JPS613129A - 広角反射性スクリ−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はスクリーンに対する広角度の位置でも映像を鮮
明に見せることのできるースクリーンに関する。

〈従来の技術〉 従来、ビデオグロジェクター用スクリーンや８ミリ等の
映写機用スクリーン、オーバーへ、ドグロジェクター用
スクリーンなどのスクリーンは、アルミ箔やアルミ粉末
を使用したものあるいは、ガラスピーズを使用したもの
が、明るく鮮明なスクリーンとして使用されている。し
かしこれらのスクリーンは再帰反射性が強く、光源付近
ではかなシ明るく鮮明に映像が見えるが、光源から離れ
てスクリーンを斜めから見る角度になるにつれて映像は
暗く見にくくなる。このよう表傾向は、肴にガラスピー
ズ使いのスクリーンに見られ、光源付近は抜群に明るい
が、明るく見える角度はせいぜい光源を中心として左右
角±１５°程度でスクリーンを斜めの位置から見るよう
になれば極端に暗くなる。この様に光源付近のみが明る
くスクリーンを斜めから見ると映像が暗くなるような、
広角反射性に欠けるスクリーンでは、狭い室内での映写
には支障ないが、多人数で見る事が可能な広い室内での
映写は、スクリーンを斜めから見る人と、スクリーンを
正面から見る人とでは、映像の明暗差が大きくて好まし
くない。この欠点を解決する為Ｋ、スクリーンにエンボ
ス加工等によシ凹凸をつけ、広角度に光を反射させてス
クリーンを正面から見る人と、斜めから見る人の明暗差
を少なくする試みがなされている。しかしこれらのスク
リーンは広角反射性が得られ易いが、製法が複雑で均一
なスクリーンはなかなか得られないものが多く、また、
スクリーン重量も重く、持ち運びにくくなシがちであっ
た。さらに、製品コストが高くなる等、種々の欠点が見
られた。

〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、製造が容易で性能が均一であシ、かつ
軽食で安価な広角反射性に優れるスクリーンを提供する
にある。

〈問題を解決するための手段〉 本発明の目的はスクリーン基布とそのスクリーン基布の
表面に散点状に配置されて接着されている複数の突起部
とを含んで成るスクリーンであって、前記突起部が突起
部基体とその突起部基体上に積層された金属薄層とから
成り、且つ外側に凸の実質的に半球状の形状を有するこ
とを特徴とする広角反射性スクリーンによって達成され
る。

前記スクリーン基布として各種のウェブ状基布、例えば
繊維基材、フィルム等を用いることができる。ただし丈
夫さ、取扱易さの点から繊維基材を用いる方がより好ま
しい。又突起部基体としてはその表面に直接又は間接に
金属薄層を積層できるものであればどのようなものでも
よい。例えばガラス等の固体物を用いてもよい。ただし
接着剤層自体で突起部基体を形成させる方法を用いれば
、本発明の広角反射性スクリーンの製造がよシ容易であ
シ、安価にスクリーンを製造することができるという点
でよ）好ましい。

以下、本発明の広角反射性スクリーンの一実施例を示す
添付図面を参照［７て本発明を具体的に説明する。

第１図に本発明の広角反射性スクリーンの一実施例の断
面図を示し、第２図にその平面図を示す。

第１図および第２図に示した実施例ではスクリーン基布
として繊維基材１が用いられ、繊維基材１の表面に複数
の突起部２が規則的に散点状に配置されて接着されてい
る。突起部２においては接着剤層３が実質的に半球状の
形状で配置されて突起部基体を構成し、その接着剤層３
の上に金属薄層４が積層されている。表面が金属薄層で
被覆されている実質的に半球状の突起部２が繊維銅材１
の表面に多数配置されているので、投射された光が広角
度に反射されることになる。

