JPS6129311B2 - - Google Patents

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JPS6129311B2
JPS6129311B2 JP55059045A JP5904580A JPS6129311B2 JP S6129311 B2 JPS6129311 B2 JP S6129311B2 JP 55059045 A JP55059045 A JP 55059045A JP 5904580 A JP5904580 A JP 5904580A JP S6129311 B2 JPS6129311 B2 JP S6129311B2
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JP
Japan
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car
command signal
signal
terminal floor
speed
Prior art date
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JP55059045A
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English (en)
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JPS56155176A (en
Inventor
Shigemi Iwata
Naruhiro Terasono
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPS56155176A publication Critical patent/JPS56155176A/ja
Publication of JPS6129311B2 publication Critical patent/JPS6129311B2/ja
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  • Elevator Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、エレベータを終端階に減速着床さ
せる装置をチエツクするエレベータの安全装置に
関する。
近年、エレベータの制御装置に電子計算機を用
いることにより、かごの走行を制御するエレベー
タシステムが採用されるようになつてきた。この
エレベータシステムでは、かごが終端階を走行中
に電子計算機が故障しても、かごを終端階に安全
に減速着床させるための終端階減速装置が電子計
算機とは独立に備えられていた。
以下、従来の終端階減速装置の概要について、
第1図および第2図により説明する。第1図はそ
の構成を示すブロツク図であり、第2図はその動
作説明図である。まず、第1図において、1はか
ご位置信号、2は検出信号であり、ともに電子計
算機3に加えられるようになつている。
かご位置信号1はかごの移動距離に対応するパ
ルス数を計数することにより発生されるものであ
り、検出信号2は各階の呼びを検出する信号であ
る。そして、電子計算機3の出力はD/A変換回
路(デイジタル/アナログ変換回路)4に送出す
るようになつている。D/A変換回路4はデイジ
タル信号をアナログ信号に変換して正規速度指令
信号Vnに変換し、低位選択回路7に送出するも
のである。
一方、5は終端階に近い昇降路に複数個縦列配
置された終点検出器が動作すると発せられる終点
検出信号であり、終端階減速指令発生回路6に入
力するようになつている。終端階減速指令発生回
路6は正規速度指令信号Vnよりも高い値を有す
る終端階減速指令信号Vsを発生して、上記低位
選択回路7に送出するようになつている。
この低位選択回路7は正規速度指令Vnが終端
階減速指令信号Vsより小のとき、すなわち、Vn
<Vsのときは正規速度指令信号Vnを選択し、Vn
≧Vsのときは終端階減速指令信号Vsを選択する
ものである。この低位選択回路7の出力、すなわ
ち、速度指令信号Vpは速度制御装置9に送出す
るようになつている。
速度制御装置9には、かご速度信号VTも入力
されるようになつており、このかご速度信号VT
と速度指令信号Vpとにより、速度制御装置9は
かごの速度を制御するものであり、その出力端よ
り出力10を発生するようになつている。なお、
8はかごの走行速度を表わすかご速度信号であ
る。
次に、この第1図の終端階減速装置の動作につ
いて説明する。かごが呼びのある階(以下、停止
予定階)の所定距離手前に達すると、かご位置信
号1と呼び検出信号2が電子計算機3に入力さ
