JPS6132383B2 - - Google Patents

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JPS6132383B2
JPS6132383B2 JP54060713A JP6071379A JPS6132383B2 JP S6132383 B2 JPS6132383 B2 JP S6132383B2 JP 54060713 A JP54060713 A JP 54060713A JP 6071379 A JP6071379 A JP 6071379A JP S6132383 B2 JPS6132383 B2 JP S6132383B2
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JP54060713A
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Kyoyuki Esashi
Hisamori Kono
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Sumitomo Special Metals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、高透磁率磁性合金に関し、特に本発
明は、センダスト系高透磁率磁性合金に関するも
のである。 先行技術として、特許第120006号には、Si6〜
12%、Al3〜10%、残部鉄を主成分として含有
し、殆ど炭素を含有しない磁性合金が高い導磁率
を有し、ヒステリシス損失が少く、かつ比抵抗が
高く、変圧器その他の電気機器等の材料特にロー
デイングコイル用鉄心等として有益な磁性合金で
あるとして、本来のセンダスト合金が記載されて
いる。 さらに特許第128161号には、このセンダスト合
金の非常に脆く、破砕し易い性質を利用し、鋳造
物を800℃〜1200℃の温度に数時間焼鈍した後
に、これを粉砕して使用する圧粉磁心の製造方法
が記載されている。 特許第133861号には、Si6〜12%、Al 3〜10
%、Fe81〜90%を含有し、炭素を殆ど含有しな
い3元系合金を100%とし、これに更に周期律表
の第7族及び第8族の元素であるMn2.0〜10%、
Co0.1〜20%、Ni0.1〜20%の1種或は2種以上を
総体として25%以下添加させた磁性合金であり、
高い初導磁率及び高導磁率を有し、脆弱にして、
圧粉磁心として好適なFe−Si−Al 3元系センダ
スト合金の電気抵抗を更に大としたセンダスト系
合金が記載されている。 また、特許第133862号には、前記成分範囲の
Fe−Si−Al 3元合金を100%とし、これに更に
周期律表の第6族の元素であるCr2.0〜20%、
S0.05〜2%、W0.1〜10%、Mo0.1〜10%の1種
或は2種以上を総体として25%以下添加させた磁
性合金であり、高い導磁率を有して脆弱にして、
圧粉磁心として好適なFe−Si−Al 3元系センダ
スト合金の電気抵抗を更に大としたセンダスト系
合金が記載されている。 また特許第133863号には、前記成分範囲のFe
−Si−Al 3元合金を100%とし、これに更に周期
律表第5族の元素であるV2.0〜10%、Sb0.1〜5
%、P0.05〜2%、As0.1〜5%、Ta0.1〜5%、
Bi0.1〜2%の1種あるいは2種以上を総体とし
て20%以下添加させた磁性合金であり、高い導磁
率を有して脆弱であり圧粉磁心として好適なFe
−Si−Al 3元系センダスト合金の電気抵抗を更
に大としたセンダスト系合金が記載されている。 また、特許第133864号には、前記成分範囲の
Fe−Si−Al 3元合金を100%とし、これに更に
周期律表第3族及び第4族の元素であるSn0.1〜
10%、Ti2.0〜10%、Pb0.1〜2%、B0.1〜2%の
1種あるいは2種以上を総体として25%以下添加
させた磁性合金であり、脆弱にして高い導磁率を
有する圧粉磁心として好適なFe−Si−Al 3元系
センダスト合金の電気抵抗を更に大としたセンダ
