JPS6129680Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は牛乳やジユース等の飲料を封入した
紙パツクにおいて、この紙パツクの頂部に形成さ
れた開封部を開封せずに紙パツク内の飲料を注出
するために紙パツクに着用される飲料注出具に関
する。

従来、この種の紙パツクでは開封部が強固に貼
着されていて開封しにくいため、開封時に開封部
付近が破損したり、不正開封されて、正常に開封
するための手数が極めて煩雑となる欠点があつ
た。

本考案の目的は、上記欠点にかんがみ、飲料注
出時の開封手数を排除して紙パツク内の飲料を簡
単に注出しうる飲料用紙パツクのための飲料注出
具を提供することである。

続いて、本考案の一実施例を図面にしたがつて
説明すると、図中、１は注出具Ｃの口金であつ
て、紙パツクＰの上端付近に対し傾斜状に形成さ
れた頂部Ｐ１に対し脱着可能に着用するためにプ
ラスチツク材等でほぼ円筒状に形成され、その両
側には内装部３と外装部４とが口金１の中央部付
近に突設されたフランジ２で区画されて併設され
ている。

そして、内装部３には紙パツクＰの頂部Ｐ１を
切抜いて同頂部Ｐ１に開口部５を穿孔するために
傾斜したほぼ楕円形状の刃線６ａをもつ刃物６が
嵌着されるとともに、内装部３の基端部付近には
ねじ部７が形成され、かつ、流通口８が開設され
ていて、口金１を紙パツクＰに着用するときには
内装部３は開口部５を通じて紙パツクＰ内に挿入
される。

９はフランジ２の内装部３側の側面に添装され
たパツキングであつて、ゴム等の弾性材によりリ
ング状に形成され、内装部３を開口部５内に挿通
して口金１を回動したときには口金１がねじ部７
を介して螺進し、フランジ２がパツキング９を介
して紙パツクＰの表面に圧着されてフランジ２と
開口部５間がシールされる。

一方、外装部４は口金１を開口部５に貫挿した
ときに紙パツクＰ内の飲料を導出するために紙パ
ツクＰ外に露出され、その先端部付近にはほぼ半
円筒状の導出部１０が形成される一方、その基端
部付近にはれじ部１１が形成されている。

１２は口金１の非着用時に内装部３の刃物６を
覆蓋するために内装部３に対し着脱可能に外嵌さ
れた有蓋円筒状の内キヤツプであつて、内装部３
にねじ部７を介して螺嵌され、その軸心部には紙
パツクＰの頂部Ｐ１付近の一部を突刺して同頂部
Ｐ１付近に通気小孔１３を穿設するための突刺し
針１４が、その尖端部１４ａが内キヤツプ１２の
外端から突出されるように付設されていて、紙パ
ツクＰに対する口金１の着用時には内装部３から
脱離される。

１５は口金１の非着用時や紙パツクＰの貯蔵時
に外装部４の導出部１０を覆蓋するために外装部
４に対し着脱可能に外嵌された有蓋円筒状の外キ
ヤツプであつて、外装部４にねじ部１１を介して
螺嵌され、口金１の着用時には外装部４から脱離
される。

次に、上記した構成をもつ実施例の作用と効果
を説明する。

さて、本例ではほぼ円筒状に形成された口金１
の両側には紙パツクＰの頂部Ｐ１付近に開口部５
を穿孔するための刃物６を嵌着した内装部３と、
この内装部３を開口部５内に挿通したときに紙パ
ツクＰ内の飲料を導出するために紙パツクＰ外に
露出される外装部４とを、口金１の中央部付近に
突設したフランジ２で区画して併設するととも
に、内装部３に対し着脱可能に外嵌された内キヤ
ツプ１２には紙パツクＰの一部に通気小孔１３を
穿設するための突刺し針１４を付設し、さらに、
外装部４には外キヤツプ１５を着脱可能に外嵌し
てある。

このため、両キヤツプ１２，１５を脱離し、内
装部３の刃物６で紙パツクＰの頂部Ｐ１に開口部
５を穿孔してから内装部３を開口部５内に挿通
し、フランジ２に添装されたパツキング９を紙パ
ツクＰに圧着すると、口金１を頂部Ｐ１に対し容
易に着用しうるとともに、突刺し針１４で紙パツ
クＰに通気小孔１３を穿設し、紙パツクＰを傾倒
したときには口金１を通じて紙パツクＰ内の飲料
をその漏洩を抑制して随時注出することができ
る。

そして、紙パツクＰを飲料が残存した状態で冷
蔵庫内等に貯蔵するときには口金１を紙パツクＰ
に着用し、外装部４に外キヤツプ１５を嵌装して
おくと、口金１の外装部４を衛生的に保護しかつ
紙パツクＰ内の飲料を外気から保護しうる効果が
ある。

また、注出具Ｃの不使用時には内装部３に内キ
ヤツプ１２を嵌装して刃物６を覆蓋しかつ突刺し
針１４の尖端部１４ａを内装部３内に挿入しうる
ため、刃物６や突刺し針１４で負傷する危険を未
然に防止することができる。

すなわち、本考案はほぼ円筒状に形成された口
金の両側には紙パツクの頂部付近に開口部を穿孔
するための刃物を嵌着した内装部と、この内装部
を前記開口部内に挿通したときに紙パツク内の飲
料を導出するために紙パツク外に露出される外装
部とを前記口金の中央部付近に突設されたフラン
ジで区画して併設し、前記内装部と前記外装部と
に対しそれぞれ着脱可能に外嵌された両キヤツプ
の一方には紙パツクの一部に通気小孔を穿設する
ための突刺し針を付設したことによつて、前記口
金を紙パツクに着用したときには紙パツクの開封
部を開封する手数を排除して紙パツク内の飲料を
簡単に注出しうるため、飲料用紙パツクのための
飲料注出具として極めて実用的に優れた考案であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は口金の着用状態を示す斜視図、第２図は同じく
拡大縦断面図、第３図は注出具の縦断面図、第４
図は同じく分解斜視図である。 １……口金、２……フランジ、３……内装部、
４……外装部、５……開口部、６……刃物、１
２，１５……キヤツプ、１３……通気小孔、１４
……突刺し針、Ｐ……紙パツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ほぼ円筒状に形成された口金の両側には紙パツ
   クの頂部付近に開口部を穿孔するための刃物を嵌
   着した内装部と、この内装部を前記開口部内に挿
   通したときに紙パツク内の飲料を導出するために
   紙パツク外に露出される外装部とを、前記口金の
   中央部付近に突設されたフランジで区画して併設
   し、前記内装部と前記外装部とに対しそれぞれ着
   脱可能に外嵌された両キヤツプの一方には紙パツ
   クの一部に通気小孔を穿設するための突刺し針を
   付設したことを特徴とする飲料用紙パツクのため
   の飲料注出具。