JPS6131503Y2 - - Google Patents

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JPS6131503Y2
JPS6131503Y2 JP11061879U JP11061879U JPS6131503Y2 JP S6131503 Y2 JPS6131503 Y2 JP S6131503Y2 JP 11061879 U JP11061879 U JP 11061879U JP 11061879 U JP11061879 U JP 11061879U JP S6131503 Y2 JPS6131503 Y2 JP S6131503Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は誘導加熱調理器に関する。 誘導加熱調理器は商用交流電源を整流して脈流
電圧等直流電圧に変換し、この直流電源によりイ
ンバータを約20〜40KHz程度の高周波数にて発振
させこれにより発生する高周波交番電流を誘導コ
イルに与えて磁界を発生させこの磁界を誘導コイ
ルに近接して配置した磁性材よりなる調理鍋に加
えてこれを誘導加熱するものである。 かかる誘導加熱調理器は、火により加熱するも
のではないため外観からは加熱動作中であるかど
うかの判断が難しく調理鍋を鍋載置面であるトツ
ププレート上に置かない無負荷状態で加熱してし
まつたり或は加熱動作中であることに気づかずナ
イフ、フオーク等の小物負荷をトツププレート上
に置いて加熱してしまうという問題を生じる。ま
た銅鍋、アルミ鍋等良導電性金属よりなる鍋を使
用した場合、インバータに過大電流が流れてブレ
ーカを遮断したり、或は回路素子を破壊するとい
う欠点を生じる。 本考案はこのような不適性負荷が置かれたとき
および無負荷状態のときこれを判別してインバー
タの発振を停止させ上述の如き事故の発生を防止
するとともに間欠アラーム音を発し使用者の注意
を喚起したものである。 以下図に基いて本考案実施例を詳述する。第1
図は本考案にかかる誘導加熱調理器の外観を示
し、1は鍋が載置されるトツププレートで、セラ
ミツク等の絶縁板にて構成される。2は電源スイ
ツチ、3は出力調節用スライド摘みで、出力
「強」(1200W)から出力「弱」(200W)の範囲で
任意に設定できる。 第2図は、本考案実施例の回路図を示し、4は
商用交流電源、2は上記電源スイツチ、5は回路
部品を冷却するフアンモータ、6はサーモスタツ
トで上記フアンモータ5の停止および空炊き等に
よる異常加熱から回路部品を保護するものであ
る。 7はダイオードをブリツジ接続してなる整流回
路、8はフイルター回路でコイル9および平滑コ
ンデンサ16よりなる。11はフイルタ回路8を
通して直流電源が供給される誘導コイルで平板状
に巻回され、トツププレート1(第1図)裏面に
近接して配置されている。12は誘導コイル11
と直列接続されたスイツチング素子で、本実施例
ではGCS(ゲート・コントロールド・スイツ
チ)(商品名)を使用している。13はGCS12
のアノード・カソード間に逆並列に接続されたフ
ライホイールダイオード、14は共振コンデンサ
であり、これら誘導コイル11、GCS12、フ
ライホイールダイオード13および共振コンデン
サ14にてインバータ15が構成される。このイ
ンバータ15は自制式インバータと呼ばれるもの
で、最初のトリガーパルスを出す起動信号発生回
路24と起動後発振を継続していくゲート信号発
生回路23を具え、一旦トリガーされるとその後
ゲート信号により発振を継続していくものであ
る。これら起動信号発生回路24ゲート信号発生
回路23については後述する。Pはトツププレー
ト1(第1図)上に載置された鉄、ステンレス等
磁性材料よりなる調理鍋で、誘導コイル11にて
発生する高周波交番磁界が印加される。16は
GCS12のゲートに正又は負のオン・オフ信号
を与えるインバータ駆動回路、17はこのインバ
ータ駆動回路16を制御するフリツプフロツプ、
18,19は交流電源4電圧が降圧トランスPT