スト系合金が記載されている。 また特許第157677号には、Si6〜12%、Al 3〜
10%、残部実質的に鉄よりなる3元系合金を100
%とし、これに更にCa0.005〜0.5%を添加させた
磁性合金が、従来知られていたバーマロイ、Fe
−Si−Al 3元系合金よりも高い導磁率を有し、
変圧器、磁気シールド器、その他の電気機器等の
材料或はローデイングコイル用圧粉磁心等として
有益な磁性合金であることが記載されている。 さらに公開特許公報:昭52−123314号の「リボ
ン状センダスト系合金の製造方法」に関する明細
書中には溶融状態のセンダスト系合金を、ノズル
より1m/秒以上の速度で一定方向に移動する冷
却体の表面に噴出させることにより、溶融から直
接に薄いリボン状のセンダスト系合金を製造する
方法が提示されており、「現在Si3.0〜13.0%、Al
3.0〜10.0%および残部FeからなるFe−Si−Al合
金(センダスト)あるいは磁気特性および機械的
特性を改善する目的で、これにV、Nb、Ta、
Cr、Mo、W、Ni、Co、Cu、Ti、Mn、Ge、Zr、
Sb、Sn、Be、B、Bi、Pb、Y、希土類元素等の
1種あるいは2種以上の合計7.0%以下を添加し
たセンダスト系合金は磁気特性が優れ、硬度が高
いので耐摩耗性が良好であることから、磁気録音
及び磁気録画(VTR)の磁気ヘツド用コアとし
て使用されている。しかし、センダスト系合金は
硬度が高いが、非常に脆く、鍛造、圧延が困難な
ことから、磁気ヘツドを構成する薄い板状のコア
を作製するのに、鋳塊を機械的に切断する方法に
よつているが、製作中に微小なクラツクおよび欠
けが発生するので、成品の歩留りが悪く、大きな
問題となつている。」と記載されている。 これらの先行例における記述からわかるよう
に、Fe−Si−Al 3元系センダスト合金は優れた
高透磁率特性を有するにもかかわらず、非常に脆
弱な合金であり、冷間圧延が不可能なために破砕
して圧粉磁心として使用されるに最適の合金であ
つた。 本発明はセンダスト系合金に関してその鋳造物
体より切削研摩の工程によつて、薄いヘツドコア
の形状を形成してゆく場合に発生しやすい前記の
如き微小ワレ、欠けの発生の問題を解決除去し、
同時に従来知られている最高の透磁率特性を示す
中心組成Si9.6%、Al 5.4%、残部Feであるセン
ダスト合金と同程度の高透磁率特性を保有する合
金を提供することを目的とし、前記本発明の特許
請求の範囲に記載の合金を提供することによつて
前記目的を達成することができる。 次に本発明を詳細に説明する。 従来のセンダスト合金あるいはセンダスト系合
金は半金属元素のSiを多量に含むために硬度が高
い反面、非常に脆い合金であり冷間塑性加工は極
めて困難であるため、一般に、この薄く小さなヘ
ツドコアの形状は、鋳造物体より切削研摩の工程
を経て形成される。実際はこの切削研摩の工程に
先立ち、鋳造物体の成分、偏析や残留応力を除去
する目的で適当な不活性ガスあるいは水素ガス気
流中の900〜1000℃の温度範囲内で数時間〜10時
間程度加熱し、均熱化処理を行なうが、この際合
金自体は軟化することなく結晶粒が成長して粗大
化し、一段と脆弱になる。 一般に、このような硬くて、延性が無い合金や
金属は、結晶粒が大きくなるにつれて、一段と脆
くなり、機械的な荷重が加わると、微小なワレが
生じたり、極端な場合には結晶粒の欠落が生じ、
さらに極端な場合には破壊することとなることが
事実として認められている。 本発明者らは、従来のセンダスト合金あるいは
センダスト系合金の磁気特性、ならびに電気抵抗
特性を損なうことなく、結晶粒を微細化するよう
な添加元素を探すべく、数多くの元素について研
究を重ねた結果、Mo0.3〜3.0%の添加が磁気的
性質を劣化させることが少なく、安全にセンダス
トあるいはセンダスト系合金の結晶粒を微細化す
るうえで極めて有効であり、Nb、V、Ta、W、
Ge、Be、S、As、Sn、Pb、Sb、Bi、Co、Mn、
Niを同じ0.3〜3.0%添加しても結晶粒微細化の効
果は無く、B、Ti、Zr、Y、希土類元素、0.5〜
