JPH0689998B2 - 遠赤外線偽装材用補助材料 - Google Patents
遠赤外線偽装材用補助材料Info
- Publication number
- JPH0689998B2 JPH0689998B2 JP63200833A JP20083388A JPH0689998B2 JP H0689998 B2 JPH0689998 B2 JP H0689998B2 JP 63200833 A JP63200833 A JP 63200833A JP 20083388 A JP20083388 A JP 20083388A JP H0689998 B2 JPH0689998 B2 JP H0689998B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- far
- infrared
- auxiliary material
- camouflage
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は遠赤外線画像による認識が困難で、また赤外線
検出器を用いる計器にも検知されにくい偽装材料のため
の断熱効果を有する補助材料に関する。
検出器を用いる計器にも検知されにくい偽装材料のため
の断熱効果を有する補助材料に関する。
(従来技術) 赤外線認識防衛材料としては、特開昭59-190482号公報
により、ポリエチレンまたはポリプロピレンからなるフ
ィルムと金属膜とを貼着したフィルム構造体が提案され
ている。
により、ポリエチレンまたはポリプロピレンからなるフ
ィルムと金属膜とを貼着したフィルム構造体が提案され
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、かかる従来偽装材は、熱放射を低下させる効果
は有するが、それだけでは放熱体の温度を制御すること
はできない。
は有するが、それだけでは放熱体の温度を制御すること
はできない。
本発明はかかる従来技術に鑑み、特定なシート状物で放
熱体をカバーすることにより、効率よく遠赤外線用偽装
材料の機能を高め、遠赤外線画像上での迷彩効果を確実
に達成せしめ得たものである。
熱体をカバーすることにより、効率よく遠赤外線用偽装
材料の機能を高め、遠赤外線画像上での迷彩効果を確実
に達成せしめ得たものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、次の構成を採用す
るものである。すなわち、 (1) フィルム層の片面に金属薄膜を積層した、遠赤
外線熱射率が0.9以下である複合シートに穴がランダム
に存在することを特徴とする遠赤外線偽装材用補助材
料。
るものである。すなわち、 (1) フィルム層の片面に金属薄膜を積層した、遠赤
外線熱射率が0.9以下である複合シートに穴がランダム
に存在することを特徴とする遠赤外線偽装材用補助材
料。
(2) 前記穴が、平均直径5〜50mmφである請求項
(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材。
(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材。
(3) 前記穴が、不定形である請求項(1)記載の遠
赤外線偽装材用補助材。
赤外線偽装材用補助材。
(4) 前記穴が、70〜2000個/m2の範囲で存在する請
求項(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材料。
求項(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材料。
(5) 前記穴が、該シートに対して総面積0.05〜0.15
m2/m2の範囲で存在する請求項(1)記載の遠赤外線偽
装材用補助材料。
m2/m2の範囲で存在する請求項(1)記載の遠赤外線偽
装材用補助材料。
(6) 前記フィルムが、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリメチルペンテン、酢酸ビニル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂およびこれらの共重合体から選ばれたものである請
求項(1)記載の遠赤外線偽装用補助材料。
ン、ポリスチレン、ポリメチルペンテン、酢酸ビニル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂およびこれらの共重合体から選ばれたものである請
求項(1)記載の遠赤外線偽装用補助材料。
