JPS6130721B2 - - Google Patents

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JPS6130721B2
JPS6130721B2 JP53104246A JP10424678A JPS6130721B2 JP S6130721 B2 JPS6130721 B2 JP S6130721B2 JP 53104246 A JP53104246 A JP 53104246A JP 10424678 A JP10424678 A JP 10424678A JP S6130721 B2 JPS6130721 B2 JP S6130721B2
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JP
Japan
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plunger
electromagnetic
yoke
magnetic
fixed
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JP53104246A
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JPS5530864A (en
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Hiroshi Ueda
Shigeru Ooyokota
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP10424678A priority Critical patent/JPS5530864A/ja
Priority to DE19782844694 priority patent/DE2844694A1/de
Publication of JPS5530864A publication Critical patent/JPS5530864A/ja
Priority to US06/141,611 priority patent/US4462013A/en
Publication of JPS6130721B2 publication Critical patent/JPS6130721B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は永久磁石と電磁石とを組み合わせて
構成したいわゆる自己吸着形の電磁装置に関する
ものである。
第1図はこの種の電磁装置の従来例を示すもの
で、一点鎖線内1は電気制御信号を機械動作せし
める電磁機構部で、一点鎖線内2は電磁機構部に
より動作制御される機構と電磁機構をチヤージす
る機構部を示したものである。
電磁装置3は2体からなる固定ヨーク4,5の
間に永久磁石6を配し、さらにそれぞれの固定ヨ
ーク4,5に電磁コイル7,8を巻回させ、図示
せざる台板にビス9,10で固定したもので固定
ヨーク4,5の端面4a,5aが吸着面となり、
可動アーマチヤー11が接触して閉磁路を形成す
る、いわゆる従来の馬蹄型自己吸着形の電磁石で
ある。この種の馬蹄型の自己吸着形の電磁石は電
磁コイル7,8に信号電圧が印加されると、電磁
コイル7,8が励起されるのに伴ない、永久磁石
6の磁力が減少し可動アーマチヤー11の磁力に
よる拘束が解かれるというものである。
一方、可動アーマチヤー11は作動レバー12
上に植設されたピン13の回りに若干回動自在に
取り付けられ、作動レバー12はオーバーチヤー
ジレバー14上に値設されたピン15と当接し
て、かつ可動アーマチヤー11を固定ヨークの方
へ付勢するようにスプリング16が配設されてい
る。このように作動レバー12とスプリング結合
しているオーバーチヤージレバー14のピン15
にはスプリング17が掛けられ、上記可動アーマ
チヤー11を離反すべくなしている。そこで、電
磁コイル7,8を励磁することにより上記のごと
く可動アーマチヤー11の磁力の拘束が解かれる
と、スプリング17によりオーバーチヤージレバ
ー14と一体的に作動レバー12は時計方向に回
動され、可動アーマチヤー11と固定ヨーク4,
5とが離板される。その往動作により作動レバー