3.0%の添加によつては、結晶粒は微細化する
が、しばしば、鋳造状態で既に結晶粒界や粒内に
多量の析出物が認められることもあり、このよう
な場合には磁気特性の低下が著しいことを知見し
た。 Moの場合においても添加量が3.0%以上になる
と、鋳造状態において、結晶粒界や粒内にSiと
Moの富化された第2相が認められるようにな
り、磁性は極度に劣化し始める。Mo添加量が0.3
%以下の場合には微細化の効果は全く認められな
い。本発明合金においてMoの添加量をこの範囲
内に限定する理由はこの点にある。 SiとMoの富化された第2相は、Moが3%以下
の場合でも高温で酸化された合金の表面層直下に
しばしば認められることがあり、又合金内部の酸
素含有量が約100ppm以上となると熱処理後1000
℃〜600℃の間を徐冷する際に結晶粒界やさらに
極端な場合には結晶粒内にまで、このSi−Moの
富化された第2相が顕著に出現することがある。 この第2相中の酸素濃度にはマイクロアナライ
ザーによつても顕著な変化が認められず、析出の
現象の初期の段階の核形成の段階に酸素が影響を
与え、析出量、析出物の分布状況に変化を与える
ものと考えられる。 センダスト合金あるいはセンダスト系合金への
Moの添加量は、結晶粒微細化のうえで大変有効
であるが、凝固冷却時の冷却速度が速い場合に
は、特にその細粒化の効果は著しい。例えば
1.2Mo−9.4Si−6.2Al−Fe合金と9.6Si−5.4Al−
Feセンダスト合金とを寸法が37mm×68mm×150mm
である鋼製金型ににそれぞれ鋳造して得られる鋳
造体中央横断面の中心部の結晶粒径はそれぞれ平
均約400μm、約900μm程度である。 又、センダスト合金あるいはセンダスト系合金
は前記の900〜1000℃で行なわれる均熱化処理や
さらに高温の1000〜1200℃の温度範囲内で保持さ
れる磁性熱処理等の熱処理を受けるが、同様に第
1表中に例示する如くMoを含むセンダスト系合
金とセンダスト合金とではそれらの熱処理後の結
晶粒の大きさの差異は著しくMoを含む合金はは
るかに小さな結晶粒を有する。均熱処理後の結晶
粒の大きさは、直接に磁気ヘツドコア形状の研摩
切削中の微小ワレ、欠けの発生に影響を与えるも
のであるからこの事実は極めて重大な意味を有す
る。
【表】 一方、磁気特性について、Mo添加の影響を見
ると例えば第1図に1.2%のMoを添加したFe−Si
−Al−Mo系合金の最大透磁率及び初透磁率の分
布を示すが、Fe−Si−Al 3元系センダスト合金
の既知の最大透磁率μmと、初透磁率μ0.01、例
えば9.6Si−5.4Al−Fe合金の値、μm=120000、
μ0.01=70000の水準には達しない。 Fe−Si−Al系3元系センダスト合金において
特に大きな最大透磁率、初期透磁率と小さな保磁
力を有する合金成分の範囲は日本金属学会誌、第
1巻、第3号(1937年)掲載論文「新合金センダ
スト及びFe−Si−Al系合金の磁気的並びに電気
的性質について」に記載の如く、極めて狭い成分
範囲、Si9.5〜9.7%、Al 5.2〜6.0%、残部Feの成
分範囲である。さらに、電気学会論文集、第5
巻、第4号(1944年)掲載論文「Fe−Si−Al系
強磁性合金の電気的並びに磁気的性質について」
に記載の如く、上記の特に優れた磁気特性を有す
る成分範囲は600℃付近に存在する規則−不規則
変態と複雑に関連しており、Fe−Si−Al系3元
組成図において磁気異方性係数零の成分を示す線
と、飽和磁歪零の成分を示す線との交点付近にあ
り、パーマロイ系合金と同様、磁気異方性係数と
磁歪とが共に零付近になる組成付近において、特
に大きな透磁率特性を示すことが知られている。 本発明のFe−Si−Al−Mo−Ni5元系合金にお
いてNiを添加する理由は、結晶粒を微細化する
ために、Moを添加することにより、その磁気特
性は、Si−Al−Fe3元センダストの最高の磁気特
性に比較し、かなり低下してしまうので、さらに
Niを0.3〜4.0%添加することにより、磁気特性を
向上させるためである。例えば、第2図には
