JPS61291649A - 熱伝導性に高い異方性を有する高分子フイルムとその製造方法 - Google Patents

熱伝導性に高い異方性を有する高分子フイルムとその製造方法

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JPS61291649A
JPS61291649A JP60130787A JP13078785A JPS61291649A JP S61291649 A JPS61291649 A JP S61291649A JP 60130787 A JP60130787 A JP 60130787A JP 13078785 A JP13078785 A JP 13078785A JP S61291649 A JPS61291649 A JP S61291649A
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film
electrode
thermal conductivity
polymer
polymer film
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JP60130787A
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Toshiaki Tamamura
敏昭 玉村
Osamu Niwa
修 丹羽
Koji Sato
弘次 佐藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱伝導性の改良された高分子フィルム及びそ
の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
プラスチックフィルムは金属や牛導体、無機物の絶縁体
に比べると、熱伝導性に劣っている。
高熱伝導性のプラスチックフィルムが安価に得られると
、種々の素子の放熱材、熱伝導を利用する幅広い応用分
野への適用が予想される。これまで、プラスチックフィ
ルムの熱伝導性を改善するために、プラスチック中に良
熱伝導性の無機材料全光てんする手法が用いられてきた
しかし、充てん系の材料で高い熱伝導度全実現するには
充てん材を大量に混入してフィルム中で無機物同士を接
触させる必要があり、プラスチックとしての成形性やコ
ストに問題が出てくる。また、高熱伝導性の無機物を蒸
着やスパッタ等により積層しても、熱伝導性が改善され
るが、製造工程が複雑で、プラスチックとの密着性等に
も問題が生じやすい。
更に、これらの複合系では、フィルムの熱伝導度に方向
による差、すなわち、異方性を与えることが困難である
。異方的に熱伝導性金有するフィルムを利用すると熱伝
導を利用する種々の応用分野で、性能の向上が期待でき
る。従来技術でこのような異方熱伝導性の高いフィルム
を作製するには、個々のフィルムにそれぞれ加工工程を
施すか、金属線等をフィルムに埋め込む方法が用いられ
ており、いずれの場合でも、大幅な価格の上昇を招くた
め、その用途が限られていた。
一方、比較灼熱伝導度の高い高分子材料としては、炭素
繊維等の導電性金有する材料が知られている。更に、近
年、高い導電性を示す有機高分子材料が数多く報告され
、ポリアセチレンのような高分子材料では103/Ω・
副以上の高導電性を示す材料が知られてきている。この
ような材料系では導電性を付与するキャリアによる熱伝
導度の向上が予想されるが、これ1で、熱伝導性に着目
した例はなかった。ポリアセチレンはフィルムが繊維状
のフィブリルできてい△ るため、フィルムの密度が低く、著しく高い熱伝導性は
期待できないが、導電性高分子材料のなかでも、ポリピ
ロールやポリチオフェンのように、芳香族化合物の電解
重合にLシ合成する材料は、電導度、フィルム密度共に
高く、また、空気中における安定性にも優れるため、良
好な熱伝導性が期待される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような特殊な材料系では、汎用性の
高い通常の高分子フィルムには適用できず、また、熱伝
導度に高い異方性を与えることも困難でるる。