を介して加えられる整流回路、20はこの整流回
路18,19にて整流された電圧が入力する定電
圧回路で、該回路20の入力側から直流電圧±V
B(±12V)が、また出力側より安定化された直
流電圧Vcc(8V)が取り出される。ここで電圧±
Bはインバータ駆動回路16の駆動電源として
使用され、電圧Vccは後述する各制御回路に駆動
電源として供給される。また電圧+VBは抵抗2
1およびダイオード22を介してインバータ15
の電源として供給され、インバータ15の電源電
圧が+VBの値より低下したとき、これを補助し
て最低電圧を略+VBに保持するはたらきをす
る。ここで説明をつけ加えておくと、本実施例に
係るインバータ15は、力率改善のためコンデン
サ10の容量を小さく設定されており、このため
インバータ15の電源電圧は殆んど平滑されない
脈流となつている。それ故電源電圧が最小となつ
た時点では、約10V以下となりインバータの発振
が継続できなくなる虞れがある。本実施例では、
かかる欠点を防ぐため直流電圧+VBを補助電源
として与えているのである。次に23は自制発振
用のトリガパルスを発生しGCS12のゲートに
オン・オフ信号を与えるゲート信号発生回路で、
最初の起動トリガ信号によつてインバータ15が
起動された後はGCS12側の誘導コイル11電
圧VCをコンデンサ16、トランジスタ47によ
つて検出しその出力でフリツプフロツプ17をセ
ツトしGCS12にゲート信号を与える。さらに
このゲート信号発生回路23は、GCS12のカ
ソード接地間の線路に巻回され、その電流検知を
行なうカレント・トランスCTと、このカレン
ト・トランスCTの出力信号VCTと誘導コイル1
1の入力側の電圧VAを2入力とし、電圧VAを基
準レベルとして両者を比較する比較回路COM2
を備え、VCT≧V・R45/R44+R45となつた
ときその出力で フリツプフロツプ17をリセツトして、GCS1
2のゲート信号を遮断しGCS112をオフさせ
るものである。24はインバータ15の最初の起
動パルスを与える起動信号発生回路で、所定の周
期γ例えば0.4秒周期で起動パルスを発生する。
この発振周期は任意に設定できるが、電源投入
後、インバータ15の発振開始が余り遅れるのは
好ましくなく、実用上は約1秒以下に設定されれ
ばよい。25は起動パルスによりGCS12が導
通した後、ゲート信号発生回路23が動作しなか
つた場合であつても、導通後一定時間が経過する
と無条件にGCS12をオフに切換え過剰電流に
よるGCS12の破壊防止、周波数低下防止等を
行なう保護回路、26は調理鍋Pの適不適を検知
し、不適性負荷例えば負荷の過大な銅鍋、アルミ
鍋、或は逆に負荷の過小なナイフ、フオーク等を
トツププレート1上に載せたときは、インバータ
発振を停止する負荷検知回路、27は負荷が不適
性と判断されたとき間欠ブザー音を発し、使用者
に警告するアラーム発生回路、28は約200〜
1200W範囲で出力の調節を行なう出力制御回路
で、実際の操作はスライド摘み3(第1図)を摺
動させることにより行なう。29はイニシヤルク
リア回路で、抵抗30およびコンデンサ31より
なる積分回路で構成され、電源投入時フリツプフ
ロツプ17をリセツト状態にするものである。 次に上記構成の誘導加熱調理器について、各種
動作を波形図を参照して詳述する。 (1) 正常加熱動作(第3図) トツププレート1上に適性負荷例えば鉄鍋を置
き、電源スイツチ2をオンとすると、まずイニシ
ヤルクリア回路29がはたらき、Lレベル信号が
ナンドゲートNAND1に加わり、その出力をHレ
ベルとする。この状態で無安定発振回路にて構成
される起動信号発生回路24が作動開始する。す
なわちこの起動信号発生回路24は、比較回路
COM1を備え、その信号端子には、抵抗32お
よびコンデンサ33よりなる時定数回路出力が与
えられ、他方基準端子には、電圧VCCを抵抗3
4,35,36にて分圧して得た基準レベルV+
が加えられる。それ故電源投入後上記時定数で決
まる時間γ(0.4秒)が経過すると、コンデンサ
