JPH0328697A - 偽装材 - Google Patents

偽装材

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JPH0328697A
JPH0328697A JP16314289A JP16314289A JPH0328697A JP H0328697 A JPH0328697 A JP H0328697A JP 16314289 A JP16314289 A JP 16314289A JP 16314289 A JP16314289 A JP 16314289A JP H0328697 A JPH0328697 A JP H0328697A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、対可視光・対近赤外線偽装効果ならびに対遠
赤外線偽装効果を有する−1二に優れた対レーダー偽装
効果を有する偽装材に関する。
(従来技術) 従来、野戦用装備として、森林や草原等の自然緑色植物
と同等の可視光および近赤外線に対する偽装効果を有す
る偽装材は軍事的に広く採用されている。
また、遠赤外線による探索に対しては、英国特許第16
05131号明細書や欧州特許第0058210号明細
書などで金属板の上に遠赤外線高透過性塗料を塗布した
偽装材などが提案されている。
さらに特開昭59−119957号公報には、金属に細
かいヒビ割れを入れて導電性を低めに調節してレーダー
による探索に対して偽装効果を発揮する偽装材が提案さ
れている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、かかる従来対遠赤外線偽装材は、対可視光・対
近赤外線、対遠赤外線または対レーダーなどの特定な探
索装置に対しては偽装効果を有するが、これらの全ての
装置に対して同時に優れた偽装効果を発揮するものは存
在しなかった。
また、従来の対赤外線偽装材は、一定量のエネルギー放
射性を有するものでしかなく、環境や気象条件の変化に
よってエネルギー放射率を変更することができないもの
であり、したがつτ、かかる条件が変れば形状認識を消
失させる効果がなく、容易に感知される欠点を有するも
のであった。
本発明はかかる従来偽装材の状況に鑑み、対可視光・対
近赤外線偽装効果はもとより、対遠赤外線偽装効果なら
びに対レーダー偽装効果に優れた偽装材を提供するもの
である。
また、本発明は、森林、草原等の如き自然環境や人工的
背後環境などの環境の変化に応じた適正な偽装効果を有
し、たとえば、季節や温度によって変化する自然環境な
どの背後環境に応じた適正な偽装効果を有する偽装材を
提供することができるものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、かかる目的を達成するために、次のような構
成を採用する。
すなわち、本発明の偽装材は、少なくとも片面に導電性
樹脂層を有する基布の両面に、金属層および迷彩用着色
剤含有樹脂層を順に積層せしめたことを特徴とするもの
であり、また、本発明の偽装材は、少なくとも片面に導
電性樹脂層を有する基布の両面に、金属層および迷彩用
着色剤含有樹脂層を順に積層せしめた積層シートであっ
て、該積層シートの片面のエネルギー放射率と他面のそ
れとを相違せしめたことを特徴とするものである。
(作用) 本発明は、迷彩用着色剤含有樹脂層、導電性樹脂層なら
びに金属層とを組合せて相乗させたことによって、可視
光・対近赤外線探索装置、遠赤外線探索装置ならびにレ
ーダー探索装置の全ての探索装置に対抗し得る偽装材を
提供し得たものである。しかも本発明によれば、温度や
気象条件の変化による自然環境の色調変化やエネルギー
放射量の変化に即応した適正な偽装材を提供することが
できるものである。
第1図は、本発明の偽装材の断面構造の一例を示すもの
であって、基布1は少なくとも片面に導電性樹脂層2を
有しており、さらにこの導電性樹脂層2上または基布1
の表面の上に金属層3が積層されている。この金属層3
は微細に破壊されて表面電気抵抗を高くしている。この
金属層3の表面には迷彩用着色剤を含有する樹脂層4が
積層されている。このシートにおいては、必要な導電性
