JPS612945A - 動力伝達用無端ベルト - Google Patents

動力伝達用無端ベルト

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JPS612945A
JPS612945A JP12477084A JP12477084A JPS612945A JP S612945 A JPS612945 A JP S612945A JP 12477084 A JP12477084 A JP 12477084A JP 12477084 A JP12477084 A JP 12477084A JP S612945 A JPS612945 A JP S612945A
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endless carrier
hoop
hoops
endless
power transmission
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Susumu Okawa
進 大川
Yasunori Nakawaki
康則 中脇
Takehiro Tatara
多々良 雄大
Hideaki Matsui
英昭 松井
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Belt Conveyors (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ベルト式無段変速機に用いられる動力伝達用
無端ベルトに関する。
〔従来の技術〕
自動車等車両の変速機として、最近、ベルト式無段変速
機が提案されている。
従来提案されているベルト式無段変速機は、一方の回転
軸と他方の回転軸に、V字形断面の周溝を有するプーリ
が設けられており、このプーリに動力伝達用無端ベルト
が掛は渡されている。そして、プーリのV字形断面の周
溝の幅が変えられることにより、一方の回転軸から他方
の回転軸に回転動力が無段階に変速されで、伝達される
ようになっている。
この種のベルト式無段変速機に使用される動力伝達用無
端ヘルドは、無端キャリアと動力伝達ブロックとから構
成される。無端キャリアは普通には金属製の帯状のフー
プが複数個積層されて、環帯状に形成されている。そし
て、この無端キャリアに複数個の動力伝達ブロックが数
珠繋ぎに互いに隣接して配設されて、動力伝達用無端ベ
ルトが形成されている。
詳細には、動力伝達ブロックの無端キャリアへの配設は
、動力伝達ブロックに設けられた無端キャリア係合溝が
無端キャリアに係合することによりおこなわれるように
なっており、この動力伝達ブロックの無端キャリア係合
溝としては、幅方向の一端が動力伝達ブロックの側面と
摩擦係合するプーリ面倒に開口し、他端が動力伝達ブロ
ック自体の部位により閉塞して形成されるものがある(
例えば、特開昭57−23820号)。
そして、この無端キャリア係合溝には無端キャリア係合
面が形成されており、無端キャリア係合面に無端キャリ
アが摩擦係合して動力伝達がおこなわれるようになって
いる。
上述の無端キャリア係合面は、凸状に湾曲形成(タラウ
ニング)されており、無端キャリアが摩擦係合するとき
、凸状に湾曲形成された無端キャリア係合面の一番高い
所を求める、いわゆるセンタリング作用がなされるよう
になっている。これにより、無端キャリアは幅方向に移
動するのが防止され、無端キャリアを形成する各フープ
の端面がプーリ面および無端キャリア係合溝の他端の閉
塞部位に当接するのを防止している。
しかし、プーリの幅を制御する制御油圧が低圧時のとき
には、−上述のセンタリング作用が確実におこなわれ難
く、第9図に示すように、無端キャリア20を構成する
各フープ20a、20b、・−2Onは、幅方向に移動
することがある。
すなわち、制御油圧が低いときには、各フープ20a、
20b、−一−20n間の接触面間に作用する垂直抗力
が小さく、各接触面間の摩擦力が小さいため、フープ2
0a、20 b、−−−−20nは、凸状に湾曲形成さ
れた無端キャリア係合面13b、13bの径の小さい両
端方向のいずれがの方向に移動することがある。この移
動作用は、特に、内層より外層のフープ間の摩擦力また
は垂直抗力が小さいため、外層において生じやすい。