れ、この電子計算機3により、かごの現在位置か
ら停止予定階までの距離(以下、残距離と云う)
が演算される。そして、あらかじめ記憶された減
速指令値の中から残距離に対応する値を読み出し
て、これをD/A変換回路4に転送する。
D/A変換回路4は電子計算機3からのデイジ
タル信号をアナログ信号に変換して正規速度指令
信号Vnとして発生し、低位選択回路7に送出す
る。低位選択回路7はこの正規速度指令信号Vn
を選択して、速度指令信号Vpを速度制御装置9
に出力する。これにより、速度制御装置9はかご
を停止予定階に減速着床させる。停止予定階が終
端階の場合も上述と全く同様である。
一方、かごが終端階に接近すると、終点検出信
号5が発生され、終端階減速指令発生回路6に入
力される。この終端階減速指令発生回路6は終端
階減速指令信号Vsを発生し、低位選択回路7に
送出する。
このとき、もし、電子計算機3やD/A変換回
路4などに故障が発生して、Vn≧Vsとなれば、
低位選択回路7はこの終端階減速指令信号Vsを
選択し、この終端階減速指令信号Vsにしたがつ
た出力信号Vpを低位選択回路7から速度制御装
置9に送り、速度制御装置9は終端階減速指令信
号にしたがつてかごは終端階に減速着床する。第
2図aはこの状態を示したものである。
しかし、低位選択回路7は常に終端階減速指令
信号Vsを選択してしまう故障(以下、低位選択
回路7の第1の故障と云う)を起こすと、中間階
では、終端階減速指令信号Vsはかごの定格速度
よりも少し高い値に設定されているので、中間階
では減速できずに、終端階まで走行し、そこで減
速着床する。この様子は第2図bに示されてい
る。
したがつて、低位選択回路7が第1の故障を起
こすと、かごは終端階を往復運転することにな
り、このまま放置しておけば、利用者に不安感を
与えるばかりか、終端階減速指令発生回路6の故
障が重なれば、かごは終端階に減速着床できず
に、終端階に設けられた緩衝器に高速で激突する
ことになる。
また、低位選択回路7が常に正規速度指令信号
Vnを選択してしまう故障(以下、低位選択回路
7の第2の故障と云う)を起こすと、通常の場合
は発見されず、かごが終端階に走行しても、正規
速度指令信号Vnによつて、全く正常に終端階に
減速着床できる。この様子は第2図cに示されて
いる。
低位選択回路7の第2の故障を放置すれば、次
に電子計算機3またはD/A変換回路4に故障が
起こると、かごは終端階で終端階減速指令信号
Vsによつて減速することができずに、終端階に
設けられた緩衝器に高速度で激突することにな
る。
この発明は、上記従来の欠点を解消するために
なされたもので、低位選択回路に第1の故障およ
び第2の故障が発生すれば、これを検出してかご
の次の起動を阻止することのできるエレベータの
安全装置を提供することを目的とする。
以下、この発明のエレベータの安全装置の実施
例について図面に基づき説明する。第3図はその
一実施例の構成を示すブロツク図である。この第
3図において、第1図と同一部分には同一符号を
付して述べることにする。この第3図において、
符号11は階床を示す。上昇用のカム12,13
は昇降路にそれぞれ各階床から一定の距離で設置
されている。
上昇用のカム12,13に対応して上昇用位置
検出器14,15がかご16上に設けられてい
る。上昇用位置検出器14,15はそれぞれカム
12,13と対向すると動作するものである。こ
のかご16はロープ17を介して巻上機(図示せ
ず)の綱車18から垂下されており、ロープ17
の他端は重垂19に連結されている。重垂19は
つり合いのためのものである。
綱車18は電動機20に連結されている。この
電動機20には速度発電器21も連結されてい
る。速度発電器21は電動機20の回転数に比例
した電圧を発生するものであり、この速度発電器
21の出力はパルス発生器22に加えられるよう
になつている。パルス発生器22は電動機の回転
数に比例した数のパルスを発生し、このパルスは
計算器26に送出するように構成されている。
また、上記速度発電器21の出力、すなわち、
かご速度信号VTを速度制御装置9に送出するよ
うになつている速度制御装置9の出力10はサイ
リスタ装置23に送出するようになつている。サ
イリスタ装置23は3相交流電源24の電力を受
けて導通角制御を行い、上昇走行接触器41の接
点41−a、下降走行接触器42の接点42−a
を介して電動機20に電力を供給するようになつ
ている。このサイリスタ装置23に速度制御装置
9の出力10を送ることにより、サイリスタ装置
23は電動機20の回転速度を制御し、それによ
つて、かご16の上昇、下降速度の制御を行うよ
うにしている。
また、第1図の場合と同様にして、終端階減速