は導電性樹脂層2によって調整することができる。
さらに一方の面のエネルギー放射率を他面のエネルギー
放射率と前述の如く差異をつけておくことが好ましい。
以下図面に沿って詳細に説明する。
近赤外線探索に対しては、最外側の樹脂層である迷彩用
着色剤含有樹脂層4により偽装効果が達威される。この
樹脂層4はエネルギー放射率をも変更し得る機能を有す
るので、この樹脂層4で遠赤外線探索に対ずる偽装効果
を達成することができる。
また、遠赤外線探索に対しては、さらに熱エネルギーの
放射性に優れている金属層3を存在させることによって
も偽装効果が達成される。
すなわち、本発明の赤外線に対する偽装効果、は−L記
2層の有機的結合の相乗効果によって達成される。
本発明の上述の対可視光・対近赤外偽装効果を有する樹
脂層4としては、たとえばポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ボリスチレン、ポリメチルペンテン、酢酸ビニル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂などの合成樹脂またはこれらの共重合体樹脂、さら
にはそれらの混合樹脂に迷彩用着色剤(顔料、染料)を
含有させたものが使用される。
かかる着色剤としてはアゾ系の染料や顔料が着色性なら
びに耐久性に優れているので好ましい。
これらの着色剤の使用量は、好ましくは樹脂重量に対し
て15〜30%程度である。
好ましい色相としては、背景が自然環境である場合、秋
〜冬または低温領域(20℃未満、好ましくは約0〜1
5℃)では暗緑色系に、また春〜夏または高温領域(2
0℃以」二、好ましくは20〜40℃)では淡緑色系に
着色し、さらに積雪地域では白色系に着色することによ
り、適宜の温度領域、たとえば四季を通じて対可視光・
対近赤外線偽装効果を達成することができる。
しかし、背景が人工的な環境(建造物、建築物など)の
場合はエネルギー放射性も迷彩色相も全く自然環境とは
違う場合があるので、その環境に応じた色相(たとえば
灰色系)やエネルギー放射性のものを選択するのが好ま
しい いずれにしても、この樹脂層4は可視光ならびに近赤外
線域(700〜1200nm)において、探索装置およ
び写真撮影に対して背後環境(自然環境または人工的環
境)と同じ写真映りとなさしめる偽装作用を発揮する。
したがって、この樹脂層4は背後環填と近似した色相(
迷彩色)を有し、かつ上述のエネルギー放射率も背後環
境のそれと近似したものが好ましい。
かかるエネルギー放射率(偽装材の表面から放射される
エネルギー)の制御は、該樹脂の種類、該樹脂層4の厚
さ、迷彩用(近赤外用)着色剤と金属層3とを調整する
ことで達成される。
本発明でいうエネルギー放射率とは、Dand S^E
RO放射率計(D evices  S ervice
ns社製)を用いて、常温で測定した時のエネルギー放
射率を言うものである。
すなわち、金属層3ならびに該樹脂の種類が一定である
場合、該樹脂層4の厚さが薄い程エネルギー放射率は低
くなり、逆にこの層4の厚さが厚い程エネルギー放射率
は高くなる。
すなわち、使用する樹脂にもよるが、迷彩用着色剤を含
有する該樹脂塗布量とエネルギー放射率とは次表の如く
ほぼ対応する。
本発明の偽装材のエネルギー放射率は上述の樹脂層4の
放射率と金属層3との相乗効果で決定される。
かかる金属層3としては、好ましくはエネルギー放射率
が0.1,以下、特に好ましくは0,05以下であるも
のがよい。
かかる金属としては、たとえば金、銀、銅、アルミニウ
ム、クローム、鉄、亜鉛、鉛などや、これらの混合また
は合金などがあげられる。かかる金属の中でもアルミニ
ウムが価格や性能の上から好ましい。
かかる金属からなる箔(薄膜)は、圧延法により作成さ
れた箔でもよいが、メッキ法、蒸着(真空蒸着)法また
はスパッタリング法などの公知の膜形成方法によるもの
が好ましく使用することができる。
なお、基布土に直に上記方法により金属箔を被覆させて
金属層3を形成する場合には、熱カレンダーや熱プレス
をかけて少なくとも基布表面層の繊維を扁平化し平滑に
しておく方が、薄膜形成性ならびにエネルギー放射性の
」二からb−Fましい5、かかる金属層3の厚さはエネ