本発明の目的は、熱伝導性に高い異方性を有する高分子
フィルムとその製造方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は、熱伝導性
に高い異方性を有する高分子フィルムに関する発明でろ
って、高分子フィルムの所望のパターン部位の表面、及
び内部に芳香族化合物の電解重合体が混入されているこ
とt−特徴とする。
また本発明の第2の発明は、上記第1の発明の高分子フ
ィルムの製造方法に関する発明であって、パターン状に
加工した電極上に高分子フィルムをコートし、芳香族化
合物の電解重合にニジ、電極の導通部に接し九フィルム
部分から芳香族化合物の電解重合体を混入させることを
特徴とする。
更に本発明の第3の発明は、上記第1の発明の高分子フ
ィルムを、第2の発明とは異なる方法で製造する方法に
関する発明であって、光導電性の電極上に高分子フィル
ムをコートし、パターン状に光照射しながら芳香族化合
物を電解重合させることに↓し、光照射部に芳香族化合
物の電解重合体を複合させること′(l−特徴とする。
本発明の第1の発明の熱伝導性に高い異方性金有する高
分子フィルムにおいては、芳香族化合物の電解重合体が
混入されている部位は、混入されていない部位に比べて
、熱伝導性が高いことを利用して、高分子フィルムに熱
伝導度の異方性を与えるものである。
本発明の第2の発明は、高分子フィルムの熱伝導度に異
方性を付与するための方法に関するもので、異方性を付
与する方向に対応して、導通部位を有するように表面を
加工した電極上に、高分子フィルムt−=+−トし、こ
の電極を用いて芳香族化合物の電解重合全行い、導通部
位に接し念高分子フィルム中にのみ選択的に良熱伝導性
の芳香族化合物の電解重合体を複合させるものである。
更に、本発明の第3の発明は、高分子フィルムの熱伝導
度に異方性を付与するための別の方法に関するもので、
光照射による光起電流が得られる光導電性の基板を電極
として使用し、この上に、高分子フィルムをコートし、
異方性を付与する方向に対応したパターン状に光照射し
ながら、芳香族化合物の電解重合を行い、高分子フィル
ムの光照射部にのみ選択的に良熱伝導性の芳香族化合物
の電解重合体を複合させるものである。
本発明者等の一部(土材、丹羽)は、芳香族化合物の電
解重合を利用して、絶縁性プラスチックフィルムを高導
電化する新しい技術1&:開発し、既に、特許として出
願した(特願昭58−186991号、同58−213
201号)。
この原理は、電極基板上に導電化するフィルムを密着さ
せて、導電性高分子を与える芳香族化合物の電解重合を
行うもので、生成した導電性の芳香族化合物重合体が絶
縁性フィルム中に複合され、種々の新しい星の複合系導
電性フィルムが得られる。この複合導電性フィルムは以
下のような特徴を有する。
(11m々の汎用高分子フィルムをベースに用いるため
、機械強度・成形性に優れる。
(2)導電性高分子が成長しながら複合されるため、少
ない複合量で厚いフィルムを高導電化できる。
(3)複合量にニジフィルムの電導度を容易に制御でき
、40%前後複合すると単独の材料の172程度の電導
度(15/Ω・cm)が得られる。
(4)  片面のみ、及び全体が導電性のフィルムを同
一装置で製造できる。
これまで、芳香族化合物の電解重合体については、熱伝
導度異方性した研究は全くなく、轟然のことながら、芳
香族化合物の電解重合体を用いて、熱伝導度を改善しよ
うとした発明、及び報告はなかった。本発明者等は、芳
香族化合物の電解重合体、及びこれを複合した高分子フ
ィルムの熱伝導特性を研究した結果、芳香族化合物の電
解重合体を複合することにニジ、高分子フィルムの熱伝
導性が向上することを見出した。すなわち通常の高分子
フィルムの熱伝導度は、高分子の種類・密度によって異
なるが、2〜12 X 10−’ cal/c1n・5
代・℃の範囲で、金属や無機物半導体に比べると2〜3
桁低い。一方、代表的な電解重合体でおるポリピロール
とポリチオフェンでは、炸裂条件にエフ若干差が見られ
るが、それぞれ、9〜25 X 10−” aal/a
n・式%式% 常の高分子フィルムに比べて1桁以上優れている。この
良熱伝導性の電解重合体を複合した高分子フィルムの熱