本発明で好ましく用いられる繊維基材としては、ポリア
ミド系、ぼりエステル系、ポリアクリルニトリル系、そ
の他の合成繊維、再生セルロースからつくられる化学繊
維、木綿等の天然繊維など任意の繊維を単独、または混
合した編物、織物、不織布で、その組織、厚み、目付等
は特に限定されないが、なるべくしわや、耳まぐれがし
ない、形態安定性の良いものが好ましい。またその色に
ついては白色系、銀色系が好ましい。

本発明で好ましく用いられる接着剤層とは、ポリウレタ
ン系？リイソシアネート系、シアノアクリレート系ゴム
系、等の溶剤系接着剤、及び、ポリアミド系、ポリエス
テル系、ポリ塩化ビニル系、Ｉリビニルアルコール系、
等の低融点接着剤がらなシ、好ましくは、低融点接着剤
を使用する方が製法が容易である。

以下余白 本発明の広角反射性スクリーンに於いて用いられる金属
薄層としては、光線反射性に優れるアルミニウム、銀、
ニッケル、マグネシウムなどが好ましく、その中でもコ
ストが安く、積層が容易なアルミニウムがより好ましい
。金属薄層の厚みについては特に限定されないが、１０
０〜５０００Ｘが好寸しく、さらに３００〜１００ＯＸ
がより好ましい。

本発明でいう実質的に半球状の形状とは突起部２の断面
形態が中心部分と周辺部とで高低差を有する形態を意味
する。したがって突起部２の平面図上の形状は特に限定
されるものではなく、円。

楕円などの円型、三角、四角などの角型、あるいは星型
なと任意で、それぞれが独立した点状であれば良い。突
起部２の大きさについては長径が０．３〜２０．０■が
好ましい。さらに、突起部２が繊維基材に占める面積は
、５０〜９５％が好ましくさらに７０〜９５％がよシ好
゛ましい。

又突起ｓ２の形状は本質的には中心部が高い凸状、さら
に第１図に示したような半球状であることがよシ好まし
いが、中心部と周辺部とで高低差を有する形態であ如さ
えすれはどのような形状でもよい。例えば第４ａ図、第
４ｂ図あるいは第４ｅ５４に示す形状を有する突起部２
でもよい。又、前記繊維基材１上の多数の突起物２の内
に実質的に半球状でない突起物２が含まれていてもよい
。

大部分の突起物２の形状が実質的に半球状でありさえす
れば投射された光を広角度に反射することができる。

ただし、光源付近でスクリーンを見た場合と、光源から
４５°斜めになった角度でスクリーンを見た場合に後述
の測足法によるＥＶ値の差が１以内に収するように、複
数の突起部２の形態が全体として実質的に半球状に形成
されていることが必要である。すなわち突出部２の形状
罠バラツキがあって一部の突起部２が前記条件を満たさ
ぬ形状であってもその近隣の突起部２によって補われ、
全体的としてＥＶ値の差が１以内に収まるように形成さ
れていることが必要である。なお突起部２の形状が平面
的である場合には、Ｅ　ＶｌｌｔＯ差は２以上にな如、
この場合には見る角度によってスクリーンの明暗差が大
きい。

突起部２が配置されている部分以外の繊維基材の表面は
なるべく密に形成され、その色は白色系又は銀色系が好
ましい。又それら表面にも金属薄層が積層されていると
より光反射性に優れたスクリーンが得られるので好まし
い。ただし突起部２が占める面積が５０チよシ少ないと
、光源付近へ反射される光の量が多くな漫、広角反射性
が横なわれるので好ましくない。

第１図および第２図に示した実施例のスフ１，１−ンで
は突起部２は繊維基材１の上に接着剤層と金属薄層を順
次積層して形成される。以下にその製造方法の１例を示
す。勿論下記に示す製造方法以外の方法によって本発明
の広角反射性スクリーンを製造することもできるのは明
らかである。

（嬉一工程） 離型層２例えば一般的な離型紙またはポリエステル、ポ
リプロピレン　、１？リエチレン等のフィルムにシリコ
ン処理を施したものに、重合体をナイフコーター、ロー
ルコーターナトニヨリコーティングする。