12の腕部12aは係止レバー18と係合し、こ
れをスプリング19に抗して反時計方向に回動
し、その段部18aにより係止されていた駆動レ
バー20のスプリング21に抗した係止を解除す
る。それ故駆動レバー20はスプリング21によ
り反時計方向に回動し、この回動により図示しな
い部材を動作せしめる。
その後、電磁コイル7,8を消磁する一方電磁
装置の復帰レバー22が下方に移動すると、オー
バーチヤージレバー14を作動レバー12ととも
に反時計方向に回動する。これにより作動レバー
12上の可動アーマチヤー11が固定ヨーク4,
5に復帰して当接すると、作動レバー12は停止
し、さらにオーバーチヤージレバー14を回動す
ることにより、スプリング16が引つ張られ、そ
の力で可動アーマチヤー11を固定ヨーク4,5
に押え付け永久磁石6の磁力により吸着すること
になる。その状態が破線で示した状態である。
次に図示せざる部材により復帰レバー22を上
方に移動し、同時に駆動レバー20をスプリング
21に抗して反時計方向に回動せしめ、第1図示
の状態にセツトされる。
従来のこの種の馬蹄型の自己吸着形電磁石にお
いては、磁路開閉部が固定ヨーク4,5の端面4
a,5aの2ケ所にあるため、可動アーマチヤー
11を離反位置から吸着位置にしようとして働く
永久磁石6の吸引力は非常に小さい。そのため、
可動アーマチヤー11を固定ヨーク4,5に確実
に当接させるように復帰機構で強制的に復帰動作
させなければならない。しかしながら機械動作に
おいては、必ず部材は寸法的に誤差が有るし、部
品と部品の間にはガタも生ずるため、精度的に管
理するのは非常に難しく、そのためにガタ吸収の
機構を必要とするもので、それが第1図のオーバ
ーチヤージ機構である。即ち、復帰レバー22が
下降してオーバーチヤージレバー14のセツト位
置よりも破線で示されている位置までスプリング
16に抗して反時計方向に回動され、オーバーチ
ヤージレバー14に植設されたピン15と作動レ
バー12との間隙tが生ずる。その間隙tがオー
バーチヤージレバー14、作動レバー12、電磁
装置3のそれぞれの部品及び復帰レバー22等の
寸法的誤差、取付け誤差、軸嵌合ガタを吸収する
ものである。
上述のように従来の自己吸着形電磁装置はオー
バーチヤージ機構が複雑であり、また復帰レバー
22はスプリング17の他にスプリング16をも
チヤージしなければならないので復帰レバー22
の操作に要する負荷が大きくなるという欠点もあ
る。
この発明は従来の自己吸着形電磁装置における
上述の欠点を除去するためになされたもので、中
空の電磁コイル内にプランジヤを可動に設けると
ともにこのプランジヤと永久磁石と固定ヨークと
で一周磁路を形成するごとくして、プランジヤの
移動で開閉される吸着面を一箇所とすることによ
り、永久磁石の磁力によるプランジヤーの吸引力
を大きくし得るとともに、ストロークも大きくす
ることができ、かつ機械構造上のガタを吸収する
オーバーチヤージ機構をも簡単化し得る電磁装置
を提供することを日的とするものである。
以下にこの発明の実施例を図面とともに詳細に
説明する。
なお各図において同一構成、同一機能をもつ部
分には共通の符号を付している。
第2図ないし第4図はこの発明の電磁装置の第
1の実施例を示す図で、中空胴の合成樹脂材にて
なるボビン28の外周には第3図或いは第4図に
示すように電磁コイル29が巻回され、該ボビン
28の上部枠に立設された導電ピン30,31に
電磁コイル29の端子が接続されるようにしてあ
る。
ボビン28の中空胴28aの上部には大径筒部
28bが形成され、この大径筒部28bには中空
胴28bの開口を閉塞するように、円盤形状の磁
性体からなる固定アーマチヤー32が嵌入され、
中空胴28aと大径筒部28bとの段部28cで
受承されている。
上記固定アーマチヤー32に重なるように、永
久磁石33が保護用のスペーサリング34で包囲
されて上記大径筒部28bに嵌入されている。
ボビン28の他方側の開口部は少し大きい大径
部に形成され、この大径部には磁性体にてなる、
円筒状のガイドヨーク35が嵌入されており、こ
のガイドヨークの外周に設けたつば35aがボビ
ン28の端部の段部28iに当接係止されてい
る。
そして磁性体にてなる円柱状のプランジヤー3
6が上記ガイドヨーク35の内周面に摺接しつつ