ルギー放射率に影響を与えるものであり、薄いよりは厚
い方が膜特性上よいが、好ましくは100μ以下、さら
に好ましくは50μ以下、特に好ましくは300〜10
00Aの膜厚のものが使用される。
かかる金属層3は、基布土、該基布に積層された導電性
樹脂層2の上または上述の迷彩用着色剤含有樹脂4(一
旦フィルム化したもの)のいずれかに箔状(薄膜状)に
積層されるが、その場合接着剤を用いて貼着してもよい
かかる接着剤としては、たとえばアクリル系接着剤、ポ
リウレタン系接着剤やゴム系接着剤などを用いることが
できる。
金属箔(膜)は電気良導体であり、電磁波に対する反射
の極めて大きいもの(−40dB以−1−)であり、レ
ーダーによる探索によって容易に感知されてしまうもの
で、本発明の偽装材には好ましくない。したがって、本
発明ではこの金属膜を微細に破壊して破壊金属層4とし
、この層4では電磁波を反射しないようにしたものが好
ましい。
この破壊金属層4の破壊の程度は、電気抵抗値で知るこ
とができる。すなわち、本発明では該金属層4の表面電
気抵抗値を、好ましくは少なくとも800Ω/aqとし
たものがよい。かかる表面電気抵抗値にした粉々に破壊
された金属層4は、もはやレーダー波は反射しない。
すなわち、本発明では対レーダー偽装効果は、後述する
導電性樹脂層2でその反射能を適正に調整することによ
り達成されるものである。
ところで、エネルギー放射率は、被偽装物体の材質によ
っても変動するものであり、原則的には該材質のエネル
ギー放射性と背後環境の該放射性とをよく分析して、適
正な放射率のものを選択するのが好ましい。しかし、一
般に被偽装物体を構成するものは金属(特に鉄系金属)
が主体であり、以下、被偽装物体の材質が金属である場
合について説明する。
なお、本発明によれば、前述のようなエネルギー放射率
の異なるる面を有する積層シートを用いることにより、
温度変化、気象条件または四季によって変化するところ
の背後環境に適合したエネルギー放射率を有する面を表
面にしで用いることができる。
たとえば、背後環境が自然環境である場合、春〜夏用の
ものと秋〜冬用のものとではエネルギー放射率は明確に
相違する。すなわち、前者用としてはエネルギー放射率
が0.45〜0.59であるものを、また、後者用とし
てはエネルギー放射率が0.60〜0.85のものを使
用する。いずれの季節に用いられる偽装材の場合も、表
面側のエネルギー放射率は自然環境に存在する物体が放
射するエネルギー放射率と近似したものを採用するのが
好ましい。
このように偽装材の表裏面でエネルギー放射率を相違さ
せる場合の放射率差は、背後環境の温度変化やエネルギ
ー放射性の違いによって異なるが、好ましくは0.05
以上の差があればよい。たとえば昼夜で20℃も気温の
差がある地域では0.15〜0.20の放射率差のある
面を有する偽装材が好ましい。
本発明の偽装材において、面方向に隣接するシート片と
してエネルギー放射率の近似したものを、たとえばエネ
ルギー放射率の差を距離に比例して変化させて組合して
迷彩模様を形成することによって、さらに優れた偽装効
果を発揮せしめ得る。
すなわちエネルギー放射率の近似したシートを隣接させ
て模様を形成すると、優れたボカシ現象が惹起され、極
めて周辺背景の温度配置に酷似し、自然に調和された迷
彩を達成することができる。
具体的には、たとえば、エネルギー放射率が0145の
シート片の次には、エネルギー放射率が0.50のシー
ト片、その次には0,55のシート片、さらにその次に
は0.59のシート片の順に配置させたり、さらに人工
的な感じを排除するために該構成シート片の面積を適宜
変化させたり、さらに該シート片の形状を不定形にした
りするのである。
かかるボカシ効果を有する積層シートを形成する方法と
しては、たとえば予め速彩用着色剤含有樹脂層4ならび
に破壊金属層3を積層した積層シートを各種揃えておき
、これを切断して集めて迷彩模様を形成するか、別の方
法として一定の破壊金属層3を積層した積層シートの上
に、適宜の厚さを有する各種迷彩用着色剤含有樹脂層4
で迷彩模様を形成するか、さらには一定の迷彩用着色剤
含有樹脂4で迷彩模様を層状に作成しておいて、これに
各種破壊金属層3を貼着することもできる。