伝導度は、複合量、複合状態によし、大きく変化するが
、いずれの場合でも複合前のフィルムに比べると、その
値が向上する。例えば、硬質のポリ塩化ビニルフィルム
(膜厚:20μm)は、複合化前は、5〜&5×10−
’ aalZ副・S■・℃ であるが、ポリピロールを
15重量%複合した場合、5.7〜aax1o−sCa
1/crn−3ec・℃となし、1桁以上熱伝導度が向
上する。
更に、本発明者等は、芳香族化合物の電解重合体の複合
化の際に、パターン状に導通部位を有する電極を使用し
、この電極上での芳香族化合物の電解重合条件による熱
伝導性の変化を把握して、最適な重合条件を突止めるこ
とにより、高分子フィルムに十分に高い熱伝導度異方性
を付与することに成功し、本発明に到達した。
この異方的に熱伝導性を有する高分子フィルムを作製す
る工程図を、第1図に示した。第1図において1はパタ
ーン状に加工された電極、11は絶縁体層、12は電極
、13は高分子フィルム、14は高分子フィルムと芳香
族化合物の電解重合体の複合層を意味する。まず、電極
(12)の光面にあらかじめ絶縁材料で被覆し絶縁体層
(11)?設ける(1−a)。適当な加工技術を用いて
所望のパターン状に加工する(1−b)。このパターン
状に加工された電極(1)K高分子フィルム(13)’
&コートする( 1− c)。
このフィルム付電極を、芳香族化合物の電解重合溶液に
浸漬し、直流電圧を印加して芳香族化合物の電解重合を
行うと、電極の導通部位に接している高分子フィルム部
分から、電解重合体が高分子フィルム中に生成・混入し
、良熱伝導性の複合741(14)が形成される( 1
−d)。フィルムを電極からはく離する(1−e)。こ
の(1−clから(1−e)の工程を繰返すことにより
、熱伝導度に異方性を有するフィルムを何枚も作製する
ことも可能である。(1−(1)の工程の際に、電解重
合を比較的初期に停止すると、第2図のように片面のみ
にパターン状に電解重合体が複合されたフィルムが得ら
れ、十分長く電解重合を行うと、第3図のようにフィル
ムの反対表面までパターン状に電解重合体が複合された
フィルムが得られる。このように、重合条件により、複
合フィルムの構造が異なる。
異方性を付与する方向は、電極面を加工するパターン形
状により変化させる。例えば、面内一方向に熱伝導度が
優れたフィルムを作製するには、第4図のような格子状
に導通部位を有する電極を使用し、面内に比べて膜厚方
向に熱伝導度が優れたフィルムを作製するには、第5図
のようなドツト状に導通部位を有する電極を使用する。
第4図及び第5図はそれら電極のパターン形状を示す平
面図である。この際に、格子やドツトの寸法全微細に、
かつ、導通部の占有面積の割合を少なくして、透明な高
分子フィルムを用いると、フィルム中に芳香族化合物の
電解重合体が複合されている部分が少なくなし、光透過
率の高い異方熱伝導性フィルムを作製できる。この発明
の主な特徴全以下にまとめる。
(1)  フィルムに熱伝導度異方性を付与するための
特別な加工処理が不要である。
(2)  パターン化した電極は繰返し使用できる。
(3)電極パターンの形状を変えることによし、糧々の
異方熱伝導性フィルム金回−装置で製造できる。
(4)  電解重合体がフィルム中に複合しているため
、電解重合体パターンの密着力が高く、ペースのフィル
ムからはがれない。
(5ン  透明性の高い異方熱伝導性フィルムを作製で
きる。
本発明で異方的に熱伝導性を付与できる高分子フィルム
としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、すなわち、ポリ塩化
ビニル及び塩化ビニルと各種ビニルモノマーとの共重合
体、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、すなわち、ポリ塩化ビ
ニリデン及び塩化ビニリデンと各種ビニルモノマーとの
共重合体、ポリフッ化ビニリデン系樹脂、すなわち、ポ
リフッ化ビニリデン及びフッ化ビニリデンと各種とニル
モノマーとの共重合体、ポリスチレン系樹脂、すなわち
、ポリスチレン及びステレ/と各種ビニルモノマーとの
共重合体、アクリル系樹脂、すなわち、ポリメチルメタ
