入
   表示は奇数番目と偶数番目とにおいてその表現形
   態を異にしてなる光学読取りカード。