33の充電々圧は、基準レベルV+に達し、比較
回路COM1の出力は、HレベルからLレベルへ反
転する。このLレベルへの立下り信号は、次段の
コンデンサ37、抵抗38よりなる微分回路を経
てLレベルパルスに整形されナンドゲート
NAND3に入力される。いまこのナンドゲート
NAND3の他の入力はHレベルにあるからその出
力はHレベルとなり、次段のナンドゲート
NAND4に加えられる。このときナンドゲート
NAND4の他の入力はともにHレベルにあるから
その出力にLレベルパルスが得られ、フリツプフ
ロツプ17は反転し、ナンドゲートNAND1の出
力はLレベルにセツトされる。これによりインバ
ータ駆動回路16内のトランジスタ39,40が
ともにオン、トランジスタ41,42がオフ、ト
ランジスタ43がオンとなつてGCS12のゲー
トに順バイアス電圧+VBが加わりこれを導通す
る。かくしてインバータ15が発振始動する。こ
の後の発振動作をさらに説明すると、まずGCS
12の導通によつて誘導コイル11およびGCS
12を通つて負荷電流iLが流れる。この負荷電
流iLはカレント・トランスCTにて検知され、そ
の大きさに比例した電圧信号VCTに変換されたゲ
ート信号発生回路23に与えられ比較回路COM2
の信号端子に入力する。この比較回路COM2
基準端子には、負荷への電源電圧VAが抵抗4
4,45にて分圧されて入力され電源電圧に対応
して変化する基準レベルV+が加えられる。ここ
で基準レベルV+について説明しておく。本実施
例に使用する電源電圧は力率改善をはかるためコ
ンデンサ10を小容量としているため殆んど平滑
されず、最大約150V最小約12Vの範囲で脈動する
波形を描く。それ故カレント・トランスCTで検
知される信号もまたこねに比例して脈動する。し
たがつていま仮に基準レベルV+を電源電圧の最
大値に合せて設定し固定したとすると、電源電圧
が低くなつたとき検知電圧VCTもまた低下し基準
レベルV+との差は極端に大きくなる。その結果
この電圧低下時には比較回路COM2の出力は、数
KHzと極端な低周波信号となり、可聴音ノイズを
発生し商品価値の低下を招く。かかる現象の発生
を防ぐため、本実施例では上述の如く基準レベル
V+を電源電圧に比例して変化させることにより
発振周波数の安定化を実現している。 さて、比較回路COM2において、信号端子へ
の入力信号VCTが上昇して基準レベルV+に等し
くなると、その出力はH→Lに反転し、ナンドゲ
ートNAND1の出力をHにリセツトする。これに
よりトランジスタ39,40はオフに変り、トラ
ンジスタ41はオン、トランジスタ43オフ、さ
らにトランジスタ42はオンとなつてGCS12
のゲートには逆バイアス−VBが加わり、GCS1
2はオフとなる。いまこのGCS12の導通期間
をT1とする。 次にGCS12のターン・オフにより誘導コイ
ル11に蓄積された電磁エネルギーにより共振コ
ンデンサ14への充電が開始され上記電磁エネル
ギーの放電が終了すると今度は共振コンデンサ1
4の放電が始まる。この共振コンデンサ14への
充放電期間をT2とする。共振コンデンサ14の
放電が終了すると、この放電により誘導コイル1
1に蓄積された前回と逆方向の電磁エネルギーが
フライホイールダイオード13を通つて放電す
る。かかるフライホイールダイオード13の導通
期間をT3とする。なおこのT3期間中は、GCS1
2のアノード・カソード間にはフライホイールダ
イオード13の順方向オン電圧値分の逆バイアス
電圧VCが加わつているため、たとえそのゲート
に正の電気信号が加わつたとしてもこれは導通し
ない。 他方電圧VCは、ゲート信号発生回路23へ加
えられる。 すなわち、電圧VCは、ダイオード46を介し
てトランジスタ47のベースに加わり、T3期間
中これをオフとする。したがつてトランジスタ4
7のコレクタ電圧は、T3期間中Hレベルとなり
その立上り信号は、次段のコンデンサ48、抵抗
49を通つてHレベルパルスに整形された後、ナ
ンドゲートNAND5に入力する。このときナンド
ゲートNAND5の他の入力はHレベルにあるから
