JPS6131960Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は附属品付きの包装容器に係り、さらに
詳しくは容器入りのプリン等にかけるためのシロ
ツプ等の附属品を一体化した包装容器に関するも
のである。

現在容器入りのチーズケーキ等からなる洋菓子
に、ソース等をかけて食べることが流行してい
る。しかしソース等の附属品を収納している容器
は、コーヒー用の生クリームや小ゼリー等を入れ
ている円錐状の薄箔製容器からなつているため
に、わずかな衝撃に対しても圧潰し、また全体が
嵩高になることが欠点であつた。

本考案は叙上の事情に鑑みて、附属品を含めて
被包装物が圧潰しないよう、また全体の体積が嵩
高とならないような附属品付き包装容器の提供を
目的とするものである。以下添付図面に基づい
て、本考案の一実施例を説明する。

Ｐは一枚の台紙で、第１図は展開した状態を示
す平面図である。１は底面で、右方には（以下に
いう左右上下とは、第１図の状態における仮称で
ある）折目線２を介して右側当片３、折目線４を
介して右境当片５、折目線６を介して底当片７が
順に連設されている。なお折目線２の中間部分は
切目線２ａとなつており、また右側当片３の中央
部分近くには円形穴３ｂが穿設されており、さら
に右境当片５の中間部分には折目線８があり、そ
して底当片７の右方は逆コの字型に突片７ａ，７
ａが突出している。また底面１の上方には、折目
線９を介して糊代１０が連接されている。

次に底面１の下方には折目線１を介して前側面
１２、折目線１３を介して上面１４、折目線１５
を介して後側面１６が順に連接されている。上面
１４の右方には折目線１７を介して右側面１８、
折目線１９を介して右覆片２０が、また左方には
折目線２１を介して左側面２２、折目線２３を介
して左覆片２４が順に連接されている。なお上面
１４の中央部分には窓穴１４ｂが、また右側面１
８の中央部分にも円形穴３ｂよりやや大きいほぼ
同心円に近い円形穴１８ｂが穿設されており、さ
らに右覆片２０の中央部分には折目線２５があ
り、そして折目線２３の両端は切目線２３ａ，２
３ａになつている。

一方前側面１２の右方には折目線２と１７を結
ぶ傾斜状の折目線２６を介して前右側片２７が、
また左方には折目線２８を介して前左側片２９が
連接されている。同様に後側面１６の右方には折
目線２６及び前右側片２７と対象な傾斜状の折目
線３０を介して後右側片３１が、左方には折目線
３２を介して後左側片３３が連接されている。

上記構成からなる展開台紙Ｐを、折目線１３及
び９の位置から内側に折り曲げ、糊代１０を後側
面１６に貼着した第２図の如き状態の半製品とし
て出荷する。

これを組み立てるには、折目線１５，１１の位
置で折り返えして、上面１４及び前側面１２と後
側面１６を長方形に立て、缶入りのチーズケーキ
からなる被包装物Ｃを左方Ｌから挿入して、折目
線２８と３２の位置から前左側片２９と後左側片
３３を内側に折り返えして、折目線２１と２３の
位置から左側面２２と左覆片２４を折り返えして
左方の蓋をする。

次に円形穴３ｂの下面から、チーズケーキの上
にかけるためのソースからなる附属品Ｓを、ひつ
くりかえして掛挿する。即ち附属品Ｓの上面には
鍔部Sgが周設されているので、この鍔部Sgが円
形穴３ｂに掛合される形になる。この状態から、
折目線６，８，４及び２の位置から内側に折り返
えして附属品Ｓ毎巻回する。

第４図は第３図を−′線で切断した断面図
であるが、底当片７は底面１と附属品Ｓの間に、
また右境当片５は附属品Ｓと被包装物Ｃの間にあ
つて境壁を形成する形になり、右側当片３が円形
穴３ｂの周縁に附属品Ｓの鍔部Sbが掛合された
状態で、附属品Ｓの表面がでている。なおこの巻
回に際して、前右側片２７と後右側片３１を右側
当片３の下面に巻き込むように折目線２６と３０
の位置から内側に折り返えす。