フープ20a、20b、−−−20nが無端キャリア係
合溝16の閉塞部位である首部14方向に移動して首部
14と当接する場合には、首部14の不連続面とフープ
20 a、 20 b、 −−−20nの端面とが摺動
接触することになり、フープ2゜a、20b、−−−2
0nの端面にはいわゆるパリやクラックを生じることが
あり、これがため応力集中を引@起t、”C17−7’
20 a、 20 b、 −−−−2Onが早期に疲労
するという不具合を生じることがある。
なお、フープ20 a、 20 b、 ・−−−20n
が無端キャリア係合i16.16の開口方向に移動し、
プーリ面2.2と当接し、接触摺動する場合には、プー
リ面2.2が連続面となっていることがら、パリやクラ
ンク等を発生することがなく、そのため、フープ20a
、20b、−−2Onの各端面を損傷することが少ない
また、上述のようなフープ20a、20b1−・2On
の幅方向への移動は、制御油圧の低圧時局外のときでも
生じることがある。例えば、フープ20a、20b、−
−20n間は周速の違い等により摩擦摺動するため、使
用によりこのフープ20a、20b、−−20n間の摩
擦係数が減少し、摩擦力が低下すると、フープ20a、
20b、−〜−−−2Onは幅方向に移動するようにな
り、上述のような不具合を生じることがある。
なお、第9図において、後述する本発明の一実施例の第
1図と対応する部分には、同一符号を付して示しである
〔発明が解決しようとする問題点〕
而して、本発明が解決しようとする問題点は、無端キャ
リアを構成するフープがセンタリング作用されない非セ
ンタリング時でも、フープが無端キャリア係合溝の閉塞
部位方向へ移動しないようにして、閉塞部位とフープ端
面とが当接するのを防止することにより、フープの早期
疲労を防止し、耐久性を向−ヒさせることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の問題点を解決するために、本発明の動力伝達用無
端ヘルドは、上述したこの種の動力伝達用無端ヘルドに
おいて、無端キャリアを形成するフープは幅方向の両側
部の周長が異なって形成されており、内層部に配設され
るフープは周長の長い側部が無端キャリア係合溝におけ
る開口側に配置され、外層部に配設されるフープは周長
の長い側部が逆に無端キャリア係合溝における動力伝達
ブロック自体の部位により閉塞して形成される他端側に
配置される手段をとる。
〔作用〕
フープの幅方向の両側部の周長が異なっていると、周長
の短い側部の方が周長の長い側部の方より摩擦力または
垂直抗力が大きくなるため、幅方向に移動するときには
、摩擦力または垂直抗力の大きい周長の短い側部方向へ
移動する。
したがって、フープの接触面間の摩擦力が小ざくフープ
のセンタリング作用がなされない非センタリング状態で
は、フープが幅方向に移動可能状態となることから、フ
ープは周長の短い側部方向へ移動する。このため、外層
部に配設されるフープは周長の短い側部が無端キャリア
係合溝の開口側に配置されるため、開口側に移動する。
内層部に配設されるフープは周長の短い側部が無端キャ
リア係合溝の閉塞部位側に配置されるため、閉塞部位側
への移動作用力を生じるが、一般に内層部のフープ間の
摩擦力は、外層部が非センタリング状態のときでも、所
定の摩擦力が維持されており、そのため、センタリング
作用がなされ、閉塞部位側への移動が阻止される。
かえって、内層部はセンタリング作用がなされることに
より、フープの積層状態が開口側へ傾斜した状態となる
。すなわち、凸状に湾曲形成された無端キャリア係合面
に、両側部の周長の異なるフープが摩擦係合して積層さ
れるときには、フープの幅方向の中心位置は無端キャリ
ア係合面の凸状の頂点位置より周長の長い側部方向にわ
ずか偏位した位置でセンタリング状態とされる。それは
、フープは、無端キャリア係合面の凸状の頂点から左右
位置におけるフープの接触面の摩擦力の和が等しい位置
でセンタリングがなされるものであり、かつ、周長の長
い側部方向は周長の短い側部方向より摩擦力が弱いため
、フープはその幅方向の中心位置が周長の長い側部方向
に偏位した位置で摩擦力の和が等しくなり、センタリン
グされるためである。したがって、内層部のフープは最
内層のフープから順次積層されるに従って無端キャリア
