JPS6129449Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ケーシング内にフアンと空気清浄用
フイルタとを組込んだ空気清浄ユニツトを複数個
同一面内で配列し連結したクリーンルーム用の空
気清浄装置に係るもので、特に、各空気清浄ユニ
ツトの連結部の下方に乱流を生じさせないように
したものである。

「従来の技術と考案が解決しようとする問題点」 従来、下面に空気吹出口を備えたケーシング内
に、フイルタと空気清浄用フイルタとを組込んだ
クリーンルーム用の空気清浄ユニツトは、天井面
の枠組に取付けるため、第５図に示すように、空
気清浄用フイルタＢの外側面を被うケーシングＡ
の側壁Aaを、空気清浄用フイルタＢの下面の部
位より下方へ大きく突出させていた。このため、
空気清浄ユニツトを複数個連結してクリーン室の
天井部に取付けると、各連結部、下面は、小幅で
はあるが空気噴出面を閉鎖することになる。

したがつて、空気清浄用フイルタから噴出した
空気が、第５図に矢印で示すように、各連結部に
当たつて乱流を生じ、前室の空気を誘引する等に
より、各連結部の下方において清浄度の低下を生
じていた。

そこで、本考案は、これらの欠点を解消し、各
空気清浄ユニツトの連結部下方の乱流を防止し、
空気噴出面から均一に清浄空気を噴出させるよう
にすることを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 本考案は、下面に空気吹出口１１を備えたケー
シング１内にフアン５と空気清浄用フイルタ３と
を組込んだ空気清浄ユニツトＵを、複数個配列し
連結した空気清浄装置において、各ケーシング１
の空気吹出口１１に適度な通風抵抗を有する多孔
性通風板７を設けて、空気清浄用フイルタ３の下
流にそれぞれ下部与圧室８を形成し、各ケーシン
グ１の連結部の側壁１ｂ，１ｂ下端を空気清浄用
フイルタ３の下流側の部位の近傍に位置させて側
壁１ｂ，１ｂの下部を開放させ、それぞれの下部
与圧室８を連続して成る。

「作用」 如上の構成であるから、空気清浄ユニツト相互
の連結部において、ケーシング１の側壁１ｂ，１
ｂが空気清浄用フイルタ３の下方に大きく突出せ
ず、該側壁が乱流発出の原因となることはない。
また、下部与圧室８が連続して形成されるので、
クリーンルーム内へ均一な層流を供給する。

「実施例」 第１図乃至第４図は本考案の実施例を示してお
り、複数の空気清浄ユニツトＵを一列に配列し、
連結している。

各空気清浄ユニツトＵは、ケーシング１の下面
において、前部に比較的小さな空気吹出口１１
を、後部に比較的小さな空気レタン口１２を形成
し、両者の間に仕切壁１ｃを設けている。

ケーシング１内では、空気吹出口１１に適宜な
通風抵抗を有するパンチングプレート等の多孔通
風板７を取付け、空気吹出口１１の上方で、ケー
シングの前壁１ａ、両側壁１ｂ，１ｂ及び仕切壁
１ｃの囲成内部に空気清浄用フイルタ３を水平に
嵌め、該空気清浄用フイルタの周縁と周壁との間
にシール部材６を設け、而して、その空気清浄用
フイルタ３上に上部与圧室４を、かつ、下に下部
与圧室８を形成している。

また、ケーシング１内では、空気レタン口１２
の上方でフアン５を設け、該フアンにより空気レ
タン口１２からクリーンルーム内の空気を導入し
て、上部与圧室４へ供給するよう構成し、かつ、
ケーシング１の後壁１ｄにフアン５に通じる空気
取入口２を設けて、新鮮な外気を導入できるよう
にしている。

ケーシング１の連結部の側壁１ｂ，１ｂは、下
端を空気清浄用フイルタ３の下面の部位にとどめ
て、下部与圧室８を開放させ、相互に連通してい
る。なお、連結部の側壁１ｂ，１ｂの下端は、そ
の空気清浄用フイルタ３の下面の部位以上であれ
ばよい。

如上の構成であるから、各空気清浄ユニツトＵ
において、フアン５を作動させれば、クリーンル
ーム内の空気が空気レタン口１２に導入されて、
上部与圧室４内に流入し、空気清浄用フイルタ３
を経て清浄化され、下部与圧室８に入る。下部与
圧室８に入つた清浄空気は、全域で同一圧力とな
り、多孔性通風板７のどの部分の通孔からも均一
に流出し、クリーンルーム内で均一な層流とな
る。

また、新鮮な外気又は温度調節された空気をフ
アン５の作動により空気取入口２からら導入す
る。

「考案の効果」 本考案によれば、複数個の空気清浄ユニツトを
連結しても、各連結部において、ケーシング１の
側壁１ｂ，１ｂが空気清浄用フイルタ３の下方に
大きく突出せず、したがつて、側壁１ｂ，１ｂに
よる乱流の発生がなく、また、各空気清浄ユニツ
トの下部与圧室８が互いに連通するので、多孔通
風板７のどの通孔からも均一に清浄空気を噴出さ
せることができる。そして、乱流が生じないの
で、外部から塵埃がその連結部下面に飛込んで、
清浄空気を汚染することはない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は、本考案の実施例で、第１
図は、平面図、第２図は、第１図−線の断面
図、第３図は、第１図−線の断面図、第４図
は、要部部材の斜視図、第５図は、従来例を示す
要部断面図である。 １…ケーシング、２…空気取入口、３…空気清
浄用フイルタ、４…上部与圧室、５…フアン、６
…シール部材、７…多孔通風板、８…下部与圧
室、１１…空気吹出口、１２…空気レタン口、１
ａ…前壁、１ｂ…側壁、１ｃ…仕切壁、１ｄ…後
壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面に空気吹出口１１を備えたケーシング１内
   にフアン５と空気清浄用フイルタ３とを組込んだ
   空気清浄ユニツトＵを、複数個配列し連結した空
   気清浄装置において、各ケーシング１の空気吹出
   口１１に適度な通風抵抗を有する多孔性通風板７
   を設けて、空気清浄用フイルタ３の下流にそれぞ
   れ下部与圧室８を形成し、各ケーシング１の連結
   部の側壁１ｂ，１ｂ下端を空気清浄用フイルタ３
   の下流側の部位の近傍に位置させて側壁１ｂ，１
   ｂの下部を開放させ、それぞれの下部与圧室８を
   連続させたことを特徴とする空気清浄装置。