その出力としてLレベルパルスが得られ次段のナ
ンドゲートNAND3へ入力する。このナンドゲー
トNAND3においてみ他の入力はHレベルとなつ
ているから、出力としてHレベルパルスが得られ
さらに次のナンドゲートNAND4に加わる。この
ナンドゲートNAND4の他の入力はともにHレベ
ルにあるからその出力としてLレベルパルスが得
られ、フリツプフロツプ17のナンドゲート
NAND2に加わる。これによりフリツプフロツプ
17はリセツトされナンドゲートNAND1の出力
がLレベルに変る。このLレベル信号により再び
トランジスタ39,40がオン、トランジスタ4
1がオフ、トランジスタ43がオン、さらにトラ
ンジスタ42がオフに変つてGCS12のゲート
に順バイアス電圧+VBが加わる。かかる動作は
T3期間の初期になされ、この期間中この状態が
保持される。 それ故フライホイールダイオード13を介して
誘導コイル11の電磁エネルギーの放出が終了
し、電圧VCが正に変ると同時にGCS12は導通
し、再び負荷電流iLがこのGCS12を通つて流
れ、自制発振の次のサイクルが始まる。このよう
にして起動パルスにより発振開始後は、負荷の状
態に応じて約20〜40KHzの周波数で自制発振が実
行される。このような自制発振状態では、ナンド
ゲートNAND1の出力は、発振周波数に対応して
“H”“L”を繰返すが、このLレベル信号は、ダ
イオード50および抵抗51を介して比較回路
COM1の信号端子を低レベルにクランプする。 それ故、比較回路COM1出力もまたHレベルに
クランプされることとなり起動パルスは発生しな
い。 (2) 負荷検知動作(第4図) 誘導加熱調理器にあつては負荷が不適性な場合
これをそのまま加熱するとインバータに過大電流
が流れてGCS12を波壊したり、或はナイフ、
フオーク等の小物負荷を加熱し、それと知らずに
これに触れて火傷を負つたり、さらに無負荷の状
態で加熱するとインバータに過大電圧が発生し、
GCS12を破壊したり或は電力を無駄に消費し
てしまうという問題が発生する。それ故これら不
適性な負荷がトツププレート1上に置かれた場
合、或は無負荷の場合は、インバータ15の駆動
を止め、加熱動作を停止する必要があり、本実施
例では、かかる負荷検知を下記の如き負荷検知回
路26で行なつている。 この回路について第4図Aを用いてまず適性負
荷検知動作から説明する。トツププレート1上に
鉄鍋、ステンレス鍋等の適性負荷が載置されてい
る場合、電圧VCが負となつているT3期間にあつ
てはゲート信号発生回路23のトランジスタ47
はオフ状態となつており、そのコレクタ電圧VCE
はHレベルにある。このHレベル信号は、負荷検
知回路26内の抵抗52、コンデンサ53よりな
る積分回路に入力され、さらにこの積分出力は比
較回路COM4の信号端子へ信号V-として加えら
れる。一方比較回路COM4の基準端子には電圧
CCを抵抗54,55,56にて分圧して得た基
準レベルV+が印加されている。したがつてコン
デンサ53は期間T3にて充電され、期間T1,T2
にて放電され、この充電々圧が比較回路COM4
て基準レベルV+と比較されることになる。ここ
で適性負荷の場合自制発振の一周期T(=T1
T2+T3)に対応する期間T3の割合は比較的小さ
く、そのためコンデンサ53で積分された電気量
も比較的小さい値となりその電圧レベルは低レベ
ルで略一定に保たれる。それ故この電圧は基準電
圧V+に達することはなく比較回路COM4の出力は
Hレベルに保持される。したがつてナンドゲート
NAND5を開放状態とし、ゲート信号発生回路2
3による自制発振駆動を可能にしている。 次に過大負荷若しくは小物負荷をトツププレー
ト1上に置いた場合、および無負荷とした場合の
動作を第4図Bについて説明する。このような負
荷状態にあつては、フライホイールダイオード1
3の導通期間T3の発振周期Tに占める割合は増
大する。すなわちコンデンサ53は適性負荷時に
比べて充電時間が増加し、放電時間が減少するこ
とにより、コンデンサ53の充電々圧は徐々に上
