JPS6131733A

JPS6131733A - デイスクブレ−キ

Info

Publication number: JPS6131733A
Application number: JP15077584A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Sakazume; 坂爪　武
Original assignee: Tokico Ltd
Current assignee: Tokico Ltd
Priority date: 1984-07-20
Filing date: 1984-07-20
Publication date: 1986-02-14
Anticipated expiration: 2010-04-19
Also published as: JPH0735828B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はディスクブレーキに関し、特にディスクの両側
にパッドを押圧するシリンダ部を備えた対向ピストン型
のディスクブレーキに関する。

（従来技術）ディスクブレーキには、大別して、１対のシリンダを有
する対向ピストン型と、１のシリンダを有するスライダ
プル型とがあシ５本発明は前者に属するものである。

対向ピストン型のディスクブレーキでは、１対のパッド
は、シリンダによって変位させられ。

スライダプル型のようにキャリパの摺動を利用しないの
で、摺動部を備えておらず、しかも剛性が高いことから
構造が簡素となっておシ、また１対のパッドは夫々のシ
リンダによってディスクから離間させられるため、スラ
イダプル型の如く、制動解除後も一方のパッドがディス
クに接触している、というようなことがな、−＜、シた
がって所謂パッドのひきず〕が発生しない。

等という長所がある。

しかし、その反面次のような問題がある。即ち、制動時
、パッドは回転してｉるディスクに押圧されるため、摩
擦熱によってディスクが変形することがア＃）、この変
形によってピストンは強制的にディスクから離間する方
向に押し戻されることになるため１次の制動時に通常よ
）も多量の圧油が必要になる。という不都合が生ずるこ
とになる。

（発明が解決しようとする問題点）前述したように、上記従来例では、ディスクの熱変形に
よ）、ピストンが押し戻される、という問題があった。

本発明はかかる問題点に鑑み、ディスクが熱変形しても
ピストンが押し戻されないディスクブレーキを提供する
ことを目的とする。

（問題点を解決するための手段）本発明は上記問題点を解決するため、ディスクの両側に
、パッドを押圧するシリンダ部を有する対向ピストン型
のディスクブレーキにおいて、前記シリンダ部を固定状
態で支持された取付ブラケットに移動自在に取付けたも
のである。

（作用）制動操作を行うと、シリンダ部が作動しピストンがディ
スク方向に変位するため、パッドが回転しているディス
クに押圧されることになシ、この結果制動力が発生する
ことになるが、この際、ディスクが摩擦熱によって変形
すると、何れか一方のピストンにディスクから離間させ
る方向の力が作用することになシ、この力は圧油を介し
てシリンダ部に伝えられるため、シリンダ部は取付プラ
タン）Ｋ対しディスクから離間する方向に移動すること
になり、したがってピストンとシリンダ部との相対位置
には変化がないため１次の制動時に通常よりも多量の圧
油が必要とされることがない。

（実施例）以下図面に示す実施例を参照しながら本発明を説明する
と、第１図ないし第３図に示すように、ディスク１０両
側にはキャリパ本体２ａ、２ｂが設けられておシ％該キ
ャリパ本９体２ａ　、２ｂにはシリンダ部３が設けられ
ている。該シリンダ部３は、シリンダボア４と、該シリ
ンダボア４に摺動自在に嵌挿されたピストン５とから構
成されている。該ピストン５は、有底筒状体からなシ、
その開口部はディスク１と相対向している。

該ピストン５の開口部側における端面には裏金６が取付
けられてお）、さらにこの裏金６には、ディスク１の側
面に押圧されるパッド７が取付けられている。裏金６の
側端部には、摺動孔８が形成されており、該孔８には、
支持ビン９が貫通状態で摺動自在に挿入されておシ、摺
動孔８から突出した支持ビン９０両端は、キャリパ本体
２ａ、２ｂに形成された支持孔１０ａ、１０ｂ　Ｋ挿入
されている。尚、該支持孔１０ａ　、　１０ｂの一方１
０ａは、支持ビン９を挿入するための挿入口１１を有し
ておシ、該挿入口１１から支持ビン９が抜は出る。のを
防止するためにクリップ１２が支持ビン９に取付けられ
ている。