係合溝の開口側に偏位した状態でセンタリングされる。
このように、無端キャリアの非センタリング状態では、
フープは全体的に無端キャリア係合溝の開口側に移動す
る傾向となり、閉塞部位側に移動することがない。その
結果、無端キャリア係合溝の閉塞部位にフープの端面が
当接し、摺動接触することがない。
次に、フープの接触面間に所定の摩擦力が付与される通
常状態においては、凸状に湾曲形成された無端キャリア
係合面の作用により、フープはセンタリングされた積層
状態となる。なお、このときにおいても、本考案の場合
には、フープが無端キャリア係合溝の閉塞部位に当接す
ることが効果的に防止される手段となっている。
すなわち、非センタリング時において、フープを無端キ
ャリア係合溝の開口側に移動させる観点から、内外層の
すべてのフープについて周長の短い側部を無端キャリア
係合溝の開口側に配置するときには、センタリング時で
は、フープは周長の長い側部方向に偏位した状態でセン
タリングされることから、フープの積層状態は無端キャ
リア係合溝の閉塞部位側に傾斜した状態となる。そのた
め、最外層のフープは閉塞部位に接近した位置となり、
閉塞部位に接触する恐れが生じる。
しかし、本考案の場合には、内層のフープは周長の長い
側部が無端キャリア係合溝の開口側に配置されることか
ら、内層のフープは、開口側に傾斜した積層状態とされ
、すなわち、閉塞部位側がら遠ざかる積層状態とされ、
その上に、外層のフ−プが閉塞部位側に傾斜した積層状
態とされても、最外層のフープの位置は最内層のフープ
の位置と略同じ位置とされ、閉塞部位に接近した位置の
配置とはならない。このため、センタリング状態におい
ても、フープが閉塞部位に接触する恐れがない。
〔発明の効果〕
本発明は、−ヒ述したようにして、非センタリング時お
よびセンタリング作用時においても、フープは無端キャ
リア係合溝の閉塞部位に当接することが防止されること
から、従来のように閉塞部位と摺動接触してフープの端
面にハリやクラックをり1.シることがなく、その結果
、フープの学期疲労を防+lすることができて、耐久性
を向上させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本発明にかかる動力伝達用無端ベルトが適用さ
れる無段変速機の一例を、模式図として、全体的に示し
たものである。
この第2図について説明すれば、エンジン等の駆動源5
にはクラッチ6が連結されており、このクラッチ6には
大力プーリ1が連結されている。
入力プーリ1は可動プーリ1aと固定プーリ1bとから
成っている。両プーリ1a、1bにはプーリ面2.2が
形成されている。このプーリ面2.2はプーリ1aおよ
び1bの駆動面となっており、プーリ1にV字形断面の
周溝を形成している。
入力プーリlに並べられて出力プーリ3が配設されてい
る。この出力プーリ3も可動プーリ3aと固定プーリ3
bとから成っている。両ブー+73a、3bには入力プ
ーリの場合と同様にプーリ面4.4が形成されている。
このプーリ面4.4は両プーリ3aおよび3bの従動面
となっており、プーリ3に■字形断面の周溝を形成して
いる。
そして、入力プーリ1のプーリ面2.2により形成され
る■字形断面の周溝と、出カブ−IJ 3のプーリ面4
.4により形成される■字形断面の周溝との間に動力伝
達用無端ヘルド10がIJIけ渡さ】 1 れて、大力プーリlから出力プーリ3に回転動力が伝達
されるようになっている。
なお、大力プーリlの可動プーリ1aと、出力プーリ3
の可動ブーIJ 3 aはいずれも油圧等の手段により
それぞれの■字形断面の周溝の幅が変更されるようにな
っている。この周溝の幅が連続的に変更されることによ
り、出力プーリ3の回転は、無段階に変速されて取り出
される。
このように、第2図に示す無段変速機は、動力伝達用無
端ヘルド10が掛は渡された入力プーリ1と出力プーリ
3との組合せにより構成されるものであり、駆動源5か
らの回転動力はクラッチ6を介して無段変速機に伝えら
れて、無段変速機により変速されて取り出される。取り
出された回転動力は、減速歯車対8を経て差動機9に伝
達され、差動機9から更に車輪7に伝達され、車両を駆
動する。
第3図は第2図における大力プーリ1と出力プーリ3に
動力伝達用無端ヘルドlOが掛は渡された状態を抽出し
た側面図である。この図から分るように、動力伝達ブロ