Mo1.2%とNi1.0%とを共に添加した場合、さら
に第3図にはMo1.0%とNi1.0%とを添加した場
合の最大透磁率及び初透磁率の分布を示す如く、
第1図記載のMoのみ添加した合金の値に比較
し、かなり大きな値を示し、その最良の特性につ
いてはFe−Si−Al 3元系センダストのそれとほ
ぼ同等程度である。 Fe−Si−Al−Mo系合金にNiを添加することに
よつて磁気特性が向上する理由は、磁気異方性係
数及び飽和磁歪を調整し、この両方の値が零に近
い値となるような成分組成が実現可能であるため
と考えられる。 又、第2、第3図より判るように、本発明合金
においては、脆弱性の根本的原因となつている半
金属元素Siの量を若干量ではあるが0.2〜0.7%程
度低減することが可能である。一般にアルバーム
合金として知られている16%Al−Fe合金は16%
ものAlを含むにもかかわらず冷間圧延可能であ
り、一方、珪素鉄合金は3.5%以上のSiを含む場
合には、冷間圧延が不可能であることが知られて
いる。このことからも容易に類推できるように、
例えAl含量が若干増加しても、Si含量をわずかで
も減少することができるならば、センダスト合金
の脆弱性は多少とも改善することができる。本発
明合金は、前記先行技術とは異なりMoとNiを共
に含有することにより、Al含量を増加させたに
もかかわらず、Si含量を若干ではあるが減少させ
ることに成功したものであり、未だ冷間圧延など
は不可能ではあるが、切削研摩加工中の微小ワ
レ、欠け等の問題を除去するうえで非常に有益で
ある。 さらに、本発明の第2発明の合金はSi7.0〜9.6
%、Al 5.5〜7.5%、Mo0.3〜3.0%、Ca0.10%超
え0.5、%以下、Ni0.3〜4.0%を含み、残部実質的
に鉄よりなる高透磁率合金であり本発明の第1発
明のFe−Si−Al−Mo−Ni5元系合金にCaを0.10
%超え0.5%以下添加含有させた合金である。Ca
をCa−Si合金、Ca−Fe合金、あるいは純Caとし
てAlをほぼ同時期に添加する場合、Al、Siより
も強度の脱酸剤として働らくと共に、非常に激し
い溶湯の撹拌現象が生じて、脱酸生成物を分離浮
上させる効果があり、一部合金成分として残存す
る。 したがつてCaを添加した本発明合金において
は鋳造物体中の酸素濃度が極めて低く、アルゴン
気流中溶解においても、Caを添加しない場合に
70ppm程度であつた酸素量が30ppm以下とな
り、前記Mo、Siの富化された第2分散相は出現
しにくく、磁性劣化が少ない。しかし、Ca添加
量が0.5%を超える場合には第4図に示す如く、
磁性の劣化が著しい。 さらに特筆すべきことは、鋳造状態においては
結晶粒の大きさに及ぼすCa添加の影響は、それ
ほど明確ではなく、むしろ増大させる傾向を有す
るが、900℃以上の温度範囲、高純度水素ガス流
中で熱処理を施こした場合その結晶粒はCa無添
加のものに比較し非常に小さくなり、特にCaが
0.10%を超えて含有される合金は鋳造状態の結晶
粒より小さくなり、本発明の目的である均熱化処
理後のセンダスト合金の研摩切削性の改善に極め
て有効である。 以上の如く、本発明の、Si7.0〜9.6%、Al 5.5
〜7.5%、Mo0.3〜3.0%、Ni0.3〜4.0%を含み残部
実質的に鉄よりなる高透磁率磁性合金、あるいは
さらにCaを0.10%超え0.5%以下添加した高透磁
率磁性合金は、高温における均熱化処理後の結晶
粒も小さく、磁気ヘツド材料として可能な切削研
摩性を有し、1000℃以上の高温において、高純度
水素気流中で1時間以上保持後約600℃まで冷却
し、その後空冷あるいは急冷処理を施こすことに
より優れた高透磁率特性を示す。又、センダスト
合金以上の電気抵抗を有するので、高周波磁気特
性においても高い実効透磁率を示し、さらにセン
ダスト合金とほぼ同程度の硬度を有するので優れ
た耐摩耗性を示し、磁気ヘツド材料として極めて
優れている。 次に本発明合金の製造方法について述べる。先
ず原料の電解鉄、珪素、ニツケルをアルミナ、マ
グネシア、ジルコニア等の溶湯に侵され難いルツ