（第二工程） 第一工程で製造したものを十分乾燥後、真空蒸着機、ま
たはスノヤ、タリング加工機へ投入し、金属、例えばア
ルミニウム１ｋｌｌＩｌｉｌ加工する。

（第三工程） 繊維基材に低融点の接着剤全実質的に半球状にグラビア
ロールなどを使用して塗布する。

（第四工程） 第二工程で製造出来たものと、第三工程で製造したもの
とを熱プレスにより接着し、繊維基材。

接着剤層、金属薄層１重合体層、離型層が順次積層され
たシート状物とする。

（第五工程） 第四工程で製造出来たシート状物の、離型層重合体層、
及び接着剤の塗布されていない部分の金属薄層を剥離す
る。

以上のような工程により、本発明の広角反射性スクリー
ンが製造出来る。また、繊維基材上にも金属薄層が積層
されているのがよシ好ましいが、この際の製造例として
は、第三工程で出来たもの層された接着剤へも金属薄層
が積層出来る。

なお、前記製造法の具体的−例に於て、第一工程でいう
重合体とは、ポリウレタン糸環弾力性に優れるものが好
ましい。また、金属薄層の転写をスＡ−ｘ”Ｋ行なする
ように、シリコンゴム、シリコン撥水剤等のシリコン系
の平滑剤を重合体に５〜４０　ｗｔ％混合するのが好ま
しい。

なお、重合体の厚みについては、５〜３０μが好ましく
、さらに１０〜２０μがよシ好ましい。

この弾力性に優れる重合体を使用する事によｐ１重金属
層が実質的に半球状に形成される。つまり、重合体層に
金属薄層を積層したものと、繊維基材に接着剤を散点状
に塗布したものとを接着する際、散点状に塗布された接
着剤が弾力性のある重合体にくい込み、繊維基材の上に
突き出た接着剤を包み込むようになる。次に重合体を剥
離した時は、金属薄層が接着剤を包み込むような状態で
残シ、金属薄層のみが転写される。従って金属薄層が実
質的に半球状になシ、入射する光が広角に反射される。

なお、繊維基材に接着剤をグラビアロールで塗布する際
、グラビアロールの孔の形状を変える事によシ、実質的
に半球状の断面型態を任意に変更可能である。

〈実施例〉 次に本発明による広角反射性スクリーンの数例について
その構成および製造方法について説明し併せて従来公知
のスクリーンとの比較の上でその性能を示す。尚スクリ
ーンの性能、すなわち光反射率の評価は下記の方法で行
った。

暗くした室内で第３図に示すように光源６からスクリー
ン５に垂直に光を当てる。この時光源とほぼ同じ高さの
位置で、光源とスクリーンを結ぶ垂線を基点（０°）と
し、１５°の角度ずつスクリーンに近づき、垂線とスク
リーンの交わっている部分の明るさ金測足する。明るさ
の測定は旭光学工業■製デジタルスポットメーターを使
用し、ＥＶ値で表現した。ＥＶ値とは露出値の事で、数
値の大きい根羽るい事を示す。

実施例１，２および３と比較例１，２ それぞれ下記条件で３種類のスクリーン（実施例１，２
および３）を作った。

Ｏ実施例１のスクリーンの製造条件 離型紙にポリウレタン９　Ｑ　ｗｔ％シリコンゴム１０
ｗｔ％で配合した溶液全コーティングし、乾式凝固した
。膜厚は１０μで離型紙ごと真空蒸着機へ投入し、アル
ミニウムを真空蒸着した。その結果アルミニウム層が５
００Ｘであるシート’ｔ−製造した。次にナイロン−６
６トリコツト（組織名ハーフ）目付３００９／ｍ”の二
−ドルルーゾ側に、融点１２０℃で、長径０．９　ｍの
ほぼ円型のポリアミド樹脂点が、生地面積の７５チを占
めるようほぼ均一に塗布した。樹脂の塗布はグラビアロ
ールを使用し、グラビアクールの孔は半球状となってい
るものを使った。