ック】2は無端キャリア11に数珠繋ぎにnいに隣接し
て配設されている。
第1図は第3図のI−1線断面図で、動力伝達用無端ベ
ルト10の断面構造を示す。動力伝達ブロック12は全
体が金属製で形成されており、動力伝達ブロック12の
本体部13の両側部13a、13aは入力プーリlのプ
ーリ面2.2と摩擦接触する傾斜面に形成されている。
本体部13の中央部から上方に首部14が突設され、首
部14の上部には支持部15が一体に形成されている。
首部14の両側の、本体部13と支持部15との間には
、無端キャリア係合溝16.16が形成されている。こ
の無端キャリア係合i1!+6.16が一対の無端キャ
リア20.20に係合して、動力伝達ブロック12は無
端キャリア20.20に支持される。無端キャリア係合
溝16.16を形成する本体部13の上面は、無端キャ
リア係合面13b、13bとなっており、無端キャリア
20が摩擦係合し、動力伝達がおこなわれるようになっ
ている。なお、無端キャリア係合面13bは、゛14径
Rで凸状に湾曲形成されている。
無端キャリア係合溝16.16は、幅方向の一端はプー
リ而2.2に開口しているが、他端は首部14により閉
塞されて形成されている。すなわち、この実施例では、
首部14が無端キャリア係合116の閉塞部位となって
いる。
無端キャリア20は、環帯状に形成された複数1固のフ
ープ20a、20 b、   =2 Onが積層されて
形成されている。普i!10枚ないし14枚程度積層さ
れて形成されている。第1図では図示の都合l−フープ
の積層枚数が6枚の場合が示されている。なお、一枚の
フープの大きさは、一般には厚さQ、 2as、幅8―
曹、周長620fl程度である。
また、各フープ20a、20b、−−−2Onは金属材
料で形成されている。最近では樹脂で形成される場合も
ある。
第4図は上述の無端キャリア20を構成するフープ20
 a、 20 b、  −=2 Onのうち、最内層の
フープ20aを抽出して示したものである。フープ20
aは、幅方向の両側部の半径の大きさが、左側部の方が
Δlだけ大きく形成されており、これにより、今、左側
部の周長を171、右側部の周長をI4.とすると、L
lはL2より長くなっている。
第5図はフープ20aの別の形状例を示すものである。
すなわち、断面形状でフープ20aの中央部が半径方向
外方に湾曲した形状としたものである。なお、左右両側
部の周長1,1と1,2は、上述の第4図の場合と同様
に、異なった長さとされている。
無端キャリア20を構成するその伯のフープ20b、 
  20nも、上述した最内層のフープ20aと同様に
、左右両側部の周長が異なった長さに形成されている。
なお、第4図および第5図に示すフープ20aは、左右
両側部の周長I7.とL 、の差を明確に示すために、
誇張して図示されている。実用りの周長の差は、ミクロ
ンHi7である。
上述のように、両側の周長が異なって形成されたフープ
20a、20b、  2Onは、第1し1に示すように
、内層2OAに配設されるフープは、周長の長い側部(
Ll)が無端キャリア係合溝16の開口側、周長の短い
側部(L、)が閉塞部位である首部14側とされて配置
され、外層20Bに配設されるフープは、逆に、周長の
長い側部(1,1)が無端キャリア係合面16の首部1
4側、周長の短い側部(L2)が開口側とされて配置さ
れている。すなわち、第1図の図示例では、内層2OA
の3枚が周長の長い側部(Ll)が無端キャリア係合溝
16の開口側に配置され、外層20Bの3枚のフープが
周長の長い側部(L、)が首部14側に配置されている
なお、第1図に示ずフープ20a、20b、−−2on
の積層状態は、内Fii2OAと外lm20Bのフープ
の配置状態が良く理解できるように、誇張して図示され
ている。実際には、内外層20A120Bのフープ20
 a、 20 b、−・−2Onは、第6図または第7
図に示すように凸状に湾曲形成された無端キャリア係合
面13b−トに、隙間なく積層されている。
上述のようにフープ20a、20b、   20nが配
設されていることにより、フープ20a、20b、  
 2On間に所定の摩擦力が付与され、センタリング作
用が確実におこなわれるときには、第6図に示す状態と
なる。ずなわら、内層2OAの3枚のフープは、無端キ
ャリア係合面] 3 b l−から上に行くに従って無