(7) 前記金属薄層が、メッキ法、蒸着法、スパッタ
リング法のいずれかにより形成されたものである請求項
(1)記載の遠赤外線偽装用補助材料。
リング法のいずれかにより形成されたものである請求項
(1)記載の遠赤外線偽装用補助材料。
(8) 前記金属が、アルミニウムである請求項(1)
記載の遠赤外線偽装材用補助材料。
記載の遠赤外線偽装材用補助材料。
(9) 布帛表面に金属薄層が積層され、その表面にフ
ィルムが積層された、遠赤外線放射率0.9以下である複
合シートに穴がランダムに存在することを特徴とする遠
赤外線偽装材用補助材料である。
ィルムが積層された、遠赤外線放射率0.9以下である複
合シートに穴がランダムに存在することを特徴とする遠
赤外線偽装材用補助材料である。
本発明でいう熱放射率とは、D and S AERO熱放射率計
(Devices Servicens社製)を用いて、アルミニウム箔
(熱放射率0.03)上に試料のフィルムを貼着するかコー
ティングして測定した時の熱放射率である。
(Devices Servicens社製)を用いて、アルミニウム箔
(熱放射率0.03)上に試料のフィルムを貼着するかコー
ティングして測定した時の熱放射率である。
また別の方法として、赤外線分光光度計に該フィルム膜
をかけて、その750〜1200cm-1の領域の吸収面積を該領
域面積で割った値で表わすこともできる。たとえば熱放
射率0.5〜0.6のものは、この値が0.25〜0.40、熱放射率
0.6〜0.7のものは、この値が0.10〜0.25、熱放射率0.7
〜0.8のものは、この値が0.10以下とそれぞれ表わされ
る。
をかけて、その750〜1200cm-1の領域の吸収面積を該領
域面積で割った値で表わすこともできる。たとえば熱放
射率0.5〜0.6のものは、この値が0.25〜0.40、熱放射率
0.6〜0.7のものは、この値が0.10〜0.25、熱放射率0.7
〜0.8のものは、この値が0.10以下とそれぞれ表わされ
る。
本発明でいう遠赤外線偽装材料とは、赤外線波長域内で
迷彩効果を出し、紫外線可視的および写真的赤外線波長
域において上記迷彩と同様に良好な迷彩特性を有する材
料をいう。すなわち、画像検知や計器検知では形状認識
のされにくいものである。
迷彩効果を出し、紫外線可視的および写真的赤外線波長
域において上記迷彩と同様に良好な迷彩特性を有する材
料をいう。すなわち、画像検知や計器検知では形状認識
のされにくいものである。
このような偽装材料においては、熱放射率の近似したシ
ートを隣接させて模様を形成すると、赤外線画像上で
は、優れたボカシ現象が惹起され、極めて周辺背景の温
度配置に酷似し、自然に調和された迷彩を達成すること
ができる。
ートを隣接させて模様を形成すると、赤外線画像上で
は、優れたボカシ現象が惹起され、極めて周辺背景の温
度配置に酷似し、自然に調和された迷彩を達成すること
ができる。
この現象は隣接シートの熱放射率の差を距離に比例して
変化させてることによって、さらに助長される。勿論、
多少の変化は自然界では普通のことであるから、略比例
的に配列されておればボカシ効果は達成される。
変化させてることによって、さらに助長される。勿論、
多少の変化は自然界では普通のことであるから、略比例
的に配列されておればボカシ効果は達成される。
かかるシートは、たとえば熱放射率0.5のシート片の次
には熱放射率0.6のシート片、その次には0.7のシート
片、さらにその次には0.8のシート片の順に配置させた
りして迷彩模様が形成される。人工的な感じを排除する
ために該シート片の面積を適宜変化させているのが通常
である。この時の遠赤外線での検知状態は0.5の部分が
黒く、そこから遠ざかるにしたがって徐々に明るく変化
して全体がボカされた形で検知される。
には熱放射率0.6のシート片、その次には0.7のシート
片、さらにその次には0.8のシート片の順に配置させた
りして迷彩模様が形成される。人工的な感じを排除する
ために該シート片の面積を適宜変化させているのが通常
である。この時の遠赤外線での検知状態は0.5の部分が
黒く、そこから遠ざかるにしたがって徐々に明るく変化
して全体がボカされた形で検知される。
このような構成からなるシート状偽装材で放熱体をカバ
ーすると、被検知物体(放熱体)の真の形状を把把握す
ることはできず、得られる赤外線画像はコントラストが
なく、非常にボカシの効いた画像となり、被検知物体の
形状認識は極めて難しくなる。
ーすると、被検知物体(放熱体)の真の形状を把把握す
ることはできず、得られる赤外線画像はコントラストが
なく、非常にボカシの効いた画像となり、被検知物体の
形状認識は極めて難しくなる。