指令発生回路6から終端階減速指令信号Vsを低
位選択回路7に送出するようになつている。低位
選択回路7にはD/A変換回路4の出力、すなわ
ち、正規速度指令信号Vnが入力されるようにな
つており、低位選択回路7の出力Vpは速度制御
装置9および比較回路25に送出するようになつ
ている。比較回路25にはD/A変換回路4の出
力も導入されるようになつている。
したがつて、比較回路25は低位選択回路7の
出力Vpと、正規速度指令信号Vnとを比較し、そ
の出力25aをインタフエース回路27に送出す
るようになつている。インタフエース回路27は
バス31を通して電子計算機3および制御回路3
2との間にデータの授受を行うようになつてお
り、入力を電子計算機3の情報に変換し、また電
子計算機3の情報を外部に出力するものである。
また、バス31はアドレスバス、データバスなど
で構成されている。
電子計算機3はCPU28(中央処理装置)、
RAM29,ROM30を含んでおり、これらはバ
ス31との間にデータの授受を行うようになつて
いる。RAM29はデータを記憶する書込み、読
出し可能メモリであり、ROM30はエレベータ
の走行、残距離、正規速度指令信号Vnの演算、
呼びの検出などのプログラムと予め設定されたデ
ータとが記憶されている読出し専用メモリであ
る。
第4図は上記制御回路32の詳細な構成を示す
回路図である。この第4図において、Pは正の電
源ライン、Nは負の電源ラインを示す。電源ライ
ンP,N間には、接点43−a、接点42−b、
上昇走行接触器41、出力変換回路DR1との直
列回路が接続されている。
接点43−aはかご16が最上階のレベルに到
達すると、オフする終点検出器の接点であり、接
点42−bは下降走行接触器42が励磁されると
オフする接点である。また、出力変換回路DR1
には上昇指令信号33が加えられるようになつて
いる。
同様にして、電源ラインPとN間には、接点4
4−a、接点41−b、下降走行接触器42、出
力変換回路RD2の直列回路が接続され、この出
力変換回路RD2には、信号34が加えられるよ
うになつている。接点44−aはかご16が最下
階のレベルに到達するとオフする終点検出器の接
点であり、接点41−bは上昇走行接触器41が
励磁されるとオフする接点である。また、信号3
3,34は電子計算機3からインタフエース回路
27を介して出力される信号である、出力変換回
路DR1,DR2はそれぞれ信号33,34の論理
レベル「1」または「0」に応じて上昇走行接触
器41、下降走行接触器42を制御するようにな
つている。
さらに、電源ラインPとN間には、接点41−
cと入力変換回路RE1との直列回路が接続され
ているとともに、接点42−cと入力変換回路
RE2との直列回路が接続されている。
接点41−cは上昇走行接触器41が励磁され
るとオンする接点であり、接点42−cは下降走
行接触器42が励磁されるとオンする接点であ
る。そして、入力変換回路RE1,RE2にはそれ
ぞれ上昇走行信号35、下降走行信号36が出力
されるようになつている。これらの上昇走行信号
35、下降走行信号36はそれぞれインタフエー
ス回路27を介して電子計算機3に入力される信
号である。
また、14−a,15−aは上昇用位置検出器
14,15がそれぞれカム12,13と対向する
と動作する接点であり、これらの接点14−a,
15−aはそれぞれ入力変換回路RE3,RE4と
直列に接続され、電源ラインPとN間に接続され
ている。同様にして、接点45−a,46−aと
それぞれ入力変換回路RE5,RE6とが直列に接
続されて、電源ラインPとN間に接続されてい
る。接点45−a,46−aは下降位置検出器が
それぞれカムと対向するとオフ接点である。
上記入力変換回路RE3〜RE6は信号37〜4
0を出力するようになつており、これらの信号3
7〜40はインタフエース回路27を介して電子
計算機3に送出するようになつている。そして、
入力変換回路RE1〜RE6はそれぞれそれらに接
続された接点41−c,42−c,14−a,1
5−a,45−a,46−aのオン、またはオフ
に応じて上記上昇信号35、下降信号36、上昇
第2位置37、上昇第1位置信号38、下降第2
位置信号39、下降第1位置信号40を論理レベ
ル「1」または「0」に変換するものである。
次に、以上のように構成されたこの発明のエレ
ベータの安全装置の動作について説明する。第5
図は第3図における電子計算機3のCPU28で
処理されるプログラムの全体の流れを示すフロー
チヤートであり、このプログラムはROM30内
に格納されている。
この第5図において、プログラムINIは電源投
入時に各種のデータを初期設定するプログラムで
あり、プログラムCALは乗場、かごの呼びを検