端キャリア係合溝16の開口側に傾斜した積層状他とな
り、そのl二の外l−2OBの3枚のフープは、逆に首
部14側に傾斜した積層状態となって、積層される。
センタリング時において、第6図に示すような状態とな
るのは、次の理由による。
第8図に示すように、凸状に湾曲形成された無端キャリ
ア係合面13bのm点をPとすれば、無端キャリア係合
面13b上に密着して積層される最内層のフープ20a
は、P点を境として左右両側における接触面の摩擦力の
和が等しい状態でセンタリング作用がなされる。
そのため、両側部の周長の長さが等しいフープの場合(
鎖線の場合)には、左右にz1=しる摩擦力は等しいこ
とから幅(左右)方向の中央位置でセンタリングされる
。しかし、両側部の周長の長さが異なる場合には、左右
に生じる摩擦力は、周長の短い側部より周長の長い側部
の方が摩擦力が小さいことから、周長の長い側部方向に
偏位した位置でセンタリングがなされる。第8図の実線
で示すフープ20aは、右側部の周長が長くなっている
場合であるので、フープ20aの中央位置OがP点より
右側に偏位した位置でセンタリングがなされる。
第8図にFo、F、で示すのは、P点の左右両側におけ
る接触面の範囲W、、W、での摩擦力の和を示すもので
あり、このFlとF、が等しい状態でセンタリングがな
される。
このようにして、両側部で周長の長さが異なる場合には
、周長の長い側部方向に偏位してセンタリング作用がな
される結果、第6図に示すように、内層2OAの3枚の
フープは、周長の長い側部が無端ギヤリア係合満16の
開口側に配置されることから、開口側に傾斜した積層状
態となり、外層20Bの3枚のフープは局長の長い側部
が首部14側に配置されることから首部14側に傾斜し
た積層状態となって積層される。このように、内層2O
Aと外層20Bが逆の傾斜方向の積層状態となる結果、
最内層のフープ20aと最外層のフープ2Onとは略同
じ位置となり、首部14の間隔が確実に保たれ、首部1
4と接触することが確実に防止される。
すなわち、後述する非センタリング時において、フープ
20a、20b、−20nを無端キャリア係合溝16の
開口側に移動させる観点から、内外層20A、20Bの
フープすべてについて周長の長い側部を首部14側の配
置とする場合には、第6図に鎖線で示すように、全ての
フープ20a、20b、−・・2Onが首部14側に傾
斜した積層状態となるため、最外層のフープ20nは首
部14に接近した位置となり、首部14と接触する恐れ
が生じる。
次に、フープ20 a、 20 b、  −20n間に
センタリング作用が維持される所定の摩擦力がなく、フ
ープ20 a、 20 b、 −−−20nが幅方向に
移動可能な、いわゆる非センタリング状態においては、
第7図に示す状態となる。すなわち、外層20Bのフー
プは無端キャリア係合溝16の開[1側に移動した状態
となる。
フープ20 a、 20 b、 −−−一−20nが幅
方向へ移動可能なときには、フープ20a、20b、−
−2Onは摩擦力の大きい側部方向に移動する。
そのため、外1i20Bに配設されるフープは、大きい
摩擦力を生じる周長の短い側部が無端キャリア係合lR
16の開口側に配置されるため、第7図に示すように開
口側に移動する。
内1!20Aに配設されるフープは、逆に周長の短い側
部が首部14側に配置されることから、首部14側方向
への移動作用力を生じるが、一般に、内jil 2 O
Aのフープ間には、外層20Aのフープが非センタリン
グ状態となるときでも、所定の摩擦力が維持されている
ため、センタリング作用がなされ、首部14側への移動
が阻止される。かえって、センタリング作用されること
により、内層2OAのフープは周長の長い側部が配置さ
れる無端キャリア係合溝16の開口側に傾斜した積層状
態となる。このため、非センタリング状態においては、
内外層2OA、20Bのすべてのフープ20a、20b
、・・・−2Onが開口側に傾斜した積層状態となり、
首部14側への移動が防止される。
その結果、首部14に当接することがない。
なお、フープが幅方向へ移動可能な非センタリング状態
においては、フープの両側部の周長を異ならせることに
より、フープが周長の短い側部方向に移動し、周長の長
い側部方向に移動しないことは実験によっても確認され
ている。