昇していき、終りには基準レベルV+に等しくな
る。この時点で比較回路COM4の出力は、Lレベ
ルパルスを出力し、ナンドゲートNAND5を閉鎖
する。 それ故、ナンドゲートNAND3,NAND4もまた
閉鎖されフリツプフロツプ17へのセツト入力は
阻止され、同時に比較回路COM2の出力によりリ
セツトされナンドゲートNAND1の出力はHレベ
ルに固定される。かかるフリツプフロツプ17の
リセツトによりインバータ15は発振を停止す
る。このようにして不適性負荷状態では加熱動作
が停止する。 この不適性負荷検知状態にあつては、ナンドゲ
ートNAND1の出力はHレベルに固定されるから
起動信号発生回路25の禁止が解かれ時間γ(約
0.4秒)後に起動パルスを発生する。このの起動
パルスはインバータ15に発振用トリガー信号と
して与えられインバータ15は再起動するが、不
適性負荷状態が続いていれば負荷検知回路26に
て前述の如く不適性を判別してインバータ15の
動作を停止させる。このような不適性負荷状態が
解除されるまで起動と停止の繰り返し動作が行な
われる。なお不適性負荷状態ではインバータ15
が起動されてから負荷検知回路26により停止す
るまでの時間は数m秒であり、これは起動信号周
期γに比較して十分短かく、負荷が加熱されるこ
とはない。しかる後この不適性負荷を適性負荷と
置きかえると正常な自制発振に復帰する。 次表は各種負荷における期間の割合T3/Tお
よびコンデンサ53の充電々圧V-の値を示す。
【表】 この表より明らかなように鉄、ステンレスを主
体とする適性負荷ではT3/Tの値は約0.2〜0.3ま
での範囲にあり、他方アルミ板よりなる不適性負
荷或は無負荷状態では0.3以上となつている。 この差はコンデンサ53の充電々圧V-にも現
われており、適性負荷では2.0V以下、不適性負
荷では2.0V以上となつている。それ故比較回路
COM4の基準レベルV+を2.0Vに設定すれば適性負
荷と不適性負荷の判別を行なうことができる。 なお小物負荷については表示していないが、表
中に示すアルミ板と鉄・ステンレス製鍋の値の略
中間となり、これは2.0V以上となり不適性負荷
と判断される。なお不適性負荷が判別されてイン
バータ15の発振が停止するとトランジスタ47
はオン状態に保持されコンデンサ53の充電々圧
はこのトランジスタ47を通つて放電する。それ
故比較回路COM4の出力は、Lレベルとなつた後
一定時間経過後再びHレベルに戻る。 (3) アラーム発生動作 さて、不適性負荷が検知されるとインバータ1
5の発振駆動が停止するが、一方本実施例にあつ
ては、比較回路COM4の出力が次段のアラーム発
生回路27に加えられてこれを駆動し不適性鍋が
置かれたことおよびこれにより加熱動作を停止し
たことを使用者に知らせる構成がとられている。 すなわち比較回路COM4からLレベルパルスが
発せられるとこの信号はインバータ57にて反転
され抵抗58、コンデンサ59よりなる積分回路
を経て比較回路COM5の信号端子へ入力する。
しかしてこのパルス信号が電圧VCCを抵抗60,
61で分圧して得た基準レベルV+より大きけれ
ば比較回路COM5よりLレベル信号が出力され次
段のブザー62を駆動してパルス音を発する。負
荷検知動作は、起動パルスの発生ごとになされる
から比較回路COM5の出力は、0.4秒間隔でLレ
ベルとなり、これに同期してパルス音が発せられ
ることになる。このパルス音の発生期間は、0.4
秒より短かい期間例えば0.1秒間に設定すれば0.4
秒周期の間欠アラーム音を発することができ使用
者の注意を喚気することができる。 (4) 出力調節動作(第6図) 出力調節は、出力制御回路28に組込まれた可
変抵抗器63を操作することにより行なわれる。
本実施例における制御回路28は、約10秒の周期
内で、インバータ15の発振及び停止の割合を変
えるものである。すなわち比較回路COM6の基準
端子に電源電圧VCCを抵抗64,65にて分圧
して得た基準レベル信号V+を、信号端子に抵
抗66、コンデンサ67よりなる積分回路出力を
