JPS6129174Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、オーデイオコンポーネント装置に
関し、さらに詳しくは、各コンポーネントを平面
的に接続して使用する場合に適したコネクタをも
つオーデイオコンポーネント装置に関する。

〔従来の技術〕

オーデイオコンポーネント装置は、スピーカ、
プリアンプ、メインアンプ、チユーナ、カセツト
デツキ、プレーヤなどのコンポーネントによつて
構成されるものであつて、通常はオーデイオラツ
クなどに各コンポーネントが収容され、互に接続
コードで電気的に接続される。このようなオーデ
イオコンポーネント装置では、少なくとも、複数
のコンポーネント、例えば、プリ、メインアン
プ、チユーナなどが縦方向に積重ねられた状態で
使用されるのである。

〔考案の目的と、概要〕

そこで、この考案は、従来知られているオーデ
イオコンポーネント装置と比較して全く斬新で、
かつ、扁平な空間内に配置並列して使用できるオ
ーデイオコンポーネント装置、とくに、斬新なオ
ーデイオコンポーネント装置に適した電気的接続
機構であるコネクタを提供しようとするもので、
そのために、接続コードを長さ方向と直交する方
向に並列に複数本扁平に配列したもの、いわゆる
リボンのように扁平な空間に配列構成したリボン
線とし、これらの所定のリボン線各一本毎に通じ
る接点をもつコネクタをリボン線に取付け、それ
ら接点をリボン線の長さ方向と斜交する線に沿つ
て配置して構成したことを特徴とするものであ
る。

〔実施例〕

以下、この考案の構成を添付した図面に示す一
実施例について説明する。先ず、第１図において
符号１はプリアンプを示し、符号２はこれに接続
されるメインアンプをそれぞれ示し、プリアンプ
１、メインアンプ２などの各コンポーネントは底
面下にリボン線３を収容できる空間１ａ，２ａを
もつていて、この空間１ａ，２ａはコンポーネン
トの底面４隅に形成した脚突起１ｂ，２ｂにつて
形成されている。

そして、プリアンプ１、メインアンプ２を接続
するために複数本の接続コードを扁平に配列した
リボン線３が用意され、このリボン線３には各接
続コード３１に独立して接続された接点４ａをも
つコネクタ４が取付けられている。このコネクタ
４の間隔はプリアンプ１、メインアンプ２の配列
間隔との関連で定められ、コネクタ４の接点４ａ
に対応する続続接点１ｃ，２ｃがプリアンプ１、
メインアンプ２に設けられており、この接続接点
１ｃ，２ｃはリボン線３の長さ方向と斜交する方
向に沿つて配列されており、この接続接点１ｃ，
２ｃと電気的に接続できるように前記コネクタ４
の接点４ａもリボン線３の長さ方向と斜交する線
に沿つた配列になつている。

コネクタ４は一対のハーフカプセル４１，４２
によつて構成されていて、各ハーフカプセル４
１，４２は４隅にビス座４１ａ，４２ａをもち、
このビス座４１ａ，４２ａに囲まれる空間４３が
前記リボン線３の挿通空間であり、ハーフカプセ
ル４１に前記接点４ａがハーフカプセルの対角線
方向に沿つて配列されており、各接点４ａは接点
座４４に穿けた孔４４ａに接点金具４５が嵌入さ
れて構成されている。この接点金具４５は導電性
金属で形成されており、接点部４５ａと、接続コ
ード３１の被覆３１ａを突破つて導電芯線３１ｂ
に接触できるように接触爪片４５ｂとによつて構
成されている。この接点金具４５を接点座４４の
孔４４ａに嵌込んで接点部４５ａを接点座４４に
覗かせ、接触爪片４５ｂを接続コード３１の被覆
３１ａに突刺し導電芯線３１ｂを接触状態を保た
せるのであつて、これは、ハーフカプセル４１，
４２間の空間４３中にリボン線３を挟込み、両ハ
ーフカプセル４１，４２を締着することで接点金
具４５の接触爪片４５ｂで被覆３１ａを破ること
で行わせ、ハーフカプセル４１，４２の４隅に設
けたビス座４１ａ，４２ａにあるビス孔にビスを
通して締着し、両カプセルを一体化する。

コネクタ４に設けた接点４ａの列はリボン線３
の長さ方向に対して斜交した状態になつているこ
と前述した通りであるが、斜交角度はリボン線３
の長さ方向に対して略々45度が好ましい。