上述したように、内外層20A、20Bのフープは、セ
ンタリング時および非センタリング時においても、首部
14に当接することがないので、フープ20 a、 2
0 b、 −−−2Onの各端面が首部14と摺動接触
することがなく、従来のようにパリやクランクを生じる
ことがない。その結果、フープ20a、20 b、 −
−−2Onの早期疲労を防止することができて、耐久性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる動力伝達用無端ヘルドの断面構
造を示し第3図の1−1線断面図、第2図は本発明の動
力伝達用無端ベルトが適用される無段変速機の一例を示
す模式図、第3図は第2図から動力伝達用無端ベルトが
掛は渡された状態を抽出した側面図、第4図はフープの
一例を示す断面図、第5図はフープの他の例を示す断面
図、第6図はセンタリング時におけるフープ積層状態を
示す図、第7図は非センタリング時におけるフープ積層
状態を示す図、第8図はフープのセンタリング作用の説
明図、第9図は従来の動力伝達用無端ベルトの断面図で
ある。 符号の説明 2−プーリ面 10−−一動力伝達用無端ベルト 12−−−−−一動力伝達ブロック 13 b −−−−−一無端キャリア係合面14−一首
部(動力伝達ブロック自体の部位16−−−無端キャリ
ア係合溝 20−−−無端キャリア 20A  −内層のフープ 20B−一外層のフープ 20a、20b、  −2On −−フープ出柱人 ト
ヨタ臼動旧微社 第8図 手続補正書(自発) 昭和59年gJ13F−1 昭和59年特許願第124770号 2、発明の名称 動力伝達用無端ベルト 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  愛知県豊田布トヨタ町1番地 〒471名称 
 (320)トヨタ自動車株式会社図面の第3図 5、補正の内容 別紙の通り。 以−に 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、帯状の複数個のフープが積層されて形成される無端
    キャリアに、動力伝達ブロックが数珠繋ぎに互いに隣接
    して配設され、この動力伝達ブロックの無端キャリアへ
    の配設は動力伝達ブロックに形成された無端キャリア係
    合溝が無端キャリアに係合することによりおこなわれ、
    動力伝達ブロックの無端キャリア係合溝は幅方向の一端
    が動力伝達ブロックの側面と摩擦係合するプーリ面側に
    開口しているが他端は動力伝達ブロック自身の部位によ
    り閉塞して形成されており、無端キャリア係合溝を形成
    する動力伝達ブロックの無端キャリア係合面は凸状に湾
    曲形成されており、この無端キャリア係合面に無端キャ
    リアが摩擦係合して動力が伝達される動力伝達用無端ベ
    ルトにおいて、前記無端キャリアを形成するフープは幅
    方向の両側部の周長が異なって形成されており、内層部
    に配設されるフープは周長の長い側部が無端キャリア係
    合溝における開口側に配置され、外層部に配設されるフ
    ープは周長の長い側部が逆に無端キャリア係合溝におけ
    る動力伝達ブロック自体の部位により閉塞して形成され
    る他端側に配置されていることを特徴とする動力伝達用
    無端ベルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1283378A3 (en) * 2001-08-10 2004-01-02 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Belt for countinuously variable transmission
JP2008240959A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Toyota Motor Corp 無段変速機用ベルトおよびベルト式無段変速機
US7585123B2 (en) 2001-08-22 2009-09-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
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