与え、その時定数を約10秒に設定する。比較回路
COM6の出力は、ダイオード68および抵抗6
9、コンデンサ70よりなる積分回路を介して次
段の比較回路COM7の信号端子へ入力される。
この比較回路COM7の基準レベル端子には、可
変抵抗器63および抵抗71にて電源電圧VCC
分圧して得た基準レベル信号V+が与えられ、か
つこの基準レベルV+は可変抵抗器63の操作す
なわちスライド摘み3(第1図)の摺動により任
意の値に設定される。このようにして設定された
基準レベルV+を端子への入力信号が越えたと
き比較回路COM7の出力は、Lレベルに反転しナ
ンドゲートNAND4の出力をHレベルに変える。
これによりフリツプフロツプ17を反転し、イン
バータ15の発振を停止する。すなわち、比較回
路COM7の出力がHレベルにある期間のみインバ
ータ15は発振することとなる。尚第6図Aは可
変抵抗器63の抵抗値を最小、すなわち出力最小
とした場合を、また同図Bは可変抵抗器63の抵
抗値を最大、すなわち出力最大とした場合を示
し、出力最小時は、10秒間のうち1.7秒間加熱
し、他方出力最大としたときは信号電圧は、基準
レベルに達することなく、比較回路COM7出力は
常にHレベルに保持される。これにより最大出力
時においては、休止期間をおくことなくインバー
タ15が発振し続ける。叙上の如くして出力を約
200〜1200Wの範囲で任意に調節することが可能
となり、調理を最も適切な出力(火力)で行なう
ことができる。 (5) 保護回路動作(第7図) 本実施例では、GCS12に流れる電流をカレ
ントトランスCTにて検知しその値が一定値以上
とならないよう制約されるが、特に起動時或は動
作中であつても負荷電流の立上りの大きさやタイ
ミングによりカレントトランスCTを巻回したフ
エライト磁石の磁化状態が変化し、負荷電流に比
例した検知電流が得られない場合が発生する。 かかる現象が生じた場合、ゲート信号発生回路
23がはたらかず、GCS12の導通時間が異常
に長くなりこれに過剰電流が流れて破壊するとい
う事故が発生する。このような事故からGCS1
2を守るため保護回路25が設けられている。こ
の保護回路25は、仮にカレントトランスCTに
より正しい電流検知がなされずGCS12に電流
が流れ続けたとしてもGCS12導通後一定時間
経過したときは無条件にこれをオフするものであ
る。すなわち起動信号発生回路24が動作して比
較回路COM1出力がLレベルに変るとこの信号は
抵抗72ダイオード73を経て比較回路COM3
基準端子に加えられ、かつこの基準端子に
は、電源電圧VCCを抵抗74,75にて分圧され
た基準レベル電圧V+が与えられる。一方起動パ
ルスによりフリツプフロツプ17のナンドゲート
NAND1の出力はLレベルとなるから、トランジ
スタ76はオフ状態となりコンデンサ77の充
電々圧は上昇する。すなわち、抵抗78およびコ
ンデンサ77よりなる積分回路の出力がその信号
端子に与えられる比較回路COM3は、積分回路
出力が基準レベル電圧V+に達したときLレベル
出力を発し、フリツプフロツプ17をリセツト
し、ナンドゲートNAND1の出力はHレベルに変
る。それ故インバータ駆動回路16はGCS12
をオフにすべく動作しその後ナンドゲート
NAND1のHレベル出力は、トランジスタ76を
再びオンに反転し、コンデンサ77の充電々圧を
放電するから、比較回路COM3の出力は直ちにH
レベルに復帰する。この保護回路25の出力端お
よびゲート信号発生回路23の出力端は、オア接
続されてナンドゲートNAND1に与えられるから
ゲート信号発生回路23からの出力がなくとも、
保護回路25の動作により、GCS12はオフさ
れることとなる。 また保護回路25は、起動信号発生回路24が
作動すると起動時には低入力で動作し、その後正
規の入力で動作するよう構成されている。すなわ
ち比較回路COM3の基準レベルV+は低レベルV+(
L)および高レベルV+(H)の2値をとり、レベルV
+(H)は起動信号発生回路24が停止していると
き、またレベルV+(L)は起動信号発生回路24が