本発明はかかる偽装材料の上記偽装効果をさらに助長さ
せるために用いられるものであって、放熱体の熱を直接
該偽装材料に当てないで、一時断熱すると同同時に徐々
に熱を放出させる機能を有するシートである。
せるために用いられるものであって、放熱体の熱を直接
該偽装材料に当てないで、一時断熱すると同同時に徐々
に熱を放出させる機能を有するシートである。
かかる遠赤外線偽装材料用補助材料として、フィルム層
の片面に金属薄層を積層した複合シートが用いられる。
このシートは放熱体の熱の放射を押える作用を有するも
のであり、その遠赤外線熱放射率は0.9以下である必要
がある。好ましくは0.6以下である。この熱放射率が0.9
より高くなると、一時断熱材としての機能が低下する
し、徐々に熱を放出することもできにくくなる。
の片面に金属薄層を積層した複合シートが用いられる。
このシートは放熱体の熱の放射を押える作用を有するも
のであり、その遠赤外線熱放射率は0.9以下である必要
がある。好ましくは0.6以下である。この熱放射率が0.9
より高くなると、一時断熱材としての機能が低下する
し、徐々に熱を放出することもできにくくなる。
本発明の金属薄層は、熱放射率が好ましくは0.1以下、
さらに好ましくは0.05以下である金属から選択されて構
成される。かかる金属としては、たとえば金、銀、銅、
アルミニウム、ニッケル、クローム、鉄、亜鉛、鉛など
や、これらの合金などを使用することができる。かかる
金属の中でもアルミニウム、ニッケルが価格や性能の上
から好ましく使用される。
さらに好ましくは0.05以下である金属から選択されて構
成される。かかる金属としては、たとえば金、銀、銅、
アルミニウム、ニッケル、クローム、鉄、亜鉛、鉛など
や、これらの合金などを使用することができる。かかる
金属の中でもアルミニウム、ニッケルが価格や性能の上
から好ましく使用される。
かかる金属薄層はフィルム上または繊維布帛上に箔状に
して積層されるが、圧延法により作成された箔を接着剤
でフィルムに貼着してもよいが、メッキ法や蒸着(真空
蒸着)法、スパッタリング法などの公知の膜形成方法に
よりフィルム上に薄層状態で被覆することができる。繊
維布帛上に上記方法により被覆させる場合には熱カレン
ダーや熱プレスをかけて少なくとも布帛表面層の繊維を
扁平化し平滑にするのが、熱放射性の上から好ましい。
これらの中でもスパッタリング法による金属薄層が膜強
力の上から好ましく、この被膜は金属酸化物を含有する
点で特徴的である。
して積層されるが、圧延法により作成された箔を接着剤
でフィルムに貼着してもよいが、メッキ法や蒸着(真空
蒸着)法、スパッタリング法などの公知の膜形成方法に
よりフィルム上に薄層状態で被覆することができる。繊
維布帛上に上記方法により被覆させる場合には熱カレン
ダーや熱プレスをかけて少なくとも布帛表面層の繊維を
扁平化し平滑にするのが、熱放射性の上から好ましい。
これらの中でもスパッタリング法による金属薄層が膜強
力の上から好ましく、この被膜は金属酸化物を含有する
点で特徴的である。
金属薄層の厚さは熱放射率にも少し影響を与えるもので
あり、薄いよりは厚い方が好ましいが、透明でなければ
よく、好ましくは100μ以下、さらに好ましくは300Å〜
50μ、特に好ましくは1〜20μ程度の膜が好ましい。
あり、薄いよりは厚い方が好ましいが、透明でなければ
よく、好ましくは100μ以下、さらに好ましくは300Å〜
50μ、特に好ましくは1〜20μ程度の膜が好ましい。
かかる金属薄層は布帛またはフィルムのいずれの側に接
合させてもよいが、膜の均一性からフィルム側に接合す
るのが好ましい。
合させてもよいが、膜の均一性からフィルム側に接合す
るのが好ましい。
必要ならば、接合に通常の接着剤を用いることができる
が、好ましくはアクリルル系接着剤やポリウレタン系接
着剤、ゴム系接着剤などを用いることができる。
が、好ましくはアクリルル系接着剤やポリウレタン系接
着剤、ゴム系接着剤などを用いることができる。
本発明のフィルム層を構成する素材としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメチルペン
チン、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル
系樹脂、ウレタン系樹脂およびこれらの共重合体から選
ばれたものを使用することができる。
ピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメチルペン
チン、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル
系樹脂、ウレタン系樹脂およびこれらの共重合体から選
ばれたものを使用することができる。
共重合体としては、たとえばエチレン/酢酸ビニル、塩
化ビニル/アクリル系モノマーなどの共重合体を使用す
ることができる。
化ビニル/アクリル系モノマーなどの共重合体を使用す
ることができる。
これらの樹脂からなるフィルムとしては、延伸フィル
ム、未延伸フィルム、さらにコーティング膜など、如何
なるフィルム状物でもよい。
ム、未延伸フィルム、さらにコーティング膜など、如何
なるフィルム状物でもよい。
かかるフィルムは、厚さに制約を受けないが、好ましく
は10〜250μの厚さの範囲のものを用いて、熱放射率を
設定する。熱放射率は素材の種類によって律則されてい
るが、同じ素材でも厚さが厚くなると熱放射率が高くな
る傾向を有する。また透明性の高いもの程、低熱放射性
を示す傾向にある。かかるフィルムは自然界と同様な色
相、近赤外線反射率などをもつ顔料を含有させて着色し
たものを用いることができる。
は10〜250μの厚さの範囲のものを用いて、熱放射率を
設定する。熱放射率は素材の種類によって律則されてい
るが、同じ素材でも厚さが厚くなると熱放射率が高くな
る傾向を有する。また透明性の高いもの程、低熱放射性
を示す傾向にある。かかるフィルムは自然界と同様な色
相、近赤外線反射率などをもつ顔料を含有させて着色し
たものを用いることができる。
かかるフィルムは光学的迷彩模様状に組合されるが、さ
らに可視的な迷彩模様に着色することができる。
らに可視的な迷彩模様に着色することができる。
本発明の布帛としては、通常の天然繊維や合成繊維から
なる布帛、さらには高強力高弾性を有するアラミド繊維
や高延伸倍率(たとえば8倍〜12倍以上)に延伸した高
強力ポリプロピレン、高強力ポリエチレン、高強力ポビ
ニルアルコール、高強力ポリアクリロニトリルなどから
なる繊維で構成された布帛を使用することができる。
なる布帛、さらには高強力高弾性を有するアラミド繊維
や高延伸倍率(たとえば8倍〜12倍以上)に延伸した高
強力ポリプロピレン、高強力ポリエチレン、高強力ポビ
ニルアルコール、高強力ポリアクリロニトリルなどから
なる繊維で構成された布帛を使用することができる。
本発明の複合シートは、複数層積層してもよい。布帛ま
たはフィルムの両面に積層してもよい。
たはフィルムの両面に積層してもよい。
本発明は、かかる複合シートに平均直径が好ましくは5
〜50mmφ、さらに好ましくは10〜30mmφの大きさの穴が
ランダムに存在する点に特徴を有する。この穴によっ
て、放熱体の放射熱を徐々に放出させるものである。熱
の放出を徐々に惹起させるには上記穴径の範囲にあるこ
とが好ましく、これよりも大きいと一時断熱の効果が小
さくなるし、穴が小さすぎると放熱の効果が小さくな
る。一般式には平均直径約20mmφのものが好ましく使用
される。
〜50mmφ、さらに好ましくは10〜30mmφの大きさの穴が
ランダムに存在する点に特徴を有する。この穴によっ
て、放熱体の放射熱を徐々に放出させるものである。熱
の放出を徐々に惹起させるには上記穴径の範囲にあるこ
とが好ましく、これよりも大きいと一時断熱の効果が小
さくなるし、穴が小さすぎると放熱の効果が小さくな
る。一般式には平均直径約20mmφのものが好ましく使用
される。
穴はランダムな配置状態であることが人工的な臭いを消
去する上から好ましい。
去する上から好ましい。
なお、穴の大きさは均一であるよりも、むしろランダム
である方方が自然界との調和がとれて好ましい。
である方方が自然界との調和がとれて好ましい。
この点は穴の形状にも言えることであり、不定形である
方が、やはり自然界との調和がとれて好ましい。特に葉
状や樹木状、小枝状などの形状が好ましい。
方が、やはり自然界との調和がとれて好ましい。特に葉
状や樹木状、小枝状などの形状が好ましい。
かかる穴は、好ましくは70〜2000個、さらに好ましくは
200〜500個/m2の範囲で存在させるのが本発明の上記効
果を達成する上から好ましい。
200〜500個/m2の範囲で存在させるのが本発明の上記効
果を達成する上から好ましい。
さらにかかる穴のシート面積に対する総面積は好ましく
は0.05〜0.15m2/m2、さらに好ましくは0.08〜0.11m2/m2
の範囲とすることが放熱効果との関係から好ましい。
は0.05〜0.15m2/m2、さらに好ましくは0.08〜0.11m2/m2
の範囲とすることが放熱効果との関係から好ましい。
本発明においては、上記穴条件を採用することによっ
て、断熱効果と放熱効果とのバランスを好都合にとるこ