案内され、ボビン28の中空胴内を軸方向に移動
できるように挿通されており、プランジヤー36
の端面は永久磁石33により帯磁している固定ア
ーマチヤー32に吸着されるようにしている。
上記のように構成された電磁石本体は、磁性体
にてなるコの字形の固定ヨーク37の対向する壁
37a,37b間に嵌入され、一方の壁37aの
内面は上記スペーサ34と永久磁石33の磁極面
と当接し、一方反対側の壁37bに形成したU字
形溝部37cは上記ガイドヨーク35の先端の接
合部35bと接合するごとくなる。一方、ボビン
28の一方の端に形成した段部28dは固定ヨー
ク37の壁37a側の端面37dに当接し、ボビ
ン28の突起部28eが固定ヨーク37の切溝部
37eに嵌合される。また同時にボビン28の他
方端に形成した段部28fが固定ヨーク37の端
部37fに当接し、ボビン28の突起部28g
(第4図に図示)が固定ヨーク37の切り溝37
gに嵌入される。
さらにボビン28の他方側端部のフランジ部の
内面側に部分的に薄肉の段部28hが形成されて
いて、この段部28hが電磁コイル29の端面と
接触しないため電磁コイル29側に撓むことがで
き、固定ヨーク37の切溝37gにボビンの突起
部28gがはまり込んで抜け止めとなり、該ボビ
ン28は固定ヨーク37に固定される。
なお固定ヨーク37に開設した穴37i,37
jは電磁装置を図示しない台板にビス等で固定す
るためのビス挿入穴である。
上記したスペーサリング34の代りにボビン2
8の大径部28bの内径を小さくして兼用しても
よい。
第5図は第2図に示した電磁装置を応用した実
施例で、第2図に示したものと同様の電磁装置3
8は、固定ヨーク37の穴37i,37jに挿通
されたビス40によつて適宜な台板上に固定され
ている。
またプランジヤー36の先端には支点41で回
動自在に枢支されたオーバーチヤージレバー42
のアーム43が電磁装置38の方向には摺動可能
に、かつ反対方向にはプランジヤーの端部36a
に引かかつて、該プランジヤー36を引き出すよ
うに係合されている。このオーバーチヤージレバ
ー42はスプリング44により支点41のまわり
に時計方向に付勢されており、これによりアーム
43が電磁装置38とは反対の方向に向けて付勢
される。
オーバーチヤージレバー42から突設されたア
ーム45は係止レバー18と接離自在に係合する
ように設けられている。
上記のごとき装置においていま電磁コイル29
が励磁されていないセツト状態のときは、プラン
ジヤー36は永久磁石33の吸引力で引込まれて
いる(第5図実線状態)。
そして導電ピン30,31に信号電圧が印加さ
れて、電磁コイル29が励起されると、プランジ
ヤー36、固定アーマチヤー32、永久磁石3
3、固定ヨーク37を通る磁路M(第4図に示
す。)の磁界は該電磁コイル29の磁界により弱
められ、プランジヤー36の吸着力が消えてスプ
リング44の付勢により、アーム43が時計方向
に回動して端部36aを押すためプランジヤー3
6が引き出され往動する。
そしてオーバーチヤージレバー42のアーム4
5は係止レバー18と係合して、これをスプリン
グ19に抗して反時計方向に回動するので、その
段部18aにより係止されていた駆動レバー20
のスプリング21に抗した係止を解除する。
それ故、駆動レバー20はスプリング21によ
り反時計方向に回動し、この回動により第1図と
同様に図示しない部材を動作せしめる。
所定の動作後電磁コイル29に印加する電圧が
断されると磁路Mには永久磁石33による磁力が
作用して、プランジヤー36には、永久磁石の方
へ引かれる力が作用する。
一方復帰レバー22が下方に移動し、プランジ
ヤー36のオーバーチヤージレバー42をスプリ
ング44に抗して反時計方向に破線で示す作動レ
バー22′の位置まで回動せしめる。このときオ
ーバーチヤージレバー42のアーム43がプラン
ジヤー36の溝肩部36bを押し、プランジヤー
36の端面を固定アーマチヤー32に近づける。
この後、プランジヤー36とオーバーチヤージレ
バー42のアーム43とは一切係合しなくなるの
で、前述したごとく永久磁石33の磁力でプラン
ジヤー36を吸引して第4図に図示のごとく固定
アーマチヤー32に対し、プランジヤー36が復
動して、保持吸着状態となる。そして復帰レバー
22がこの後上方に退避するとアーム43がプラ
