JPS6131453Y2 - - Google Patents

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JPS6131453Y2
JPS6131453Y2 JP1981103359U JP10335981U JPS6131453Y2 JP S6131453 Y2 JPS6131453 Y2 JP S6131453Y2 JP 1981103359 U JP1981103359 U JP 1981103359U JP 10335981 U JP10335981 U JP 10335981U JP S6131453 Y2 JPS6131453 Y2 JP S6131453Y2
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JP
Japan
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arc
insulator
bulge
hat
lowermost
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JP1981103359U
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JPS5810323U (ja
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Priority to JP10335981U priority Critical patent/JPS5810323U/ja
Publication of JPS5810323U publication Critical patent/JPS5810323U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は送配電線路に使用する耐アーク碍子に
関するものである。
碍子のアークによる破壊は、高温度のアークに
直接さらされた部分が碍子本体の熱伝導が悪いた
め、その表面とその内部との大きな温度差により
破壊するもので、いわゆる偏熱破壊といわれるも
のである。
従来、このようなアークによる碍子破壊を防止
するものとして、第1図に示すように碍子本体1
の両端に金具3および金具4をセメント等の接着
材で固着した棒状碍子において、金具4のアーク
放出部4′より噴出する続流アークにより直接さ
らされる最下部笠2′の裏面および該最下部笠
2′と金具4との間の胴部1a表面に熱伝導性が
低くアーク熱に強い有機絶縁材質よりなる被覆層
5を設けたものが知られている(特公昭49−
39354号公報参照)。
しかし、この被覆層5はエポキシ樹脂または合
成ゴム等の有機絶縁材質より形成されているの
で、使用時において被覆層5の表面を流れる漏洩
電流によりトラツキングが発生したり、紫外線や
大気中のオゾンにより劣化する恐れがあり、長期
にわたる信頼性の点で問題があつた。また、該被
覆層5は接着剤で接着したり、装着するだけであ
るので、続流アークの電流が大きいとアークの噴
出力により被覆層5が剥離したり、アーク熱を受
けて焼損したり、ときには消失してしまうことさ
えあつた。このような状態で再度雷サージ過電圧
が線路に発生し続流アークが生じると、今度は碍
子本体1が直接アークを破ることになり、ついに
は碍子破壊に至るという欠点があつた。その上、
被覆層5を後から形成するため、その分碍子製造
時の工程が増し、コストアツプの要因となる等多
くの問題があつた。
本考案は前記のような欠点や問題を解決するた
めになされたもので、耐アーク性能の向上を計り
続流アークが発生した場合でも笠欠けを起さない
耐アーク碍子を提供することを目的としたもので
最下部笠と該笠の裏面側と相対する金具間の胴部
にアークに対する防護用の膨出部を該胴部と一体
かつ同心状に設けた耐アーク碍子である。
以下、図面を参照しながら好ましい実施例につ
いて詳しく説明する。
第2図ないし第4図に示すように、本考案は略
雨傘状の笠2を複数枚有した磁器製の碍子本体1
の最下部笠2′と該笠2′の裏面側に相対する金具
4との間の碍子胴部1aに例えば直径が前記最下
部笠2′の直径と、裏面側金具4の胴径との和の
2分の1より大きい略算盤珠状に形成したアーク
防護用の膨出部5を前記碍子本体1と同材質の磁
器で一体かつ同心状に設けたものである。該膨出
部5はその直径が最下部笠2′の直径より小さ
く、かつ、最下部笠2′の外周縁と該笠2′の裏面
側に位置する金具4のアーク放出部である上端外
周縁4′とを結ぶ直線より大きいものであるとと
もに、前記金具4の上端外周縁4′から噴出する
アーク噴出方向と該膨出部5の被アーク面との成
す角度Aが鋭角となるよう前記胴部1aに連なる
基部を底面とした略三角形状を有したものであ
る。このように、本考案においては最下部笠2′
と該笠2′の裏面側金具4との間に最下部笠2′の
外周縁と金具4の上端外周縁4′とを結ぶ直線よ
り大きい直径の膨出部5を碍子本体1と一体に設
けたものであるためアーク放出部4′より噴出す
る続流アークは完全にこの膨出部5によつて遮ぎ
られて最下部笠2′が直接アークにさらされるこ
とがないめ、続流アークによる碍子破壊を発生す
ることはない。
また、膨出部5は略算盤珠形状をしているの