とができ、かかる補助材料のフィルム層を放熱体側に位
置させて、放熱体の上に被せることにより、その上に被
せる偽装材の偽装効果は極めて向上させることができ
る。
て、断熱効果と放熱効果とのバランスを好都合にとるこ
とができ、かかる補助材料のフィルム層を放熱体側に位
置させて、放熱体の上に被せることにより、その上に被
せる偽装材の偽装効果は極めて向上させることができ
る。
実用時には、該シートと放熱体との間には空間を設けて
設定するのが好ましく、たとえば約30〜50cm程度の間を
あける。また、このシートの上にせる偽装材も該シート
から間をあけて展張する。この場合も略同じ程度の空間
を設けるのが好ましい。
設定するのが好ましく、たとえば約30〜50cm程度の間を
あける。また、このシートの上にせる偽装材も該シート
から間をあけて展張する。この場合も略同じ程度の空間
を設けるのが好ましい。
(実施例) 実施例1 ポリエステル繊維織物(100g/m2)にウレタン系接着剤
を用いて、12μのアミ箔(熱放射率=0.03)を積層し
た。
を用いて、12μのアミ箔(熱放射率=0.03)を積層し
た。
この積層織物に森林と同系の緑色顔料を配合した塩化ビ
ニル/アクリル酸メチル共重合体のメチルエチルケトン
溶液をコーティングして、厚さ10μ(A)、20μ
(B)、30μ(C)、40μ(D)の被膜をそれぞれ形成
して、4種類の第1図の断面構造を有する複合シートを
得た。
ニル/アクリル酸メチル共重合体のメチルエチルケトン
溶液をコーティングして、厚さ10μ(A)、20μ
(B)、30μ(C)、40μ(D)の被膜をそれぞれ形成
して、4種類の第1図の断面構造を有する複合シートを
得た。
また、別に同じ顔料を含有するウレタン系樹脂を上記と
同じ積層織物にコーティングして、厚さ40μの被膜を有
する複合シート(E)を得た。
同じ積層織物にコーティングして、厚さ40μの被膜を有
する複合シート(E)を得た。
かかるシートの熱放射率をD and S AERO熱放射率計(De
vices Servicens社製)で測定したところ、A=0.4、B
=0.5、C=0.6、D=0.7、E=0.8であった。
vices Servicens社製)で測定したところ、A=0.4、B
=0.5、C=0.6、D=0.7、E=0.8であった。
かかるシートを、それぞれ葉形に裁断して迷彩模様状
に、メッシュ網シート(85mm角)の上に結合して偽装材
を形成した。
に、メッシュ網シート(85mm角)の上に結合して偽装材
を形成した。
上記シートの内(B)のシートを用いて、これに葉形の
穴をあけて補助材を作った。
穴をあけて補助材を作った。
穴の大きさは平均直径が20mmφ(3〜30mmφ)であり、
1m2当り300個設けた。
1m2当り300個設けた。
このシートの穴の総面積は0.10m2/m2であった。
これらの遠赤外線偽装材ならびに補助材をテストするた
めに、森林を背景にして、そ中に1600ccライトバンをお
いて、エンジンをアイドリング状態に放置した。
めに、森林を背景にして、そ中に1600ccライトバンをお
いて、エンジンをアイドリング状態に放置した。
この車を、検出波長8〜14μの赤外線画像装置(インフ
ラアイ560:富士通社製を用いて、150mの距離から観察し
た。
ラアイ560:富士通社製を用いて、150mの距離から観察し
た。
まず、森林背景のみの赤外線画像、次に車のみの画像、
次に車に偽装材のみをカバーした時の画像、最後に車を
補助材料と偽装材とでカバーした時の画像の4種の画像
で比較した。結果を表1に示す。
次に車に偽装材のみをカバーした時の画像、最後に車を
補助材料と偽装材とでカバーした時の画像の4種の画像
で比較した。結果を表1に示す。
比較の方法は赤外線画像を白黒写真にとり、該写真のラ
イトバンのみの輝度を100とし、森林背景の輝度を0と
して、該偽装材カバー写真の輝度を判定した。この輝度
は低い値である程、識別しにいことを意味する。
イトバンのみの輝度を100とし、森林背景の輝度を0と
して、該偽装材カバー写真の輝度を判定した。この輝度
は低い値である程、識別しにいことを意味する。
表1において、肉眼判定欄は、ブランクとの対比で示
し、結果欄は、その対比の結果を〇×式で簡易表示した
ものである。
し、結果欄は、その対比の結果を〇×式で簡易表示した
ものである。
(発明の効果) 本発明は遠赤外線画像や赤外線検出器を用いる計器によ
る検知から防衛するための偽装材に対して、その効果を
大幅に改善する補助材料であって、軽くて薄い上に熱放
射を強力に制御できる機能を有するので、偽装材の実用
的価値を大きく高めるものである。