クリレート及び各種アクリル糸上ツマ−と各種ビニルモ
ノマーとの共重合体、ポリビニルカルバゾール及びビニ
ルカルバゾールと各種とニルモノマーとの共重合体、エ
チレンと各種ビニルモノマーとの共重合体、ポリ酢酸ビ
ニル及び酢酸ビニルト各種ビニルモノマーとの共重合体
、ポリビニルアルコール類、各徨ポリカーボネート類、
ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン類、ポリア
ミドイミド類、ナイロン類、フェノール樹脂類、各種ゴ
ム類、セルロース類等広範囲の材料が挙げられる。
更に、以上の高分子材料に、可塑剤、熱安定剤、滑剤、
紫外線吸収剤、防どん剤、顔料、染料、界面活性剤、導
電性充てん剤、等を配合したフィルムも使用できる。
また、電解重合時の電解質としては、有機第4級アンモ
ニウム塩、プロトン酸、無機塩、等電々の化合物が使用
できる。溶剤としては、アセトニトリル系、ベンゾニト
リル系、プロピレンカーボネート系等電解質と電解重合
する芳香族化合物を溶屏できる溶剤を、複合化する高分
子フィルムに合わせて選ぶ。この選択は、電解溶液が高
分子フィルムを溶かすことなく、フィルム中を芳香族化
合物と電解質アニオンを拡散させて、芳香族化合物の電
解重合を進行させるようにする必要がある。
一方、本発明に使用できる芳香族化合物としては、ピロ
ール、3−メチルビロール、N−メチルビロール、N−
フェニルピロール、チオフェン、3−メチルチオフェン
、フラン、アニリン、フェノール、アズレン、ピレン、
カルバゾール等通常の電解重合に使用される化合物が挙
げられるが、フィルムの熱伝導度を向上させる目的から
、ち密で、高電導度の電解重合体を与えるピロール、3
−メチルピロール、チオフェン、5−メチルチオフェン
、フランが特に有効である。
パターン状に導電性部位を持つ電極は、適当な導体面上
に、リングラフィ技術を適用して炸裂できる。電極表面
の材質としては、金、白金、パラジウム等の貴金属、ニ
ッケル、クロム、ステンレス等の卑金属、酸化スズ、酸
化インジウム、スズ−インジウム酸化物(工To)等の
導電性金属酸化物が使用できる。また、上記の材質を組
合わせたし、絶縁物基板上圧薄膜として堆積させたもの
も使用できる。リングラフィ技術として、最も良く利用
されるホトリソグラフィで電極表面を加工する場合を説
明すると、電極基板上に適当な絶縁体A1設け、その上
にレジスト材を塗布し、所望のパターンを有するホトマ
スクを用いてレジスト層にパターン全露光し、現像した
後、絶縁体層をエツチング加工する。
このようにして、導体面上にパターン化した絶縁体を持
つ電極を炸裂できる。絶縁体層としては、8j0 、8
101 、A40s、IJ 7ガラス(P2O)等の絶
縁性酸化物、81.N4、BN等の絶縁性窒化物等を蒸
着、スパッタリング、OVD法で形成できる。
また、ポリイミド等の絶縁膜、slo、 % A4o、
等の絶縁性の粉末の焼結体等、各樵の絶縁体も使用でき
る。また、いわゆる、リフトオフ法、すなわち、電極の
導体上にレジストでパターンを描画した後、この上に絶
縁体層を全面に付着させ、残ったレジス)を溶剤で除去
して、逆パターンの絶縁体を形成する方法によっても、
パターン状の絶縁体を有する電極を炸裂できる。ま九、
パターン寸法が大きい場合は、適当なメタルマスクを介
して、電極表面に直接絶縁体パターンを設けることもで
きる。
電極の導電性部位の構成としては、絶縁体基板上に直接
導体パターンを形成しても良い。しかし、この構成では
、パターンの寸法が小さくなると導体パターンの抵抗が
大きくなり、電解重合の際に電圧降下を起こして、重合
が均一に進まない欠点がある。しかし、パターン寸法が
大きい場合は本発明の効果に違いはない。
更に、このようなパターン状に導電性部位を有する電極
をドラム状にすることにニジ、異方的に熱伝導性を有す
る高分子フィルムを連続的に生産することができる。
また、同様な熱伝導性に高い異方性を有するフィルムは
、光導電性を持つ電極を用いると、電極を加工すること
なく得られる。この工程を第6図に示す。すなわち、f
j/X6図は光導電性電極基板を用いる熱伝導性に高い
異方性を有する高分子フィルムの炸裂工程図であり、6