ボ中に装入し、これを真空あるいは不活性ガス雰
囲気中で加熱溶解する。しかる後モリブデンを金
属モリブデンあるいはフエロモリブデンの形で添
加し、十分に撹拌溶解後、1450〜1500℃の温度、
不活性ガス雰囲気下でアルミニウム及びカルシウ
ムを添加する。なおこの際、脱酸剤として0.1〜
0.5%のマンガンを添加することも可能である。
アルミニウム添加後に再び十分に撹拌し、アルミ
ニウムが蒸発しないようにできるだけすみやかに
鋳造する。このような溶解鋳造法による場合には
配合成分を分析値とは極めて良く一致する。 本発明合金を鋳造状態より、真空、水素ガス、
不活性ガス等の雰囲気中で900〜1000℃の温度範
囲で数時間〜10時間程度均熱化処理を施し、鋳造
物体の偏析や残留応力を除去する。その後目的と
する形状に切断研摩を行ない、しかる後、1000〜
1200℃の高温度下、水素気流中、あるいは真空中
で数10分〜数時間程度保持後550〜650℃程度まで
50〜300℃/hrの冷却速度で徐冷し、しかる後炉外
に取り出し空冷する程度の冷却速度で急冷するこ
とにより規則−不規則格子の入り混じつたような
複雑な状態となり高い最大透磁率と初期透磁率、
小さな保磁力を有する本発明の合金を得ることが
できる。 次に本発明を実施例について説明する。 実施例 1 第1表中に記載の成分組成の本発明合金50grを
Arガス気流中でコランダム質ルツボ中で溶解
後、外径30mm、内径19mm、高さ10mmの磁気測定用
リングを崩壊性耐火物製押湯付き鋳型に鋳造し、
直ちに真空に減圧し、凝固を完了した。鋳込温度
は1450〜1500℃の温度範囲内の温度であつた。水
素気流中950℃で2時間均熱化処理後、押湯部を
切断し、WA砥石を使用して、外径約28mm、高さ
約8mmに研削後、露点−60℃の高純度水素ガス雰
囲気中で1100℃、3hr保持後、600℃まで200℃/hr
の冷却速度で徐冷後600℃より炉外で空冷した。
次に直流磁気特性をAUTOMATIC D.C.B−H
CURVES TRACERによつて測定し第2表中に
記載される如く最大透磁率μm、0.01Oeにおけ
る初透磁率μ0.01、保磁力Hc、10Oeにおける磁束
密度B10の値を得た。
【表】
【表】
【表】 第2表中には全く同様な製造方法によつて作製
された既知のセンダスト合金、及びNi、Caを含
まずMoのみを添加配合したセンダスト系合金試
料の測定した磁気特性も記載する。 第5図にMoを1.0%、Niを1.0%、Alを6.85%含
み、Si%を変化させ、残部Feよりなる本発明合
金のμm、μ0.01、Hcの値の変化を示すが、Siの
量が特性に大きな影響を及ぼすことがわかる。 第6図にはMoを1.0%、Niを1.0%、Siを9.0%
含み、Al%を変化させ、残部Feよりなる本発明
合金のμm、μ0.01、Hcの値の変化を示すが、Al
の量も特性に影響を及ぼすことが判る。 第7図には、Niを1.0%、Siを8.85%、Alを7.05
%含み、Mo%を変化させ、残部Feよりなる本発
明合金のμm、μ0.01、Hcの値の変化を示すが、
Moの量も特性に影響を及ぼすことが判る。 第8図には、Moを1.2%、Siを8.85%、Alを
7.05%含み、Ni%を変化させ、残部Feよりなる
本発明合金のμm、μ0.01、Hcの値の変化を示す
が、Niの量も特性に影響を及ぼすことが判る。 実施例 2 第1表中に記載される成分の本発明合金50grを
実施例1と全く同様な方法によつて、同じ寸法の
リング状鋳造物体を作製し、WA砥石で鋳肌を1
mm程度除去後、結晶粒の平均値及びビツカース硬
度を測定し第1表に記載の結果を得た。 さらに、この試料を水素気流中、1100℃、3hr
保持後600℃まで200℃/hrの冷却速度で徐冷後600
℃より炉外にて空冷するという熱処理を行ない、
同様に結晶粒の平均値及びビツカース硬度を測定
し、同じく第1表に記載する値を得た。Moを添
加した合金は熱処理後の結晶粒はセンダスト合金
のそれに比較し、半分程度と小さい。 さらに、実施例1と同様な方法によつて溶解