る検知から防衛するための偽装材に対して、その効果を
大幅に改善する補助材料であって、軽くて薄い上に熱放
射を強力に制御できる機能を有するので、偽装材の実用
的価値を大きく高めるものである。
第1図は本発明の補助材料の断面構造を示す。 第2図は本発明の補助材料の1例を示す平面図である。 図中 1:繊維布帛、2:接着剤層 3:金属薄層、4:フィルム層 5:穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮田 高明 東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号 東レ株式会社本社内 審査官 荒巻 慎哉 (56)参考文献 特開 昭59−190842(JP,A)
Claims (9)
- 【請求項1】フィルム層の片面に金属薄層を積層した、
遠赤外線熱放射率が0.9以下である複合シートに穴がラ
ンダムに存在することを特徴とする遠赤外線偽装材用補
助材料。 - 【請求項2】前記穴が、平均直径5〜50mmφである請求
項(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材。 - 【請求項3】前記穴が、不定形である請求項(1)記載
の遠赤外線偽装材用補助材。 - 【請求項4】前記穴が、70〜2000個/m2の範囲で存在す
る請求項(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材料。 - 【請求項5】前記穴が、該シートに対して総面積0.05〜
0.15m2/m2の範囲で存在する請求項(1)記載の遠赤外
線偽装材用補助材料。 - 【請求項6】前記フィルムが、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリメチルペンテン、酢酸ビニ
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂およびこれらの共重合体から選ばれたものであ
る請求項(1)記載の遠赤外線偽装用補助材料。 - 【請求項7】前記金属薄膜が、メッキ法、蒸着法、スパ
ッタリング法のいずれかにより形成されたものである請
求項(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材料。 - 【請求項8】前記金属が、アルミニウムである請求項
(1)記載の遠赤外線偽装材用補助材料。 - 【請求項9】布帛表面に金属薄膜が積層され、その表面
にフィルムが積層された、遠赤外線熱放射率0.9以下で
ある複合シートにランダムな配置で穴が存在することを
特徴とする遠赤外線偽装材用補助材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63200833A JPH0689998B2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 遠赤外線偽装材用補助材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63200833A JPH0689998B2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 遠赤外線偽装材用補助材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0250095A JPH0250095A (ja) | 1990-02-20 |
JPH0689998B2 true JPH0689998B2 (ja) | 1994-11-14 |
Family
ID=16430961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63200833A Expired - Lifetime JPH0689998B2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 遠赤外線偽装材用補助材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0689998B2 (ja) |
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-
1988
- 1988-08-11 JP JP63200833A patent/JPH0689998B2/ja not_active Expired - Lifetime
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