で、金具4の上端外周縁4′から噴出する続流ア
ークは該膨出部5の被アーク面5aに対し鋭角
(角度A)に衝突することになり、膨出部5はア
ークを膨出部5の付根方向に巻込むことなく速や
かに碍子本体より逃がすことができるのでアーク
熱により膨出部5が破壊することはない。
なお、第4図に示すようにアークが膨出部5に
衝突することによりアーク噴出方向に作用する力
P0はアークが膨出部5の被アーク面5aに対し鋭
角となるため、アーク噴出力の全部が膨出部5に
作用するのではなく、その一部が作用するもので
あり、しかも、膨出部5を破壊させる力として働
く力P1は膨出部5に作用するアーク噴出方向の力
P0の分力となり、したがつて、仮りに膨出部5が
続流アークにさらされても碍子本体1が破壊に至
ることはない。また、該膨出部5は碍子本体1と
同一材料である磁器で碍子本体1と一体に設けて
いるためトラツキングを発生する恐れはない。
本考案は、前記実施例による説明で明らかなよ
うに、最下部笠と該笠の裏面側の金具間にアーク
防護用の膨出部を設けることによつて続流アーク
による最下部笠の破壊を防止するとともに、その
膨出部の被アーク面をアークに対し一定の角度
(鋭角)をもたせた形状としたことによつて、続
流アークのもつ熱および噴出力を逃がすことがで
き、その結果、膨出部自身がアークによつて破壊
することがなく、さらに、該膨出部を碍子本体と
同材質の磁器で一体に形成したから、従来のよう
な被アーク面に有機絶縁材質でできた被覆層を設
けたもののように続流アークによつて被覆層が外
れたり、焼失したりすることはなく、しかもトラ
ツキング等により劣化することは全くない。ま
た、膨出部を設けた分だけ表面漏洩距離が長くな
るので汚損時の電気特性も向上するという利点が
ある。その上、前記したように膨出部は碍子本体
の製造時に同時成形するものであるから製造工程
が増えることがなく、また、碍子本体を大きくす
ることもないのでコストの面でも優れたものであ
る。
このように、本考案は耐アーク性能が極めて優
れた信頼性の高い碍子を簡単に、しかも経済的に
提供でき産業の発達に寄与するところ極めて大で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の耐アーク碍子の一部切欠き正面
図、第2図は本考案の実施例を示す一部切欠き正
面図であり、第3図および第4図は本考案の実施
例の要部断面図である。 1……碍子本体、1a……碍子胴部、2……
笠、2′……最下部笠、3,4……金具、4′……
金具の上端外周縁、5……膨出部、5a……被ア
ーク面、A……角度。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 磁器製の碍子本体1の胴部1aに備える笠2の
    内、その最下部笠2′と、該最下部笠2′の裏面側
    に相対する金具4との間に、断面が略三角形であ
    つて、直径が前記最下部笠2′の直径より小さい
    アーク防護用の膨出部5を前記胴部1aに一体か
    つ同心状に形成し、さらに、該膨出部5は少なく
    ともその先端部を最下部笠2′の外周縁と金具4
    の上端外周縁4′とを結ぶ直線より張り出して設
    けたことを特徴とした耐アーク碍子。
JP10335981U 1981-07-14 1981-07-14 耐ア−ク碍子 Granted JPS5810323U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10335981U JPS5810323U (ja) 1981-07-14 1981-07-14 耐ア−ク碍子

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10335981U JPS5810323U (ja) 1981-07-14 1981-07-14 耐ア−ク碍子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5810323U JPS5810323U (ja) 1983-01-22
JPS6131453Y2 true JPS6131453Y2 (ja) 1986-09-12

Family

ID=29897975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10335981U Granted JPS5810323U (ja) 1981-07-14 1981-07-14 耐ア−ク碍子

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH039204Y2 (ja) * 1985-12-04 1991-03-07

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4718788U (ja) * 1971-04-05 1972-11-01
JPS5425677Y2 (ja) * 1974-04-18 1979-08-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5810323U (ja) 1983-01-22

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