この考案のオーデイオコンポーネント装置は上
述のような構成であるから、リボン線３に対し自
由な位置にコネクタ４を固定できるのであつて、
この固定はコネクタ４を形成しているハーフカプ
セル４１，４２でリボン線３を締着すると共に、
接点４ａを形成している接点金具４５の接触爪片
４５ｂが接続コード３１の被覆３１ａを破つて芯
線３１ｂを捉えて電気的接続状態を保持する。そ
して、各接点４ａはリボン線の長さ方向に対して
斜交する方向に配列されているので、コネクタ４
を任意のコンポーネントの底面に設けた接続接点
に接続すべくコンポーネントの底面の横方向から
コネクタ４を挿込む場合、接点４ａが所定の接続
接点以外のものと接触することがない。

また、コネクタ４のもつ接点のうちリボン線と
接続関係を必要としないものについては、接点座
４４の孔４４ａから接点金具４５を抜取り、その
孔を絶縁材で形成したダミープラグで閉塞する。

以上の説明では、接点座４４のもつ孔４４ａに
嵌入することで固定する接点金具４５は、孔４４
ａ中に収まる部分はストレートの端面をもつもの
であるが、接続コード３１の被覆３１ａを接触爪
片４５ｂが破る際の抵抗で接点金具４５全体が抜
出る場合があるので、接点部４５ａの端面、ある
いは、側面に段部４５ｃを形成して、接点金具４
５が浮上ることのないようにすることが好まし
い。

この考案のオーデイオコンポーネント装置は上
述のような構成であるから、コンポーネントの配
列にしたがつて、リボン線におけるコネクタ４の
位置を自由に選択でき、その選択に際してはコネ
クタ４を構成するハーフカプセル４１，４２間の
空間４３内にリボン線を挟込んで、両ハーフカプ
セルをビスにより締着する。この締着により接点
金具４５の接触爪片４５ｂが接続コード３１の被
覆３１ａを突刺して芯線３１ｂに接触する。

コンポーネントの配列の状態は第１図に示すよ
うな各コンポーネントの長さ方向に沿つた配列の
ほか、第８図に示すように各コンポーネントの幅
方向に沿つた配列、あるいは、第９図に示すよう
に、各コンポーネントを直角配列して使用するこ
とができる。

何れの配列の場合でも、コンポーネントに設け
た接続接点に対して、コネクタ４の接点４ａを接
触関係におくのであるが、コンポーネントに対し
てコネクタ４を挿入れる際、接点４ａはリボン線
の長さ方向と斜交する方向に沿つて配列されてい
るので、所定接点以外のものに接触することがな
い。

〔考案の効果〕

以上の説明から明らかなように、この考案のオ
ーデイオコンポーネント装置は、各コンポーネン
トを平面上に配列できるようにし、各コンポーネ
ントの底面に所定の接続接点を設け、この接続接
点に対してリボン線に設けたコネクタの接点をリ
ボン線の長さ方向と斜交する方向に沿つて配列し
たから、コンポネントに対してコネクタを装着す
る場合でも接点の誤接触がない。

【図面の簡単な説明】

添付図面はこの考案のオーデイオコンポーネン
ト装置の実施例を示し、第１図は全体斜面図、第
２図は同一部の底面図、第３図はリボン線の一部
斜面図、第４図はコネクタの開放斜面図、第５図
はコネクタの一部拡大側断面図、第６図は同正断
面図、第７図は他の実施例による接点金具を用い
たコネクタの一部拡大側断面図、第８図、第９図
はコンポーネントの配列状態を示す斜面図であ
る。 １……プリアンプ、２……メインアンプ、１
ａ，２ａ……空間、１ｂ，２ｂ……脚突起、３…
…リボン線、３１……接続コード、３１ａ……被
覆、３１ｂ……導電芯線、４……コネクタ、４ａ
……接点、４１，４２……ハーフカプセル、４１
ａ，４２ａ……ビス座、４３……空間、４４……
接点座、４４ａ……孔、４５……接点金具、４５
ａ……接点部、４５ｂ……接触爪片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数のコンポーネントによつて構成されるオー
   デイオコンポーネント装置において、底面に所定
   の接続接点を有するコンポーネントと、複数本の
   接続線によつて形成されるリボン線と、このリボ
   ン線に設けられていて各コンポーネントに対する
   コネクタとを備え、前記コンポーネントにはその
   底面にリボン線の長さ方向と斜交する方向に沿つ
   て接続接点が配置されていて、前記各コネクタは
   前記リボン線の長さ方向と斜めに交差する方向に
   沿つていて、前記接続接点と対向するように配設
   した複数の接点群を有し、この接点群の中の所定
   接点をコンポーネントのもつ接点に接続するよう
   に構成したことを特徴とするオーデイオコンポー
   ネント装置。