出してかご16の走行方向と停止予定階を決定す
るプログラムであり、プログラムREDは残距離
を演算するプログラム、プログラムPATは正規
速度指令信号Vnを演算するプログラム、プログ
ラムCH1は低位選択回路7が常に終端階減速指
令信号Vsを選択してしまう第1の故障を検出す
るプログラムである。さらに、プログラムCH2
は低位選択回路7が常に正規速度指令信号Vnを
選択してしまう第2の故障を検出するプログラム
であり、プログラムRUNはかご16の走行、停
止を決定するプログラムである。
CPU28は第5図のプログラムをプログラム
CALからプログラムRUNまで実行し、この実行
が終了すると、再びプログラムCALからプログ
ラムの実行を行う。また、プログラムCALから
プログラムRUNまでの演算は常に△T時間の周
期で実行されている。
第6図はプログラムCH1の詳細な流れを示す
フローチヤートであり、第7図はプログラムCH
2の詳細な流れを示すフローチヤートであり、さ
らに、第8図はプログラムRUNの詳細な流れを
示すフローチヤートである。
さて、第3図に示すかご16が上昇するには、
電動機20の回転により、綱車18が回転し、ロ
ープ17が巻き上げられ、かご16が上昇する。
このとき、電動機20の回転数に応じて速度発電
器21が電圧を発生する。この電圧はパルス発生
器22に加えられるとともに、かごの速度信号V
Tを速度制御装置9に送出する。
パルス発生器22が速度発電器21の出力電圧
に比例した数のパルスを発生すると、このパルス
はパルス計数器26に加えられ、そこでパルス数
が計測される。その計測の結果はインタフエース
回路27に転送される。
一方、かご16が停止予定階の所定距離手前に
達して、位置検出器15がカム13と係合する
と、第4図に示す接点15−aがオフとなり、入
力変換回路RE4から発生される上昇第1位置信
号38は「0」となり、この上昇第1信号38が
第3図のインタフエース回路27に入力される。
また、CPU28は第5図のプログラムREDに
したがつて、この上昇第1位置信号38を検出
し、ROM30に記憶している距離x1を読み出
す。この読み出した距離x1を残距離xとして
RAM29の所定アドレスに書き込む。その後、
演算周期△Tごとに、プログラムREDにしたが
つてパルス計数器26の出力をインタフエース回
路27を介して入力し、RAM29に書き込まれ
た残距離xから減算することにより、停止予定値
までの残距離を演算する。そして、CPU28は
プログラムPATにしたがつて残距離xのそれぞ
れに対応する速度指令値をROM30から読み出
して、これを正規速度指令信号Vnとして、D/
A変換回路4と、低位選択回路7を介して、速度
制御装置9に与える。
この速度制御装置9の出力10によつて、サイ
リスタ装置23は導通角が制御され、電動機20
を制御し、かご16は円滑に減速する。そして、
かご16が停止予定階のレベルに達すると、位置
検出器14がカム12と対向し、第4図の接点1
4−aがオフとなる。
接点14−aがオフとなることにより、入力変
換回路RE3から出力される上昇第2位置信号3
7が「0」となり、この上昇第2信号37はイン
タフエース回路27に入力される。CPU28は
第5図のプログラムREDにしたがつて上昇第2
信号37を検出し、ROM30に記憶している距
離x2を読み出す。
これにより、CPU28は第5図のプログラム
PATにしたがつて、正規速度指令信号Vnを0と
し、プログラムRUNにしたがつて、上昇指令信
号33を「0」とする。この上昇指令信号33が
インタフエース回路27を介して第4図の出力変
換回路DR1に伝達され、上昇走行接触器41が
消磁される。
したがつて、第3図の上昇走行接触器41の接
点41−aがオフとなり、電動機20は停止し、
かご16は停止予定階に着床停止する。
万一、かご16が最上階に向かつて上昇中に電
子計算機3またはD/A変換回路4が故障して、
正規速度指令信号Vnと終端階減速指令信号Vsと
の関係がVn≧Vsとなつた場合には、かご16は
終端階減速指令信号Vsによつて減速し、かご1
6が最上階のレベルに達すると、上昇用終点検出
器の接点43−aがオフし、第4図の上昇走行接
触器41が消磁され、その接点41−aがオフす
ることによつて、かご16が最上階に着床する。
次に、低位選択回路7が常に終端階減速指令信
号Vsを選択する第1の故障の場合について説明
する。かご16は上昇中であるとして、停止予定
階の所定床前距離x1に達すると、上述したよう
に、正規速度指令信号Vnは残距離に対応して漸
減していく。
ところが、低位選択回路7には、第1の故障が
発生しているので、従来例の第2図bのごとく、
中間階では減速できない。これは第6図のプログ