ンジヤー36の端部36aに当接し、オーバーチ
ヤージレバー42がばね44の力で時計方向に回
動復帰し、その結果第5図に実線で示したセツト
状態となる。
上述の作動から判るように、セツト状態におい
て、アーム43はプランジヤー36の溝部36b
の間で幅tの遊びがあるので、オーバーチヤージ
レバー42、電磁装置38のそれぞれの部品、お
よび復帰レバー22等の寸法的誤差、取付け誤
差、軸嵌合ガタ等を吸収するものである。
上述のようにオーバーチヤージレバー42は単
一の部材で構成されるとともに、スプリング44
一本が設けられているだけであるので、第1図に
示した従来のオーバーチヤージ機構に比してその
構成が簡略化されるとともに、オーバーチヤージ
に際して、復帰レバー22の負荷力量はスプリン
グ44に対するもののみでよく動作力量が軽減さ
れる効果がある。
第6図はこの発明の第3実施例で、第2図ない
し第4図に示した電磁装置38のプランジヤー3
6を往復動させる作動部材を固定ヨーク37に装
着した実施例である。
この実施例では固定ヨーク37の下方に平板3
7kを延在せしめ、その裏面にプランジヤ36を
作動する作動レバー50を固定ヨーク37上に植
設された軸51に回動可能に枢軸し、拡張形のス
プリング52により反時計方向に付勢されてい
る。作動レバー50の折り曲げ腕50aにはプラ
ンジヤー36の先端36aに係合し、プランジヤ
ー36を下方に動作すべくなさしめている。作動
レバー50の他の折り曲げ部50bは不図示の部
材を直接動作したり、動作可能状態になさしめた
り、域は動作を妨げる働きをする。
なお作動レバー50に他のアーム50cを突出
させて、下方向に移動する復帰レバー22と係合
するようにしてもよい。
この実施例において、電磁コイル29への電流
が印加されるとプランジヤー36は移動自在とな
り、作動レバー50はスプリング52の拡張力に
より反時計方向に回動し、折曲げ腕50aがプラ
ンジヤー36の先端36aを下向きに押すので、
プランジヤー36は下向きに突出、即ち往動す
る。
その後電磁コイル29への通電がしや断され、
かつ復帰レバー22が下方に押されレバー50の
アーム50cと当接しこの作動レバー50を時計
方向に回動すると、折曲げ腕50aの上端がプラ
ンジヤー36の溝肩部36bに当たつてプランジ
ヤー36を押し上げる。その結果プランジヤー3
6は永久磁石34の磁力の影響を受ける点まで達
すると、以後はこの磁力により復帰して吸着状態
を保つ。そして復帰レバー22が上方に復帰すれ
ば、作動レバー50は折曲げ腕50aがプランジ
ヤー36の先端36aに当たるまで軸51を中心
として時計方向に回動復帰し、第6図のセツト状
態となる。
なおこの実施例においても折曲げ腕50aの上
端とプランジヤー36の溝部の上側端との間隙t
は作動レバー50、電磁装置38等の寸法的誤
差、取付け誤差、軸嵌合誤差等の機構的ガタを吸
収する。
第7図は第2図乃至第4図の第1実施例の電磁
装置を一単位として、複数個併設し各単位におけ
る固定ヨークを一体的に共通せしめた第4実施例
である。各単位の構成及び動作は第2図乃至第4
図で説明したのと全く同一である。さらに、第7
図において3ケの固定アーマチヤー32を一体的
に共通せしめることも可能である。またさらに第
6図のごとき電磁装置の作動部材を第7図の複数
個併設した各電磁装置に応用することもでき、直
接電磁装置に関係ない部材の台板として固定ヨー
クを兼ねることもできる。
第8図はこの発明の第5実施例で第1実施例に
おける電磁装置の固定ヨーク37を2つのヨーク
部材60,61を組み合わせてなるものである。
一方のヨーク部材60は第2図の実施例の固定
ヨーク37の永久磁石押え側の壁37aと底面と
で構成され、また他方の部材61はプランジヤー
側の壁37bと底辺とを有するL字形のもので、
底辺どうしを重量して、壁面60aで永久磁石3
3を押え、壁面60bでプランジヤー側を押える
ようにしたものである。なおこの他方のヨーク部
材61はバーリング加工等により壁面37bに相
当する部分に筒部63を突設してガイドヨーク3
5を代用している。
そのような構成でボビン64に電磁コイル2
9、固定アーマチヤー32、永久磁石33、スペ
ーサー34を取り付けた状態にして、まず固定ヨ
ーク61のバーリング加工部63にボビン64の
