JPH0250095A - 遠赤外線偽装材用補助材料 - Google Patents

遠赤外線偽装材用補助材料

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JPH0250095A
JPH0250095A JP20083388A JP20083388A JPH0250095A JP H0250095 A JPH0250095 A JP H0250095A JP 20083388 A JP20083388 A JP 20083388A JP 20083388 A JP20083388 A JP 20083388A JP H0250095 A JPH0250095 A JP H0250095A
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Kazumasa Shiraishi
白石 一正
Katsuyuki Okubo
勝行 大久保
Takaaki Ukita
浮田 高明
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は遠赤外線画像による認識が困難で、また赤外線
検出器を用いる計器にも検知されにくい偽装材料のため
の断熱効果を有する補助材料に関する。
(従来技術) 特開昭59−190842号公報により、赤外線認識防
衛材料としては、ポリエチレンまたはポリプロピレンか
らなるフィルムと金属膜とを貼着したフィルム構造体が
提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、かかる従来偽装材は、熱放射を低下させる効果
は有するが、それだけでは放熱体の温度を制御すること
はできない。
本発明はかかる従来技術に鑑み、特定なシート状物で放
熱体をカバーすることにより、効率よく遠赤外線用偽装
材料の機能を高め、遠赤外線画像上での迷彩効果を確実
に達成せしめ得たものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、次の構成を採用す
るものである。すなわち、 (1〉  フィルム層の片面に金属薄層を積層した、遠
赤外線熱放射率が0.9以下である複合シートに穴がラ
ンダムに存在することを特徴とする遠赤外線偽装材用補
助材料。
(2)  前記穴が、平均直径5〜50mmφである請
求項(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材。
(3)  前記穴が、不定形である請求項(1)記載の
遠赤外線偽装材用補助材。
(4)  前記穴が、70〜2000個m/m2の範囲
で存在する請求項(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材
料。
(5)  前記穴が、該シートに対して総面積0.05
〜0.15T/i/mの範囲で存在する請求項(1〉記
載の遠赤外線偽装材用補助材料。
(6)  前記フィルムが、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリメチルペンテン、酢酸ビニル
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン
系樹脂およびこれらの共重合体から選ばれたものである
請求項(1)記載の遠赤外線偽装用補助材料。
(7)  前記金属薄層が、メッキ法、蒸着法、スパッ
タリング法のいずれかにより形成されたものである請求
項(1)記載の遠赤外線偽装用補助材料。
<8)  前記金属が、アルミニウムである請求項(1
)記載の遠赤外線偽装材用補助材料。
(9)布帛表面に金属薄層が積層され、その表面にフィ
ルムが積層された、遠赤外線放射率0.9以下である複
合シートに穴がランダムに存在することを特徴とする遠
赤外線偽装材用補助材料である。
本発明でいう熱放射率とは、DandSAERO熱放射
率計([)evices  3ervicens社製〉
を用いて、アルミニウム箔(熱放射率0.03 )上に
試料のフィルムを貼着するかコーティングして測定した
時の熱放射率である。
また別の方法として、赤外線分光光度計に該フィルム膜
をかけて、その750〜1200cm−1の領域の吸収
面積を該領域面積で割った値で表わすこともできる。た
とえば熱放射率0.5〜0.6のものは、この値が0.
25〜0.40.熱放射率0.6〜0.7のものは、こ
の値が0.10〜0.25 、熱放射率0.7〜0.8
のものは、この値が0.10以下とそれぞれ表わされる
本発明でいう遠赤外線偽装材料とは、赤外線波長域内で
迷彩効果を出し、紫外線可視的および写真的赤外線波長
域において上記迷彩と同様に良好な迷彩特性を有する材
料をいう。すなわち、画像検知や計器検知では形状認識
のされにくいものである。
このような偽装材料においては、熱放射率の近似したシ
ートを隣接させて模様を形成すると、赤外線画像上では
、優れたボカシ現象が惹起され、極めて周辺背景の温度
配置に酷似し、自然に調和された迷彩を達成することが
できる。
この現象は隣接シートの熱放射率の差を距離に比例して
変化させてることによって、さらに助長される。勿論、
多少の変化は自然界では普通のことであるから、略比例
的に配列されておればポカシ効果は達成される。
かかるシートは、たとえば熱放射率0.5のシート片の
次には熱放射率0.6のシート片、その次には0.7の
シート片、さらにその次には0.8のシート片の順に配
置させたりして迷彩模様が形成される。人工的な感じを
排除するために該シート片の面積を適宜変化させている
のが通常である。この時の遠赤外線での検知状態は0.
