JPS6132323Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シヤーリング装置等の板状体処理装
置において、板状体を予め基準位置に停止する位
置決め手段における位置合せの正否を判別する板
状体位置決め検出装置に関するものである。

従来、シヤーリング装置等の板状体処理装置に
おいて、作業機への板状体の供給、位置合せは、
人手により寸法を計つて行つており、寸法精度が
悪いものであると同時に危険な作業となつてい
る。また、板状体を当て材に当接せしめて位置決
めを行うものにおいては、板状体が正確に当て材
に密着して停止し、位置決めが行われているかど
うかが不明確であり、一部だけにて当て材に接
し、他の部分が離れて停止して基準位置合せが不
正確となり、作業機への供給精度が低下する場合
があるものである。

本考案は斯かる点に鑑み、板状体を直交２方向
の当て材に当接して位置決めする位置決め手段に
おいて、前記当て材の当接面の交差部の上下方向
の一方に受光器を、他方に投光器を設けてなり、
位置決めが行われて前記受光器の受光が板状体に
て遮蔽され、その受光量が設定値以下になつた際
にその位置決めを正確とする信号を発する位置決
め検出装置を提供し、前記欠点を解消するもので
ある。

本考案の構成を実施例につき、図面に基づいて
以下に説明する。

第１図に示すように、位置決め手段１は、自由
回転するボール２が多数配設されたフリーローラ
コンベア３が前後、左右に傾動可能に設けられ、
該フリーローラーコンベア３の例えば右側の縁す
なわちフリーローラーコンベア３の左右方向のす
くなくとも一方向である右方向への傾動時に水平
位置から沈下する側の縁に側方当て材（第１の当
て材）４、該フリーローラーコンベア３の例えば
前側（図中、手前側）の縁すなわちフリーローラ
ーコンベア３の前後方向のすくなくとも一方向で
ある前方向への傾動時に水平位置から沈下する側
の縁に、前当て材（第２の当て材）５を、側方当
て材４と直交するように設けられ、両当て材４，
５は前記フリーローラコンベア３から出没自在に
設けられている。

前記フリーローラコンベア３上に供給された板
状体６は、想像線で示すように、該フリーローラ
コンベア３の傾動にて、側方当て材４の当接面４
ａ，および前当て材５の当接面５ａにそれぞれ当
接して停止されて位置決めが行われる。

上記位置決め手段１において、側方当て材４お
よび前当て材５の当接面４ａ，５ａの交差部１３
の上下方向には、第２図に示すように、位置決め
検出装置７が設けられる。

位置決め検出装置７は、前記当接面４ａ，５ａ
の上下方向の一方に受光器８、他方に投光器９が
配設され、該受光器８および投光器９は制御回路
１０に接続され、例えば表示器１１が設けられて
いる。

受光器８は、光電管、光導電セル、光電池その
他の光電効果を有するものにて設けられ、投光器
９からの光量に感応し、投光器９からの受光量が
設定値以下になつた際に制御回路１０から位置決
めを正確とする信号が発せられ、例えば表示器１
１が作動される他、作業機への供給手段の始動が
行われたりする。

即ち、第２図において、フリーローラコンベア
３にて移動して来た板状体６は、フリーローラー
コンベア３の右方向および前方向への傾向により
その右側の縁および前側の縁が水平位置から沈下
することにより、板状体６が外力を加えることな
く右方向および前方向に滑動し、没していない当
て材４，５の当接面４ａ，５ａに接触して停止す
るが、その際、投光器９からの光線は進行して来
た板状体６の隅角部にて遮蔽され、受光器８の受
光量は板状体６と当接面４ａ，５ａとの間の間隙
１２の大小に応じて変化し、板状体６が当接面４
ａ，５ａに近接する程その受光量は減少すると共
に、板状体６の位置決めが正確に行われたことに
なり、それが設定値以下になつた際に位置決めを
正確とする信号を発するようにするものである。

この場合、直交する側方当て材４と前当て材５
の両当接面４ａ，５ａの交差部１３の上下方向に
設けられた１組の受光器８と投光器９によつて、
側方当て材４と前当て材５との両方の位置決めの
検出が行える。即ち、板状体６がどの方向にずれ
ても前記交差部１３に間隙１２が生じるものであ
り、その間隙１２を検出することにより位置決め
が検出される。

従つて、以上のような本考案検出装置によれ
ば、位置決め装置において、フリーローラーコン
ベア３の右側の縁に側方当て材４を、同じく前側
の縁に前当て材５を設けたので、フリーローラコ
ンベア３の右方向および前方向への傾動により、
板状体６を没していない側方当て材４および前当
て材５に容易に当接せしめて位置決めすることが
できる。また、受光器と投光器とを直交する当て
材の当接面の交差部の上下方向に設けて板状体６
と直交する二つの当て材４，５との間隙を検知
し、二つの当て材４，５に対する板状体６の当接
状態すなわち２方向の位置決めを同時に検出判別
するものであるから、例えば特公昭44−21568号
公報の発明のような１方向の位置検出に１組の受
光器と投光器を具備したものを単に２方向に設け
たような極めて容易に考案できたものでは２組の
受光器と投光器が使われるのと異り、構成が簡素
であると共に、２方向について別々に検出した位
置決めを正確とする信号を例えば比較したり、合
成したりして両方の位置決めを判別したりするも
のではないので位置決めの検出判別が容易であ
る。そして、これらの効果が前述の効果と相俟つ
て、板状体の位置決めとその検出判別の両方を容
易にすることができ、次工程への供給を位置精度
よく行うことができる。また、処理装置全体の自
動化を図る際に、寸法精度の向上だけでなく、次
の工程手段との連係が容易に行うことができるな
ど、実用上種々の利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は位置決め手段の概略平面図、第２図は
検出装置の概略機構図である。 １……位置決め手段、３……フリーローラコン
ベア、４，５……当て材、４ａ，５ａ……当接
面、６……板状体、７……位置決め検出装置、８
……受光器、９……投光器、１３……交差部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 直交する２方向に設けられた当て材に板状体を
   当接して位置決めする位置決め装置において、 フリーコンベアの左右方向の少なくとも一方向
   への傾動時に水平位置から沈下する側の縁に第１
   の当て材を、前記フリーコンベアの前後方向の少
   なくとも一方向への傾動時に水平位置から沈下す
   る側の縁に第２の当て材を、それぞれ前記フリー
   コンベアから出没自在に設け、前記両当て材の板
   状体との当接面の交差部の上下方向に、一方に、
   受光器を他方に投光器を設けてなり、前記受光器
   の受光量が設定値以下になつた際にその位置決め
   を正確とする信号を発するべくした板状体位置決
   め検出装置。