上記シリンダボア４の周壁には、シール用溝１３が形成
されておシ、該溝１３は、シリンダボア４の内周面に開
口している。核シール用溝１３には、シール１４が嵌入
されておシ、ピストン５の外周面に摺接するようになっ
ている。尚、１６はピストン５の外周面に付着したごみ
等を除去するだめのワイパシールである。

上記の如く構成されたキャリノく本体２ａ、２ｂは、そ
の２個所で車体の固定部に取付けられる。第３図は一方
の取付は個所を示すもので、１７は、かかる固定部とし
ての取付ブラケットであって、キャリパ本体の一方２轟
は該取付ブラケット１７の一端に摺動自在に取付けられ
ている。即ち、キャリパ本体２ａの取付部１８には、軸
線方向がピストン５の軸線方向とほぼ一致したガイド孔
１９が形成されておシ、核ガイド孔１９には、スリーブ
２０が摺動自在に嵌挿されている。該スリーブ２０の一
端面は、取付ブラケット１７に形成されたボルト孔２１
の周囲に当接してお＃）、該ボルト孔２１には、スリー
ブ２０の他端から挿入されたボルト２２の先端部が螺合
されておシ、該ボルト２２０緊締によってスリーブ２０
は取付ブラケット１７に固定される。尚、２３はガイド
孔１９の周壁面に配設されたシール部材であって、スリ
ーブ２Ｇの外周面に接触している。

第２図にはキャリパ本体２ｍ、２ｂの他方の取付は個所
が示されている。キャリパ本体２ａ、２ｂ　ｅＤ夫々に
は、ボス部２４ａ、２４ｂが突設されており。

夫々のボス部２４ａ、２４ｂ　Ｋは、ピン孔２５ａ、２
５ｂが形成されている。該ビン孔の一方２５ａには、基
端部に頭部２６とネジ部２７とを有するガイドビン２８
のネジ部２７が螺合されておシ、他方のビン孔２５ｂ　
Ｋは当該ガイドピン２８の先端部が嵌合されている。

上記取付ブラケツ）１７の他端には、ピストン５の軸線
方向とほぼ直交する方向に伸長するガイド孔２９が形成
されてお）、ガイドピン２８は。

該ガイド孔２９を摺動自在に貫通している。同図に示す
ように、ボス部２４ａ、２４ｂと取付ブラケット１７と
のクリアランスは、一方がＸに、また他方がｘ′になる
ように設定されている。該クリアランスｘ、ｘ’は、デ
ィスク１の熱変形量と同等かまたはそれよりも大に設定
されているが、該クリアランスｘ、ｘ’が必要以上に大
きいと、ピストン５，５のうち何れか摺動抵抗の小さい
方のピストン５がディスク１方向に前進することに々る
ため、このようなことが生じない程度に設定される。尚
、３０は、取付ブラケット１７のガイド孔２９に設けら
れたシール、３１は１対の中ヤリパ本体２ａ、２ｂを締
結するためのボルトである。

次に上記構成に係るディスクブレーキの作用について述
べると、制動操作を行うと１図示しないマスクシリンダ
からシリンダボア４に圧油が供給されることにな）％こ
れによってピストン５はディスク１方向に前進し、バッ
ド７はディスク１に押圧されることになル、制動力が発
生する。かかる状態から制動操作を解除すると。

シリンダボア４内の油圧が減少するため、ピストン５は
、シール１４の復元力によ）一定量後退させられること
になシ、シたがって所謂ひきずシが発生しないことにな
る。

ところで、制動中にディスク１が高温となると、ディス
ク１は一般に第２図に２点鎖線で示すように変形する。

この変形量は１通常その外周部で約１ｍ以下である。こ
のディスク１の変形によシ、ピストン５にそれを後退さ
せる方向の力が作用することになシ、この力は圧油を介
してキャリパ本体２ａに伝えられるため、キャリパ本体
２　ａ　＋　２　ｂ　ｕ　ｈ　ガイドビン２８を介して
ガイド孔２９沿いにまた一方のキャリパ本体２ａはスリ
ーブ２０沿いにも摺動することになシ、所定距離移動す
ると、ボス部２４ａ、２４ｂの何れか一方が取付ブラケ
ット１７Ｋｆｉ接することになり、キャリパ本体２ａ、
２ｂの移動は停止することになる。