さらにかかる樹脂シートを布帛基材に貼着したり、別に
布帛基材に破壊金属層3を積層しておいて、この上に迷
彩用着色剤含有樹脂フィルムをラミネートするか、該樹
脂をコーティングするなどの方法もある。勿論、これら
の方法を組合せてもよい。
かかるボカシ効果を有する積層シー1・の遠赤外線での
検知状態はエネルギー放射率の低い部分が低温部分(黒
っぽく)に、高くなるにつれて高温部分(明るく)にポ
カされた形で検知される。このボカシ効果は隣接シート
のエネルギー放射率差が好ましくは0.2以下、特に好
ましくは0.  1以下のシートとを組み合せることに
より得ることができる。このようなシートのエネルギー
放射率は面積加重平均法により算出する。
以上の説明は、被偽装物体が金属で構成されている場合
を例にとった場合のエネルギー放射率の適jE化に関す
るものであるが、対象の材質が変更されれば、当然に使
用される偽装材のエネルギー放射率の領域は変更される
ものである。
また、環境を構成する物体が放射するエネルギー放射率
は、形状や構成物質の種類、さらには植物などの生物か
否かなどによっても変化するものであるから、それぞれ
の対象に応じて適正な分析をし、適応した放射率を有す
る偽装材を選択すればよい。
次に、本発明の偽装材は、レーダーに対して優れた偽装
効果を達成するが、この偽装効果は、レーダー波に対す
る反射性を好ましくは完全に0にした金属層3と導電性
樹脂層2とで達成される。
この導電性樹脂層2は該基布の少なくとも片面に存在す
れば、レーダーに対する偽装効果は発揮される。
かかる樹脂層2には、前述の迷彩用着色剤含有樹脂層4
に使用した樹脂を使用することができ、該樹脂に導電性
物質、たとえばカーボンブラック、炭素繊維、金属粉な
どの無機質導電物質や有機質導電繊維などを混合して、
導電性樹脂としたものが好ましく使用される。導電性物
質の配合量は、樹脂量に対して好ましくは10〜50%
、さらに好ましくは20〜30%である。しかしこの配
合量に別に制約を受けるものではなく、実質的にはこの
層4で電磁波を適正に透過できるよ・)に調整するもの
であればよい。
すなわち、この導電性樹脂層2において、電磁波透過量
が9.8GHzにおいて−20dB未満の範囲で、自然
環境など背後環境によって、電磁波に対する適正な透過
量に調整するのが好ましい。
具体的には好ましくは9.8GHzにおける電磁波透過
量が−4〜−12dBの範囲で背後環境に調合するレー
ダー波反射率に調整するとよい。
かかる導電性樹脂は、ドクターナイフやロールコーター
などの通常のコーティング法により基布の少なくとも片
面に塗布される。
本発明に使用される基布1としては、通常の天然繊維や
合成繊維からなる布帛、さらには高強力高弾性を有する
アラミド繊維や高延伸倍率(たとえは8倍〜12倍以上
)に延伸したポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリロニトリルなどからなる繊維
で構成された布帛があげられる。
本発明の偽装材は、たとえば該偽装材を適宜の形態に切
断してブラインダー機能や蓑や屋根、葉形切込みのよう
な形状にしてもよい。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに説明する。
実施例1 ポリエステル繊維平織物(20(Ig/ n{)にポリ
ウレタン樹脂にカーボンブラックを混合した導電性樹脂
を1.8g/nfコーティングした。この積層織物の9
.8GHxの電磁波透過量は−8dBであった。
この積層織物の両面に、厚さ500Aのアルミニウム蒸
着転写箔(エネルギー放射率一D.03)をポリエステ
ル系接着剤を用いて積層した。
この積層織物の電磁波透過量は−40dBであった。
この積層織物に森林と同系の緑色顔料30部を配合した
塩化ビニル/酢酸ビニル樹脂を片面(A面)に9g/r
r?、他面(B面)に1 3  g/ nfそれぞれド
クターナイフでコーティングして積層シートを得た。
この積層シートのエネルギー放射率を、DandS  
AEROエネルギー放射率計(Devices  Se
rvicens社製)で測定したところ、A面が0.5
5で、B面が0.65であった。
この積層織物をエンボスロール(凹凸深さ二〇5〜l.