開口部64aを差し込み、ボビン64の他端の突
起部64b,64cを固定ヨーク60の切り欠き
部60b,60cにはめ合い、固定ヨーク60,
61の穴部60d,61d及び60e,61eを
合わせて、図示せざる台板にビス等で固定するよ
うになさしめてある。
また固定アーマチヤー32を断面形状T形と
し、その中心部をボビン64内に挿入するととも
に、突起66を設ける一方、プランジヤー36に
は上記突起66と嵌合する凹所67を形成してプ
ランジヤー36の吸引ストロークを増加させる。
また、プランジヤー36の先端側にフライス加工
による平坦面を設けるとともに長孔68を形成し
てプランジヤーを往復動させるための作動レバー
69のピン69と係合させている。
この実施例では長孔68の余裕tが機械的ガタ
を吸収する。
第9図と第10図は固定ヨークをシリンダ状に
した実施例を示す。
第9図、第10図においてボビン80はその中
心部に中空胴80aを形成し、外周に電磁コイル
81が巻回されている。
上記ボビン80の中空胴80aの上方の開口部
には同開口部を閉封するごとく磁性体からなる固
定アーマチヤー82を介して永久磁石83の磁極
が対設され、該永久磁石83を保護するためにス
ペーサー84を図示のごとく配している。一方上
記中空胴80aの下方の開口部からは、磁性体か
らなる筒体状のガイドヨーク85が磁性体からな
る円柱状のプランジヤー86をガイドするごとく
挿入され、該プランジヤー86の上端面86aは
上記永久磁石83の磁力で上記固定アーマチヤー
82に吸着する様に構成してある。
磁性体からなる固定ヨーク87は筒状をなし、
その内側底面87aは上記スペーサー84及び永
久磁石83の磁極面と接し、固定ヨーク87の内
周面87bは上記ボビン80と電磁コイル81を
包含し、固定ヨーク87が開口部87cにはねじ
条が形成され、ガイドヨーク85が螺入され固定
されるようにしている。
さらに上記プランジヤー86の下部には筒部材
88が緩く嵌合しビス89により抜け止めされ、
該筒部材88の下開口部には栓90が螺合されて
おり、該栓90のヘツド90aとガイドヨーク8
5との間に上記プランジヤー86を下方へ付勢す
る離反のスプリング91が弾装されている。
上記固定ヨーク87の上方のU字溝87d,8
7eは図示せざる台板に固定ヨーク87をビス止
めするためのものである。電磁巻線81のリード
部81a,81bはこれを固定ヨーク87の平面
部87fに貼り合わせられた基板92の夫々の導
電部92a,92bに接続せしめてある。この構
成によつてリード部81a,81bがぶらぶらし
ないので粗野や取り扱いによる電磁巻線81の破
断が防止できる。
なお、導電部92bは固定ヨーク87を図示せ
ざる台板に固定するビスのヘツドに当接して接地
させているが電気回路上電磁巻線81の端子を接
地できない場合には基板92の導電部92bを導
電部92aのごとく固定ヨーク87を図示せざる
台板に固定するビスのヘツドに当接しない位置に
配しておけば良い。
上記のごとく構成される第6実施例の電磁機構
において永久磁石83の作る磁束は永久磁石83
の磁極面と当接している固定アーマチヤー82、
プランジヤー86、ガイドヨーク85、固定ヨー
ク87の順に流れて永久磁石83の磁極面と当接
している固定ヨーク87の筒の内側底面87aよ
り永久磁石83にもどる。永久磁石83の作る磁
束により、第9図に示されるごとく離反スプリン
グ91に抗してプランジヤー86を固定アーマチ
ヤー82に吸着保持する。一方電磁コイル81に
電流が供給されるとその時に生ずる電磁コイル9
1の起磁力により永久磁石83の作つていた磁束
は減少し、離反スプリング91に抗して吸着保持
できなくなりプランジヤー86は離反スプリング
91の力により、上記筒部材88、栓90ととも
にプランジヤー86の上段部89aがガイドヨー
ク85の上端部85aに当たる所まで下降する。
即ち、上記プランジヤー86の下降動作は電気信
号を機械信号に置換した動作となるものである。
次にこの実施例におけるプランジヤーを往復さ
せる方法について説明すると、筒部材88を図示
せざる外部作動部材により離反スプリング91に
抗して上方へ第9図状態よりガタ吸収量t内に押
し上げると、栓90の端面90bがねじ89の頭
を押し上げるため、筒部材88と緩く嵌合してい