次に上記構成にかかるディスクブレーキの組立順序につ
いて述べるが、その前に従来のディスクブレーキの組立
順序について述べる。尚、その説明の便宜上１本発明の
実施例が記載された第１図ないし第３図を参照しながら
説明することにする。先ず午ヤリパ本体２ａ　、　２ｂ
のシリンダボア４にピストン５を摺動自在に嵌挿し１次
いでポル）３１によシ１対のキャリパ本体２ａ、２ｂを
締結した後、パッド７の裏金６を、支持ピン９を介して
キャリパ本体２ａ　、　２ｂに取付け、この後、ボルト
３１によシ１対のキャリパ本体２ａ、２ｂを締結し１次
いで取付ブラケット１７の他端をボス部２４ａ、２４ｂ
間に配置した後、ガイドビン２８をホＸ　部２４ａ、２
４ｂ及び取付ブラケット１７の孔に挿通することにより
、キャリパ本体２ａ、２ｂを取付ブラケット１７に組付
ける。

しかし、キャリパ本体２ａ、２ｂ相互にずれがある場合
には、ホス部２４ａ、２４ｂのビン孔２５ａ　、　２５
ｂの軸線が相互に一致せず、したがってかかる場合には
、ガイドビン２８は他方のボス部２４ｂのビン孔２５ｂ
に挿通されないことになるため、このような不都合に対
処するためには、ビン孔２５ｂを比較的大にすることが
必要になるが、この場合には、制動力は、一方のボス部
２４ａからのみ取付ブラケット１７に伝達されるため、
ガイドビ７２８に無理な力が作用すること釦な〕、ビン
２８に曲９等が発生する。という可能性が生ずるととＫ
なる。

そこでこれに対処するため、他方のキャリパ本体２ｂの
ボルト孔３１ｂを、ボルト３１の外径よりも大にしてお
き１組立順序を次のようにする。

即ち、ピストン５及びパッド７を上記と同様にして組立
てた後、ガイドビン２８をビン孔２５ａ　ＩｆＣ押通し
てネジ部２７を螺合し１次いで取付ブラケット１７をガ
イド孔２９を介して、ガイドビン２８の先端部から取付
け、この後、他方のキャリパ本体２ｂを一方のキャリパ
本体２ａに組付け、最後にボルト３１をボルト孔３１ａ
、３１ｂに挿通シ、該ボルト３１を回転すると、ボルト
３１の先端部は、キャリパ本体２ａのボルト孔３１ａに
螺合するが、他方のボルト孔３１ｂには、その内径がボ
ルト３１よりも大きいので螺合しない。

このように、ボルト孔３１ｂの内径蝶ポル）３１の外径
よルも大であるので、キャリパ本体２ａ。

２ｂが相互にずれている場合でも、ビン孔９５ｓ２５ｂ
の軸線を優先的に一致させ、この結果ボルト孔３１ａ、
３１ｂの軸線相互がずれることになっても、ボルト３１
はボルト孔３１ａ、３１ｂ内に収まることになシ、シか
もガイドビン２８の先端部はビン孔２５ｂに嵌合するこ
とになる。

（効　果）本発明は１以上から明らかなように、シリンダ部は取付
ブラケットに対して移動自在であるので、ディスクが熱
変形すると、シリンダ部が変形方向に移動することＫな
シ、ピストンとシリンダボアとの相対位置は変化しない
ので、従来例の如く、ピストンのシリンダボアに対する
後退に起因する圧油の増量が未然に防止される仁とにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るディスクブレーキの正面図、第２
図は第１図の入方向から見た矢視図。第３図は第１図のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。ｌ・−ディスク３−・シリンダ部１７・・・取付ブラケット

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ディスクの両側に、パッドを押圧するシリンダ部
を有する対向ピストン型のディスクブレーキにおいて、
前記シリンダ部は、キャリパ本体に設けられており、該
キャリパ本体は、固定された取付ブラケットに移動部を
介して移動自在に取付けられていると共に該キャリパ本
体はディスクの外周で接面した１対の分割面を有してな
るディスクブレーキ。
（２）キャリパ本体は、１対の分割面を貫通するボルト
孔を有しており、分割面によって分割された一方のボル
ト孔と該ボルト孔に挿入されるボルトとの間隙は、キャ
リパ本体と取付ブラケットとの両者に形成された孔を貫
通するガイドピンと該キャリパ本体の孔との間隙よりも
大である特許請求の範囲第１項記載のディスクブレーキ
。