JPS6129173Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オーデイオコンポーネント装置に
関し、さらに詳しくは、各コンポーネントを平面
的に接続して使用するオーデイオコンポーネント
装置に関する。

オーデイオコンポーネント装置は、スピーカ、
プリアンプ、メインアンプ、チユーナ、カセツト
デツキ、プレーヤなどのコンポーネントによつて
構成されるものであつて、通常はオーデイオラツ
クなどに各コンポーネントが収容され、互に接続
コードで電気的に接続される。このようなオーデ
イオコンポーネント装置では、少なくとも、複数
のコンポーネント、例えば、プリ、メインアン
プ、チユーナなどが縦方向に積重ねられた状態で
使用されるのである。

そこで、この考案は、このような従来のオーデ
イオコンポーネント装置と比較して全く斬新で、
かつ、扁平な空間内に配置並列して使用できるオ
ーデイオコンポーネント装置を提供しようとする
もので、そのために、各コンポーネントを扁平型
に形成すると共に、各コンポーネントを各線毎に
接点を設けたリボン線によつて接続するように構
成したことを特徴とするものである。

以下、この考案の構成を添付した図面に示す一
実施例について説明する。先ず、第１図において
符号１はプリアンプを、符号２はこれに接続され
るメインアンプをそれぞれ示し、プリアンプ１、
メインアンプ２などの各コンポーネントは底面下
にリボン線３を収容できる空間１ａ，２ａをもつ
ていて、この空間１ａ，２ａはコンポーネントの
底面４隅に形成した脚突起１ｂ，２ｂによつて形
成されている。

そして、プリアンプ１、メインアンプ２を接続
するために複数本の接続コードを扁平に配列した
リボン線３が用意され、このリボン線３には各接
点コードに独立して接続された接点４ａをもつコ
ネクタ４が取付けられている。このコネクタ４の
間隔はプリアンプ１、メインアンプ２の配列間隔
との関連で定められ、コネクタ４の接点４ａに対
応する続続接点１ｃ，２ｃがプリアンプ１、メイ
ンアンプ２に設けられており、この接続接点１
ｃ，２ｃはリボン線３の長さ方向と斜交する方向
に沿つており、この接続接点１ｃ，２ｃと電気的
に接続できるように前記コネクタ４の接点４ａも
リボン線３の長さ方向と斜交する配列になつてい
る。

コネクタ４は一対のハーフカプセル４１，４２
によつて構成されていて、各ハーフカプセル４
１，４２は４隅にビス座４１ａ，４２ａをもち、
このビス座４１ａ，４２ａに囲まれる空間４３が
前記リボン線３の挿通空間であり、ハーフカプセ
ル４１に前記接点４ａがハーフカプセルの対角線
方向に沿つて配列されており、各接点４ａは接点
座４４に穿けた孔４４ａに接点金具４５が嵌入さ
れて構成されている。この接点金具４５は導電性
金属で形成されており、接点部４５ａと、接続コ
ード３１の被覆３１ａを突破つて導電芯線３１ｂ
に接触できるように接触爪片４５ｂとによつて構
成されている。この接点金具４５を接点座４４の
孔４４ａに嵌込んで接点部４５ａを接点座４４に
覗かせ、接触爪片４５ｂを接続コード３１の被覆
３１ａに突刺し導電芯線３１ｂと接触状態を保た
たせるのであつて、これは、ハーフカプセル４
１，４２間の空間４３中にリボン線３を挟込み、
両ハーフカプセル４１，４２を締着することで接
点金具４５の接触爪片４５ｂで被覆３１ａを破る
ことで行わせ、ハーフカプセル４１，４２の４隅
に設けたビス座４１ａ，４２ａにビスで一体化す
る。

コネクタ４のもつ接点４ａはプリ、メインアン
プなどのコンポーネントのもつ接点１ｃと接触関
係を保ち得るのであるが、不要接点は接点座４４
の孔４ａから接点金具４５を抜き取ればよい。

接点金具４５にはハーフカプセル４１の接点座
４４の孔４４ａに嵌着する部分の側部に段部４５
ｃを形成して、リボン線３を捕捉した場合の抜止
め機能をもたせる（第７図）。

この考案のオーデイオコンポーネント装置は上
述のような構成であるから、リボン線３に対しコ
ンポーネントに接続関係を保持できるコネクタ４
を任意の位置に固定できる。即ち、コネクタ４を
構成するハーフカプセル４１，４２間の空間４３
内にリボン線３を挟込み、両ハーフカプセル４
１，４２をビスで締着すると、空間４３中に突出
した接点金具４５の接触爪片４５ｂが被覆３１ａ
を破ることにより導電芯線３１ｂに接触して、所
定の接続コード３１に接点４ａを形成することが
できる。

リボン線３に対するコンポーネントの接続状態
は、第１図に示すように各コンポーネントの長さ
方向に並べてオーデイオコンポーネント装置を構
成する場合のほか、第８図に示すように各コンポ
ーネントを幅方向に並列させ、リボン線３により
接続関係を保持して使用することもでき、あるい
は、第９図に示すように、各コンポーネントを直
角配列して使用することも可能である。

以上の説明から明らかなように、この考案のオ
ーデイオコンポーネント装置は、各コンポーネン
トを平面配列できるように形成し、各コンポーネ
ントの底面に所定の接点を設け、さらに、各コン
ポーネント間を接続コードを扁平配列して形成し
たリボン線で接続するように構成したから、平面
上に任意配置して使用でき、空間利用が思いのま
まできる。

【図面の簡単な説明】

添付図面はこの考案のオーデイオコンポーネン
ト装置の実施例を示し、第１図は全体斜面図、第
２図はプリアンプ、メインアンプを共通して示す
底面図、第３図はリボン線の一部斜面図、第４図
はコネクタの開放斜面図、第５図はコネクタの一
部拡大側断面図、第６図は同正断面図、第７図は
他の実施例による接点金具を用いたコネクタの一
部拡大側断面図、第８図、第９図はコンポーネン
トの配列状態を示す斜面図である。 １……プリアンプ、２……メインアンプ、１
ａ，２ａ……空間、１ｂ，２ｂ……脚突起、３…
…リボン線、３１……接続コード、３１ａ……被
覆、３１ｂ……導電芯線、４……コネクタ、４ａ
……接点、４１，４２……ハーフカプセル、４１
ａ，４２ａ……ビス座、４３……空間、４４……
接点座、４４ａ……孔、４５……接点金具、４５
ａ……接点部、４５ｂ……接触爪片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数のコンポーネントによつて構成されるオー
   デイオコンポーネント装置において、所定の接続
   点を有するコンポーネントと、複数本の接続線に
   よつて形成されるリボン線と、このリボン線に設
   けられていて各コンポーネントに対するコネクタ
   とを備え、前記コネクタは所定のコンポーネント
   の接点に対して接続し得る接点を有し、各コンポ
   ーネントを並列接続するように構成したことを特
   徴とするオーデイオコンポーネント装置。