1は光導電性の基板、62は高分子フィルム、63はパ
ターン状に照射する元、64は芳香族化合物の電解重合
体が複合された部分を意味する。まず、光照射による元
起電流が得られる光導電性の基板(61)’に用鴛する
(6−a)。それに高分子フィルム(62)t−全面コ
ートする( 6− b)。
このフィルム付き基板を電極として、異方性を付与する
方向に対応したパターン状に光照射(65) Lながら
、芳香族化合物の電解重合を行うと、光導電性基板面の
照射部から電解重合に必要な電流が誘起されて、光照射
部に接した高分子フィルム中にのみ選択的に良熱伝導性
の電解重合体が複合される(6−c)。重合後、フィル
ムをはく離する(6−1)。このような、光導電性の基
板としては、シリコン、アモルファスシリコン、ガリウ
ム・ひ累、セレン、カドミウム・セレン、硫化カドミウ
ム、硫化亜鉛等の無機の半導体、あるいは、これらの薄
膜をガラス等の基板に堆積したものが使用できる。パタ
ーン状に光照射するには、電解重合容器中のフィルム付
き基板の直前に、パターンを描画したホトマスク、ある
いは、パターン状に穴の開いたマスクを設置して置く。
マスクを用いる代わシに、レーザー元をパターン状に走
査する方法も可能である。この方法の特徴を以下に述べ
る。
(11フィルムに直接加工処理を施す必要がない。
(2)  電極面を加工する必要がない。
(3)電極に凹凸がないため、電極へのフィルムの密着
が容易である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明は電解重合する芳香族化合物、ペースとして用い
る高分子フィルム、熱伝導性の異方性を付与する方向に
より、無限の組合わせがある。したがって、本発明はこ
れら実施例に限定されない。
実施例1 異面抵抗10ΩのITO付きガラス基板上に、CVD法
により、窒化シリコン薄膜ヲ1.5μmの厚さに付着さ
せた。この上にホトレジス)AZ−1550,7(シプ
レー社展)t−1μmの厚さにスピンコードし、ホトマ
スクを用いて、10μmのライン、40μmのスペース
の1次元格子パターンを露光・現像した。この基板を、
OF、ガスを用いて窒化シリコンをプラズマ・エツチン
グ1更に、レジストを除去して、ITO表面上に10μ
m幅の窒化シリコンライン′ft50本/鱈で形成した
この基板上に、ポリ塩化ビニル(分子量ニア0.000
)のメチルエチルケトン溶液をキャストして、厚さ20
μmのポリ塩化ビニルフィルムを形成した。他方、電解
重合溶液として、ビロール(1モル/l)、テトラエチ
ルアンモニウム・パラトルエンスルホネート((L3モ
ル/l)k溶解した、アセトニトリル−ニトロベンゼン
(4:1)溶液を調製した。この溶液中で、上記のフィ
ルム付き電極基板を陽極として、白金メッキしたチタン
メツシュを陰極として、1.5Vq)直流電圧を印加し
、α6クーロン/dの電荷量でビロールの重合を行った
。重合後のフィルムは、エタノールで洗浄、乾燥した後
、電極よりはく離し念。はく離後のフィルムは、格子に
平行な方向と、格子に垂直な方向の熱伝導度を測定した
。熱伝導度はホットプレート法で、フィルム中の2mm
間隔での温度勾配を測足して求め次。その結果、格子に
平行方向は5.7×1O−sCa1/6n−3eC・℃
、垂直方向は4.2 X 10−4ca17’m−5e
c・℃で、1桁以上の熱伝導度の異方性を示した。また
、はく離後の電離表面にはフィルムの残さが全く与られ
ず、電極は簡単な洗浄で繰返し使用できた。
実施例2 表面抵抗10ΩのITo付きガラス基板上に10VD法
により、窒化シリコン薄[t−1,5μmの厚さに付着
させた。この上にホトレジストム2−1!550J(シ
プレー社製)t−1μmの厚さにスピンコードし、ホト
マスクを用いて、25μmの直径の円パターンを、縦・
横それぞれ100μmの間隔で露光・現像した。この基
板を、CF4ガスを用いて窒化シリコンをプラズマ・エ
ツチングし、更に、レジス)を除去して、170表面上
に25μm直径の穴の空いた窒化シリコン層を形成した
。この基板上に、ポリフッ化ビニリデンのN、 N−ジ
メチルホルムアミド溶液をキャストして、厚さ30μm
のポリフッ化ビニリデンフィルム全形成した。他方、電