ラムCH1によつて検出できる。第6図のフロー
チヤートはプログラムREDで演算される停止予
定階(この場合は中間階)までの残距離xを元
に、残距離xが予め定められた値x1からx2になる
までのかごの走行時間T1を計数し、この走行時
間T1があらかじめ定められた値TS1よりも小
ならば、再起動不能フラグを1にセツトするもの
である。
したがつて、低位選択回路7に第1の故障が発
生していると、かご速度信号VTが下がらないた
めに、残距離xがx1からx2に変わるまでの時間T
1がTS1よりも小さくなつて、再起動不能フラ
グが1にセツトされる。そして、かご16が最上
階まで走行し、そのレベルに達すると、上昇用終
点検出器の接点43−aがオフし、上昇走行接触
器41が消磁される。したがつて、電動機20へ
の通電が断たれ、電動機20とかご16は停止す
る。そして、第8図のフローチヤートによつてか
ご16は次には起動することができない。
この第8図において、再起動不能フラグは第6
図によつて「1」にセツトされ、かご16は停止
中なので、上昇走行信中35と下降走行信号36
はともに「0」である。したがつて、上昇走行指
令信号33と下降走行指令信号34はともに
「0」にセツトされ、これらの信号が第3図のイ
ンタフエース回路27を介して第4図の出力変換
回路DR1,DR2に伝達され、上昇走行接触器4
1と下降走行接触器42はともに消磁されつづけ
る。したがつて、かご16は次に起動することは
できない。かご16が下降走行する場合も上述と
全く同様である。
次に、低位選択回路7が常に正規速度指令信号
Vnを選択する第2の故障の場合について説明す
る。この故障はかご16が停止中に検出できるも
のである。第7図において、かご16は停止中で
あり、上昇走行信号35と下降走行信号36はと
もに「0」である。
このとき、正規速度指令信号Vnをかご16が
停止時の終端階減速指令信号Vsよりも高い値Vm
に設定し、第3図のD/A変換回路4を介して出
力されると、低位選択回路7が正常ならば、終端
階減速指令信号Vsが選択され、比較回路25は
Vn>Vpであるので、その出力25−aを
「0」、低位選択回路7が第2の故障を起こしてい
れば、比較回路25はVn=Vpであるので、その
出力25−aを「1」とする。したがつて、再起
動不能フラグ「1」にセツトされる。
なお、第7図において、タイマT2はこのプロ
グラムCH2において、この故障がD/A変換回
路4−低位選択回路7−比較回路25−インタフ
エース回路27を介して検出されるまでの遅れ時
間を計数するものであり、時間TS2この故障を
検出できる十分な時間である。
また、最初に再起動不能フラグを「1」にセツ
トしておいて、比較回路25の出力25−aが
「0」ならば、再び再起動不能フラグ「0」にセ
ツトし直し、比較回路25の出力25−aが
「1」ならば、再起動不能フラグを「1」のまま
としているのは、この故障検出中には、かご16
を起動させないための処置である。
第8図において、第7図のプログラムCH2に
おいて「1」にセツトされた再起動不能フラグに
よつて、上昇走行指令信号33と下降指令信号3
4はともに「0」にセツトされ、この信号が第3
図のインタフエース回路27を介して第4図の出
力変換回路RDR1,DR2に指令を与えて、上昇
走行接触器41と下降走行接触器42をともに消
磁させ、かご16の再起動を阻止する。
第9図は低位選択回路7の第2の故障を検出す
るこの発明の他の実施例を示す回路図であり、こ
の第9図において、R1,R2は抵抗を示し、D
1はダイオード、D2は発光ダイオードを示す。
抵抗R1とダイオードD1とにより、低位選択回
路7を構成しており、この抵抗R1とダイオード
D1は直列に接続され、ダイオードD1に並列に
発光ダイオードD2が接続されている。ダイオー
ドD1のカソードには、終端階減速指令発生回路
6から終端階減速指令信号Vsが印加されるよう
になつている。そして、抵抗R1の一端は切換ス
イツチSWの可動端子に接続されている。切換ス
イツチSWは2つの固定端子(1)、(2)を有してお
り、固定端子(1)はD/A変換回路4の出力端に接
続され、固定端子(2)は抵抗R2を介して電源Eに
接続されている。また、抵抗R1とダイオードD
1との接続点より速度指令信号Vpが取り出され
るようになつている。
なお、上記電源Eの電圧はかご16が停止中の
終端階減速指令信号Vsよりも高い値であり、発
光ダイオードD2の順方向電圧降下はダイオード
D1の順方向電圧降下よりも高い。
エレベータでは、通常、一定の周期ごとに、保
守員による保守点検が実施されているが、このと
きの点検で切換スイツチSWの可動端子を固定端
子(2)側に切り換えれば、低位選択回路7が正常の
ときに発光ダイオードD2は消灯し、低位選択回