し、石英管中に吸上げて作製した棒状試料に上記
と同一の熱処理を施した後、測定した固有抵抗値
を同表に記載する。本発明のMo−Ni−Si−Al−
Fe系合金(第1発明合金)、及びMo−Ni−Ca−
Si−Al−Fe系合金(第2発明合金)はいずれも
センダスト合金の固有抵抗値以上の値を示した。
【表】 実施例 3 第3表中に記載の本発明のMo−Ni−Si−Al−
Fe系合金約4Kgをアルミナ製ルツボを使用し、
真空中でまず電解鉄を溶解後、珪素、モリブデン
の順に添加した後、十分に撹拌して、Arガスで
置換し、アルミニウムを添加し、十分に撹拌後に
約1500℃より押湯付きの鋼製金型に鋳造し、厚み
37mm、幅68mm、長さ170mmの鋳造体を作製した。
さらにその中央部をボラゾン砥石により、切断し
厚み37mm、幅68mm、長さ50mmの形状に加工し、中
央部横断面の中心付近平均結晶粒径を測定し、同
表中に記載の結果を得た。同表中には同様な方法
によつて、同様な寸法に作製された従来のセンダ
スト合金及びMo−Si−Al−Fe合金の測定値をも
記載する。なお、センダスト合金の場合は鋳造状
態において既に数ケ所において鋳造体を横断する
クラツクが観察された。 さらにこれらの37mm×68mm×50mmの切断物を
Arガス雰囲気中で3時間、950℃において保持し
て、均熱化処理を行ない、再度前記同様、結晶粒
径を調査し、同表中に記載の如き値を得た。 次にこれらの切断物の表面の中で、インゴツト
の中央部横断面に相当する面について、同表中に
記載の条件によつて研削試験を行ない、陵の部分
の欠け、あるいは面内の結晶の脱落を肉眼あるい
は顕微鏡によつて観察測定し、同表中に記載の結
果を得た。本発明のMo−Ni−Si−Al−Fe系合金
は、Si−Al−Fe系のセンダスト合金に比較し、
研削性において秀ていることが判る。 以上本発明の第1発明の合金は従来のセンダス
ト合金あるいはセンダスト系合金と異なり、Mo
とNiが共に含有されており、かつSi含有量が若干
少なく含有されており、切削研摩の際陵の欠け面
におけるワレあるいは結晶の欠落が少なく、かつ
高透磁率特性も優れた合金である。また本発明の
第2発明の合金は第1発明の合金にCaが含有さ
れており、熱処理後結晶粒の微細化にさらに効果
があり、前記諸特性の確保に有利な合金である。
【図面の簡単な説明】
第1図は1.2Mo−Si−Al−Fe系合金の最大透磁
率μm、0.01Oeにおける初透磁率、μ0.01の値の
分布を示す図、第2図は本発明の1.2Mo−1.0Ni
−Si−Al−Fe合金の中で特に優れたμmとμ0.01
の値を有する成分範囲を示す図、第3図は本発明
の1.0Mo−1.0Ni−Si−Al−Fe合金の中で特に優
れたμmとμ0.01の値を有する成分範囲を示す
図、第4図は、1.2Mo−1.0Ni−Ca−8.9Si−7.0Al
−Fe合金における磁気特性とCa量の関係を示す
図、第5図は本発明の1.0Mo−1.0Ni−6.85Al−Si
−Fe合金における磁気特性とSi量の関係を示す
図、第6図は本発明の1.0Mo−1.0Ni−9.0Si−Al
−Fe合金における磁気特性とAl量の関係を示す
図、第7図は本発明のMo−1.0Ni8.85Si−7.05Al
−Fe合金の磁気特性とMo量の関係を示す図、第
8図は本発明の1.2Mo−Ni−8.85Si−7.05Al−Fe
合金の磁気特性とNi量の関係を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 珪素7.0〜9.6%、アルミニウム5.5〜7.5%、
    モリブデン0.3〜3.0%、ニツケル0.3〜4.0%を含
    み、残部実質的に鉄よりなる高透磁率磁性合金。 2 珪素7.0〜9.6%、アルミニウム5.5〜7.5%、
    モリブデン0.3〜3.0%、ニツケル0.3〜4.0%、カ
    ルシウム0.10%超え0.5%以下を含み、残部実質
    的に鉄よりなる高透磁率磁磁性合金。
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