解重合溶液として、ビロール(1モル/l)、テトラエ
チルアンモニウム・テトラフルオロボレート(13モル
/l)を溶解した、アセトニトリル−エタノール(5:
1)溶液をmmした。この溶液中で、上記のフィルム付
き電極基板を陽極とし、白金メッキしたチタンメツシュ
を陰極として、2.5Vの直流電圧を印加して、1.5
クーロン/cn? O電荷量でビロールの重合を行った
。重合後のフィルムは、エタノールで洗浄、乾燥した後
、電極よシはく離した。はく離後のフィルムは、フィル
ムの面内方向と、フィルムの膜厚方向で熱伝導度を測定
した。面内方向の熱伝導度はホットプレート法で、フィ
ルム中の2w間隔での温度勾配を測定して求め、フィル
ムの膜厚方向は、CO意レーザーを用いた熱パルス法で
熱拡散率を測足し、比熱と密度から熱伝導度に換算して
求めた。その結果、面内方向はA3X10″″’ ca
l/cm”sec” C、垂直方向は6.2 X 10
−” cal/m・sec・Cで、膜厚方向に熱伝導性
が優れたフィルムが炸裂でき次。また、はく離後の電極
表面にはフイルムの残さが全くみられず、電極は簡単な
洗浄で繰返し使用できた。
実施例3 ガラス基板上に、スパッタリング法によシ白金を150
nmの厚さに堆積し、電極の導体とした。この基板上に
スパッタリング法によし、8i0.i 1.211rn
の厚さに付着させた。この上にホトレジス)AZ−15
50J(シプレー社H)を1μmの厚さにスピンコード
し、ホトマスクを用いて、10μmの直径の円パターン
金、縦・横それぞれ50μmの間隔でjI元・現像した
。この基板k、O4Fmガスを用いてslo、2プラズ
マ・エツチングし、更に、レジス)?除去して、白金電
極光面上に15μm直径の穴の空いたS10!  層を
形成した。
この基板上に、ポリ塩化ビニリデンのシクロヘキサノン
溶液をキャストして、厚さ12μmのポリ塩化ビニリデ
ンフィルムを形成した。他方、電解重合溶液として、チ
オフェン([18モル/l)、テトラエチルアンモニウ
ム・バークロレート(α2モル/l)′t−溶解した、
ベンゾニトリル−N、N−ジメチルホルムアミド(5:
1)溶液を調製した。この溶液中で、上記電極基板を陽
極とし、白金メッキしたチタンメツシュを陰極として、
5vの@流電圧を印加して0.7クーロン/−の電荷量
通電し、チオフェンの電解重合を行い、ポリチオフェン
を微細ドツト状にポリ塩化ビニリデンフィルム中に複合
し友。重合後のフィルムは、エタノールで洗浄、乾燥し
り後、電極よ少はく離した。はく離後のフィルムは、フ
ィルムの面内方向と、フィルムの膜厚方向で熱伝導度を
測定した。面内方向の熱伝導度はホットグレート法で、
フィルム中の2w間隔での温度勾配を測定して求め、フ
ィルムの膜厚方向は、00mレーザーを用いた熱パルス
法で熱拡散率を測定し、比熱と密度から熱伝導度に換算
して求めた。その結果、面内方向は2.7×1O−4C
a1/cfRaseC・℃、垂直方向は5.8X10−
3Ca1/crn−5eC・℃で、膜厚方向の熱伝導性
が面内に比べて、1桁以上高い。更に、このフィルムは
、微細なドツト状に電解重合体が分散されているため、
可視光領域で50%以上の光を透過するため、透明性に
も優れている。また、はく離後の電極表面にはフィルム
の残さが全くみら゛れず、電極は簡単な洗浄で繰返し使
用できた。
実施例4 ガラス基板上に、CVD法によりアモルファスシリコン
t−1,5μmの厚さに堆積し、暗抵抗:1060・α
の光導電体電極を作製した。この電極上にポリカーボネ
ート(分子量:80,000)のメチルエチルケトン溶
液をキャストして、厚さ25μmのポリカーボネートフ
ィルム全形成した。このフィルム付き基板ヲ、ピロール
(1モル/l)、テトラエチルアンモニウム串テトラフ
ルオロボレー)((L5モル/l)’を溶解したアセト
ニトリル溶液中に浸漬し、この基板の前にステンレスに
50μmの孔が200μmピッチで設けられたマスクf
 5 tsの間隔をとって、設置した。このマスクを通
して、電極基板面に200Wのキセノンランプを照射し
ながら、白金メッキしたチタンメツシュを対向電極とし
て、電極基板との間に4vの直流電圧を印加して、1.