5の部分が黒く、そこから遠ざかるにしたがって徐々に
明るく変化して全体がポカされた形で検知される。
このような構成からなるシート状偽装材で放熱体をカバ
ーすると、被検知物体(放熱体)の真の形状を把握する
ことはできず、得られる赤外線画像はコントラストがな
く、非常にボカシの効いた画像となり、被検知物体の形
状認識は極めて難しくなる。
本発明ばかかかる偽装材料の上記偽装効果をざらに助長
させるために用いられるものであって、放熱体の熱を直
接該偽装材料に当てないで、−時断熱すると同時に徐々
に熱を放出させる機能を有するシートである。
かかる遠赤外線偽装材料用補助材料として、フィルム層
の片面に金属薄層を積層した複合シートが用いられる。
このシートは放熱体の熱の放射を押える作用を有するも
のであり、その遠赤外線熱放射率は0.9以下である必
要がある。好ましくは0.6以下である。この熱放射率
が0.9より高くなると、−時断熱材としての機能が低
下するし、徐々に熱を放出することもできにくくなる。
本発明の金属薄層は、熱放射率が0.1以下、好ましく
は0.05以下である金属から選択されて構成される。
かかる金属としては、たとえば金、銀、銅、アルミニウ
ム、ニッケル、クローム、鉄、亜鉛、鉛などや、これら
の合金などがあげられる。
かかる金属の中でもアルミニウム、ニッケルが価格や性
能の上から選択される。
かかる金属薄層はフィルム上または繊維布帛上に箔状に
して積層されるが、圧延法により作成された箔を接着剤
でフィルムに貼着してもよいが、メッキ法や蒸着(真空
蓋@)法、スパッタリング法などの公知の膜形成方法に
よりフィルム上に薄層状態で被覆することができる。繊
維布帛上に上記方法により被覆させる場合には熱カレン
ダーヤ熱プレスをかけて少なくとも布帛表面層の繊維を
扁平化し平滑にするのが、熱放射性の上から好ましい。
これらの中でもスパッタリング法による金属薄層が膜張
力の上から好ましく、この被膜は金属酸化物を含有する
点で特徴的である。
金属薄層の厚さは熱放射率にも少し影響を与えるもので
あり、薄いよりは厚い方が好ましいが、透明でなければ
よく、通常100μ以下、好ましくは300人〜50μ
、待には1〜20μ程度の膜が選択される。
かかる金属薄層は布帛またはフィルムのいずれの側に接
合させてもよいが、膜の均一性からフィルム側に接合す
るのが好ましい。
必要ならば、接合に通常の接着剤を用いることができる
が、好ましくはアクリル系接着剤やポリウレタン系接着
剤、ゴム系接着剤などを用いることができる。
本発明のフィルム層を構成する素材としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメチルペン
テン、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル
系樹脂、ウレタン系樹脂およびこれらの共重合体から選
ばれたものがあげられる。
共重合体としては、たとえばエチレン/酢酸ビニル、塩
化ビニル/アクリル系モノマーなどの共重合体があげら
れる。
これらの樹脂からなるフィルムとしては、延伸フィルム
、未延伸フィルム、ざらにコーテイング膜など、如何な
るフィルム状物でもよい。
かかるフィルムは、厚さに制約を受けないが、通常10
〜250μの厚さの範囲で選択されて、熱放射率を設定
する。熱放射率は素材の種類によって律則されているが
、同じ素材でも厚さが厚くなると熱放射率が高くなる傾
向を有する。また透明性の高いもの程、低熱放射性を示
す傾向にある。
かかるフィルムは自然界と同様な色相、近赤外線反射率
などをもつ顔料を含有させて着色したものを用いること
ができる。
かかるフィルムは光学的迷彩模様状に組合されるが、さ
らに可視的な迷彩模様に着色することができる。
本発明の布帛としては、通常の天然繊維や合成繊維から
なる布帛、さらには高強力高弾性を有するアラミド繊維
や高延伸倍率(たとえば8倍〜12倍以上)に延伸した
高強力ポリプロピレン、高強力ポリエチレン、高強力ポ
リビニルアルコール、高強力ポリアクリロニトリルなど
からなる繊維で構成された布帛があげられる。
本発明の複合シートは、複数層積層してもよい。
布帛またはフィルムの両面に積層してもよい。
本発明は、かかる複合シートに平均直径が5〜50mm
φ、好ましくは10〜3Qmmφの大きさの穴がランダ
ムに存在する点に特徴を有する。この穴によって、放熱
体の放射熱を徐々に放出させるものである。熱の放出を
徐々に惹起させるには上記穴径が重要であり、これより
も大きいと一時断熱の効果がなくなるし、穴が小さすぎ
ると放熱の効果がなくなる。一般には平均直径的20m
mφのものが好ましく適用される。
穴はランダムな配置状態であることが人工的な臭いを消
去する上から重要である。
なお、穴の大きさは均一であるよりも、むしろランダム
である方が自然界との調和がとれて好ましい。
この点は穴の形状にも言えることでおり、不定形である
方が、やはり自然界との調和がとれて好ましい。特に葉
状や樹木状、小枝状などの形状が好ましい。
かかる穴は、70〜2000個/尻、好ましくは200
〜500個/Trtの範囲で存在させるのが本発明の上
記効果を達成する上から選択される。
ざらにかかる穴のシート面積に対する総面積は0.05
〜0.15尻/TIt、好ましくは0.08〜0.11