るプランジヤー86は永久磁石83の磁力により
固定アーマチヤー92に吸引されて吸着状態とな
る。この際、本実施例のごとくガイドヨーク85
のガイド部85bをボビン80内で十分長く設定
してあれば、ガイド部85bとプランジヤー86
の接触面の磁束数は同じでも磁束密度が減ずるた
め、プランジヤー86の動作方向と直交する向き
の吸着力も減少し、それに伴なうプランジヤー8
6の動作方向の摩擦力が減少し固定アーマチヤー
82とプランジヤー86の離反状態における吸引
力が増大する。なおこの後外部作動部材を筒部材
88から退避させると、筒部材88は内周段部8
6bがねじ89の頭部に当たるまでばね91の力
で下降し、第9図のセツト状態となる。
第11図ないし第13図は第2図或いは第8図
に示した電磁装置の変形例を示すもので、第11
図は第2図の実施例における永久磁石33をボビ
ンに設けるのに代えて固定ヨーク37に設けた切
欠きに嵌着したもの、第12図は第8図の実施例
のように2つのヨーク部材60,61を重ねて用
いた場合において両ヨーク部材の重畳部分の間に
永久磁石33を挾着したもの、第13図はいずれ
かの実施例において、プランジヤ36の途中に永
久磁石33を固定したものである。
これらの各変形例において、プランジヤー36
の上面と固定ヨーク37或いは60との対向部1
00が吸着面となり、また前述の各実施例と同様
に、電磁コイル29が非励磁のときはプランジヤ
ー36が永久磁石33の磁力によつて上記吸着面
100に吸着され、一方電磁コイル29が励磁さ
れると永久磁石の磁界が打消されてプランジヤ3
6は自由に移動できるようになつている。
以上詳述したように、この発明は、中空胴を有
するように電磁コイルを構成し、この中空胴内に
可動なプランジヤーを設けて、このプランジヤー
と永久磁石、固定ヨークを通る磁界によつて該プ
ランジヤーを吸着するようにしてプランジヤーの
吸着点を1箇所とすることにより、磁気抵抗の減
少を図るとともに、プランジヤーの案内のための
ガイドヨークのプランジヤーとの接触面を大きく
することにより、永久磁石の外部磁気抵抗を増や
すことがないため、プランジヤーの吸着保持力は
減少せずに、吸引力及び吸引ストロークが増加す
るもので、それに伴ないその吸引ストローク内に
プラジヤーを作動する作動部材でプランジヤーの
吸着面を近ずければ、後は永久磁石の磁力でプラ
ンジヤーを吸引して吸着保持状態にすることが可
能で、前記作動部材のガタは吸引ストロークで吸
収できるため、従来のごとく複雑なオーバーチヤ
ージ機構が不要となり、しかもオーバーチヤージ
力量も軽減できるものであり加えて、プランジヤ
ーが吸着面に密着された瞬間においては、プラン
ジヤーに付勢力が加わつていないので、自然な状
態で吸着が完了され、電磁装置としての動作の安
定性が確保される効果も合せ持つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は自己吸着形電磁装置の従来例を示す平
面図、第2図はこの発明の電磁装置の一実施例を
示す分解斜視図、第3図は第2図の実施例の正面
断面図、第4図は第2図の実施例の側面断面図、
第5図は第2図の実施例の応用例を示す平面図、
第6図は第2図の実施例の他の応用例を示す平面
図、第7図はこの発明の他の実施例を示す断面
図、第8図はこの発明のさらに他の実施例を示す
断面図、第9図はこの発明のさらに他の実施例を
示す断面図、第10図は第9図の実施例の側面
図、第11図ないし第13図は第2図或いは第8
図の実施例の変形例を示す図である。 28……ボビン、29……電磁コイル、32…
…固定アーマチヤー、33……永久磁石、35…
…ガイドヨーク、36……プランジヤー、37…
…固定ヨーク、38……電磁装置、42……オー
バーチヤージレバー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 中空胴を形成するごとく巻回された電磁巻線
    と、上記電磁巻線の中空胴内を可動に設けられた
    磁性体よりなるプランジヤーと、電磁巻線の両端
    に跨るように配設され、かつ上記プランジヤーの
    移動により磁路が開閉されるように設けられた磁
    性体よりなる固定ヨークと、上記プランジヤーを
    案内するごとく固定ヨークに設けられた磁性体よ