2クーロン/crlの電荷量でピロールの重合を行った
。重合後のフィルムは、エタノールで洗浄、乾燥した後
、電極よシはく離した。得られたフィルムは光照射部に
のみポリピロールが複合されていた。はく離後のフィル
ムは、フィルムの面内方向と、フィルムの膜厚方向で熱
伝導度を測定した。面内方向の熱伝導度はホットプレー
ト法で、フィルム中の2■間隔での温度勾配全測定して
求め、フィルムの膜厚方向は、Coル−ザーを用いた熱
パルス法で熱拡散率を測定し、比熱と密度から熱伝導度
に換算して求めた。その結果、面内方向は4.5×1O
−4Ca1/crn−5eC・℃、垂直方向は6.4 
X 10−” ca1/m・sec・cで、膜厚方向に
熱伝導性が優れたフィルムが作製できた。
また、はく離後の電極表面にはフィルムの浅さが全くみ
られず、電極は簡単な洗浄で繰返し使用できた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に:れば、種々の高分子フ
ィルムをベースとして、熱伝導性に高い異方性を有する
高分子フィルムを作製でき、しかも、フィルムへの直接
の加工工程が不要のため、熱伝導性に高い異方性を有す
る高分子フィルムが安価に得られる可能性が高い。また
、電解重合体の複合部を微細化、すなわち、細線化や細
孔化することにニジフィルムの光透過率を制御できるた
め、半透明の異方熱伝導性フィルムを作製できる利点が
ある。このような熱伝導性に異方性を有する高分子フィ
ルムは、感熱記録用のシートフィルム、フレキシブルな
ヒートシンクフィルムを始め、熱を利用する産業上の利
用分野に適用が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱伝導性に高い異方性を有する高分子
フィルムを作製する工程図、第2図及び第3図は熱伝導
性に高い異方性を有する高分子フィルムの構造を示す断
面概略図、第4図及びWc5図は、本発明の熱伝導性に
高い異方性を有する高分子フィルムの異方性を制御する
ための電極導通部位のパターン形状を示す平面図、第6
図は本発明に=る光導電性電極基板を用いる熱伝導性に
高い異方性金有する高分子フィルムの作製工程図でおる
。 1:パターン状に加工された電極、11:絶縁体層、1
2:電極、13:高分子フィルム、14:高分子フィル
ムと芳香族化合物の電解重合体の複合層、61:光導電
性の基板、62:高分子フィルム、63:パターン状に
照射する光、64:芳香族化合物の電解重合体が複合さ
れた部分

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、高分子フィルムの所望のパターン部位の表面、及び
    内部に芳香族化合物の電解重合体が混入されていること
    を特徴とする熱伝導性に高い異方性を有する高分子フィ
    ルム。 2、パターン状に加工した電極上に高分子フィルムをコ
    ートし、芳香族化合物の電解重合により、電極の導通部
    に接したフィルム部分から芳香族化合物の電解重合体を
    混入させることを特徴とする熱伝導性に高い異方性を有
    する高分子フィルムの製造方法。 3、光導電性の電極上に高分子フィルムをコートし、パ
    ターン状に光照射しながら芳香族化合物を電解重合させ
    ることにより、光照射部に芳香族化合物の電解重合体を
    複合させることを特徴とする熱伝導性に高い異方性を有
    する高分子フィルムの製造方法。
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