m/mの範囲とすることが放熱効果との関係から好まし
い。
本発明においては、上記穴条件を採用することによって
、断熱効果と放熱効果とのバランスを好都合にとること
ができ、かかる補助材料のフィルム層を放熱体側に位置
させて、放熱体の上に被せることにより、その上に被せ
る偽装材の偽装効果は極めて向上させることができる。
実用時には、該シートと放熱体との間には空間を設けて
設定するのが好ましく、たとえば約30〜50cm程度
の間をあける。また、このシートの上に被せる偽装材も
該シートから間をあけて展張する。この場合も略同じ程
度の空間を設けるのが好ましい。
(実施例) 実施例1 ポリエステル繊維織物(100M m ’)にウレタン
系接着剤を用いて、12μのアルミ箔(熱放射率= 0
.03 )を積層した。
この積層織物に森林と同系の緑色顔料を配合した塩化ビ
ニル/アクリル酸メチル共重合体のメチルエチルケトン
溶液をコーティングして、厚さ10μ(A)、20μ(
B)、30μ(C) 、40μ(D)の被膜をそれぞれ
形成して、4種類の第1図の断面構造を有する複合シー
トを得た。
また、別に同じ顔料を含有するウレタン系樹脂を上記と
同じ積層織物にコーティングして、厚さ40μの被膜を
有する複合シート(E)を得た。
かかるシートの熱放射率をD and S AERO熱
放射率計(Devices  5ervicens社製
)で測定したところ、A=0.4、B=0.5、C=0
.6、D=0.7、E=0.8であった。
かかるシートを、それぞれ葉形に裁断して迷彩模様状に
、メツシュ網シート(85mm角)の上に結合して偽装
材を形成した。
上記シートの内(I3)のシートを用いて、これに葉形
の穴をあけて補助材を作った。
穴の大きさは平均直径が20mmφ(3〜30mmφ)
でおり、1T/i当り300個設けた。
このシートの穴の総面積は0.10TIt#であった。
これらの遠赤外線偽装材ならびに補助材をテストするた
めに、森林を背景にして、その中に1600CCライト
バンをおいて、エンジンをアイドリング状態に放置した
この車を、検出波長8〜14μの赤外線画像装置(イン
フラアイ560:富士通社製)を用いて、15omの距
離から観察した。
まず、森林背景のみの赤外線画像、次に車のみの画像、
次に車に偽装材のみをカバーした時の画像、最後に車を
補助材と偽装材とでカバーした時の画像の4種の画像で
比較した。結果を表1に示す。
比較の方法は赤外線画像を白黒写真にとり、該写真のラ
イトバンのみの輝度を100とし、森林背景の輝度をO
として、該偽装材カバー写真の輝度を判定した。この輝
度は低い値である程、識別しにいことを意味する。
(発明の効果) 本発明は遠赤外線画像や赤外線検出器を用いる計器によ
る検知から防衛するための偽装材に対して、その効果を
大幅に改善する補助材料で市って、軽くて薄い上に熱放
射を強力に制御できる機能を有するので、偽装材の実用
的価値を大きく高めるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の補助材料の断面構造を示す。 第2図は本発明の補助材料の1例を示したものである。 図中 1:l維布帛2:接着剤I! 3:金属薄層  4:フィルム層 5:穴 第1図 @2図

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィルム層の片面に金属薄層を積層した、遠赤外
    線熱放射率が0.9以下である複合シートに穴がランダ
    ムに存在することを特徴とする遠赤外線偽装材用補助材
    料。
  2. (2)前記穴が、平均直径5〜50mmφである請求項
    (1)記載の遠赤外線偽装材用補助材。
  3. (3)前記穴が、不定形である請求項(1)記載の遠赤
    外線偽装材用補助材。
  4. (4)前記穴が、70〜2000個m/m^2の範囲で
    存在する請求項(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材料
  5. (5)前記穴が、該シートに対して総面積0.05〜0
    .15m^2/m^2の範囲で存在する請求項(1)記
    載の遠赤外線偽装材用補助材料。
  6. (6)前記フィルムが、ポリプロピレン、ポリエチレン
    、ポリスチレン、ポリメチルペンテン、酢酸ビニル系樹
    脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹
    脂およびこれらの共重合体から選ばれたものである請求
    項(1)記載の遠赤外線偽装用補助材料。
  7. (7)前記金属薄層が、メッキ法、蒸着法、スパッタリ
    ング法のいずれかにより形成されたものである請求項(
    1)記載の遠赤外線偽装用補助材料。
  8. (8)前記金属が、アルミニウムである請求項(1)記
    載の遠赤外線偽装材用補助材料。
  9. (9)布帛表面に金属薄層が積層され、その表面にフィ
    ルムが積層された、遠赤外線熱放射率0.9以下である
    複合シートにランダムな配置で穴が存在することを特徴
    とする遠赤外線偽装材用補助材料。
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