作動しているとき対応し、これは比較回路COM1
の出力を抵抗72およびダイオード73を介して
比較回路COM3の基準端子に加えることにより
達成される。すなわち上述したようにカレントト
ランスCTが電流を検知せず、ゲート信号発生回
路23が動作しなかつた場合、保護回路25から
発せられるパルスによりインバータ15は発振駆
動されるが、このとき負荷が銅鍋等の不適性負荷
があるとGCS12に過剰電流が流れ、破壊され
る危惧がある。一方無負荷の場合、GCS12に
過大電圧が加わり同様に破壊される危惧がある。 それ故電源投入直後は、保護回路25出力パル
スの周波数を例えば35KHz程度と高くし、負荷へ
の入力を下げGCS12へ流れる電流及びこれに
加わる電圧を減少低下させGCS12の保護をは
かつている。一方この低入力時に同時に負荷検知
回路26にて負荷の適不適が判断され、不適性負
荷であれば直ちにインバータ発振は停止する。こ
の場合起動から停止までの期間は数m秒であるの
に対し、起動信号発生期間は20m秒程度に設定さ
れているから上記発振停止時期は保護回路25に
よる高周波発振期間内に十分納めることができ
る。それ故負荷検知動作が低周波発振期間にまで
延びて不適性負荷時過大電流を流すという危惧は
ない。 また保護回路25は発振周波数の最小限を定
め、発振周波数が可聴領域にまで低下するのを防
止するはたらきをする。例えば本実施例にあつて
はインバータ15の発振は、無負荷状態から起動
した場合、発振周波数が最低すなわち10数KHzの
可聴周波数となり騒音発生の原因となるが、叙上
の如く保護回路25にて高周波数にて発振開始す
ることによりかかる騒音発生を防ぐことが可能と
なる。 以上本考案に係る誘導加熱調理器全体の構成お
よび動作について詳述したが、本考案の特に重要
な点は、負荷検知回路がはたらき不適性負荷が判
別されたとき、報知が為されるとともに、インバ
ータ発振の停止に応じて、報知が停止されるアラ
ーム発生回路を設け、不適性負荷判別をアラーム
音にて報知する構成とした点にある。すなわち本
考案にあつては適性負荷の場合インバータ発振起
動後この発振は継続され、他方不適正負荷の場合
は「発振開始→不適正負荷検知→発振停止→発振
開始→不適正負荷検知→……」と云う周期的な動
作が行なわれ、これに応じてアラーム発生回路が
間欠的に動作される。従つて、アラーム発生回路
を間欠動作させるに専用の発振回路が不要で回路
構成が簡単になり、調理器の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案誘導加熱調理器の実施例斜視
図、第2図は同実施例回路図、第3図ないし第7
図は同実施例の動作を説明するための信号波形図
である。 15……インバータ、16……インバータ駆動
回路、23……ゲート信号発生回路、24……起
動信号発生回路、25……保護回路、26……負
荷検知回路、27……アラーム発生回路、28…
…出力制御回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一旦発振が開始されると、自身で発振を継続す
    る自励式インバータを有し、このインバータ内の
    誘導加熱コイルから交番磁束を発生させる誘導加
    熱調理器において、インバータ発振状態を検出し
    て誘導加熱コイル上の負荷の適、不適を検知する
    負荷検知回路と、この負荷検知回路で不適正負荷
    が検知されたときインバータ発振を停止させる停
    止手段、インバータの発振停止状態を検出してか
    ら所定の再起動時間後にインバータに発振起動を
    掛ける起動信号発生回路と、上記負荷検知回路で
    の不適正負荷検知によりアラーム動作を開始する
    とともに、上記起動信号発生回路での再起動時間
    より短い所定時間後にアラーム動作を停止するア
    ラーム発生回路と、から成る誘導加熱調理器。
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