路7に第2の故障が発生しているときに発光ダイ
オードD2は点灯する。
したがつて、切換スイツチSWの切換によつ
て、低位選択回路7の第2の故障が容易に発見で
きる。
なお、上記実施例と組み合わせて、外部の点検
用のスイツチの情報を電子計算機3が読み取り、
このスイツチが動作しているときだけ、正規速度
指令信号VnをVmに設定して発光ダイオードD2
が消灯または点灯あるいはかご16が起動可能ま
たは起動不能となることによつて保守員が故障を
発見することもできる。
以上詳述したように、この発明のエレベータの
安全装置によれば、低位選択回路が常に終端減速
指令信号Vsを選択してしまう故障に対しては、
かごが中間階で正規速度指令信号Vnにしたがつ
て減速できず、高速で中間階を走行すると云うこ
とによつて検出し、終端階に停止した後に、次の
起動を阻止して、低位選択回路が常に正規速度指
令信号Vnを選択してしまう故障に対しては、か
ごが停止中に正規速度指令信号Vnを終端階減速
指令信号Vsよりも高い値に設定し、正規速度指
令信号Vnと低位選択回路の出力Vpを比較するこ
とによつて検出し、かごの次の起動を阻止するこ
とができる。したがつて、従来のごとく、終端階
に設けられた緩衝器に高速で激突することがな
く、安全に着床が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のエレベータの終端階減速装置の
構成を示すブロツク図、第2図aないし第2図c
はそれぞれ第1図のエレベータの終端階減速装置
の動作を説明するための図、第3図はこの発明の
エレベータの安全装置の一実施例の構成を示すブ
ロツク図、第4図は第3図のエレベータの安全装
置における制御回路の詳細な構成を示す回路図、
第5図は第3図のエレベータの安全装置における
電子計算機で実行される全体のプログラムの流れ
を示すフローチヤート、第6図は第5図のプログ
ラムCH1の流れを示すフローチヤート、第7図
は第5図のプログラムCH2の流れを示すフロー
チヤート、第8図は第5図のプログラムRUNの
流れを示すフローチヤート、第9図はこの発明の
エレベータの安全装置の他の実施例における低位
選択回路の部分を主体にして示す回路図である 3……電子計算機、6……終端階減速指令発生
回路、7……低位選択回路、9……速度制御装
置、11……階床、12〜13……カム、14,
15……上昇用位置検出装置、16……かご、1
7……ロープ、18……綱車、19……重垂、2
0……電動機、21……速度発電器、22……パ
ルス発生器、23……サイリスタ装置、24……
3相交流電源、25……比較回路、27……イン
タフエース回路、28……CPU(中央処理装
置)、29……RAM、30……ROM、31……
バス、32……制御回路、41……上昇走行接触
器、42……下降走行接触器、DR1,DR2……
出力変換回路、RE1〜RE6……入力変換回路、
なお、図中同一符号は同一または相当部分を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エレベータのかごを駆動する電動機、この電
    動機の回転数を制御する速度制御手段、上記かご
    が終端階を走行するときに終端階減速指令信号を
    発生する終端階減速指令発生回路、上記かごの走
    行速度を制御する正規速度指令信号を発生する正
    規速度指令発生手段、上記正規速度指令信号と上
    記終端階減速指令信号とを比較して常に低い方の
    信号を選択して上記速度制御手段を制御する低位
    選択回路、上記正規速度指令信号が漸減している
    ときのかごの速度を監視し該かご速度が漸減しな
    いときに第1の故障信号を発すると共に、上記正
    規速度指令信号を上記終端階減速指令信号よりも
    高く設定し該正規速度指令信号と上記低位選択回
    路の出力とを比較して前者の値と後者の値が等し
    いときに第2の故障信号を発する故障検出手段を
    備え、上記故障検出手段が上記故障信号を発した
    とき次のかご起動を阻止するようにしたことを特
    徴とするエレベータの安全装置。
JP5904580A 1980-05-02 1980-05-02 Safety device for elevator Granted JPS56155176A (en)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108025892A (zh) * 2015-09-25 2018-05-11 因温特奥股份公司 用于电梯设备的监控装置

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