そして最後に折目線２及び４，８，６の位置に
て折り返えし、右側面１８を右側当片３の上面に
重ねて、切目線２ａ内に右覆片２０を挿入すれば
第４図の如くに附属品Ｓの斜下のコーナー内に右
覆片２０が捲し込む形になる。第３図に点線で表
示している同心円周３４は、鍔部Sgの外周を示
しており、円形穴１８ｂにて外縁が覆装される形
になるので、附属品Ｓは挾まれた形で傾斜状に固
定されることになる。

又、各構成片及び面の比率、底面１：右側当片
３：右境当片５：底当片７：上面１４：右側面１
８を18：８：４：７：11：８とすることが好まし
い。

上記実施例は勿論本考案の一例を示したにすぎ
ず、被包装物はチーズケーキに限らず、プリンや
冷菓等にも広く利用でき、また附属品はソースに
限らずシロツプ、ジヤム、生クリーム、蜜等を入
れることもできて広く時代の要請にマツチしたも
のとすることのできるものである。

そして本考案の作用効果は窓穴１４ｂと円形穴
１８ｂ及び３ｂから被包装物Ｃ及び附属品Ｓの表
面がみえるため内容物が判然とわかる。また被包
装物Ｃは折目線８による折り曲げにて形成される
右境当片５の形状で間隙なく包装されるため、安
定した状態にパツクされる。一方附属品Ｓの方
も、同じく右境当片５と底当片７によつて、また
右側面１８と右側当片３とによる二重包装がなさ
れているので、ちよつとした衝撃に対して薄箔製
容器からなる附属品Ｓは圧潰を防止しうることが
できた。そして何よりも被包装物Ｃに附属される
附属品Ｓが傾斜した状態でコンパクトに酒落れた
形態にて一体化することができた。

以上の如く本考案の附属品付き包装容器は、一
枚の台紙を折り返えして組み立てただけで、附属
品を右境当片５と底当片７で巻回・覆装して一体
化させた有効且つ実用的な包装容器である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は展開
した状態の平面図、第２図は第１図の半製品の状
態を示す平面図、第３図は組み立て上りの状態を
示す斜視図、第４図は第３図を−′線で切断
した断面図である。 図中：Ｐ……台紙、Ｓ……傾斜状に収納される
附属品、５，７……附属品を巻回・覆装させてい
る部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 折目線を介して底面１の右方には円形穴３ｂを
   穿設した右側当片３・右境当片５・突片７ａ，７
   ａを突出した底当片７を連設し、底面１の上方に
   は糊代１０を連設し、底面１の下方には前側面１
   ２・窓穴１４ｂを穿設した上面１４・後側面１６
   を連設し、上面１４の右方には円形穴１８ｂを穿
   設した右側面１８・右覆片２０を連接し、上面１
   ４の左方には左側面２２・左覆片２４を連接し、
   両側面１２，１６の左方には前後左側片２９，３
   ３を連接し、一方両側面１２，１６の右方には傾
   斜状の折目線を介して前後右側片２７，３１を連
   設してなり、底面１と右側当片３間の折目線２は
   中間部分が切目線２ａからなる一枚の台紙で構成
   させ、各折目線の位置にて内側に折り曲げるとと
   もに糊代１０を後側面１６に貼着し、円形穴３ｂ
   の下面から附属品Ｓをひつくりかえして掛挿して
   巻回・覆装して傾斜状に収納し、一方、被包装物
   Ｃは右境当片５にて境壁を形成して収納し、一体
   化するようにし、各片及び面との比率、底面１：
   右側当片３：右境当片５：底当片７：上面１４：
   右側面１８を18：８：４：７：11：８としたこと
   を特徴とする附属品付き包装容器。