    りなるガイド手段と、上記磁路中に設けられ、電
    磁巻線が非励磁のとき磁路の開閉部分の磁束を増
    大し、励磁巻線が励磁されたとき磁路の開閉部分
    の磁束が減少する方向に配設された永久磁石と、
    上記プランジヤーを一定方向に付勢する作動部材
    とを備え、電磁巻線が励磁されたとき作動部材の
    付勢力によつてプランジヤーが往動するとともに
    電磁巻線が非励磁となつたとき作動部材によりプ
    ランジヤーを所定量復動させると、永久磁石の磁
    力によりプランジヤーが吸着されるようにしたこ
    とを特徴とする電磁装置。 2 電磁巻線の一方の端部に磁性体にてなる固定
    アーマチヤーが配設され、この固定アーマチヤー
    と固定ヨークの一つの面との間に永久磁石を配設
    した特許請求の範囲第1項記載の電磁装置。 3 固定ヨークはコの字形に構成された磁性体で
    あり、コの字形ヨークの2つの対向する壁面の間
    に電磁巻線と永久磁石が挾設された特許請求の範
    囲第1項記載の電磁装置。 4 固定ヨークは円筒形状の磁性体である特許請
    求の範囲第1項記載の電磁装置。 5 固定ヨーク上に作動部材を配設した特許請求
    の範囲第1項記載の電磁装置。 6 ガイド手段は固定ヨークの一辺にパーリング
    加工で形成された筒状体である特許請求の範囲第
    1項記載の電磁装置。 7 ガイド手段は電磁巻線の中空胴内へ延在する
    円筒体である特許請求の範囲第1項記載の電磁装
    置。 8 プランジヤーが接離する磁路開閉部の接触面
    が互いに嵌合する凹凸形状で対向するごとくした
    特許請求の範囲第1項記載の電磁装置。 9 合成樹脂材よりなるボビンの外周に電磁巻線
    を設け、プランジヤーを上記ボビン内に可動に設
    け、プランジヤー案内用の磁性体にてなる筒体状
    のガイドヨークをボビンの中空部に延在するよう
    にボビンの一方の口部に設け、コの字形状の磁性
    体にてなる固定ヨークの1つの面に形成したU字
    形の切込みにガイドヨークが嵌め込まれる一方、
    ボビンの一部が固定ヨークに弾性的に嵌合される
    ごとくして一体的に結合された特許請求の範囲第
    1項記載の電磁装置。
JP10424678A 1977-10-13 1978-08-25 Electromagnetic device Granted JPS5530864A (en)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10424678A JPS5530864A (en) 1978-08-25 1978-08-25 Electromagnetic device
DE19782844694 DE2844694A1 (de) 1977-10-13 1978-10-13 Elektromagnetanordnung
US06/141,611 US4462013A (en) 1977-10-13 1980-04-15 Electromagnetic device with dust-tight enclosure

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JP10424678A JPS5530864A (en) 1978-08-25 1978-08-25 Electromagnetic device

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JPS6130721B2 true JPS6130721B2 (ja) 1986-07-15

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JPH02309968A (ja) * 1989-05-25 1990-12-25 Toyo Seikan Kaisha Ltd レトルト殺菌における冷却方法

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JPS5530864A (en) 1980-03-04

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