このようにして製造した重合体に金属薄膜を積層したも
のと、トリコットに接着樹脂（ポリアミド・・・１６０
°で粘度６，０００　ｃｐ）を塗布したものとを、温度
１２０℃、ブレス圧力２００１７ｃｍ”の条件で接着し
た。次に、離型紙及び重合体、さらに接着剤が塗布され
ていない部分の金属薄層全剥離し、広角反射性スクリー
ンを得た。

０実施例２のスクリーンの製造条件 実施例１で使用した重合体に金属薄層が積層されたシー
トと、ナイロン−６織物（組織名タフタ）目付−２５０
ｇ／ｍ”の片面に、融点１２０’Ｃで長径０．３　ｍｓ
のほぼ円型のポリアミド樹脂点が、生地面積の９０％を
占めるようほぼ均一に塗布されたものとを熱接着した。

この際、グラビアロールの型状、接着条件は実施例１と
同様である。次に、離型紙及び重合体、さらに接着剤が
塗布されていない部分の金属薄層を剥離し、広角反射性
スクリーンを得た。

０実施例３のスクリーンの製造条件 Ｉリエステルトリコット（組織名ハーフ）目付３００ｇ
／ｍ”の二−ドルルーグ側に融点１４０℃で長径０．９
−のほぼ円型のポリエステル樹脂点が、生地面積の７５
％を占めるようほぼ均一に塗布した。樹脂の塗布はグラ
ビアロールを使用し、グラビアロールの孔は半球状とな
っており、従いトリコットに塗布された接着剤もほぼ半
球状に塗布されていた。次にこれ全真空蒸着機へ投入し
、接着剤が塗布されている側にアルミニウム全積層した
。その結果、４００Ｘのアルミニウムが繊維基材、接着
剤ともに積層された広角反射性スクリーンが製造出来た
。

また２種類の比較例を用意し、比較例１は実施例１で製
造出来た広角反射性スクリーンの散点状に積層された接
着剤層及び金属薄層を、実質的に球状ではなく平坦な状
態にしたものである。比較例２は、従来公知の平坦な銀
面スクリーンである。

各実施例および比較例のスクリーンについて、その投射
光に対する各角度における反射率の変化を測定した。得
られた結果を第１表に示す。

第１表から明らかなように、本発明による広角反射性ス
クリーンは広角性に優れ、スクリーンを見る角度が４５
°になっても映像の明るさを維持している。これに対し
て比較例工および２のスクリーンでは広角性に乏しく、
スクリーンを見る角度が斜めになれば急激に映像が暗く
なり、実用上に支障が生ずることになる。

〈発明の効果〉 本発明の広角反射性スクリーンは前述のように構成され
ているので、このスクリーンを使った場合には、光源す
なわち映写機付近でスクリーンの映ｇＩを見る人と、ス
クリーンの映像を斜めから見る人とで、映像の明るさの
差を小さくすることができ、その結果本発明のスクリー
ンは広い室内での映写にも適したスクリーンである。

又その構成が簡単であるので製造を容易且つ安価に行う
ことができると共に、軽量なスクリーンを得ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の広角反射性スクリーンの一実施例の断
面図であり、第２図はその平面図である。 第３図はスクリーンの反射性能に対する評価方法を説明
する図である。第４ａ図、第４ｂ図および第４ｃ図はそ
れぞれ本発明の広角反射性スクリーンの他の実施例の断
面図である。 １・・・繊維基材、２・・・突起部、３・・・接着剤層
、４・・金属薄層、５・・・スクリーン、６・・・光源
。 Ｉｓｌ　図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、スクリーン基布と該スクリーン基布の表面に散点状
   に配置されて接着されている複数の突起部とを含んで成
   るスクリーンであって、前記突起部が突起部基体と該突
   起部基体上に積層された金属薄層とから成り、且つ外側
   に凸の実質的に半球状の形状を有することを特徴とする
   広角反射性スクリーン。 ２、前記スクリーン基布として繊維基材が用いられ、前
   記突起部基体が接着剤層で形成されている特許請求の範
   囲第１項記載の広角反射性スクリーン。