Qmm)に複数回通して、両面の金属箔層の表面抵抗値
を800Ω/sqに調整した。この積層織物の電磁波透
過量は導電性樹脂そのものとほとんど等しく、金属層の
反射料は0に近いものであった。
かかる積層織物を、それぞれ葉形に切り込みを入れたシ
ート片に切断して、これを迷彩模様状に、該積層織物の
A面を上にしてメッシュ網シート(15mm角)の上に
結合した。
この偽装材を、森林を背景にして停車した1600cc
ライトバンに被せ、エンジンをアイドリング状態にして
放置した。
この車を、検出波長8〜14μの赤外線画像装置(イン
フラアイ560:富士通社製)を用いて、150mの距
離から観察した。
その結果、A面では春〜夏季の20〜30℃の高温下で
偽装効果が発揮されたが、0〜15℃の冬期では偽装効
果は発揮されなかった。しかし、B面を七にした場合は
冬期では偽装効果が発揮された。しかしB面は夏季の3
0℃の高温下では偽装効果は発揮されなかった。
実施例2 実施例1と同一に導電性樹脂とアルミニウム蒸着転写箔
を積層して、実施例1と同一の積層織物を形成した。
この積層織物に森林と同系の緑色顔料30部を配合した
塩化ビニル/酢酸ビニル樹脂をドクターナイフでコーテ
ィングした。
コーティング量は5  g/ポ、7  g/rr?, 
9  g/d、1. 1  g/rrr, 1 3 g
/n{, 1 5  g/mのものをそれぞれ形或し2
て、6種類の積層シートを得た。
これらの積層シートのエネルギー放射率を、Dand 
S  AEROエネルギー放則率計(Devices 
 S erviccns社製)で測定したところ、前者
からそれぞれ0,45、0.50、0.55、0.60
,0.65、0.70であった。
これらの積層織物をエンボスロール(凹凸深さ:0.5
〜I.. Omm )に複数回通して、金属箔層の表面
抵抗値を800Ω/sqに調整した。この積層織物の電
磁波透過量は導電性樹脂そのものとほとんど等しかった
かかる積層織物を、それぞれ葉形に切り込みを入れたシ
ート片に切断して、これを迷彩模様状に、メッシュ網シ
ート(85曲角)の上に結合した。この実施例ではシー
ト片を、エネルギー放射率を調整しながら、それぞれ裁
断して作成し、それらを一つずつ嵌合して、次表のエネ
ルギー放射率を有する偽装材(A−F)を形成した。な
お、上述の積層織物を適当に組合せた複合積層シートを
偽装材にした例をG,Hとして評価した。
なお、G,Hの放射率は面積加重平均エネルギー放射率
により計算したものである。
これらの偽装材をテストするために、実施例1と同様に
森林を背景にしてライトバンをおき、エンジンをアイド
リング状態に放置し、この車を、同一赤外線画像装置を
用いて、150mの距離から観察した。その1年間の温
度変化に伴う観察結果を第1表に示す。
表中の◎〜×は赤外線画像を観察して、次の基準で評価
したものである。
◎:背後環境と極めてよくマッチングしていて偽装効果
が非常に高い。
○:背後環境とのマッチングがよく、偽装効果がかなり
認められる。
△・背後環境とのマッチングが十分でなく、やや形状認
識可能な部分がある。
×;背後環境と全くマッチングがしておらず、形状認識
ができる。
さらに.試料A − Hをそれぞれ前述のライトバンに
カバーして、9.8GHzのレーダー探索装置を用いて
レーダー画像を観察して検知評価をした。
その結果、A−Hの中ではAのものが最も偽装効果の弱
いものと認められるものであったが、このものは25〜
30℃の温度範囲では十分な偽装効果を有するものであ
った。
(発明の効果) 本発明は、対可視光・対近赤外線、対遠赤外線および対
レーダーのいずれにも優れた偽装効果を発揮する偽装材
を提供するものである。
さらに本発明の偽装材において、特に表裏面のエネルギ
ー放射率に差異を設けたものは、気温や地域環境の変化
に適応した偽装作用をもたせることができるので、如何
なる地域においても、対iEiJ視光・対近赤外線、対
遠赤外線および対レーダーのいずれにも優れた偽装効果
を発揮し得る偽装材である。
【図面の簡単な説明】
第1−図は、本発明の偽装材の断面構造のー・例を示す
ものである。 1・基布  2:導電性樹脂層  3:金属層4:迷彩
用着色剤を含有する樹脂層 5;接着剤層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも片面に導電性樹脂層を有する基布の両
    面に、金属層および迷彩用着色剤含有樹脂層を順に積層
    せしめたことを特徴とする偽装材。
  2. (2)少なくとも片面に導電性樹脂層を有する基布の両
    面に、金属層および迷彩用着色剤含有樹脂層を順に積層
    せしめた積層シートであって、該積層シートの片面のエ
    ネルギー放射率と他面のそれとを相違せしめたことを特
    徴とする偽装材。
  3. (3)積層シートが、片面が0.45〜0.59のエネ
    ルギー放射率を有し、他面が0.60〜0. 85のエネルギー放射率を有することを特徴とする請求
    項(1)または(2)記載の偽装材。
  4. (4)導電性樹脂層が、9.8GHzにおける電磁波透
    過量が−4〜−12dBである請求項(1)または(2
    )記載の偽装材。
  5. (5)金属層が、800Ω/sq以上の表面電気抵抗値
    を有する請求項(1)または(2)記載の偽装材。
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