JPS6131631Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は田植機における予備苗載台取付装置に関
するものである。

（従来技術） 従来、実開昭53−84511号公報に示されたよう
な田植機の予備苗台がある。かかる予備苗台によ
れば、田植機の機体に対して予備苗台が水平旋回
可能に取付けられ、予備苗台と機体との間に設け
られた規制リンクと規制ピンによつて格納位置と
苗補給位置とに係止できるようになつている。

（考案が解決しようとする問題点） 以上のような予備苗台によれば、機体に対して
着脱自在でないので苗マツトがなくなつた時点で
畦側に機体を止めて苗マツトを予備苗台に補給す
ることになる。したがつて、作業が繁雑であると
いう欠点がある。

（問題を解決するための手段） したがつて本案の技術的課題は、予備苗載台の
交換が容易にできる田植機をうることを目的とす
るものであつて、この技術的課題を解決する本案
の技術的手段は、本機に対し予備苗載台を着脱自
在に装架し、かつ本機に対する予備苗載台のロツ
ク金具を予備苗載台の上部に装置された握り把手
と連結して、該把手を握ることにより本機に対す
る予備苗載台のロツクを解除しうるように構成し
た田植機における予備苗載台取付装置である。

（考案の効果） 本案のものによれば、予備苗載台に予め苗マツ
トを載置した状態で本機に着脱できるもので、予
備苗載台を本機から外すべく予備苗載台の上部に
装置された握り把手を握ることによつてロツクが
外れるのでワンタツチで予備苗載台の交換ができ
て植付作業が能率よくできるという特徴がある。

すなわち、いくつかの予備苗載台に苗マツトを
予め載置しておき、苗マツトのなくなつた予備苗
載台は本機から取り外し、苗マツトの載置された
予備苗載台を簡単に取付けることができるもので
あつて、植付作業中の苗マツトの補給が迅速に行
われるという特徴がある。

しかも、予備苗載台の上部に握り把手があるか
ら予備苗載台を持ち上げると共にロツクを外すこ
とができて取り外し後は握り把手を運搬把手とし
て容易に予備苗載台を持ち運べるという特徴があ
る。

実施例 以下、図面に示す実施例について説明する。

１は前部機体２の後端上下に突設したブラケツ
ト４，４′及び後部機体３の前端上下に突設した
ブラケツト５，５′とを各々同一垂直線上におい
てピン枢着して水平曲げ可能に構成された走行機
体を示し、前後両機体２，３の左右両側には後部
機体３に搭載のエンジン６から両機体間に折曲自
在軸７，８を介して動力伝達される車輪９，９及
び１０，１０がスイングアーム１１，１１，１
２，１２で上下動可能に装置されており、前部機
体２から立設された門型フレーム１３には座席１
４が取付けられ、座席１４前方のハンドル１５の
回動操作でかじとりができるようになつている。

前部機体２の前端にはエンジン６で駆動される
PTO軸１６が設けられている。また、１７は前
部機体２と前方にロワーリンク１８とトツプリン
ク１９とで上下動可能に取付けられた苗植装置
で、この苗植装置１７は伝導ケース２０に苗植爪
２１とフロート２２を取付けた複数個の苗植ユニ
ツトから構成されていて苗載台２３の苗を圃場面
に植付けることができるようになつている。

本案は以上のような田植機における予備苗載台
の取付装置に関するものであつて、図示のものは
門型フレーム１３に予備苗載台２３′が着脱自在
に装架されている。

具体的には第２図に示すような門型フレーム１
３に受止金具２４，２５が設けられ、この受止金
具２４，２５の差込孔２６，２７に差し込むこと
のできる屈曲端２８，２９を有する掛止金具３０
が予備苗載台２３′に設けられている。

予備苗載台２３′には、またロツク金具３１が
設けられており、これが予備苗載台２３′に固定
の軸受金具３２中を出入りできるようになつてい
て、予備苗載台２３′に設けられた固定金具３９
のガイド３９ａがロツク金具３１の盲孔３１ａに
嵌装され、ガイド３９ａ端と盲孔３１ａとの間に
スプリング３３が介装されている。

そして、ロツク金具３１の鍔３１ｂに連結され
たインナーワイヤー３４が予備苗載台２３′の握
り把手３７に連結されている。３８は握り把手３
７を握るための予備苗載台２３′の上部に設けら
れた固定把手であり、３６は予備苗載台２３′に
固定されたアウタ受であつて、これにアウタワイ
ヤー３５が取付けられている。

本案は以上の如く構成されているので、受止金
具２４，２５の孔２６，２７に掛止金具３０の屈
曲端２８，２９を差し込むことにより門型フレー
ムに予備苗載台２３′を装架できるもので、その
差込みの際ロツク金具３１は受止金具２４の先端
で押されスプリング３３の力に抗して軸受金具３
２内に引込むので、ロツク金具は何等の支障とな
らずロツク金具３１が受止金具２４の先端から外
れるとスプリング３３でロツク金具３１は突出し
て受止金具２４に対し下方から係合して予備苗載
台２３′を引上げることができないようにする。

そこで、ロツク金具３１でロツク状態が維持さ
れることとなるが、握り把手３７を握るとワイヤ
ー３４が牽引され、鍔３１ｂを介してロツク金具
３１が後退してロツクを解除するから容易に受止
金具２４，２５から掛止金具３０を取り外すこと
ができる。

本案のものは以上の如く予備苗載台が本機に対
して着脱自在に装架されロツク金具でロツク状態
を維持することができるから、みだりに予備苗載
台が作業中外れることがなく、予備苗載台を本機
から外すべく把手を握つて持ち上げることによつ
てロツクが外れるのでワンタツチで予備苗載台の
交換をなしうるという特徴があり、予め苗マツト
を予備苗載台に載置した状態で本機に取付けるこ
とができるので予備苗載台への苗の補給が平易に
行われるという特徴がある。

なお、本案においてロツク機構は図示のものに
特定されるものでないことは勿論であり、予備苗
載台も図示のものに特定されるものではないし、
受止金具を回動できるように構成すれば座席の側
方に苗載台をもつてくることができて苗の補給を
容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は田植機の正面図、第２図は本案装置の
要部を示す部分正面図である。 １３……門型フレーム、２４，２５……受止金
具、３０……掛止金具、３１……ロツク金具、３
４……インナーワイヤー、３７……握り把手。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 本機に対し予備苗載台を着脱自在に装架し、
   かつ本機に対する予備苗載台のロツク金具を予
   備苗載台の上部に装置された握り把手と連結し
   て、該把手を握ることにより本機に対する予備
   苗載台のロツクを解除なしうるように構成され
   た田植機における予備苗載台取付装置。 (2) 本機から立設したフレームに受止金具を設け
   ると共にこの受止金具に差込み自在な掛止金具
   を予備苗載台に設け、かつ前記受止金具に係脱
   自在なロツク金具を予備苗載台に設け該ロツク
   金具をロツク解除方向に牽引することのできる
   ワイヤーを予備苗載台の上部に設けた握り把手
   に連結せしめてなる実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の田植機における予備苗載台取付装
   置。